オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

指揮者とは?

2009年07月30日 14時15分57秒 | 音楽
音楽雑誌「レコード芸術」の最新号に「世界の名指揮者ベスト・ランキング」の読者アンケートがありました。古今の指揮者の中で、これまでもっとも優れていると思われる指揮者を10人順位をつけて挙げて下さいとの事。好きな指揮者10人を挙げろと言うのなら簡単ですが優れた指揮者10人となれば、たいへん難しい。ただ、おそらく上位に名前が出てくる指揮者はだいたい予想がつくのも現実である。しかし、もし私がこのアンケートに応募するとなれば、少しでも私自身の色を出してみたいものである。

指揮者は音楽家ですが、自分自身、楽器を演奏して音色は出しません。多くの団員によるオーケストラいなくては、指揮者の存在はありえません。しかしフルトヴェングラーの指揮するベートーヴェンやワルターの指揮するモーツァルトなどを聴くとフルトヴェングラーやワルターの個性や語り口に時を経つのを忘れます。
フルトヴェングラーが当時のベルリンフィルの練習所に姿を見せただけで、オケの音色が変わったという話を聞いたことがあります。指揮法など技術的な事もありますが、指揮者の持つ人格、人間力がオーケストラを動かして生きた音楽を創造していくということでしょうか?そこがオーケストラを聴く醍醐味かもしれません。

若い頃はどうしても、著名オーケストラの指揮者に目を向けがちでしたが、今は必ずしも、そうではありません。その指揮者の生き方のほうが興味があります。
指揮者にはいろいろなタイプがあるように思います。
①その時代の最高のポジションにいてレコード業界も含めた音楽市場も押さえている指揮者、またそれに追随するスター指揮者。これを代表する指揮者はやはりカラヤンでしょう。
②一つのオーケストラと長期間じっくりと結びつき、そしてそのオケの都市や街に溶け込み、かつオケの伝統を守りながら自己の芸術性も上げて行った指揮者達。
ムラヴィンスキーとレニングラードフィル、朝比奈隆と大阪フィル、オーマンディとフィラデルフィア管、ノイマンとチェコフィルなどが思い浮かびます。
③オーケストラ・トレーナーと優れた指揮者達。赴任した先々のオケのレベルアップにたいへん貢献した指揮者。ただ技術だけでなく高い芸術性も持っていなければいけません。私が真っ先に思い浮かぶのはやはり現役指揮者のデュトワである。
④オペラ指揮者。オペラ劇場で腕を磨き、オペラの上演に関して全ての事を統率できる指揮者。現在は本当にいなくなった!
晩年のベームはウィーンフィルとの来日公演でスター指揮者のようでしたが、まぎれもないオペラ指揮者。クナパーツブッシュやサヴァリッシュもオペラがメイン。またセラフィンやデ・サパータなどイタリアオペラの指揮者も絶対忘れてはいけません。

いろいろなタイプの指揮者、生き様をみせた指揮者をたった優れた順に10人選ぶというのは、本当に難しい。
今、グラズノフの交響曲第3番を聴きながらパソコンを前にしています。この作品は何か忘れた事を思い出させるような哀愁があり、ロシアの大地も想像させ、このところ何度も聴いています。しかし、この録音を指揮しているのは私のとって全くの無名の指揮者である。この無名の指揮者と有名オケの指揮者との差は何なのか?それとも本当に差があるのだろうか?最近、購入したグラズノフの交響曲全集を聴きながら、よく思います。

アンケートの結果は12月の特集記事にて発表されるようですが、野次馬のように人様の回答を読んで何やかんやと思うだけでは長年クラシック音楽を聴いてきた者として無責任かな?と思うこともあり、もし、アンケートに応募した時はベスト10を公表したいと思っています。

FOIに村元小月さんが出演。

2009年07月29日 23時12分39秒 | フレンズ・オン・アイス2009
今年の「フレンズ・オン・アイス」の自己推薦枠スケーターに村元小月さんが決定した事を公式サイトで発表されました。

この前の「ドリーム・オン・アイス」の放送で鈴木真梨さんという新しい才能を知り、たいへん私自身嬉しくてたまらなかったのですが、今年のFOIでの村元小月さんの登場は、また新しい発見が出来る予感が強く、また彼女の才能、魅力などの情報をいろいろ耳にしていたので本当に楽しみになってきました。

若い才能のあるスケーターを育てようとする荒川静香さんの使命感も強く感じます。

FOIまで、あと一ヶ月を切りました。早く8月21日夜のホテルを確保しなくては・・・

映画「シェルブールの雨傘」

2009年07月27日 14時00分22秒 | 映画
数日前、待望の映画「シェルブールの雨傘」のDVDが届きました。私のベスト5の映画の1本です。今まで、ビデオを見ていたのですが、見過ぎた為か、テープの状態も悪くなり、ぜひともDVD化を待ち望んでいただけに、今回のデジタルリマスター版によるDVDの発売は大きな喜びです。

フランスの港町シェルブールで愛し合う傘店の娘ジェヌヴィエーヴと自動車修理工のギイ。
その2人に届いたギイへの召集令状。涙の別れ。その時ジェヌヴィエーヴの体内には、ギイとの愛の結晶が宿っていた。
そんなジェヌヴィエーヴに宝石商のカサールが全てを納得して彼女に求婚を申し出る。そして求婚を受け入れるジェヌヴィエーヴ。
そして数年後、クリスマス間近の雪の降るある夜・・・

ミュージカル映画として有名ですが、せりふも全てオペラのように歌である。
年月の経つことのうつろいの切なさや悲しさを美しい音楽に乗って、何度見ても胸がしめつけられます。特にラストは言葉で表現できません。
まさにこの映画の監督のジャック・ドミー、音楽のミシェル・ルブランの魔術と言って良いでしょう。ジェヌヴィエーヴ役の若き日のカトリーヌ・ドヌーブも本当に美しい。

この前、「ドリーム・オン・アイス」の放送を見ていたら昨年の全日本ジュニア2位の鈴木真梨さんが、この「シェルブールの雨傘」の音楽に乗って素晴らしい演技を見せてくれて、大いに私の心を揺さぶってくれました。今シーズンのSPとのことで、映画「シェルブールの雨傘」に対する思いと共に、鈴木真梨さんに対する期待も増してきました。今後、私の注目のスケーターです。

FOIに高橋大輔さんが出演

2009年07月23日 17時09分04秒 | フレンズ・オン・アイス2009
来月の「フレンズ・オン・アイス」に高橋大輔さんの出演が発表されました。

私が見るのは初日の一回目の公演ですので、まさに復帰後、まさに最初の演技を見ることが出来るということになります。

男子シングルも若手スケーターの躍進で面白くなってきましたが、やはり高橋大輔さんがいないと何か物足りなかった。約一年間のブランクはあるので、無理をせず調整して欲しいものです。

来月の公演の楽しみがまた一つ増えました。

「真夏の夢の夜」

2009年07月20日 21時57分33秒 | 音楽
毎週金曜日の楽しみはNHK・BS2で放送されているNHK交響楽団の定期演奏会の放送である。先週のメインの曲目はメンデルゾーンの「真夏の夜の夢」で今の時期にぴったりの作品であった。指揮は準・メルクル。2人の独唱者、女性合唱も登場しての力の入ったプログラムであった。また語りもあり女優の中井貴恵さんが担当していました。私にとっては貴恵ちゃんと呼びたいところであるが今回は中井さんと呼ばせてもらいます。
よく有名俳優が語りとしてオーケストラの演奏会に登場していますが俳優さんが力めば力むほどオケの演奏とかけ離れていくものをよく感じていました。以前、林隆三がグリークの「ペール・ギュント」の語りをしている放送を見た事がありますが表現過多な語りにだんだん白けていった記憶があります。今回の中井貴恵さんの語りは語り口がオケに溶け込んでいて音楽の流れに沿った語りで好感が持てました。彼女の知性から来ているのであろう。

なお「真夏の夢の夜」の「真夏」は盛夏のことではなく、1年の中で一番、昼の長い夏至(6月21日)を刺していて、6月24日の聖ヨハネ祭が間近になるとヨーロッパでは怪奇な事件や幻想的な事が起きるという伝説があるところから、この戯曲が作られたということを聞いたことがあります。(間違っていたらゴメンナサイ)

「真夏の夢の夜」の録音で私が気に入っているのはアンドレ・プレヴィンがウィーンフィルを指揮した1985年のウィーンでの録音である。(フィリップス盤 語りなし)そして、この録音は私が持っているウィーンフィルの録音の中でも私にとって最上位の録音の一つである。「夜想曲」でのホルンの響きはウィーンフィルしか出せない響きである。ウィーンの楽友協会の大ホールでは、どのように響いたのであろうか?聴く度に思いを馳せます。
さて、この「真夏の夢の夜」の音楽の中で一番、私が好きなのは、やはり「序曲」です。妖精が戯れる幻想的な主題など夢の世界へ導いてくれます。もちろんプレヴィン指揮ウィーンフィルの演奏も素晴らしいのですが序曲だけでしたら、たいへん古い録音ですがフルトヴェングラー指揮のベルリンフィルによる1929年の録音を忘れることができません。(オーパス蔵による復刻盤)録音は確かに古いですが演奏はけっして古くはありません。指揮者の心の揺れ、音楽の息使いが聴こえてくるようである。
「真夏の夢の夜」は「結婚行進曲」が跳びぬけて有名ですが他の曲目にも耳を傾けて欲しいものです。

あと一ヶ月。

2009年07月19日 22時57分35秒 | フレンズ・オン・アイス2009
「フレンズ・オン・アイス」まで、あと約一ヶ月。

今日、羽田との往復の航空券を予約しました。

あとは21日夜のホテルを確保するのみ。

シフ様は大願成就なさったようである。私はひっそりと荒川さんの御姿を拝めるだけでも幸せだと思っています。荒川さんの生の御姿を拝むのは、今年になって2回目。これだけでも幸せです。

とにかく荒川静香さんと鈴木明子さんに会うために、今回は空を飛びます。

歌劇「ジョコンダ」

2009年07月16日 09時33分40秒 | オペラ
この前の日曜の深夜、NHK・BS2で藤原歌劇団によるポンキエルリ作曲の歌劇「ジョコンダ」の公演の放送があり、やっと録画を見終えました。私自身、このオペラのCDは持っていますが、映像で見るのは初めてでした。
このオペラが我が国で上演されるのは、たいへん珍しい。ソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バリトンのしっかりした歌手が必要で特にジョコンダを歌うソプラノはドラマチックな声が要求されているので、なおさらで公演を難しくしているのであろう。ただ聴き所も多くあり、第2幕のエンツォ(テノール)が情熱的に歌う「空と海」、第4幕のジョコンダが死を決意して歌う「自殺」、そして第3幕のバレエ「時の踊り」は特に有名です。
作曲者のポンキエルリは年齢的にはヴェルディとプッチーニの中間に位置していている。そしてこのオペラの台本はヴェルディの歌劇「オテロ」「ファルスタッフ」の台本を書いたボイートである。
今回、改めて聴いてみて、やはり、この作品はヴェリズモ・オペラの先駆けのように感じました。公演自体、歌手のバランスなどいろいろ思うことはありましたが、コーラスも健闘していて、このオペラを我が国で上演する自体、意義を感じました。また演出も、この数年、主流になっている「読み替え」の演出ではなくオーソドックスなものだったので助かりました。オペラに集中することが出来ました。

この歌劇「ジョコンダ」の放送の一週間前には同じ時間帯で新国立劇場でのプッチーニの「トゥーランドット」の公演の放送があり、こちらは途中で見るのを止めてしまいました。
このオペラの設定を現代のイタリアの広場で上演される仮面劇(道化芝居?サーカス?)に「読み替え」られていましたが、見ていて辛くてたまらなった。舞台はなかなか派手なものだったでしたが作品自体がだんだん小さく感じてしまった。演出がゴチャゴチャしてプッチーニの作品の持つ旋律の美しさが味わうことが出来ない。またリューの悲しみも伝わってこない。このプッチーニの最高傑作を茶化しているように感じて本当に辛かった。このような演出が今は主流なのはよくわかっています。しかし私は保守的なのかもしれませんがオペラの演出はやはり音楽を生かすものであって欲しい。ただ全ての「読み替え」の演出を否定する者ではないので誤解のないように。
「読み替え」と「斬新さ」は同じようであるが違うと思います。特にイタリアオペラの場合、旋律の美しさを生かした演出であって欲しい。私は大昔、ミラノ・スカラ座の初来日公演で見たゼッフィレッリ演出の「ラ・ボエーム」を忘れることが出来ません。舞台に目を引きつけられながら音楽の美しさも堪能できる。現在もこの演出が続いているのは、この演出の初公演の時の音楽を生かした「斬新さ」が現在も失はれていないと言う事でしょう。
最近はどうもオペラを映像で見るよりCDで聴く方がホッとすることが私は多くなってきました。オペラと正面から向き合った目が覚めるような「斬新な」演出のオペラの映像を見たいものである。



サヴァリッシュの「スラブ舞曲」

2009年07月13日 10時35分29秒 | 音楽
久し振りに海賊盤CDに手を出してしまった。

ドヴォルザーク スラブ舞曲 作品46&作品72(全曲)
ヴォルフガング・サヴァリッシュ指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
1993年3月ドヴォルザークホールでのライブ録音

面白かった!正規盤でないので現在のデジタル録音比べて、やはり落ちるものがあるが聴き苦しさは無かった。
チェコ音楽の総本山のオケが自国以外の指揮者でスラブ舞曲の全曲演奏。この当時、チェコフィルとサヴァリッシュには、よほどの強い信頼関係があったのでしょう。
ドイツの名指揮者サヴァリッシュも、凄い気迫で熱い演奏で、こんなサヴァリッシュの演奏は初めて聴きました。作品46の第1番の冒頭は本当に熱い!これで決まってしまった!
チェコフィルでドヴォルザークの作品を指揮する事に対する強い高揚がサヴァリッシュの心の中で盛り上がっていたに違いありません。
こんな演奏を聴くと、また海賊盤に手を出してしまいそうである。


今日は仕事は休み。朝からCDを聴いている。最初、ブルックナーの交響曲を聴いていたが今日の自分には何故か何か落ち着かない。ブルックナーの作品は大好きであるが途中でストップしてCDを変更する。
選んだのはベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」。クレンペラー指揮の録音である。今度は何故か落ち着いた気持ちになる。やはりベートーヴェンになってしまう。最近、ロシア音楽、イギリス音楽そしてバレエ音楽をよく聴いているが、やはり私の音楽の核はベートーヴェンの音楽のようである。毎日、仕事でゴタゴタしている中でこのような傑作を聴くと本当に心が洗われる気持ちになります。
指揮のクレンペラーではベートーヴェンの第9を指揮している映像のDVDを持っています。不自由な体での身振り、表情からの指揮振りから作品への思いが伝わってきますが「ミサ・ソレムニス」では、どんな表情で指揮をしていたのでしょうか?「ミサ・ソレムニス」を聴き直して指揮者クレンペラーへの思いも改めて強くしました。

山あり谷あり。

2009年07月10日 23時06分41秒 | 荒川静香さん
新型インフルエンザの件で、たいへん心配していましたが、荒川静香さんの公式サイトの最新メッセージでは、たいへんお元気のようで安心しました。
http://www.shizuka-arakawa.com/message/index.php?sort=2009&id=85
心配で、心配で夜も眠れぬ?日が続いていましたが、これでゆっくりと眠れそうです。
FOIに向けて、いろいろと構想中のようです。
あとFOIまで一ヶ月と少しです。中間決算の棚卸しなど、私自身、当日まで山あり谷ありですが、また荒川さんと会える日を楽しみにしている毎日です。

この3人。

2009年07月09日 14時55分46秒 | 2009-20010年シーズン
この数日、仕事から帰ると、この前の「ドリーム・オン・アイス2009」の録画ばかり見ています。CMは全て削除してチャプター分割して自分が見たいところはすぐに見れるように編集済である。
そして、どうしても何度も繰り返して見てしまうのは太田由希奈さん、中野友加里さん、鈴木明子さん、この3人の演技である。この3人の名前を並べるだけで、何か喜びを感じます。

純白の衣装での太田由希奈さんの「アヴェ・マリア」の演技。ため息が出るくらい美しい。プロになってますます演技に美しさに磨きがかかってきた感が強い。今後のアイスショーでの活躍をさらに期待したいのですが、怪我の情報もあり本当に心配です。とにかく、もう一度、生の演技を見たいものである。

中野友加里さんの「ハーレム」。今までパソコンの小さな画面では見ていましたがテレビの大きな画面で見ると、当然ですが迫力が全く違う。代名詞のドーナツスピンも素晴らしく、彼女のエキゾチックな演技にメロメロである。
聴くところによると8月のFOIには、どうも出演しないようである。
かなり以前の雑誌のインタビューでの中野さんの「スケーターとして残された時間はあとわずかだと思う」というコメントが今、オリンピックシーズンを向かえて、ズシリと私の心に響いています。オリンピックシーズンを迎えて悔いのない練習に励むのでしょう。GPシリーズの初戦が楽しみです。
しかし今年1月の大阪でのスターズ・オン・アイスで見た演技が私にとって生で見た中野友加里さんの最後の演技になってしまうのは本当に嫌である。仕事しだいですがチャンスがあれば追いかけて行くつもりです。

鈴木明子さんは今年のEXプログラムの「カリブ」である。凄い!鈴木さんは昨シーズンもフリーの「黒い瞳」EXでは「リベルタンゴ」で見事な演技を披露してくれましたが、今回の「カリブ」は、さらに素晴らしさが増したと言って良いでしょう。あのリズムに乗ってのステップは絶品。解説の荒川静香さんもおっしゃっていましたが顔の表情も素晴らしい。どこまで演技の深さ、凄みを増していくのか計り知れないものを感じています。
今シーズンのフリーはバーンスタインの「ウエスト・サイド物語」の音楽。「トゥナイト」「アメリカ」などお馴染みのナンバーを鈴木明子さんがどう演じるのでしょうか?リズム感あふれた演技で凄いことになりそうです。早く見たいものである。

まだ安藤美姫さん、村主章枝さんの今シーズンのSPとフリーのプログラムの曲目が、まだ発表されていません。こちらも、お楽しみである。

「ドリーム・オン・アイス2009」

2009年07月06日 10時21分51秒 | 2009-20010年シーズン
昨晩、仕事から帰宅後、昼間BSフジで放送された「ドリーム・オン・アイス」の録画を見る。直近の新しいシーズン最初のアイスショーだけに気分も新たな気持ちで見る事が出来ました。

最初のオープニングから悩殺的な衣装の安藤美姫さんに目が釘付けになりました。おじさんは胸がドキドキしてしまいました。
トリを努めた演技の方も、やはりさすがの演技で、衣装のドキドキを忘れさせてくれるもので彼女の演技を存分に見ることが出来、彼女の好調さがよく分かりました。特に後半のステップが素晴らしかった。この調子が今シーズン続けばオリンピックの代表どころか、有力なメダル候補と言って良いでしょう。

女子のジュニアも新しい才能の花盛りで、番組の最初から続々と登場し彼女たちの演技を大いに楽しむことが出来ました。今からソチ・オリンピックの頃がたいへん楽しみです。
今回の「ドリーム・オン・アイス」での私自身の最大の収穫は鈴木真梨さんを知ったことである。石川翔子さんが登場しなかったので残念に思っていただけに彼女の良さを今回知ることが出来たのは大きな喜びで、今後、注目するスケーターがまた一人、ふえました。少し大人びた演技、神経の行き届いた演技,そして内に秘めた大きなものを感じ、今後、目が離せません。長久保コーチ門下で東北高校の荒川静香さんの後輩というのも私の好みと何か、つながるものを感じたのかもしれません。
そして注目の一番の要因は音楽が私の大好きな映画「シェルブールの雨傘」の音楽だったからかもしれません。あの映画で全編流れる、美しく、せつないメロディ。そして、そのメロディに乗っての演技。
余談ですが映画「シェルブールの雨傘」の長い間、待ち続けた待望のDVDがいよいよ今月半ば発売されます。当然、私は予約しています。
映画「シェルブールの雨傘」

録画を見ていると財務大臣閣下には驚かされた。
「あ、今井遥さんね。少し大きくなったわね」
村上佳菜子さんも知っていた!何でジュニアの選手まで知っているの?いつの間に・・・恐ろしい・・・

中野友加里さん、鈴木明子さんの健在ぶりも知り本当に嬉しい。
中野友加里さんのエキゾチックな演技。また新しい面を見る事が出来、新しいシーズンに対する期待が膨らみます。新しいシーズンも彼女の演技に私は一喜一憂することでしょう。
特に鈴木明子さんはまた上手くなってきた。解説の荒川さんも、おっしゃっていましたが顔の表情がたいへん豊かでした。インタビューでも完全にオリンピックを意識している。新シーズンの女子シングルの台風の目と言って良いでしょう。FOIで生の彼女の演技を見るのが本当に楽しみになってきました。
プロになって初めて見る太田由希奈さんの演技。本当に美しい。一度、早い時期に生で見たい!

オープニングでチラッと姿を見てまさか!と思っていましたがペアの世界選手権の覇者、サフチェンコ&ゾルコーヴィが登場するとは思っていなかったので私自身、歓喜であった。それも新しいシーズンのSPを披露してくれるとは!このペアの高い技術の演技と豪快なリフトはいつ見ても心が奪われます。
演技はまさに芸術の域であった。世界選手権のフリーでも感じたのですが、実力者ぞろいの世界のペアのなかでも一歩抜きん出ている存在になってしまった。フリーもさぞかし凄いプログラムなのでしょう。オリンピックが本当に待ち遠しい。

今回のコメントはどうしても自分の好きなスケーターの事が中心になってしまいました。また後日、時間があれば他のスケーターの演技にも触れていきたいと思います。
今回の放送は知ったかぶりの芸能人の登場は無く、荒川静香さんの解説のみだったので、たいへん落ち着いて見る事が出来ました。今後の放送も、こうあって欲しいものです。

朝比奈 隆の「英雄」その2

2009年07月02日 10時21分55秒 | 朝比奈 隆(生誕100年記念)
本日も、朝から1977年の朝比奈隆指揮大阪フィルによる1977年のライブ録音のベートーヴェンの「英雄」をまた聴く。スピーカーからスケールの大きい豊かなオーケストラのサウンドが、たっぷりと流れてくる。こういうスケールの大きな作品を聴くと、嫌なことも吹っ切れて気分も大きくなったような気持ちになります。
ベートーヴェンの9曲の交響曲の中で私は、やはり「英雄」が一番好きである。多くの方々はベートーヴェンといえば第9番「合唱付」を真っ先に挙げられると思いますが、私は第3番「英雄」である。
この作品の持っているスケールの大きさ、雄大さ、斬新さ、そして高貴さは何度聴いても圧倒されます。これらを全て体現して表現できた最高の指揮者はやはりフルトヴェングラーでしょう。しかしフルトヴェングラーの録音は録音状態で辛い部分があるので私にとって朝比奈隆の録音は貴重であり重要である。
朝比奈隆には1977年以降、1989年の新日本フィルをはじめ優れた録音があり、こちらの方がオケの完成度も高く、こちらの方が本命かもしれませんが、1977年のライブ録音は私が実際、会場で聴いたからだけではありませんが朝比奈隆を語るには絶対、忘れてはいけない録音と言って良いでしょう。
1977年当時、大阪フィルの東京公演には晩年の朝比奈隆のコンサートでは考えられない、自分達のオケの存在を東京の聴衆に問う強い使命感があり、オケの意気込み、気迫がみなぎり指揮者と一緒に熱くなっているように、この1977年の「英雄」のライブ録音から強く感じることが出来ます。

なお今回、ビクターから発売されたCDの表紙の写真はレコードで発売された時の、オリジナルのままで、当時のまだ60代後半のメガネをかけていない朝比奈隆の写真ですが、その他の解説書の写真は後年の白髪の目がねをかけた朝比奈隆の写真(70代後半の頃か?)ばかりである。1977年録音のCDという意義を考えると、録音当時の写真で統一して欲しかった!これが非常に残念でした。