オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

国立西洋美術館が世界遺産に登録

2016年07月19日 09時35分33秒 | 芸術
国立西洋美術館が世界遺産に登録されました。
この美術館は、私自身、大好きな場所だけに、たいへん嬉しい。
今まで、8月末、1人で一泊二日でフレンズオンアイスを見に行った時、公演の前日に必ず訪れていたのが上野公園である。
蝉の鳴き声を聞きながら、汗を拭きながら公園の中の美術館から美術館へと歩いていて移動している時の心地よさ。
何か本当の自分に戻ったような気がします。
そして、上野公園を訪れると必ず脚を運んでいたのが国立西洋美術館である。
JRの上野駅の公園口の改札を出ると、すぐに目に入るのが東京文化会館。
東京での大学生時代の4年間、コンサートを聴きに、よく行った建物である。
バーンスタイン、ムラヴィンスキーや小澤征爾は東京文化会館で聴いた。大学生時代の思い出の場所である。
その東京文化会館の横に立っているのが国立西洋美術館である。
そして私の毎回のお目当ては常設展の松方コレクションである。
私の好きなモネの絵画が充実しているので、館内に入ると本当に時間を忘れて見入るのみである。
特にモネの「睡蓮」とルノワールの「アルジェリア風のパリの女たち」が好きで、行く度に、これらの絵画との再会を楽しみにしていました。
ところが昨年は初めて財務大臣閣下(別名、私の妻らしい)とのフレンズオンアイス行き。
当然ながら、行く場所は大臣閣下の御意向を優先しなければいけません。
以前、一緒に奈良の東大寺や興福寺へ行った時、あまりにも私が仏像などを、一つ一つじっくりと時間をかけて見ているので、時間を持て余した大臣閣下に「今後、こういう場所へ行く時は、自分一人で行け!」と一喝されてしまいました。また、あの日は1月だったので寒かった!お寺の中は暖房など、してませんからな。大臣閣下が我慢大会だったらしい。
こういう経緯で昨年は国立西洋美術館を訪ねていません。
さて今年である。今年も大臣閣下がご同行である。
どうするべ~。
しかし何たって今回の世界遺産登録である。
それも私の大好きな場所の世界遺産登録である。
世界遺産を見に行こう!
この線で攻めるしかないでしょうなあ~。




常設展


モネ「睡蓮」1916年


ルノワール「アルジェリア風のパリの女たち」1872年


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中村福助、七代目中村歌右衛門を襲名

2013年09月03日 22時25分15秒 | 芸術
中村福助が、七代目中村歌右衛門を来年襲名することが、明らかになったそうである。
中村歌右衛門は歌舞伎の女形の大名跡であり、13年振りの大名跡の復活である。
六代目は戦後の歌舞伎界では神様のような存在だった。
六代目が亡くなった時の追悼番組で放送された「京鹿子娘道成寺」を録画したビデオを今も大切に持っています。
中村福助が中村児太郎から福助を襲名した時、襲名披露での「京鹿子娘道成寺」をテレビで見た記憶がある。
物凄い時の流れ。
来年、この大名跡の襲名披露が歌舞伎界に新たな歴史を刻むことを願うばかりです。

下は六代目中村歌右衛門の「京鹿子娘道成寺」での白拍子花子の写真。






十二代・團十郎の「助六由縁江戸桜」

2013年02月23日 22時32分27秒 | 芸術



十二代・市川團十郎の助六。
揚巻は坂東玉三郎。口上は市川海老蔵。
「助六由縁江戸桜」では、私は助六の登場の場面が一番好きですね。
もうすぐ完成する新しい歌舞伎座の、こけら落としで市川團十郎は助六を演ずる予定だった。
歌舞伎座完成直前の團十郎の死。無念としか言いようがありません。
團十郎の代役で助六を演じることになったのは、息子の市川海老蔵。
海老蔵には父・團十郎の思いを胸に、新しい歌舞伎座で、新しい歌舞伎の歴史を踏み出してて欲しいものです。

11代目・團十郎の「助六由縁江戸桜」

2013年02月21日 22時07分33秒 | 芸術


この前、無くなった12代目・市川團十郎の父親に当たる11代目・市川團十郎の「助六由縁江戸桜」の映像を見つけた。

揚巻に扮するのは中村歌右衛門。

私の世代にとって正に伝説の時代。

12代目・團十郎の息子の現在の市川海老蔵は、祖父に当たる11代目・團十郎をたいへん尊敬していると言う話を聞いたことがあります。

今までのようなワイドショーを賑わすようなヤンチャは、もう出来ませんな。

海老蔵には市川宗家の当主としての自覚を強く持って、精進して欲しいものである。

明日の歌舞伎界のために。


十二代市川團十郎の「勧進帳」

2013年02月05日 10時50分30秒 | 芸術



今、私は大きな喪失感に襲われている。
今年になって、横綱・大鵬、そして一昨日、市川團十郎が逝ってしまった。
大相撲の大横綱と歌舞伎界の市川宗家の大名跡を続けて失うとは・・・。
改めて市川團十郎という名前の大きさ、重さを強く感じます。
そして、今まで心の中で大切にしていた日本人として何か大切なものを、いっぺんに無くしてしまったという気持ちが強い。
たった一人の歌舞伎俳優の訃報に接し、これだけの思いをするとは!
自分自身が日本人であることを強く自覚するものがあります。

私は弁慶の息使いが聞こえて来るような團十郎の「勧進帳」が大好きだった。
それにしても、66歳。早すぎる!
これから、さらに円熟するであろう團十郎の弁慶を見ることを出来ないと思うと痛恨の思いで一杯である。
しばらくは私自身、この喪失感が続くのでしょう。

さて映像は1985年4月、十二代市川團十郎襲名披露の歌舞伎座での勧進帳。
富樫役は先代の十七代中村勘三郎。
断片的な映像ですが、見ていて、目に涙があふれて来ました。
確かに一つの時代が終わった。
最後の豪壮な「飛び六方」

成田屋!


十二代市川團十郎 死去

2013年02月04日 23時07分23秒 | 芸術
昨日、十二代目・市川團十郎が亡くなった。66歳だった。
私たちは昨年暮、中村勘三郎を失い、今回は市川團十郎を失ってしまった。
またまた、歌舞伎界に大きな穴が開いてしまった。
私は十二代目の襲名披露での「勧進帳」と「助六由縁江戸桜」の放送を録画したビデオテープをまだ持っている。
「勧進帳」での富樫役は先代の中村勘三郎、源義経役を尾上梅幸、また「助六由縁江戸桜」での揚巻役は中村歌右衛門。
十二代目の死去で本当に昔話になってしまった。
白血病と闘い、そのつど舞台に復帰していた市川團十郎。昨年暮から肺炎気味と聞いていたが、力尽きてしまったのだろうか。
もうすぐ新しい歌舞伎座が開場するというのに、本当に残念である。
市川團十郎は江戸歌舞伎を象徴する大名跡。
團十郎不在となった歌舞伎界。たいへんな喪失感を今、強く感じています。
十二代目・市川團十郎のご冥福を深くお祈りします。





「真珠の耳飾りの少女」

2012年09月09日 22時30分59秒 | 芸術
さて話は先月の24日に戻りますが、羽田空港に到着して、すぐに向かったのは上野公園です。
目的は東京都美術館で開催中だったオランダのマウリッツハイス美術館展。それもお目当てはフェルメールの有名な「真珠の耳飾りの少女」を見ることである。
私は絵画を見ることが大好きである。毎年8月、フレンズ・オン・アイスを見るため東京に行った時、美術館巡りをするのも、1年に1度の楽しみとなっています。昨年は六本木の新国立美術館で「ワシントンギャラリー展」を見て大好きなモネの絵を、じっくりと見ました。そして、今年はフェルメールの絵である。私は、まだ実物のフェルメールの絵を見たことが、まだなかったので楽しみにしていました。
当日、JRの上野駅の北口を出ると、すぐに東京文化会館の前に立つ。やはり懐かしい。大学生時代、何度、ここでクラシックのコンサートを聴いただろうか。いろいろと思い出が蘇ってくる。ムラヴィンスキー、朝比奈隆、バーンスタイン・・・ここで聴いた。サントリーホールなど、まだない時代である。

国立西洋美術館の前を通って東京都美術館へ向かうのだが、国立西洋美術館の看板を見て驚いた。
ちょうどベルリン国立美術館展が開催中で何と、こちらにはフェルメールの「真珠のネックレスを持つ少女」が来ているではないか!知らなかった!
今、上野公園でフェルメールの絵を2枚も見ることが出来るのか!これは大変なことだ!忙しくなってきた!と強く思い、とにかく、まず東京都美術館へ急ぐ。こちらは大手新聞社の主催のため、宣伝が行き届いていたためか凄い人。会場に入るまで20分も並んで待つ。
オランダの名画を見ながら進んで行き、「真珠の耳飾りの少女」の順番になるが、物凄い行列、物凄い喧噪。ドッと、旅の疲れが出る。
しかし、せっかく飛行機に乗って、せっかく来たのだから何とかせねばと思い、じっくりと見ることの出来る場所を捜し出す。
目の前を多くの人が通り過ぎる場所だったが約20分、じっくりと見る。
やはり少女の目が印象に残る。クリッと、こちらに向けたまなざし、そしてわずかに開いた口の初々しさ。本当に生き生きした描写である。
やはり来て良かったと思ったしだい。

この後、国立西洋美術館へ行って「真珠のネックレスを持つ少女」を見る。窓からあふれる光の暖かさが印象に残りました。
こちらも東京都美術館ほどではありませんが多くの人、人、人。やはり四国の田舎者の私には疲れる。
改めてフェルメールの人気の高さを痛感しましたが、やはり行き交う人の少ない環境の中で、じっくりと見たいと思うのは贅沢な願いだろうか?
次は、ぜひとも「デルフトの眺望」を見たいものである。
国立西洋美術館でベルリン国立美術館展を見た後、館内の常設展に脚を運ぶ。松方コレクションである。
人も少なく、やっと落ち着いた気持ちになる。東京都美術館の物凄い喧噪とは別世界である。
久し振りにルノワールの「アルジェリア風のパリの女たち」と再会する。胸が一杯になる。
そして大好きなモネの「舟遊び」を見る。
移ろう水面の光。そして風景に溶け込むような人物の描き方。この時の画家の心に思いを馳せる。
予定の時間、ギリギリまで常設展に見入る。

そしていよいよフレンズ・オン・アイスを見るためJR上野駅に戻るると、たいへんなアクシデント。
JR蒲田駅付近で人身事故のため京浜東北線は不通。やっと山の手線が、やっと動き出した状態。
新横浜まで行けない!ホテルのチェックインの時間もあるし、どうする?
とにかく運転再開直後の大混雑の山の手線に乗って品川までたどり行く。そして思いついたのは品川から新横浜まで新幹線があるではないか!
われながら凄い機転だったと思います。
無事フレンズ・オン・アイスの開演に間に合い、荒川静香さんに再会することが出来ました。

来年はフレンズ・オン・アイスと同じ頃、どんな美術展があるのか楽しみです。











「隅田川」

2009年01月09日 22時26分56秒 | 芸術
今、NHK教育放送で歌舞伎などの古典芸能のアーカイブスを放送しています。
何気なく放送をみていたら何と六代目の中村歌右衛門の「隅田川」を放送してくれた。成駒屋の「隅田川」本当に見たかった!それだけに画面に目が釘付けになる。絶品というのは、この事をいうのであろう。予期していなかった放送に感謝するのみである。
ジョン・レノンが歌舞伎座で「隅田川」を見て涙を流したという事を何かで読んだことがあります。またイギリスの作曲家ブリテンが歌舞伎ではなく能ですが「隅田川」を見て、たいへん刺激を受け「カーリュー・リヴァー」を発表したのは有名な話である。
今、先代の松本幸四郎の「勧進帳」の最後、弁慶の跳び六法の映像を見る。モノクロの古い映像から凄い躍動感が伝わってくる。そこには古さはいっさい感じさせない。
やはり劇場芸術は本当にいいものである。私の生に合っている。
音楽であれ、歌舞伎であれ、そしてフィギュア・スケートであれ感激する心は絶えず持ち続けたいものである。

いよいよ明日は「スターズ・オン・アイス」を見に大阪まで行きます。私の大好きな荒川静香さんや中野友加里の演技も、もちろん楽しみにしていますが、今回は何と言っても浅田真央さんが一番楽しみかもしれません。今シーズン、あの難しい「仮面舞踏会」を見事な演技で魅了させてくれた浅田真央さん。磨きのかかった技術や演技力を目の当たりにする事が出来る歓びは言い様がありません。
感動を新たにしたいものです。
明日は早朝の高速バスで出発予定。早く寝ましょう。