オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

四大陸選手権 その2

2010年01月29日 22時17分29秒 | 2009-20010年シーズン
四大陸選手権はSPでは出遅れていた浅田真央さんが見事優勝!
盗撮騒動など、いろいろ真央さんにとって気分的に大変だったと思いますが、二度のトリプルアクセルも成功して、これで良い気分でオリンピックに突入出来ます。
キム・ヨナの国で、「これが浅田真央の演技ですよ」と言っているような見事な演技。本当に真央さんは強い!
鈴木明子さんはジャンプのミスはありましたが、あの後半のステップはさすがである。
もう一度、ジャンプの精度を上げて、オリンピックを迎えて欲しい。
シニアの世界大会に初出場の今井遥さん。良かったよ!
フリーの曲は私が現在、大好きな作曲家の一人のグラズノフのバレエ音楽「ライモンダ」と言うだけで私自身、うれしいのです。
来シーズンはもっと多くの大きな大会に登場するでしょう。さらなる飛躍に期待します。

さて次はいよいよバンクーバー冬季オリンピック!
浅田真央さん、鈴木明子さん、安藤美姫さんのご健闘をお祈りします。
出来れば、三人揃って表彰台に登ってほしいものです。これは、酒の勢いで書き込んでいる私の大きな夢かな!?

全米選手権、女子シングル・フリー その2

2010年01月28日 11時02分33秒 | 2009-20010年シーズン
知り合いに依頼していた全米選手権の女子シングルのフリーのCSでの放送を録画したDVDが届きました。本当は欧州選手権も頼みたかったですが、かんべんしてと言う雰囲気だったので好きな選手、気になる選手が目白押しの全米選手権の録画のみ御願いしました。(本当は欧州選手権でのラウラ・レピストの演技を見たかった!)

生放送の録画なので4時間少々のたいへんな映像である。すでにパソコンでネット映像で見ている演技もありますが、テレビの大きな画面で見ると全く印象が違います。
それにしてもアメリカでは全米に生中継で最初のグループから表彰式まで放送されているとは本当にうらやましい。日本でも全米選手権は生放送で全ての演技を見る事ができるのに、全日本選手権は有名選手中心で、全ての演技を生中継で見る事が出来ません。
ヘンな国、日本!である。

最初から録画を見ていましたが、やはり後半が、どうしても気になるので、早送りして第3グループから見る。割愛した部分は後日、ゆっくりと見ることにする。
第3グループでは私の御ひいきのエミリー・ヒューズとアリッサ・シズニーが登場である。
ヒューズは二度の転倒で演技全体のスピードが無くなってしまって残念だった。GPシリーズのアメリカ大会以上の演技を期待したのだが・・・音楽が映画「風と共に去りぬ」だっただけに転倒が無かったら大いに盛り上がっていたと思うと本当に残念である。
シズニーはやはりジャンプにミスが多く、こちらも本当に残念である。ビールマンスピンなど得意のスピンはため息が出るくらい美しかっただけにジャンプのミスが本当にもったいなかった。

最終グループではSP上位4人が僅差でフリーを迎えましたが、フリーを見る限りレイチェル・フラットと長洲未来さんの2人が飛びぬけていると感じました。実際、この2人のフリーでの演技の優劣は私には分かりませんでした。そのくらい、ずば抜けていたと思います。この2人がアメリカのオリンピック代表に選ばれたのは当然でしょう。
長洲未来さんのフリーは「カルメン」である。カルメンと言えば私は安藤美姫さんの演技が忘れられません。美姫さんの演技は妖艶さの漂うカルメンだったと思いますが、未来さんの「カルメン」は、かわいいカルメンである。しかしビゼーの素晴らしい音楽に乗って繰り出す高度の技術のジャンプやスピンの数々は本当に素晴らしい!また表現力がアップして来ている。このままの演技をオリンピックのリンクで披露できたら大変な存在でしょう。
レイチェル・フラットのフリーの曲はラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」である。この作品は私にとって今でも荒川静香さんの曲である。しかし今回のフラットの演技を見ていて、最初、変な?ジャンプはありましたが、荒川さんの演技を忘れることが出来たくらい素晴らしいものがありました。
彼女がまだジュニアだった頃、その躍動感あふれる大きな演技に秘められたものを強く感じ、注目していましたが、今は風格すら出て来て、たいへん大きな存在になり、私自身、喜びを隠せません。私自身、現在、海外の選手で一番好きな選手と言って良いでしょう。

最後に4位に終わりましたがサーシャ・コーエンのこと。
フリーではたいへんシックな素敵な衣装でベートーヴェンのピアノソナタ「月光」による大人らしい、たいへんしっとりとした演技に魅了された。十代の選手がほとんどだけに、余計、強く感じるのかもしれません。ジャンプのミスや点数や順位など関係ない、まさにコーエンの世界である。
トリノ・オリンピックのシーズン以来の競技会出場で、厳しいものがあったのは事実ですが、昇り調子の多くの十代の選手に混じってその中で自分の個性、美しさを見事にアピールできるコーエンの意気込み、実力は絶賛すべき事だと思います。春のスターズ・オン・アイスでは来日するのだろうか?ぜひ見たい。
表彰式で上位3人と並んだコーエンの姿を見て、アメリカという国の層の厚さ、懐の大きさを強く感じました。今後もアメリカのフィギュアスケート界から目を離すことが出来ません。
いよいよバンクーバーオリンピック。レイチェル・フラットと長洲未来さんが3人の日本代表に混じってどの様な演技を見せてくれるか、こちらも楽しみです。

今、思うこと。

2010年01月26日 17時28分56秒 | 私事
私が毎月購読している音楽雑誌「レコード芸術」誌の毎年2月号の特集は前年の読者が選んだベストディスクの発表の「リーダーズ・チョイス」である。
私も投稿したが幸か不幸か全文掲載されませんでした。
しかしである。何と特集の中で私のコメントが3箇所も掲載されていた。私のコメントはどうでもよいことなのですが、嬉しかったのは、コメントと一緒に私のチョイスしたCDの写真が2組も掲載されたことである。この2組のCDは昨年、全く誌上で紹介されなかっただけに正に驚きでした。
少しでも、この2組CDの事を知ってくれた方がいてくれたらと思うと胸が一杯になりました。

本当は上記の事は公表すべきではないかもしれません。雑誌にコメントが掲載された事への単なる「嬉しがり」と捉えられてもしかたがありません。
最近、私がよくお邪魔するブログを読んでいろいろ考えさせられることがありました。
やはり私自身、せっかくの自分のブログなので自分自身の気持ち、感じたことなどを素直に表したい。単なる情報提供だけに終わりたくないという気持ちが強い。ですから私自身、読者を増やしていこうという気持ちがたいへん薄いと言ってよいでしょう。
当ブログの話題のほとんどがクラシック音楽とフィギュアスケートに終始しています。現在、自分自身、クラシック音楽とフィギュアスケートなしでは生きていけない状態であり、これらがあるから、自分で言うのはおかしいのですが毎日のハードな仕事に耐えることが出来るのかもしれません。
そして私の未熟なコメントを読んで、この作品を聴いてみよう、この演奏家の演奏を聴いてみよう、またこのフィギュアスケートの選手の演技に注目してみようと思って下さる方が少しでもいらっしゃったら本当に幸せです。
話が戻りますが音楽雑誌にコメントが掲載されたことも単に自身の名前が出たということよりも埋もれていたCDのことが少しでも紹介できた喜びが音楽ファンとして、そしてCDのコレクターとしてたいへん大きい。
ブログを通じて多くの方と知り合うことが出来ました。
今後も素直な気持ちでクラシック音楽を、またフィギュアスケートを愛する気持ちを常に抱き、そして胸に抱きながらお付き合いして行きたいものと思っているしだいです。
今後もよろしく御願い申し上げます。

全米選手権、女子シングル・フリー

2010年01月24日 23時16分28秒 | 2009-20010年シーズン
全米選手権での女子シングルのフリーが終わりました。
http://www.usfigureskating.org/leaderboard/results/2010/64740/CAT001.html

①レイチェル・フラット    200.11
②長洲未来         188.78
③アシュリー・ワーグナー 184.70
④サーシャ・コーエン    174.08

アメリカのオリンピック代表はレイチェル・フラットと長洲未来さん。
レイチェル・フラットはSP3位でしたがフリー1位で200点台に乗せました。
私としては彼女のオリンピック出場は本当に嬉しい。自分が期待している選手が確実に力をつけていく様を知ることは、これまた嬉しい限りです。
フリーでのラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」による演技、さぞかし物凄かったに違いありません。
知り合いに頼んでいる今日のCS放送を録画したDVDの到着が待ち遠しい。早く見たい。アシュリー・ワーグナーやアリッサ・シズニーなど気になる選手の演技へのコメントは録画を見て書きたいと思います。

長洲未来さんは動画サイトで見たSPの映像で見ても、たいへん大人っぽくなって来たように感じました。オリンピックでの演技が楽しみです。
競技会出場が久し振りのサーシャ・コーエンは4位。転倒もあったようですが、それだけアメリカのフィギュアスケート界での若い力の台頭が著しいということでしょう。
大激戦を勝ち抜いてのアメリカ代表だけに、有力なメダル候補と言って良いでしょう。2人とも若い選手だけに私は無限の力を感じます。
日本代表の3人にどれだけ迫るのか楽しみです。 

全米選手権、女子シングルSP

2010年01月22日 21時58分43秒 | 2009-20010年シーズン
全米選手権、女子シングルSPの結果の情報が入りました。
http://www.usfigureskating.org/leaderboard/results/2010/64740/CAT001.html

①長洲未来        70.06
②サーシャ・コーエン   69.63 
③レイチェル・フラット   69.35
④アシュリー・ワーグナー 62.55

アメリカの女子シングルのオリンピック代表枠は「2」
1位から3位まで、たいへんな僅差!
フリーでは全日本選手権と同様、熾烈な争いとなります。
私の本音はレイチェル・フラットにオリンピックの代表になってほしい・・・

欧州選手権、ペア

2010年01月21日 10時07分57秒 | 2009-20010年シーズン
ヨーロッパ選手権のペアはSP2位の川口悠子さん&アレクサンドル・スミルノフ組が逆転の優勝をしたという情報が入ってきました。
http://blog.livedoor.jp/yukosasha

ドイツの強豪アリョーナ・サブチェンコ&ロビン・ゾルコビー組を逆転しての優勝、それも世界歴代最高点らしい。
見たい!我が家にCSの装置が無いのが本当に残念である。
昨年のNHK杯のSPでは絶品の「白鳥」を披露してくれました。フリーでは川口悠子さんの大変な転倒があり、その後が心配でしたが、心配無用のようである。
オリンピックは中国の申雪&趙宏博、チン・バン&ジャン・トンそしてドイツのサブチェンコ&ゾルコビーがメダルの最有力候補ですが、この中に川口悠子さん&スミルノフ組が見事に割って入ってきました。
来月のバンクーバーオリンピックは当然、女子シングルを一番楽しみにしていますが、ペアも、たいへん楽しみにしています。
女子シングルの放送はSPがフジ、フリーはNHKですが、ペアはどこが放送するのだろうか?
ペアとアイスダンスは、ぜひとも「皆様のNHK」であって欲しいのですが・・・

「浅田真央、18歳」

2010年01月18日 10時43分20秒 | 浅田真央さん
昨年暮、届いた「浅田真央、18歳」をやっと読みました。
「浅田真央、15歳」からシリーズで発売されていますが、今回、私は初めて、このシリーズを手にしました。
昨シーズンの真央さんの動きを克明に記された一冊である。昨シーズンは何と言ってもフリーの「仮面舞踏会」に尽きます。GPシリーズ・フランス大会での初披露の衝撃が私にとって、たいへん大きいものだったので、今回、この本の購入の理由となりました。
読んでみて、昨シーズンは真央さんにとって、正に「挑戦」だったことが実感できました。そして全てはオリンピックにつながっているという事である。
今後、おそらく今シーズンを記した「浅田真央、19歳」も出版されると思いますので連続して読むと大きなストーリーになるに違いありません。
印象に残ったのは昨年の四大陸選手権、世界選手権での真央さんの心の動きです。
世界でもトップレベルの技術を持ちながら、ちょっとした気持ちの揺れが演技に表れるフィギュアスケートの恐ろしさを痛感しました。それが、またフィギュアスケートの面白さかもしれませんが・・・
そして掲載されているカラー写真が素晴らしい。真央さんの息使いが聞こえそうである。また何枚かに登場するタラソワコーチの表情も印象的である。真央さんに賭ける意気込みが伝わってきます。
さて今月末、真央さんの公式写真集が発売予定です。財務大臣閣下に内緒で予約をしたのは言うまでもありません。
http://www.amazon.co.jp/%E6%B5%85%E7%94%B0%E7%9C%9F%E5%A4%AE%E5%85%AC%E5%BC%8F%E5%86%99%E7%9C%9F%E9%9B%86-MAO-%E6%B5%85%E7%94%B0%E7%9C%9F%E5%A4%AE/dp/4198628939/ref=pd_rhf_p_t_1

さて話は変わりますが、今日の新聞の朝刊のスポーツ欄にペアの井上怜奈さん&ジョン・ポルドウィンの引退を報じていました。このペアは私の大好きなペアの一組です。
高度な技術を豪快に演ずるのもペアの魅力の一つですが、技術だけでない、何か暖かさのある男女のペアが息が合った絶妙の演技も、もう一つのペアの魅力だと私は思っています。
井上怜奈さん&ポルドウィン組はまさに後者の魅力を伝えてくれる素晴らしいペアでした。
昨年のNHK杯でのフリーの演技は大好きです。
引退後はジョンは中古車ディーラーになるらしいですが、もうアイスショーには登場しないのでしょうか?ぜひとも荒川静香さんには「フレンズ・オン・アイス」に呼んで欲しいものです。

四大陸選手権

2010年01月14日 15時45分13秒 | 2009-20010年シーズン
中野友加里さんが関節炎で今月末の四大陸選手権欠場というニュースが飛び込んできました。
たいへん残念ですが、早く良くなって、3月のトリノでの世界選手権には元気な姿を見せて欲しいものです。
なお、中野さんの代わりに今井遙さんが出場するとのことで、おそらくシニアの世界的な大会の出場は初めてのはず。大変だと思いますが、固くなることなく、日本フィギュアスケート界の底力を見せて欲しいものです。

名指揮者スウィトナーの思い出。

2010年01月14日 09時32分43秒 | 名演奏家の思い出
12日の夜遅く、当ブログでも書きましたが、オーストリア出身の名指揮者オットマール・スウィトナーが亡くなりました。
http://www.nhkso.or.jp/topics/pdf/Otmar_Suitner.pdf

スウィトナーはドレスデン国立歌劇場、ベルリン国立歌劇場の指揮者を歴任し、また我が国のNHK交響楽団の名誉指揮者で、まさに名指揮者でした。
1990年代に入って体調を崩し引退してしまったので、最円熟期の演奏を聴く事ができなかったことが、たいへん残念でした。
スウィトナーは元気な時も、たいへんな地位にいるにもかかわらず、けっしてスター指揮者ではなく、指揮振りからもうかがえるように地味な存在だったかもしれませんが、私にとって本当に大切な指揮者の一人でした。
昨年、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団との録音を10枚のCDに収めたアルバムを入手して、やっと全て聴き終えたばかりなので、本当に言葉が出ません。
私の東京での大学生時代、彼の指揮するNHK交響楽団の演奏会には、よく通ったものです。私の過ぎ去ってしまった青春時代を彩った指揮者が、また一人、この世から去り今は本当に寂しくてたまりません。
私がスウィトナーを知ったのはクラシック音楽に目覚めた高校生の時。テレビのNHK交響楽団の放送でした。
曲目もはっきりと憶えています。ベートーヴェンの交響曲第1番と「レオノーレ」序曲、第3番でした。おそらく、まだ聴いたことが無かったベートーヴェンの最初の交響曲がどんな曲なのかという興味からだったかもしれません。第4楽章の冒頭の強奏には、たいへんな衝撃を受けました。また「レオノーレ」序曲はたいへんなドラマチックな演奏で夢中でテレビの画面に見入った事を今でも記憶しています。
また、私にモーツァルトを開眼させてくれたのもスウィトナーでした。
私は二十過ぎまでモーツァルトがたいへん苦手でした。ワーグナーやブルックナーなど分厚い響きを好んでいたいたためかもしれません。
そんな頃、ベルリン国立歌劇場管弦楽団を率いて来日して、当然、私は演奏会に脚を運びました。メインの曲のブルックナーの交響曲第7番が終り、アンコールで演奏されたのがモーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲でした。早いテンポの中で、演奏している楽器の表情の一つ一つが豊かで、胸が弾んできて、そしてコーダでリズムの深い刻みを見せ始めたとき私は、たいへんな興奮を覚えました。短い曲ですがモーツァルトの音楽が、こんなに心を打つものかと、やっと知る事が出来、これ以降モーツァルトの音楽が私の耳に心に受け入ることが出来るようになりました。今では当日のブルックナーの演奏がどうだったのか、さっぱり思い出せませんが、「フィガロの結婚」序曲の演奏はしっかりと憶えています。
ですからスウィトナーは私にモーツァルトを開眼させたくれた大恩人と言えます。

スウィトナーは引退して、その名前もほとんど聞かなくなりましたが一昨年だったか、突然NHKのBS2で深夜にドキュメンタリー「父の音楽~指揮者スウィトナーの人生~」が放送され本当に驚きました。
たいへん不自由な体のようでしたがモーツァルトの交響曲39番とヨゼフ・シュトラウスのポルカ「とんぼ」の魅力を熱心に語っている姿を見て、たいへん心を打つものを感じました。
番組では長く連れ添っている奥さん以外に、これまた長い関係の愛人の方と、その間にできた息子さんも登場しましたが、スウィトナーは亡くなる時、この3人に看とめらながら、この世と別れを告げたのかなと思いを馳せるものがあります。
この番組を収録したDVDは私の大切なお宝となりました。

最後に私のお気に入りのスウィトナーの録音を紹介して、この名指揮者を偲びたいと思います。
①チャイコフスキー 「弦楽セレナード」 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(1962年)
②モーツァルト 交響曲第39番、第40番、第41番「ジュピター」 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団(1973年~75年録音)
③ドヴォルザーク 交響曲第8番、第9番「新世界より」 ベルリン国立歌劇場管弦楽団 (1982年、1983年録音)
④モーツァルト 歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」(全曲) ベルリン国立歌劇場管弦楽団(1970年録音)
⑤スッペ 序曲集 ドレスデン国立歌劇場管弦楽団 (1970年録音)
その他、手元にドレスデンで録音したドイツ語によるモーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」(全曲)のレコードがあります。この録音はCD化されたのだろうか?
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団との録音はその他忘れがたいものも多く、このコンビでの来日が一度も無かったのが残念です。さぞかし渋く、いぶし銀のような響きを聴かせてくれたでしょう。
今日は朝からスウィトナーのCDばかり聴います。今、モーツァルトの交響曲第29番が流れています。一人の音楽家が亡くなって本当に寂しく思ったのは久し振りである。
NHK交響楽団の名誉指揮者に名前を連ねた三大Sも存命なのはサヴァリッシュだけになってしまった。またサヴァリッシュも現在、引退同然で指揮台に立つことはない。
時代がどんどん流れていくのが実感するばかりである。

お断り
スウィトナーの名前の表記には一部スイトナーと表記されていることもありますが、当ブログではNHK交響楽団のHPでの表記に従っていますので、ご了承下さい。

村上可菜子さんと「白鳥の湖」

2010年01月11日 17時26分07秒 | 2009-20010年シーズン
今日は娘の成人式である。早朝より美容院へ連れて行った後、親類の所や式の会場へと運転手状態であった。まだ就職が決まっていないが一区切りである。
20年前、私が深夜残業の鬼だった頃、生れたので、会社では「いつの間に?」とよく言われたのが、この前だったような気がするが、あれから20年経っていると思うと感無量である。
何年か前、成人式会場で不届き者がバカなことをやって全国版のニュースで有名になりましたが、今年は平穏無事のようで胸をなでおろしました。

さて、本題に入ります。
昨年の全日本選手権の女子シングルのフリー。録画を今だに見ている方も多いはず。私もそうです。
忘れられないシーンの中で私が印象に強く残っているのは最終グループの最後に演技した村上可菜子さんである。あの物凄い雰囲気の中での、あの初々しい演技は忘れがたいものがありました。また中野友加里さんや鈴木明子さんの演技の後、見ると、どうしても次の世代の台頭を強く感じさせるものがあり、私自身が今後、フィギュアスケートを見ることに対して、私の心の中で村上可菜子さんが、中心的存在になるのは間違いないでしょう。

また全日本での村上さんの演技を見て私を喜ばせたのはフリーの音楽がチャイコフスキーのバレエ音楽「白鳥の湖」だったことも、たいへん大きかった。
「白鳥の湖」はバレエ音楽の代名詞的な作品でフィギュアスケートでもよく使用されていますが、ほとんど第2幕の有名な「情景」が使用されていますが、今シーズンの村上可菜子さんの「白鳥の湖」では、有名な「情景」は登場していません。
私の手元にある「白鳥の湖」の全曲CDの演奏時間のトータルは147分なので第2幕の有名な「情景」はバレエ全体の一部でしかありません。
バレエ「白鳥の湖」の初演は失敗だったと言われています。それは、それまでのバレエ音楽は単なるバレエの伴奏的な作品だったが「白鳥の湖」では絶対的音楽の様に鳴り響き、それまでのバレエ音楽と比べて、初演当時は、今では考えられませんが異質な作品としてとらえられたようである。
チャイコフスキーのベストワンで交響曲や協奏曲の名曲を挙げる方が多いと思いますが私のベストワンはバレエ「白鳥の湖」全曲です。

今回、村上可菜子さんの「白鳥の湖」で登場したのは3曲である。
①第1幕 第1曲 「情景」
②第1幕 第4曲  パ・ド・トロワより第1曲目
③第3幕 第19曲 パ・ド・ドゥよりコーダ
 
①は第1幕の幕開きの音楽で、実際にバレエの会場で接すると、正にバレエがこれから始まる!という期待感に包まれるスケールの大きい音楽である。
②と③は私が持っている2枚の「白鳥の湖」のハイライト盤には、いずれも収録されていないので、馴染みの薄いナンバーかもしれません。
②は有名な「ワルツ」が終わったあと登場します。③は舞踏会で登場します。
「白鳥の湖」はいろいろと解釈があり、各ナンバーの順番が変わったりして、いろいろな楽しみ方があります。私は過去3回、このバレエを生でみましたが第4幕の最後、ハッピーエンドで終わる公演とオデットと王子が湖に沈んで終わる公演といった違った終わり方をした公演を見て、本当にバレエ全体の印象が違った思いをしました。
なお私が一番好きなナンバーは第3幕の黒鳥のパ・ド・ドゥです。(これも第1幕王子によって踊られる時があります)
今後、ぜひフィギュアスケートでも、もっと採り上げて欲しいものです。
正月そうそう、ボロディンの交響曲全集の2枚組のCDが届きました。
チャイコフスキー、ボロディン、グラズノフ、ラフマニノフなど今年もロシア音楽で忙しくなりそうです。

この4年間。

2010年01月07日 13時47分59秒 | バンクーバー冬季オリンピック
昨日の深夜、NHKの地上波放送でスポーツ大陸「栄光への選択~トリノ五輪 荒川静香」の再放送がありました。本放送を見逃していたので今回は録画もして、しっかりと見ました。
長野オリンピックや優勝した世界選手権の映像、そして荒川さんを指導したコーチたちのインタビューもあり、たいへん見応えがありましたが、その中で印象的だったのはロシアのスルツカヤとの対比でした。
トリノでのフリーの演技では自分自身と観客との一体感、自分のやりたいことをやり通すことが頭にあった荒川静香さん、逆に常に金メダルを意識し、そして審判員の目を気にしていたスルツカヤ。
このことがメダルの色を決めたと思うと、オリンピックの怖さと気持ちの持ち方の大切さを改めて思い知らされました。
長野オリンピックからトリノオリンピックまでの道のりは荒川静香さんにとって決して平坦なものではありませんでした。また心の中で葛藤がありました。これはスルツカヤにも同じことが言えます。それぞれの思い、苦難を胸に4年に1度のオリンピックのリンクに立つという事の大きさを強く感じました。

荒川静香さん著「フィギュアスケートを100倍楽しむ方法」での一節。
「選手一人一人がどれだけ努力し成長したか。その過程を見るのはオリンピックを見るのと同じくらい、いえ、それ以上にエキサイティングです」

私はまだ昨年の暮、大阪で見た「メダリスト・オン・アイス」の余韻がまだ大きく心の中に残っています。この余韻が無くなる頃がバンクーバーオリンピックでしょう。
札幌オリンピックからフィギュアスケートを見ている者にとって、このような黄金時代が日本のフィギュアスケート界に来ることが出来たとは夢のようで、それを「メダリスト・オン・アイス」で目の前でみて実感することが出来たことは本当に幸運でした。
また私のトリノオリンピックからの約4年を語るには欠く事の出来ないスケーターたちが一同に登場、また次の4年後のオリンピックの代表を期待できるジュニアの精鋭たちも登場。私にとって、たいへん特別のエキシビションでした。

今回、女子シングルの代表争いは本当に壮絶でした。ただ言えることは代表に選ばれた鈴木明子さんも、代表に手が届かなかった中野友加里さんも、この4年間、本当に素晴らしかったと言うことである。この2人が一緒にバンクーバーへ行けない我が国のフィギュアスケート界の凄さとしか言い様がありません。
中野友加里さんが何故、代表になれなかったのか聞かれたことがありましたが返答出来ませんでした。「オリンピックがもし2年早かったら中野さんだったでしょう」としか答えられませんでした。
この4年間の中野友加里さんは本当に素晴らしかった。「シンデレラ」「スペイン奇想曲」「ジゼル」そして「火の鳥」と、どれだけ私を中野さんの演技を通してフィギュアスケートの魅力にひきつけられたか分かりません。これらの演技を思い出すと何か目頭が熱くなってきます。
トリノオリンピック後、荒川静香さんが引退して私の心の中のポッカリと空いた大きな穴を埋めてくれたのは中野友加里さんである。
もう、こういう事を書き込むことは最後にしますが、オリンピックのリンクに立つ中野友加里さんを私は見たかった!オリンピックの代表になってもおかしくない方だった!

昨年のバンクーバーでの四大陸選手権を終えて鈴木明子さんは「もう一度ここへ帰ってきます」とコメントしました。そして見事実現しました。
もともと実力者でしたが病からの復帰後、着実にレベルを上げ最高の状態でオリンピックシーズンを迎えました。
3年前の大阪での全日本選手権で初めて鈴木明子さんの演技を見た時の驚きと感激!そして昨年夏の「フレンズ・オン・アイス」で見た「ウエスト・サイド物語」の演技。初めて見た時と比べて数段、輝かしさを増し、演技も大きく驚き、本当にうれしかった。そして今シーズンの女子シングルはたいへんな事になりそうという予感を感じさせるものがありました。
鈴木明子さんはいつからオリンピックを意識したのだろうか?いつ代表になろうと強い意志が心のなかで湧いてきたのだろうか?一度、彼女の過去の演技の録画をゆっくりと見てみたいと思っています。

私のお気に入りの「メダリスト・オン・アイス」の写真はこちら。現在、私のパソコンの壁紙にも、なっています。
http://akiko-suzuki.com/2009MOI/knla0088.htm
みんな表情がいい!安藤美姫さん、浅田真央さん、鈴木明子さん、中野友加里さん、そして高橋君に織田君そして小塚君。
本当に壮観です。これだけの顔ぶれを同じリンク上で見ることが再び出来るかと思うと、見るたびに胸が一杯になります。

今回は私の4年間を振り返ってかなり自分自身の感情を強く出して書き込みました。もう書くことはないでしょう。
ただ荒川静香さんのおっしゃる「選手一人一人がどれだけ努力し成長したか。その過程を見るのはオリンピックを見るのと同じくらい、いえ、それ以上にエキサイティングです」 というコメントを読むとどうしても、今シーズンだけではなく、この4年間を振り返ってオリンピックを迎えたいと思いました。

いよいよ来月はバンクーバーオリンピック!
私もここからオリンピックモードの突入します。
浅田真央さん、安藤美姫さん、鈴木明子さんには、プレッシャーはあると思いますが自分の力を信じて最高の舞台での最高の演技を期待します。

今年の聴き始め。

2010年01月04日 16時36分32秒 | 今日、聴いたCD
ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」
朝比奈隆指揮ベルリン・ドイツ交響楽団(1989年9月 ベルリン芸術週間でのライブ録音)
(輸入盤 WEITBLICK SSS0104-2)

ヨハン・シュトラウス2世 喜歌劇「くるまば草」序曲、ワルツ「わが家で」「愛の歌」など
ウィリー・ボスコフスキー指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(1975年1月1日ニューイヤーコンサートでのライブ録音)
(デッカ 「ウィンナ・ワルツ大全集~シュトラウス一家とその周辺の音楽~」)

年末年始の6連勤が終わり、今日はやっと今年最初の公休日である。
今年最初のCDの聴き始めを何にするか思案していましたが、昨年の大晦日に届いた朝比奈隆指揮、ベートーヴェン交響曲第3番「英雄」にしました。
手元にある朝比奈隆の「英雄」のCDは何種類あるのだろうか?その中で海外のオーケストラとの録音は初登場である。
朝比奈隆は終生ベートーヴェンの交響曲を大切なレパートリーとしていたが、九つの交響曲の中で「英雄」を一番得意としていたと思います。
今回はドイツのオケとの録音である。最初は指揮者とオケがやや互いに探りあいの感はありましたが第2楽章以降は「見事」の一言で、この交響曲の持つスケールの大きさを満喫することが出来ました。特にオーボエ奏者の音色が大変印象的で第2楽章や第4楽章が本当に素晴らしいものとなりました。
演奏の全体的に言えるは正に「魂の乱舞」であり、数多い朝比奈隆の「英雄」の録音の中でも欠く事の出来ない録音だと言ってよいでしょう。
今年も、こんな演奏を多く聴きたい、聴いていきたいものである。

交響曲「英雄」を聴いたあと、やはり、お正月という事でウィンナーワルツを聴く。
ボスコフスキー指揮ウィーンフィルによるウィンナワルツ全集に収録されている録音の中で私が1番お気に入りなのは1975年のニューイヤーコンサートのライブ録音である。「くるまば草」序曲やワルツ「愛の歌」などはまさに極上の演奏である。
現在ではニューイヤーコンサートは著名指揮者による持ち回りでライブ録音が当たり前になりましたが、私の世代には、やはりウィーンフィルのニューイヤーコンサートと言えばボスコフスキーに行き着いてしまいます。

今年もいろいろなCDを探し求めることとなります。ただ経済事情の為、いかに安く素晴らしい録音のCDを探し出すかの1年となり、どうしても旧録音が中心になるでしょう。

昼より久し振りに本屋行き、DVDオペラコレクションのシリーズの最新号のヨハン・シュトラウス2世の喜歌劇「こうもり」を衝動買いする。
カルロス・クライバー指揮によるバイエルン国立歌劇場での映像で、何と1990円の超お買い得である。
これから、このDVDを見て、その後、BSフジの「メダリスト・オン・アイス」の放送を見ることになります。
あのエキシビションから、もう1週間も経ちましたが、私の心の中では、まだ余韻が大きく残っています。
おそらく、この余韻が薄くなった頃、バンクーバー冬季オリンピックなのでしょう。

ウィーンフィルのニューイヤーコンサート・2010

2010年01月02日 20時25分03秒 | 音楽
今年の元旦は出勤中、車の中から源平の古戦場で有名な屋島の方角から初日の出を見ることが出来ました。
今年は何か良い一年になりそうな気がしてきました。

さて元旦と言えばウィーンフィルのニューイヤーコンサートである。
昨年はダニエル・バレンボイムの指揮でしたが本当に面白くなかった。放送の途中で録画を止めた記憶があります。後日、ライブ盤のCDが発売され音楽評論家たちは誉めちぎっていましたが、私は???でした。
今年はフランスの指揮者、ジョルジュ・プレートルである。
一昨年の登場以来、2年ぶりのニューイヤーコンサートへの登場である。
この数年、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートは世界の著名指揮者の持ち回りの感がある中で2年の間隔しか空いていないプレートルの登場は、いかに、この指揮者に対してウィーンフィルの信頼が厚いか良くわかります。
最近、プレートルの録音がやっと注目されるようになりました。
私はプレートルが1967年ローマで録音した歌劇「椿姫」の全曲録音が大好きです。(ヴィオレッタ役はモンセラ・カバリエ RCA盤)本当にオペラの雰囲気が伝わってくるような演奏でもっと高い評価をされてもおかしくない素晴らしい録音だと確信しています。
さて今年のニューイヤーコンサートの最初の曲目は喜歌劇「こうもり」序曲である。ニューイヤーコンサートの冒頭はやはりこの曲でなければ!
その他「酒・歌・女」「ウィーンのボンボン」「朝刊」またニコライの歌劇「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲など私の好きな作品が多くご機嫌で正月の酒が本当に美味しかったです。
プログラムもシャンペンにオッフェンバックをからませた大変憎いプログラムである。初めて聴く喜歌劇「ラインの妖精」序曲では、どのような曲だろうかと思っていたらホフマンの舟歌のメロディが流れてきてびっくりでした。
プレートルの演奏は大変自然である。他の指揮者によく見られる意識的な誇張は全くない。ポルカでもただ早いだけの演奏が多いなかでプレートルの流れるような演奏を聴くと何か安心します。
来年のニューイヤーコンサートの指揮者は誰でしょうか?単の著名指揮者を順送りで招くよりプレートルが元気なうちは、この指揮者を毎年招いて欲しいと思っているのは私だけでしょうか?

謹賀新年

2010年01月01日 00時03分18秒 | 2009年、メダリスト・オン・アイス
新年、明けましておめでとうございます。
旧年中は、いろいろお世話になりました。
今年も、よろしく御願い申し上げます。

さて私はまだ昨年暮れのメダリスト・オン・アイスの余韻が残っています。
あの時と同じ顔ぶれでのエキシビションを見る事は、おそらくないでしょう。
その会場に居ることの出来た時間の大切さ、意義を深くかみしめているところです。この数日、時が経つ事のはかなさ、尊さを強く感じています。あの夢のような時間は、もう帰ってきません。
今年は一日一日、瞬間、瞬間を大切にして緊張感ある毎日を送り、悔いのない一年にしたいと思っています。
メダリスト・オン・アイスから帰ってみると一冊の本が届いていました。
「浅田真央、18歳」
仕事が忙しかったので、まだゆっくりと読んでいませんが、美しいカラー写真が数多く掲載され、写真ばかり眺めています。
昨シーズンの写真ばかりなので、昨シーズンのフリー「仮面舞踏会」の写真が多く改めて彼女の苦闘がうかがえます。その苦闘を乗り越えてのオリンピック代表。この苦闘はけっして無駄にはならないでしょう。
いよいよ来月はバンクーバー冬季オリンピック。
トリノ冬季オリンピックでの荒川静香さんの感動から4年、経ちました。
また新たな感動が生れるものと確信しています。
皆さんと大いに盛り上がりたいと思います。

今年も,なにとぞ良い年になりますように!