オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

ワルターのベートーヴェン

2009年04月30日 13時55分38秒 | 今日、聴いたCD
ベートーヴェン 交響曲第2番 二長調 作品36(1959年録音)
ベートーヴェン 交響曲第6番 ヘ長調「田園」 作品68(1958年録音)
 
ブルーノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団(国内盤 ベートーヴェン交響曲全集より)

フィギァスケートの国別対抗戦で今シーズンも終わり、新シーズンのGPシリーズまで約半年あるので、私はこの期間はベートーヴェンの交響曲を中心に手持ちのCDを中心に聴き直してみようと思います。ここ数年、やみくもにCDを買い求めましたが一度聴いてそのままというCDもあり、最近は購入点数も減ってきているので、いい機会かもしれません。そしてやはりベートーヴェンを落ち着いて腰を据えてじっくりと聴いてみたい。そんな年齢かもしれません。寄り道はいろいろあるかもしれませんが・・・

最初に手が出たのは、やはりブルーノ・ワルターの録音である。ベートーヴェンの交響曲全集として5枚組のCDを持っていますが2番と6番の組み合わせで1枚のCDになっていますが、私は以前からこの組み合わせがたいへん気に入っていて、よく聴いています。
ワルターのこの第2番と第6番の録音は昔からたいへん定評のあるもので、音楽評論家は温厚なワルターらしい名演とよく言っていますが、今回、改めて聴いてみて、スケールの大きさや迫力を感じました。特に第2番の第4楽章、そして第6番の第3楽章から第5楽章。
当時80歳を超えた老巨匠のワルターですが心の内に心の激しさが潜んでいたにちがいありません。そうでなかったら1940年代のライブ録音で聴くことが出来るベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」や歌劇「フィデリオ」の様な素晴らしい演奏は出来なかったでしょう。考えてみたらフルトヴェングラーやトスカニーニとその時代を代表した指揮者です。とても温厚だけでは、あの2人に並ぶことは出来ません。そういった感覚で聴くとワルターの演奏の聴き方も変わるかもしれません。
ワルターにはトスカニーニの追悼演奏会での第3番「英雄」の凄い演奏のライブ録音もあります。こちらも後日改めて聴き直してみたいと思っています。

中野友加里さんの「火の鳥」

2009年04月27日 10時28分55秒 | 2009-20010年シーズン
昨日の深夜、NHK・BS2で小澤征爾指揮のチャイコフスキーの歌劇「エウゲーニ・オネーギン」の公演の放送があり、遅くまで見てしまった。今、非常にに眠い。このオペラの最高の見せ場は第1幕第2場のこのオペラのヒロインのタチヤーナによる「手紙の場」でしょう。私はかなり前からこの場面の音楽でフィギュアスケートによる演技を一度見てみたいと思っていますが、まだお目にかかった事がありません。以前は荒川静香さんをイメージしていましたが現在はやはり浅田真央さんです。これは私の永遠の願望かもしれません。

さて早々と中野友加里さんの来シーズンのプログラムが発表されました。曲目の音源まで発表され、中野さんのオリンピックに向けての意気込みの強さを感じます。また今シーズンの当初、フリーでの「ジゼル」が安藤美姫さんと競合してしまった為かもしれません。
この数年「ドン・キホーテ」「シンデレラ」「ジゼル」とフリーではバレエ音楽を使用して私を魅了させているので、バレエも大好きな私にとっては、新しいシーズンもぜひバレエ音楽と思っていた矢先、新シーズンのフリーの曲目がストラヴィンスキーのバレエ音楽「火の鳥」と発表を知ったとたん頭の中で「火の鳥」の音楽(特に終曲)が鳴り響き、もうすでに困った状態に陥ってしまいました。遂にストラヴィンスキーか!そして「火の鳥」で冬季オリンピックを目指すのか!と思うと現在、まだ演技は全く見ていない状態にもかかわらず、深い感動を憶えてしまいました。今回の音源が組曲形式の録音ではなくバレエの全曲盤であることも私をウキウキさせる要因かもしれません。
この作品を初めて聴いたのは高校生の時、テレビで組曲による演奏の放送だったはずです。その時は面白い作品とは残念ながら思いませんでした。その後、小澤征爾指揮パリ管弦楽団の全曲によるレコードを聴き、組曲とあまりにも違うので本当に驚きました。全く違う作品のように聴こえました。色彩感が全く違う。調べてみると、このレコードは1972年の録音で小澤さんがボストン交響楽団の音楽監督になる直前の録音で若く才気溢れる頃の録音である。またジャケットのデザインも良かった!

今日の朝、起きてすぐに聴いたのは「火の鳥」のCDである。当然、全曲盤である。本当に自分自身、この単純さには呆れるばかりである。
聴いていて、中野友加里さんがどの場面で、どのような演技をするのか?そんな事ばかり思い浮かべていました。
そして、やはり終曲といえる第2場の音楽、この凄い盛り上がりで終わるフィナーレの音楽。何度も聴き直しました。踏みしめるようなステップシークエンスからドーナツスピンだろうか?
とにかく、たいへんなプログラムになる予感がします。
また衣装も楽しみです。「ジゼル」ではバレエの舞台からそのまま抜け出てきたような衣装でしたので、やはりバレエのイメージのあるものに期待したいです。

新しいシーズンまでまだ約半年もあるというのに私自身のこの盛り上がりである。先が思いやられます。
なおバレエ音楽「火の鳥」に関しては近いうちに特集するつもりです。



中野友加里さんの新シーズンのプログラム

2009年04月24日 21時43分05秒 | 2009-20010年シーズン
☆ゴールデン・ベリル☆様のコメントでもありましたが、 中野友加里さんの新シーズンのプログラムが発表されました。
 
ショートプログラム
「オペラ座の怪人」
演奏:ジュリアン・ロイド・ウェバー、サラ・チャン(ファンタジア 組曲「オペラ座の怪人」より)

フリー・スケーティング
ストラヴィンスキー作曲 バレエ音楽「火の鳥」
演奏:コリン・デイヴィス(指揮)
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

振付はいずれもマリーナ・ズエワです。
http://yukarinakano.jp/ja/profile/pgs0910.html

「オペラ座の怪人」はヴァイオリニストのサラ・チャンによるヴァイオリン・ヴァージョンによる演奏でしょう。
「火の鳥」は組曲形式での録音が多いのですが使用される録音は全曲盤です。組曲での録音は多いのですが全曲盤は、かなり少なくなります。デイヴィス盤は昔から名盤とされている録音ですが、私は持っていません。私はシャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団のCDを持っています。バレエ音楽「火の鳥」は後日、取り上げます。
どのナンバーが使用されるか新しいシーズンが楽しみです。
この早い時期での発表、オリンピックにかける中野友加里さんの意気込みを感じます。

歌劇「道化師」

2009年04月23日 09時20分51秒 | オペラ
この前のフィギュアスケートの国別対抗戦でペアの川口悠子さん&スミルノフの演技のフリーの演技をやっと見ることが出来ましたが、イタリアの作曲家レオンカヴァルロ作曲の歌劇「道化師」の音楽が使用され本当に嬉しかった。とくにイタリアオペラとなると本当に血が騒ぎます。
この作品は19世紀の末頃、名も無い庶民を題材とした写実的、現実的なオペラが作られ、それらは「ヴェリズモ・オペラ」と呼ばれ新しい潮流となった。イタリアオペラの歴史の中でヴェルディの存在はたいへん大きかった。そのヴェルディの影から逃れる為、当時の若い作曲家は歴史や貴族の愛や葛藤を扱う事を避け身近な出来事をストレートに訴える作品を発表していった。その一番の代表作が「道化師」とマスカーニ作曲の「カヴァレリア・ルスティカーナ」である。

レオンカヴァルロの父親は司法官であったが父親が担当した裁判で旅回り一座の芸人が嫉妬から舞台で妻を刺し殺した事件があり、この事件をヒントに作曲者自身が台本を書いた。
南イタリアのある村。旅回りの一座の座長カニオ(テノール)は幼い時に拾って座員として育てたネッダ(ソプラノ)を妻としている。一座にはぺぺとせむしのトニオ(バリトン)がいて、トニオはネッダに横恋慕しているが、ネッダは村の若者シルヴィオ(バリトン)と忍ぶ恋仲である。

幕が上がる前に演奏される「プロローグ」は管弦楽の短い前奏のあと幕の間からトニオが登場して「前口上」を歌い始める。
「舞台の上では、おもしろおかしく演じていますが道化役も血も涙もある人の子です。その人間としての苦しみや悲しみこそ真実のドラマであることをおくみとり下さい。」
そして「さあ、始まり!始まり!」と歌い終わりトニオが姿を消したあと冒頭の前奏がくりかえされ、幕が上がる。
第1幕
村の広場で村人たちは大騒ぎしながら旅回りの一座を大喜びで迎える。そして一座の座長カニオがロバに引かせた車に乗って登場し、太鼓をたたいて村人を静めて、今夜の芝居の宣伝をする。短いがここがカニオをうたうテノール歌手の最初の聴かせ所である。
その後、村人たちによって「鐘の合唱」が歌われる。
その村人たちも誰もいなくなりネッダが一人、舞台に残る。そして大空を飛び交う鳥たちを眺めながら、幼いころ母親が歌ってくれた歌を口ずさみ、ネッダの自由な生活への憧れが歌われる。ネッダの聴かせ所、鳥の歌「大空を晴れやかに」である。
「鳥の歌」の後、トニオが登場。トニオはネッダに思いを打ち明け迫ろうとするがネッダは鞭を取り上げトニオを打ちのめす。トニオは怨みの言葉を残して去っていく。
トニオと入れ替わるようにネッダと恋仲である村の若者シルヴィオが登場し、情熱的な愛の2重唱となる。この2人の密会を物影からトニオが発見し、怨みを晴らすチャンスとばかり秘かにカニオを呼んで来る。去っていくシルヴィオにネッダは優しく言う。
「今夜またね。あたしはいつまでも、あんたのものよ!」
それを聴いてカニオが逆上しシルヴィオを追いかけるが逃げられ、ネッダに詰め寄るが開演の時間が迫ってきているので、ぺぺがカニオに支度をうながしカニオを残してトニオと姿を消す。
涙をぬぐいながら化粧するカニオであるが、現実の悲しみや怒りも笑いの下にかくさなければいけない悲しさ、心情を歌う。有名な「衣装をつけろ!」である。そして幕が下りる。
有名な間奏曲のあと、第2幕の幕が上がる。
村の広場で一座の芝居が始まる。客席にはシルヴィオの姿もある。
恋人同士を演じるネッダとぺぺ。ぺぺが去るときネッダは叫ぶ。
「今夜またね。あたしはいつまでも、あんたのものよ!」
舞台に出る前にこのせりふを聞いた亭主役のカニオは先ごろの記憶を思い出す。
舞台で亭主役としてネッダに問い詰めていくうちにカニオは舞台と現実の見極めがつかなくなり劇的な「もうパリアッチョじゃないぞ」を激情的に歌う。そしてカニオは逃げ出そうとするネッダをナイフで刺し、そして舞台に飛び出してきたシルヴィオも刺す。
そしてぼう然として舞台にたったままカニオが言います。
「喜劇は終わりました」そして幕が下りる。

上演時間約1時間15分のオペラなのでCD1枚に収録されているので購入しやすいかもしれません。
このオペラの主役はやはり座頭カニオです。カニオ役と言えば私はやはり往年の大テノール歌手で「黄金のトランペット」と呼ばれたマリオ・デル・モナコを1番に思い浮かべます。
デル・モナコにはデッカでのスタジオ録音も残されて、モナコの声は素晴らしいのですが他のキャストと指揮が今一つなのが残念です。ただ、かなり以前、NHKの放送で昭和36年に開催されたNHKイタリアオペラの公演に来日してカニオに扮したモナコの映像を見ることが出来、ビデオでも録画していましたが今はDVDにデーターを移して大切にしています。
たいへん昔の映像で白黒で映像状態も鮮度に欠きますが、まさに最高のデル・モナコが記録されていると思います。声も全盛時代だけに素晴らしいのですが、顔の表情も本当に凄い!第2幕の「もうパリアッチョじゃないぞ」は鬼気迫るものがあります。当時、世界最高のテノールによる最高のカニオといってよいでしょう。
現在では世界でも一流の歌劇場が世界的なオペラ歌手を伴って来日するのも当たり前の時代ですが、まだそんな時代ではない昭和36年に、現在では考えられない悪い条件の中で来日してまさに至芸と言ってもいいものを日本の聴衆に見せてくれたデル・モナコ。なおこの映像はDVDとして発売されているので、このオペラに興味ある方はぜひ見て欲しいものです。
CDでは、その他パヴァロッティやホセ・クーラが歌っている録音も持っていますが一度聴いただけで、そのままです。
その中でけっこう気に入っているのが輸入盤(ORFEO)ですが1985年ウィーン国立歌劇場でのライブ録音です。カニオがプラシド・ドミンゴ、ネッダがエレアナ・コトルバス、指揮はアダム・フィッシャーである。ウィーン国立歌劇場のコーラスが素晴らしく、またライブならではの熱気もあり気に入っています。

やっと「マタイ受難曲」

2009年04月20日 16時02分25秒 | 音楽
今日は、やっとバッハの「マタイ受難曲」の第2部を聴く。演奏は鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパンである。
昨晩の国別対抗戦のエキシビションの録画も早く見たいが今日こそはという気持ちで「マタイ受難曲」のCDを取り出しました。
凄い音楽である。昔から時間的に長い作品というイメージが強かったですが、音楽が始まると、そんな事、忘れてしまって音楽と一緒に流れるのみである。
大変、不謹慎な言い方かもしれませんが宗教音楽として捉えるよりイエスの受難劇としてストーリーを追いかけると作品に入っていきやすいかもしれません。あらすじを語る福音史家、コーラスによって歌われる群衆など、たいへん劇的効果を感じました。
第2部は捕らえられたイエスへの審問、判決そして十字架のイエスそして十字架よりの降下と埋葬、哀悼と告別である。
審問の場面で総督ピラトがイエスとバラバとどちらを助けるか群衆に問い、群集は「バラバを」、そしてイエスを「十字架につけよ」と叫ぶ。大変、劇的である。
この後、イエスはゴルゴダへ連れてゆかれ、十字架の上で死をとげる。そしてイエスがまことに神の子であったことを示す天変地異が描かれる。凄い音楽が続いているとしか言い様がありません。
そして最後の合唱曲は最後を飾るだけに正に感動的としか言い表わすことが出来ません。
「涙とともにうずくまり、墓の中のあなたを叫ぶ」
「いこえ、やすらかに、やすらかにいこえ」

今回は第1部と第2部を分けて聴いてしまいましたが、やはり「マタイ受難曲」は第1部の最初から第2部の最後まで続けて腰を据えて聴くべき作品である。自分の気に入った部分だけ聴いてみるという作品ではけっして違うと思いました。全曲を
真正面から聴いてこそ、この作品の真価が迫ってくる作品といえるでしょう。次は時間を見つけて全曲を通して聴くつもりである。また違った感動、印象を持つ事が出来ると確信しています。

ところで音楽雑誌「レコード芸術」の最新号が今日、手元に届きましたが、また名曲名盤300のチョイスが始まり、また音楽評論家と言われる人たちによる名盤選びか!という気持ちであるが、今回はバッハが中心であった。「マタイ受難曲」のベストワンには1958年録音のカール・リヒター指揮のミュンヘン・バッハ管弦楽団の演奏が選ばれていた。以下ガーディナー、アーノンクール、レオンハルトの録音が続いている。
今回、私は古楽器による演奏の録音を聴いたので、次回はぜひ現代のオーケストラによる演奏を聴いてみたいと思っています。そうなれば、やはりカール・リヒターの録音になるのでしょうか?その他にもあるのでしょうか?クレンペラーの録音も気になるところである。
とにかく今回、購入したバッハの宗教音楽全集のアルバム、かなり時間がかかりそうですが、じっくりと聴いて行きたいと思います。

国別対抗戦~浅田真央さん

2009年04月18日 21時30分17秒 | 浅田真央さん
今シーズンの最後を飾ってくれたのは、やっぱり浅田真央さん。
世界選手権のモヤモヤを吹っ飛ばす見事な演技で200点越え。
衣装も世界選手権と同じ素敵な衣装。
考えてみると今シーズンは私にとって、浅田さんの「仮面舞踏会」が中心でした。
そして最後も「仮面舞踏会」
最高の演技で今シーズンを終えることが出来、本当に良かった!
今シーズンは、これでお終い。
今シーズンは「挑戦」がテーマでしたが、来シーズンは今シーズンでの経験を糧にメダルを獲るプログラムでオリンピックに挑戦するでしょう。
10月のGPシリーズ開幕が待ち遠しい。

ドラマ「駅路」その2、そして国別対抗戦

2009年04月17日 21時09分35秒 | テレビ
昨日の16日は公休日だった。
朝から財務大臣閣下と娘が朝から家にいなかったので自分の世界に没頭することが出来た。
大臣閣下が出かけた事を確認して先週の土曜に放送されたドラマ「駅路」をもう一度、録画でみる。こういうドラマは一人でじっくりと見るに限る。その為、CDで聴く予定だった「マタイ受難曲」第2部を聴くことが出来なかった。
改めて見直して、また深く感動を新たにしました。今、よくある若者向けのドラマと比べて何と次元が違うのであろうか!
この数日、仕事で疲労困ぱい、そして気分的に落ち込んでいるので、そんな時にこのようなドラマを見ると本当に、いろいろな事を考えてしまう。
石坂浩二扮する失踪する定年退職した銀行員が自宅を出て歩いて行く後姿の場面が何度か登場したが、その後姿を見て何かジーンと来るものを感じる。
出演者の中ではやはり刑事役の役所広司が上手い!ドラマの中盤、深津絵里扮する石坂浩二の愛人を張り込んでいる時とラストの列車の中での、せりふは何度聴いても胸に迫るものを感じました。またドラマで何度か登場する白黒で撮影された深津絵里の写真が本当に美しく、はかなさを感じるくらいであった。
そしてドラマを見た後、ドラマの音楽で使われていたマーラーの交響曲第3番の最終楽章を聴いてしまう。しばらく、このドラマの余韻が抜けそうもありません。
原作を読みたくなり午後、近所の本屋へ行き文庫本を購入する。たった20ページの短編小説である。これを見事なテレビドラマにした今は亡き向田邦子の脚本の物凄さに改めて舌を巻きました。

とにかく、このところ気分的に憂鬱な日々が続いていましたが、夜、テレビで見たフィギュアスケートの国別対抗戦でのアイスダンスのベルビン&アゴストの演技を見て、胸のモヤモヤが吹っ飛ぶ思いがしました。やはり見事!やっぱりフィギュアスケートはいいね!と思うばかりである。このコンビ、昨年と同様、今年のフレンズ・オン・アイスにも、ぜひ登場して欲しい。
男子SPのライザチェックとジュベールの演技に酔ったあと、女子SPではイエローの衣装に身を包んだ私が秘かに?思いを寄せている?レイチェル・フラットの「ムーン・リバー」の演技にうっとりする。来シーズンも楽しみである。
そして安藤美姫さん。この前の世界選手権よりも調子が良さそうである。ジャンプも迫力を感じるものがある。フリーが楽しみである。
そして浅田真央さん。今シーズン最高のSPでの演技である。ドビュッシーの「月の光」の音楽での演技。トリプルアクセルなど高度な技の連発であるが決して技が音楽を傷つけないのが見事である。フリーはおそらく最後の「仮面舞踏会」のワルツに乗っての演技、とにかく楽しみである。
初の国別対抗戦であるが、どうしても私は各国の順位より出場選手一人一人の演技を楽しもうとしてしまいます。
それにしても日本選手の席にモロゾフコーチや(名前は忘れたが)浅田さんの振付の方も日本人選手と一緒に並んでいるのも国別対抗戦らしくて面白かった。
明日は大好きな女子シングルとペアのフリーである。仕事の為、どうしても録画で見ると思いますが、これを楽しみにして仕事では「忍」の一字で頑張りたいと思います。

今シーズンを振りかえって。

2009年04月15日 23時38分58秒 | 2008-2009年シーズン
今シーズンもいよいよ国別対抗戦を残すのみとなりました。私はトリノオリンピック以降のシーズンでは今シーズンが一番見ごたえがあったシーズンと感じています。
強く印象に残ったスケーターは何度も記事にしましたが、やっぱり浅田真央さん、中野友加里さん、鈴木明子さん、そしてキム・ヨナさんでした。4人ともまったく持ち味が違うスケーターですが私を魅了させた共通点があります。それは「音楽」です。何と言っても音楽が素晴らしかった!ここに名前が出なかった方も、それぞれ素晴らしい「音楽」に乗っての演技を楽しませてくれましたが、この4人は特に曲目が発表された時から何か大きく膨らむ期待感を持たせてくれました。そして期待以上の演技を見る事が出来、満足感と感謝の気持ちで一杯です。

私は高校生の時からクラシック音楽を聴き続けていて、ブルックナーやベートーヴェンなどの交響曲、ワーグナーとヴェルディのオペラが現在も私の音楽の核ですが、フィギュアスケートに、のめり込む事によって私の音楽に対して「巾」が出て来たと思っています。中野友加里さんが「ドン・キホーテ」「シンデレラ」「ジゼル」の音楽をフリーの演技に使った為、私もこれらのバレエのDVDを購入してじっくりと見ました。20年前、私が「ジゼル」に夢中になるとは本当に予想もしなかった事でした。

ハチャトリアンの作品も同様です。数日前NHKのハイビジョン放送でボリショイ劇場でのハチャトリアンのバレエ「スパルタクス」の公演の放送があったので録画したのは言うまでもありません。これも20年前、素通りしていた作品です。これもフィギュアスケートの影響と言っても間違いありません。

昨年のNHK杯での中野友加里さんの「ジゼル」の演技の時、解説の荒川静香さんが「情景が見えるようですね」とおっしゃっていました。技の点数だけでない中野さんの「ジゼル」の魅力をズバリ言ってくれて本当にうれしかった。昨年のGPシリーズのアメリカ大会の放送で中野さんの「ジゼル」を初めて見て本当に驚き、心を奪われました。中間部での収穫祭の踊りの音楽で、つま先でのステップ。まさにバレエ「ジゼル」そのものではないか!いろいろと誤解を招きましたが、この素晴らしい中野さんの「ジゼル」を世界選手権という大舞台で見る事が出来なかったという事は本当に残念でした。安藤美姫さんも当初「ジゼル」でした。あくまでもバレエ「ジゼル」に寄り添った中野友加里さんの演技と、「ジゼル」の音楽でフィギュアスケートを演じた安藤美姫さんの演技の違いがあって、この点も興味深いものがありました。

やはり私の場合、音楽とフィギュアスケートの技が見事に調和した演技にどうしても魅かれるようです。上手く言い表すことが出来ませんが高度な技も音楽に調和していると技も音楽も生きるということでしょう。

長洲未来さんは今シーズンのSPでチャップリンの音楽で演技しました。演技自体ミスもいろいろとありましたがチャップリンの映画に出て来る滑稽さ、そして優しさを、あの若さで見事に表現できる才能には驚かされました。映画「モダン・タイムス」の音楽も流れました。私はこの映画を映画館でも見ましたし、ビデオで何度も見ています。見れば見るほど、この作品くらいチャップリンの魅力のエキスが詰まっている作品はないと思っています。その音楽に乗っての長洲さんの氷上での演技。今後も長洲未来さんに対する期待が増していきます。

疲れの為か、いろいろと、とり止めも無く書き込んでしまいました。いよいよ来シーズンはオリンピックシーズンです。今シーズン以上に盛り上がるのは間違いないでしょう。そして、どんな名曲、そして意表をつく隠れた名曲が飛び出してくるか、本当に来シーズンが楽しみです。音楽ファンの私を喜ばして欲しいものです。
ところで驚くようなニュースがありました。村主章枝さんが肋骨を骨折していたとの事である。世界選手権では全く気が付きませんでした。来シーズンまでに間に合うとの事で一安心です。来シーズンにはまた元気な姿を見せて欲しいものです。

テレビドラマ「駅路」

2009年04月13日 08時47分18秒 | テレビ
昨日、仕事から帰宅後、一昨日の土曜日の夜、フジテレビ系列で放送された、ドラマ「駅路」の録画を見る。放送当日は体調不良だったので一日遅れで見ることとなった。私は民放テレビのサスペンスドラマはほとんど見ませんが、今回のドラマは松本清張の原作で生誕100年記念、そして脚本が向田邦子なので見てしまった。
http://wwwz.fujitv.co.jp/ekiro/index.html

あらすじ
昭和63年の暮。銀行を定年退職した小塚貞一(石坂浩二)がいつもの一人旅に出かけたまま行方不明となった。妻・百合子(十朱幸代)は警察に捜索を願い出る。
捜査を担当したのは定年を間近にひかえた刑事・呼野(役所広司)である。、“まじめを絵に描いたような男”という小塚貞一だったが、少しずつ真実が明らかにされていく・・・
そんな中、捜査線上に浮かび上がったのは小塚貞一が広島支店へ単身赴任の時、同じ職場にいた福村慶子(深津絵里)という女性だった。呼野刑事は慶子が住む広島まで追って行くが、その時、慶子は入れ違いのように東京に向かった。小塚貞一の失踪してから一ヶ月後の慶子の東京行き。この一ヶ月の食い違いに呼野は何か深い理由を感じるのであった。
呼野にも慶子と同じ年くらいの娘がいる。不幸な出来事から精神を病んでしまった娘と慶子がいつしか重なってしまい、つのる思いで必死で慶子を追う呼野。
しかし、そこには驚くべき真実が待ち構えていた・・・

松本清張の作品のドラマや映画からは、いつも社会の矛盾などを鋭くえぐり、緊張感あふれるストーリーに引き込まれるのですが、今回のドラマは今まで感じなかった「やるせなさ」を強く感じました。おそらく脚本を書いた向田邦子の力でしょう。向田邦子が脚色した唯一の松本清張原作である。

この作品のテーマ「人は社会の為、家族の為、ひたすら働いてきて定年など人生の分岐点にたった時、何を思うのだろうか?人は人生の中でふと立ち止まった時、何を思うのだろうか?特に人生の終着点を見据えたら何を思うのだろうか?また、それらを意識させる人との出会いがあれば、どうなるのであろうか?」

私自身、石坂浩二扮する失踪する定年退職した銀行員の気持ちがわかる年代になってしまった。私は定年まで、あと約10年を切っています。このまま、毎日の業務に流されて終わるのか?とよく思います。そのような時、この様なドラマをみると何か胸をかき乱されるものを感じました。ドラマを見て感じた「やるせなさ」もここから来ているのかもしれません。
ただ、ドラマと違う点は私自身、石坂浩二と比べて男前ぐあいがかなり落ちる。また職場に私に熱い視線を送ってくれる深津絵里ような女性がいない、そしてドラマのような1000万円の様な大金にも縁が無いという現実であります。
しかし現実は別として、ふと立ち止まってみたいと言う気持ちは、強いものがあります。私が音楽を聴いたり、フィギュアスケートを見るのは、現実逃避かもしれません。

このドラマをみて、その他に私がなお一層、感概深くなった点が2点ありました。
一点目が福村慶子(深津絵里)が住んでいるのが広島の可部であるという事である。可部、私にとって大変懐かしい地名である。かなり昔、私は広島に赴任していた時があり、私の住んでいた所から可部まで、あと数キロでした。JRの可部線もよく乗りました。本当に懐かしかった。
二点目はドラマの大切なシーンで流れてくる音楽である。マーラーの交響曲第3番の最後を飾る第6楽章である。この作品に関しては、かなり以前、記事にした事がありますが、特にこの第6楽章は大好きである。心の平安を祈るように大河のように流れる音楽と言えば良いのでしょうか?今、この音楽を朝比奈隆指揮大阪フィルの録音を聴きながら、パソコンに向かっています。
行き着くところはやはり音楽になってしまうようである。
http://blog.goo.ne.jp/0612-0523/e/b2a2fc7539a1b309f2480b11e4f4649c









明日は日曜日

2009年04月11日 20時59分51秒 | 私事
今日は高血圧の為か、起床した時から体がしびれる様にだるい状態だったので、無理をせず仕事を休む。先週、風邪をこじらしてから、どうも体調をくずしてしまった様である。明日は何が何でも出社するつもりである。無理をせず、しんどい事は若い者にまかせてボチボチとするつもりである。

明日の日曜にはBSフジで夕方4時半から7時まで、世界選手権のエキシビションの放送がある。さっそく録画予約を入れる。おそらく地上波の放送では見れなかったシーンも多数あるのではと思い楽しみである。
また深夜、NHK・BS2では昨年のドイツのライプツィヒでのバッハ音楽祭の放送もあるようである。最近、バッハに興味が出てきたので見逃す事が出来ません。

とにかく、しんどい時は楽しい事や好きな事を考えるのが一番である。

いよいよ「マタイ受難曲」

2009年04月09日 15時22分38秒 | 音楽
朝、久し振りに病院へ行く。最悪だった。血圧を計ると一気に150を突破した。数字を見てますますクラクラした。往診の時、大きく咳き込んだのでレントゲン写真まで撮られてしまった。異常は無かったが血圧の薬以外に風邪薬もたっぷりもらって帰り、大いに病院を儲けさせてしまった。

帰宅して一息ついて、昨年末、購入した鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパンのバッハ宗教音楽全集のアルバムに収録されている「マタイ受難曲」のCDを取り出す。いよいよ「マタイ受難曲」である。
連日、シフ様のブログで聖週間を特集されているので、ぜひそちらのブログもご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/schiffberg
今日は第1部を聴く。
第1部は第1曲の導入合唱(ゴルゴタの道行)から始まり、イエスの十字架上の死の予告、ユダの裏切り、最後の晩餐などを経てイエスの逮捕で第1部が終わる。
凄い音楽である。冒頭の第1曲で、この作品の世界に引っ張りこまれる。

「来たれ、娘たちよ、われと共に嘆け。見よ。」
「誰を?」
「あの花婿を」
「見よ」
「いかにいますか?」
「子羊の如くにいますのを」
(コラール)「おお神の小羊、罪なくして、十字架の上にほふられしおん身よ」

イエスの苦悩を表わすようなオーケストラの音楽に乗っての劇的効果は言葉に表わすことが出来ません。
何で今までバッハを敬遠していたのだろうか?宗教音楽という片苦しい見方をしないで音のドラマと捉えると、すんなりと入っていける。凄い世界が目の前に開けたような気持ちである。
作品を聴きながら、私の幼稚園時代を思い出した。私はキリスト教の幼稚園に通いました。(当然、園長は神父さんである)ときおり紙芝居などを使ってイエスのお話を、よく聞かされたものである。そのお話は結構今でも憶えています。特に「最後の晩餐」の話は子供心に深く印象に残りました。
次はもう一度、第1部を聴くかもしれない。そして一気に第2部に突き進みたい。
今回は古楽器奏法の鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパンによる演奏を聴いているが有名なカール・リヒターはどの様な演奏をしたのだろうか?たいへん興味が湧いてきました。
正直なところオペラ、バレエや交響曲で手一杯の上にバッハがかぶさってきました。えらい事になりそうです。

2009年・世界選手権 最終回

2009年04月08日 23時13分45秒 | 2008-2009年シーズン
今日はヘトヘトになって帰宅した。私の年齢で20代の社員と同じ(それ以上?)肉体作業をしながら神経も使うのは本当にきつい。閉店間際には本当に気分が悪くなってきて吐き気までしてきた。自分の肉体の限界か?そんな思いまでしてきた。
帰宅して食事をしながら、この前の世界選手権の録画を見る。やはり浅田真央さんの「仮面舞踏会」の演技を飽きもせずに何度も見る。世界選手権での順位という結果では表現できない何か深いものを見るたびに感じます。彼女の演技を見て、まだまだ頑張れねばと思うしだいである。
さて今まで誰も触れていませんが世界選手権では浅田真央さんの衣装が違っていました。確か四大陸選手権までは黒の衣装でしたが、世界選手権ではシックな色の衣装で、こちらも「仮面舞踏会」を演じる浅田さんにピッタリである。私はこちらの方が好きである。今回の世界選手権で最初で最後の衣装だったらとしたら、もったいないような気がします。
ところで数日前に浅田さんの頬を撫でる写真の事を記事にしました。頬を撫でる手の主はてっきりタラソワコーチだと思い込んでいましたが録画をよく見るとタラソワコーチの指のマニキュアは何と黒色である。写真の指の先を見ると黒色ではない。浅田さんをあのような表情させる手の主は本当に誰でしょうか?

今年の世界選手権の女子シングルの放送を編集してデーターをDVDに落しました。あとはDVDに、お気に入りの写真をプリントするのみである。
先週の日曜,BSフジでフリーの放送がありました。こちらの放送では地上波ではあまり見れなかった表彰式の映像も多くあり感動も新たにしました。特に今年は表彰台の立った3人の胸中を思うと一層である。
優勝のキム・ヨナさん。2年続けて3位だっただけに、あの涙はいろいろな思いがあったと思います。それにして一昨年はアジアの選手が表彰台を独占。そして昨年と今年は2人、表彰台に立ちました。長年、フィギュアスケートを見ている者として、このような時代が来るとは夢にも思いませんでした。
2位のカナダのジョアニー・ロシェット。本当に安定感を増してきました。来年カナダでの冬季オリンピックである。彼女の活躍は来年のオリンピックへの高揚感を増してくれます。
そして3位の我らが安藤美姫さん。今回の選手権くらい彼女の気迫を見せつけた演技はないでしょう。絶対復活してみせる!絶対表彰台に登ってみせる!そして絶対、オリンピックに出るんだ!という気持ちが演技に満ち溢れていました。彼女の素質から見ると、もっと最上の演技を期待できると思います。来シーズンも世界の女子フィギュアはキム・ヨナさんと今回は残念な結果でしたが浅田真央さんを中心に動くと思われますが安藤美姫さんがエンジン全開となれば、この2人に割って入る存在であるのは言うまでもありません。
私自身、どうしても私の大好きなスケーターを熱く語っていたので、いろいろと誤解を招きましたが一昨年暮(2007年)の全日本選手権のレポートを読んで頂けたら幸いです。(カテゴリーあり)
あの時、安藤美姫さんの演技を見て感じたことは今も変わっていません。そして、あの時の気持ちは今も持ち続けているという事だけは言っておきます。
安藤美姫さんの名を出すと村主章枝さんにも、どうしても触れなければいけないでしょう。昨年の素晴らしかった全日本選手権の演技をそのまま持ってきたという感じで何も言う事はありません。村主さんならではの演技だったのは間違いありません。ただ世界選手権となると上位は大変な顔ぶれである。これらの顔ぶれの中でいかに存在感をアピールするかが今後の課題でしょう。
表彰式ではクリスティ・ヤマグチの姿もあり嬉しかったのですがミッシェル・クワンの顔も見たかった!
もし全日本選手権の表彰式に荒川静香さんが登場したら盛り上がるでしょう!
いよいよ来シーズンはオリンピックシーズンである。今まで以上に録画、編集に忙しくなるシーズンになるのは間違いありません。




「美しき青きドナウ」

2009年04月06日 11時43分32秒 | 音楽
ヨハン・シュトラウス2世 ワルツ「美しき青きドナウ」

ウィリー・ボスコフスキー指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(1959年録音)
(国内盤)デッカ「ウィンナ・ワルツ大全集~シュトラウス一家とその周辺の音楽」より 

先週、世界選手権のエキシビションを見ていたらペアの川口悠子さん&スミルノフ組の「美しき青きドナウ」のメロディに乗っての見事な演技に魅了された。かなりアレンジされていましたが、ペアの演技を見る醍醐味満載で夢中になって見る事が出来ました。

今日の朝一番は「美しき青きドナウ」から聴き始める。たくさんの作品があるウィンナワルツの中でやはり「美しき青きドナウ」はやはり頂点の作品。最高の作品。スケールの大きさ、メロディの美しさ、気品そして音楽の都ウィーンへの憧れ。何度聴いても魅了される作品です。ボスコフスキーは長年ウィーンフィルのコンサートマスターを努め、また1955年から25年間今はすっかり有名になった元旦のウィーンフィルのニューイヤーコンサートの指揮台に立ち、ヴァイオリンを弾きながらの指揮姿も今はたいへん懐かしい思い出となりました。
このアルバムはボスコフスキーがデッカでウィーンフィルを指揮したウィンナ・ワルツの録音を12枚のCDに録音年代順に全て収めたもので、私の長年の愛聴盤である。12枚セットで15000円はかなりお買い得だったと思っています。
このアルバムには「美しき青きドナウ」は3種類の録音が収録されて上記録音意外では、初演版での男性合唱が入った録音と1979年ボスコフスキーの最後のニューイヤーコンサートのライブ録音であるが、私はスタジオ録音の管弦楽版での1959年のスタジオ録音が気に入っています。

「美しき青きドナウ」が登場する映画で忘れることが出来ない2本の映画があります。
1本目は題名の記憶がありません。私が幼稚園の時、母親に連れられてディズニーのアニメ映画「ピーターパン」を見に行ったのですが、その時の同時公開でウィーン少年合唱団の映画(ディズニー映画?)があり「美しき青きドナウ」が歌われていたことをはっきりと憶えています。おそらく、この時生まれて初めてこの作品を聴いたのではないかと思われます。
もう一本は有名なスタンリー・キュープリック監督作品の「2001年宇宙の旅」である。映画の中で宇宙船が優雅に宇宙空間を進んでいる時にこの曲が流れましたが、私が一番印象に残っているのは、映画のラストシーンも終ったあと再びエンドクレジットと共にこの「美しき青きドナウ」の音楽が高々と流されました。あの奇抜なラストのあとにワルツである。何と言う効果でしょう。エンドクレジットを見ながら、本当に最後まで、じっと「美しき青きドナウ」を聴き入っていたことを記憶しています。

来年のウィーンフィルのニューイヤーコンサートの指揮者は昨年登場したフランスの名指揮者ジョルジュ・プレートルらしい。昨年のコンサートは素晴らしかったので楽しみです。


御礼。そして私のこと。

2009年04月05日 23時27分19秒 | 私事
先週、私の不徳から、皆様に大変御迷惑や心配をお掛けして大変申し訳ございませんでした。その後、またご常連様のブログや当ブログを通じて激励や温かいお言葉を頂戴することが出来、感謝の気持ちで一杯です。このブログと通じていろいろな方と交流することが出来、それが今まで仕事人間だった私にとって大きな財産となりました。そして、どんな事があっても、これを絶対「無にしたくはない」という気持ちを強くしています。
今後も何かと御迷惑をお掛けすることもあるかもしれませんが、よろしくお願い申し上げます。

さて当ブログも序序ではありますが訪問者数が増えて来ています。今回は心機一転も兼ねて、また一からのスタートの意味も含めて改めて私の自己紹介をしたいと思います。
①名前の由来
荒川静香さんがトリノで金メダルに輝いた頃、それまでサイトやブログに無縁だった私が荒川さんのファンサイトに意を決して初めて書き込みしようとした時、どんな名前を名乗るべきか思案して、やはり私の大好きな音楽にちなんだ名前、また荒川さんのトリノでのフリーの曲目の私の大好きなオペラ「トゥーランドット」にちなんで当初「オペラきちがい」を名乗る。しかし「きちがい」では、あまりにもひどいという声があり「オペラファン」に改名して現在に至る。なお荒川さんのファンサイトがあのような状態になり本当に残念でたまりません。
②家族構成
財務大臣閣下(またの名を妻と言う)長男(現在県外で就職)長女(今春、短大2年)はりきりばあさん(私の母らしい)
③仕事
人様が休みのとき一番ドタバタ忙しい仕事。日曜、祭日、そしてGW、お盆、お正月はもちろん休めない因果な仕事である。
④宗教
神道。葬式や法事には神主さんが来ます。
⑤学歴
地元の私立高校を経て東京の仏教系の私立大学へ進み、麻雀、パチンコそして映画鑑賞の日々を過ごす。一応、法学部卒である。しかし全く法律を知らない。但し大学卒業後は麻雀、パチンコの世界から脚を洗う。
⑤音楽
クラシック音楽。中学生の時、ある事情でコーラス部へ入部したとき目覚める。
主力は交響曲とオペラ。
好きな作曲家は、ワーグナー、ブルックナー、ベートーヴェン、ヴェルディ、シベリウス。またウィンナワルツやエルガーなどのイギリス音楽も大好きである。
⑥好きな指揮者
ハンス・クナッパーツブシュ、朝比奈隆、ブルノー・ワルター、カール・ベーム、オットー・クレンペラーなど。今だに生で聴いたベーム指揮ウィーンフィルの演奏が忘れることが出来ない。
⑦オペラ
高校生の時、当時来日したマリア・カラスの公演をテレビで見て衝撃を受ける。そして1981年初来日したイタリアのミラノ・スカラ座の公演を大阪で見てオペラが一生の友となる。演目はプッチーニの「ラ・ボエーム」でした。
⑧一番好きなオペラ
「トリスタンとイゾルデ」(ワーグナー)「トゥーランドット」(プッチーニ)「フィガロの結婚」(モーツァルト)
⑨一番好きなオペラ歌手
マリア・カラス、ミレッラ・フレーニ、ピエロ・カップッチルリ、
⑩フィギュアスケート
小学6年の時、オープン前のスケート場で氷を貼った真っ白いスケートリンクと言う物を初めて見て、幼いながら神々しさを感じる。そして中学生の時テレビで見た札幌冬季オリンピックの放送でフィギュアスケートの魅力を知る。この後、渡辺絵美さん、伊藤みどりさんの時代を経て現在に至る。
一番好きなのは当然、女子シングルでその次にペアであるが、最近アイスダンスにも、はまり出す。
⑪好きなスケーター達
一番好きなスケーター 荒川静香さん(別格にしたいくらいの存在である)
その次に好きなスケーター 中野友加里さん
そしてその次に好きなスケーター 鈴木明子さん
その他注目しているスケーター、気になるスケーター、ひいきのスケーター。
ラウラ・レピスト、長洲未来さん、レイチェル・フラット、アリッサ・シズニー、エミリー・ヒューズ、石川翔子さん、深沢亮子さんなど。そして太田由希奈さん。
なお嫌いなスケーターはいません。絶対に誤解の無いように!

以上、少しでも私を解ってもらえてと思い簡単に述べてみました。共通の話題、情報等ございましたら、どんどんコメント下さい。本日は、これまで。






無題

2009年04月02日 15時31分32秒 | 2008-2009年シーズン
このところ、たいへん疲れた。風邪の影響だけではない。多くの方がブログを中断してしまう気持ちがわかるものである。しかし、せっかく始めたブログである。多くの音楽やフィギュアスケートを愛する方と知り合うことが出来ました。それらの方々との交流を絶ちたくありません。そしてフィギュアスケートの新しいシーズンはオリンピックシーズンである。多くのフィギュアスケートのファンと盛り上がりたい気持ちで一杯である。行ける所まで行ってみるつもりである。

今日の朝、初めて世界選手権のエキシビションの録画を見ました。私の好きなペアやアイスダンスも見ることが出来るので楽しみにしていましたがペアの優勝のザフチェンコ&ゾルコーヴィ組が欠場でがっくりしましたが、川口悠子さん&スミルノフの「美しき青きドナウ」の演技を見て、なにかモヤモヤが吹っ飛んだ気持ちになりました。
ヨハン・シュトラウスのあのワルツに乗って次々繰り出す大技の数々。我を忘れて見る。まさにペアを見る醍醐味に嫌な事を忘れる事が出来ました。
やっぱり理屈抜きにフィギュアスケートを見るのは本当にいいなあ、楽しいなあ、と感じさせる見事な演技で私にとっての1番のお薬でした。

この後、何か狂ったような演奏を聴きたくなりドイツの往年の巨匠フルトヴェングラーがベルリンフィルを振ったシューベルトの交響曲第9番(1943年ベルリンでのライブ録音)を聴く。
第1楽章から燃えに燃えた物凄い演奏で、録音は古くなりましたが、その演奏に古さは全く感じさせない。魂の入った演奏とは、こういう演奏と言えるのでしょう。最終楽章の盛り上がりはけっしてきれいごとではないフルトヴェングラーの心の中が見えてくるようである。関連性は全くありませんが浅田真央さんの「仮面舞踏会」の最後のステップを連想させるものがありました。

世界選手権で今シーズンも終わりをつげて、少し落ち着くと思うので(仕事面は全く落ち着きませんが)新しいシーズンが始まるまで、しばらくはじっくりとCDを聴き込んでいくつもりである。