今年のフィギュアスケートの全米選手権はアリッサ・シズニーが優勝に輝きました。私自身、シズニーは好きなスケーターにもかかわらず全くのノーマークでした。お恥ずかしい限りです。
シズニーの今シーズンの演技はGPシリーズのカナダ大会の放送でも見る事が出来ましたが、私が嬉しかったのはフリーの曲目が映画「ドクトル・ジバゴ」の音楽だった事です。
私が初めて自分の意志で映画館で洋画を見たのは中学1年の時「アラビアのロレンス」でした。この作品の監督はイギリスのデビット・リーンである。「旅情」「戦場に賭ける橋」「ドクトル・ジバゴ」「ライアンの娘」を代表作とする名監督である。「ドクトル・ジバゴ」は「アラビアのロレンス」の次の作品で1965年撮影賞や作曲賞などアカデミー賞6部門に輝く名作である。なお、この年の作品賞は「サウンド・オブ・ミュージック」である。
私がこの作品を見たのは大学生の時のリバイバル公開で、今はもう無くなっているらしいですが「テアトル東京」で見ました。たいへん長い映画でしたが、たいへん感激しましたが、特にラーラ役のジュリー・クリスティの秘めた情熱あふれる美しさに心を奪われたものです。そしてこの作品のテーマ音楽の「ラーラのテーマ」は大好きな映画音楽となりました。
映画「ドクトル・ジバコ」は(旧)ソ連の作家のポリス・パステルナークの代表作の小説の映画化である。この小説は第1次世界大戦とそれに続くロシア革命の中、最も人間的に生きぬいた若い医師ジバコの愛の物語である。1958年にはノーベル文学賞に決定したが当時の政治状況から辞退しなければいけない状況にパステルナークは追い込まれました。
小説「ドクトル・ジバコ」はソ連では発禁だったが、いち早くイタリアで出版され、イタリアの映画製作者カルロ・ポンティ(イタリアの女優ソフィア・ローレンの夫)によって映画化された。
配役
ユーリ・ジバコ:オマー・シャリフ、ラーラ:ジュリー・クリスティ(「ダーリング」でアカデミー賞主演女優賞)、トーニャ(ユーリの妻):ジュラルディン・チャップリン(あの喜劇王チャップリンの娘さんです)、エフグラム(ユーリの異母兄):アレック・ギネス(「戦場にかける橋」でアカデミー賞主演男優賞)、コマロフスキー:ロッド・スタイガー(「夜の大捜査線」でアカデミー賞主演男優賞)、パーシャ(ラーラの夫);トム・コートネイ
あらすじ
19世紀終わりのロシア、ユーリ・ジバコは8歳で両親を失いモスクワの科学者のグロメーコ夫妻に引き取られ、我が子の様に育てられた。青年になったユーリは医学の道を歩みながら詩人として知られるようになる。またグロメーコ家の一人娘のトーニャを愛するようになる。
グロメーコ家からあまり遠くない所に仕立て屋アメーリア・ギシャールが住んでいて美しい娘ラーラがいた。彼女には革命に情熱を持つ学生パーシャに愛されていた。
アメーリアにはコマロフスキーというパトロンがいたが、ある夜、体調の悪い母アメーリアの代りに彼と食事をした事から秘密の情事が始まった。
その情事から逃れようと苦しんだラーラはピストルを持ってコマロフスキーのいるクリスマスの舞踏会に出掛ける。その舞踏会で偶然にもユーリとトーニャの婚約が発表されようとする時、突然、銃声が鳴り響く。ラーラがコマロフスキーを撃ったのである。ユーリは、その場で事件を表沙汰にしたくないコマロフスキーの傷の手当をし、ラーラは彼女の後を追ってきたパーシャによって会場から出て行く。
1914年ロシアは第1次世界大戦に参戦。ラーラと結婚したパーシャも戦場に駆りだされ戦死が報ぜられた。
その頃ユーリは戦医として戦線にいたが、その時、看護婦になっていたラーラと再会する。2人の間は友情から愛情へ高まったが、ラーラも娘の元に戻り、ユーリも革命下のモスクワの家族の下に戻る。
飢えと欠乏の中、ある日ユーリは暖炉用の薪にと板塀をはぎ取り共産党員に捕まってしまうが彼を救ったのは既に党幹部だった異母兄のエフグラムだった。兄はモスクワを出るようにすすめ、ウラルにあるトーニャの領地があるワルイーキノへ行く事となる。
モスクワからの旅の間、白軍のスパイでないかと疑われ赤軍の将軍ストレーリニコフより取り調べを受ける。彼こそ死んだと思っていたラーラの夫パーシャであった。
ワルイーキノへ到着後、貧しいながらおだやかな生活を送っていたユーリ一家であるが、ある日、ユーリは町の図書館でラーラと劇的な再会をする。そして二人はもう離れることの出来ない関係となる。
トーニャに2人目の子が生まれると知り、ユーリはラーラとの別れを決意し出かけた帰りにパルチザンの一隊に捕らえられ彼らと行動を共にしなくてはいけなくなる。
しかし愛する人たちの事を思い、脱走。雪の平原をさまよいながら、やっとの思いでラーラの元にたどり着く。そこでユーリはトーニャが夫とラーラの愛情から身を引き子供を連れてパリへ去ったことを知る。
そしてユーリとラーラの前にコマロフスキーが現れる。彼は世渡りの上手さで極東の傀儡政府の大臣を努めていてユーリは亡命者の夫、ラーラは今は失脚したストレーリニコフの妻、どちらも危険な身のため極東行きを勧めたが再三断る2人だが、とうとう極東行きを決意する。
しかしユーリはラーラを先に送り出すが自分は同行しなかった。この時がユーリとラーラの永遠の別れとなる。そしてラーラの体の中にはユーリとの新しい命を宿っていた。
そして8年後、エフグラムはモスクワで放浪状態だったユーリを発見して病院で働けるようにした。
そして、ユーリは出勤中の或る日、市街電車の中でラーラらしき女性が歩いているのを見て、電車を降りて必死に彼女を追いかけるが、心臓のショックで倒れ、その場で死んでしまう。
ユーリの葬儀の時、エフグラムは以外な女性に声を掛けられる。ラーラである。ラーラは内乱の最中に見失った娘を捜しにモスクワへ来ていた。エフグラムも娘探しに協力したが、ついに見つからなかった。
そしてラーラもいつの間にか姿を消してしまった。遠い労働キャンプに連衡されていったらしい・・・
上映時間3時間15分。たいへんな大作です。第1次世界大戦とロシア革命という大きな時代のうねりの中の愛の物語である。それだけにテーマ音楽の「ラーラのテーマ」が心の中で響きます。
シズニーの今シーズンの演技はGPシリーズのカナダ大会の放送でも見る事が出来ましたが、私が嬉しかったのはフリーの曲目が映画「ドクトル・ジバゴ」の音楽だった事です。
私が初めて自分の意志で映画館で洋画を見たのは中学1年の時「アラビアのロレンス」でした。この作品の監督はイギリスのデビット・リーンである。「旅情」「戦場に賭ける橋」「ドクトル・ジバゴ」「ライアンの娘」を代表作とする名監督である。「ドクトル・ジバゴ」は「アラビアのロレンス」の次の作品で1965年撮影賞や作曲賞などアカデミー賞6部門に輝く名作である。なお、この年の作品賞は「サウンド・オブ・ミュージック」である。
私がこの作品を見たのは大学生の時のリバイバル公開で、今はもう無くなっているらしいですが「テアトル東京」で見ました。たいへん長い映画でしたが、たいへん感激しましたが、特にラーラ役のジュリー・クリスティの秘めた情熱あふれる美しさに心を奪われたものです。そしてこの作品のテーマ音楽の「ラーラのテーマ」は大好きな映画音楽となりました。
映画「ドクトル・ジバコ」は(旧)ソ連の作家のポリス・パステルナークの代表作の小説の映画化である。この小説は第1次世界大戦とそれに続くロシア革命の中、最も人間的に生きぬいた若い医師ジバコの愛の物語である。1958年にはノーベル文学賞に決定したが当時の政治状況から辞退しなければいけない状況にパステルナークは追い込まれました。
小説「ドクトル・ジバコ」はソ連では発禁だったが、いち早くイタリアで出版され、イタリアの映画製作者カルロ・ポンティ(イタリアの女優ソフィア・ローレンの夫)によって映画化された。
配役
ユーリ・ジバコ:オマー・シャリフ、ラーラ:ジュリー・クリスティ(「ダーリング」でアカデミー賞主演女優賞)、トーニャ(ユーリの妻):ジュラルディン・チャップリン(あの喜劇王チャップリンの娘さんです)、エフグラム(ユーリの異母兄):アレック・ギネス(「戦場にかける橋」でアカデミー賞主演男優賞)、コマロフスキー:ロッド・スタイガー(「夜の大捜査線」でアカデミー賞主演男優賞)、パーシャ(ラーラの夫);トム・コートネイ
あらすじ
19世紀終わりのロシア、ユーリ・ジバコは8歳で両親を失いモスクワの科学者のグロメーコ夫妻に引き取られ、我が子の様に育てられた。青年になったユーリは医学の道を歩みながら詩人として知られるようになる。またグロメーコ家の一人娘のトーニャを愛するようになる。
グロメーコ家からあまり遠くない所に仕立て屋アメーリア・ギシャールが住んでいて美しい娘ラーラがいた。彼女には革命に情熱を持つ学生パーシャに愛されていた。
アメーリアにはコマロフスキーというパトロンがいたが、ある夜、体調の悪い母アメーリアの代りに彼と食事をした事から秘密の情事が始まった。
その情事から逃れようと苦しんだラーラはピストルを持ってコマロフスキーのいるクリスマスの舞踏会に出掛ける。その舞踏会で偶然にもユーリとトーニャの婚約が発表されようとする時、突然、銃声が鳴り響く。ラーラがコマロフスキーを撃ったのである。ユーリは、その場で事件を表沙汰にしたくないコマロフスキーの傷の手当をし、ラーラは彼女の後を追ってきたパーシャによって会場から出て行く。
1914年ロシアは第1次世界大戦に参戦。ラーラと結婚したパーシャも戦場に駆りだされ戦死が報ぜられた。
その頃ユーリは戦医として戦線にいたが、その時、看護婦になっていたラーラと再会する。2人の間は友情から愛情へ高まったが、ラーラも娘の元に戻り、ユーリも革命下のモスクワの家族の下に戻る。
飢えと欠乏の中、ある日ユーリは暖炉用の薪にと板塀をはぎ取り共産党員に捕まってしまうが彼を救ったのは既に党幹部だった異母兄のエフグラムだった。兄はモスクワを出るようにすすめ、ウラルにあるトーニャの領地があるワルイーキノへ行く事となる。
モスクワからの旅の間、白軍のスパイでないかと疑われ赤軍の将軍ストレーリニコフより取り調べを受ける。彼こそ死んだと思っていたラーラの夫パーシャであった。
ワルイーキノへ到着後、貧しいながらおだやかな生活を送っていたユーリ一家であるが、ある日、ユーリは町の図書館でラーラと劇的な再会をする。そして二人はもう離れることの出来ない関係となる。
トーニャに2人目の子が生まれると知り、ユーリはラーラとの別れを決意し出かけた帰りにパルチザンの一隊に捕らえられ彼らと行動を共にしなくてはいけなくなる。
しかし愛する人たちの事を思い、脱走。雪の平原をさまよいながら、やっとの思いでラーラの元にたどり着く。そこでユーリはトーニャが夫とラーラの愛情から身を引き子供を連れてパリへ去ったことを知る。
そしてユーリとラーラの前にコマロフスキーが現れる。彼は世渡りの上手さで極東の傀儡政府の大臣を努めていてユーリは亡命者の夫、ラーラは今は失脚したストレーリニコフの妻、どちらも危険な身のため極東行きを勧めたが再三断る2人だが、とうとう極東行きを決意する。
しかしユーリはラーラを先に送り出すが自分は同行しなかった。この時がユーリとラーラの永遠の別れとなる。そしてラーラの体の中にはユーリとの新しい命を宿っていた。
そして8年後、エフグラムはモスクワで放浪状態だったユーリを発見して病院で働けるようにした。
そして、ユーリは出勤中の或る日、市街電車の中でラーラらしき女性が歩いているのを見て、電車を降りて必死に彼女を追いかけるが、心臓のショックで倒れ、その場で死んでしまう。
ユーリの葬儀の時、エフグラムは以外な女性に声を掛けられる。ラーラである。ラーラは内乱の最中に見失った娘を捜しにモスクワへ来ていた。エフグラムも娘探しに協力したが、ついに見つからなかった。
そしてラーラもいつの間にか姿を消してしまった。遠い労働キャンプに連衡されていったらしい・・・
上映時間3時間15分。たいへんな大作です。第1次世界大戦とロシア革命という大きな時代のうねりの中の愛の物語である。それだけにテーマ音楽の「ラーラのテーマ」が心の中で響きます。