オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

ヴェデルニコフ指揮NHK交響楽団の「春の祭典」

2016年11月08日 13時12分06秒 | NHK交響楽団
2001年12月に朝比奈隆が亡くなってから、私自身、大袈裟かもしれませんが、本当に自分を賭けてみようと思う現役指揮者がいませんでした。
単に有名だから、スター指揮者だから、また名門オーケストラの指揮者に就任したからという次元ではない、自分自身にとって最高の演奏を聴かせてくれる現役指揮者は、もう朝比奈隆で途絶えたと思っていました。
ところが、遂にこの人!と思う指揮者が登場しました。
ロシアのアレクサンドル・ヴェデルニコフ!
以前から、NHK交響楽団の定期演奏会に何度か登場していて、テレビで見て注目していましたが、先月28日、兵庫芸術文化センター管弦楽団の定期演奏会を実際に会場で聴き、この指揮者は只者ではないと強く感じました。
そして一昨日7日夜のNHK・Eテレで放送されたNHK交響楽団との10月の定期演奏会から「スラブ行進曲」と「春の祭典」を聴いて、私にとって、揺るぎのない大きな存在の指揮者となってしまいました。
チャイコフスキーの「スラブ行進曲」は、下手な指揮者にかかると、やかましいだけの俗曲に聴こえますが、ヴェデルニコフの手にかかると、格調たかく聴こえてきます。そして何度でも聴いてみたい!そんな気持ちを抑えることが出来ませんでした。
そしてストラヴィンスキーの「春の祭典」!
同じN響の演奏でも、シャルル・デュトワの指揮だと何か作品が手の内に入っているように感じていましたが、ヴェデルニコフの指揮だと作品に体当たりしているように感じる演奏。
正にロシアの大地に根を張り、感情が湧き上がっている演奏。
今度は、ぜひ「火の鳥」を全曲版での演奏で聴いてみたい。
次の13日の日曜夜は再びN響とのドヴォルザークのチェロ協奏曲とチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」が放送されます。
チェロ独奏は兵庫芸術文化センター管弦楽団の定期演奏会と同じアレクサンドル・クニャーゼフ。この方のチェロも素晴らしかった。
とにかく放送が楽しみです。

なおヴェデルニコフの魅力を私に教えて下さった、そぴあ様に深く感謝いたします。




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NHK交響楽団の「ゴジラ」「サンダーバード」「ウルトラセブン」

2016年09月05日 23時00分03秒 | NHK交響楽団
毎週日曜夜の私の細やかなお楽しみ、NHK・Eテレ「クラッシック音楽館」でのNHK交響楽団の演奏会。
昨晩9月5日の放送は7月31日の夏休み特別公演「N響ほっとコンサート」から。
指揮は広上淳一氏。
そして演奏されたのは「ゴジラ」のテーマに「サンダーバード」そして「ウルトラセブン」の音楽。
また大河ドラマ「真田丸」のテーマ音楽の演奏もあり、作曲の服部隆之氏の娘の服部百音さんの独奏による演奏で、正に至れり尽くせり。
服部百音さんは今は亡き作曲家の服部良一氏のひい孫に当たるということか!
それにしても、これらの音楽をNHK交響楽団の演奏で聴けるとは!
本当に贅沢させてもらった。
この演奏会は正に私のために行われたと思ってしまうほど。いや、本当は私のためのコンサートだったに違いありません。行きたかったなあ!
本当に血が騒ぐ。いや騒ぎ放し。
ウルトラセブンの最終回。モロボシ・ダンがアンヌ隊員に自分がウルトラセブンであることを告白した時に流れたのはシューマンのピアノ協奏曲の冒頭。
この時の映像も流れ、さすが皆様のNHK!感謝しています。
コンサートマスターの篠崎史紀氏が語るウルトラセブンへの熱い思いも嬉しかった。そんな熱い思いのコンサートマスターの元、N響の演奏も最高でした。私は拍手喝采。
「ウルトラ警備隊のマーチ」は大ノリ。
ゴジラに関しては、私も見た今も上映している「シン・ゴジラ」の余韻もあり本当にタイムリー。
昭和29年、ゴジラ第1作の音楽の演奏のオケのコンサートマスターは黒柳守綱氏(あの黒柳徹子さんの父君)だったことをご存じだったでしょうか。
そして、そして、やはり私がヒートアップしたのはサンダーバードの音楽。
私は小学生の時、サンダーバードのプラモデルは、ほとんど持っていました。
サンダーバード2号のコンテナセットも全て並べて一人、喜んでいました。
サンダーバードのプラモデルが現在、全く私の手元に無いのが残念です。もう一度集め直したいのですが、もう手遅れでしょうなあ。
このコンサート、青少年向けというより私の世代向けのコンサートだったと言っていいでしょう。
また、こういうコンサートを開いてほしいものです。





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NHK交響楽団のシューマンとエルガー

2016年08月23日 18時34分38秒 | NHK交響楽団
毎週日曜夜の私の細やかな楽しみは、NHK・Eテレの「クラシック音楽館」からNHK交響楽団の定期演奏会の放送を見ること。
ただ、この2週間はオリンピックばかり見ていたので録画が溜まっていた。
今日は一昨日の8月21日の放送を録画で見る。
プログラムはシューマンの交響曲第2番とエルガーの交響曲第2番の2曲。指揮はN響の桂冠指揮者ウラディーミル・アシュケナージ。6月の定期演奏会から。
シューマンとエルガーの組み合わせ。おそらく第2番というだけしか共通点はないであろう。
ただ、地方在住の私にとって、この2曲を並べて生で聴ける東京の音楽ファンが正直、うらやましい。
まず、シューマン。
よく整った演奏。ただ、かなり昔、テレビで見たバーンスタインのリハーサルと本番の演奏が、まだ記憶に残っていて、第3楽章のアダージョでは重たいものを背負って、何か絞りだすような演奏でしたが、アシュケナージの指揮だと何か流れていくような楽天的な演奏。
まあ、バーンスタインとアシュケナージでは指揮者としての格が違うのだから、しかたないか。
後半のエルガーの交響曲第2番。
日本では、おそらく馴染みの薄い作品でしょう。私はエルガーの作品が好きなので、よく聴いているので何ともないですが、そうでない方は、この長大な交響曲はしんどかったでしょうなあ。
この交響曲はエルガーの友であり尊敬していた英国国王エドワード7世に捧げられる予定でしたが、国王の崩御のため追悼に捧げられ「落日の輝き」と呼ばれています。
はかなくも美しく、そして荘厳さを持った交響曲。
楽譜の冒頭にイギリスの詩人パーシー・ビッシュ・シェリーの詩「うた(Song)」(1821年) の一節が引用されています。

「めったに、めったにお前は来ない。汝、喜びの聖霊よ!」

これだけの作品。N響は健闘していたと思います。
ただ、やはり指揮のアシュケナージには、やはり荷が重い交響曲だったかな?と感じてしまった。
確かN響は以前、尾高忠明の指揮でも演奏していて、第1楽章の冒頭からして高ぶった感情が込み上げてくるような演奏だった記憶があり、エルガーの作品に対する指揮者の資質も考えさせられるものがありました。
尾高忠明の指揮による演奏をDVDで録画していたが、現在、行方不明である。
私の整理整頓の怠慢が原因である。いずれ、どこからか出てくるでしょう。




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NHK交響楽団の「スコットランド」交響曲

2016年08月09日 15時40分07秒 | NHK交響楽団
毎週日曜夜の私の細やかな楽しみのNHK・Eテレで放送されるNHK交響楽団の定期演奏会。
8月7日の放送はN響の桂冠指揮者ウラディーミル・アシュケナージによる定期演奏会。
プログラムはバラキレフ(リャプノーフ編)東洋風の幻想曲「イスラメイ」、チャイコフスキー「協奏的幻想曲」、最後にメンデルスゾーン交響曲第3番「スコットランド」の3曲。
たいへん恥ずかしながら前半の2曲は今年の夏の暑さから疲れのため?か半分寝てしまった。思ったほど面白い曲と思わなかったからかな?
しかし後半のメンデルスゾーンの時は目も体もシャキッとしていた。
このメンデルスゾーン交響曲第3番「スコットランド」は大好きな交響曲。
幻想的で、ファンタジックで、そして最後は雄大に締めくくれれる「スコットランド」交響曲。
この猛暑が続いている時に、この曲を聴くと何かホッとして、別の世界に誘ってくれているような気持ちになります。
今回のN響の演奏では第3楽章のアダージョが良かった。
ロマンティックで息の深い旋律。
そして朗々と歌うN響のチェロの調べ。
この日の首席奏者は向山佳絵子さん。やはり違うなあ。
今日、朝起きて久し振りにオットー・クレンペラー指揮フィルハーモニア管(1960年録音/EMI盤)のこの曲のCDを聴く。
指揮者クレンペラーのいろいろな情感が、いっぱいにつまっているこの演奏は昔から私は大好きです。
この数日、私が住む高松も連日の気温36度越え。
さすがに疲れが激しいので今日の公休日は家から一歩も外へ出ることなく、クーラーの効いた部屋でオリンピック放送、昼寝、そしてCDを聴くことのみの1日となっている。
お盆は、ほとんどお仕事。
しかし月末にはフレンズオンアイスを見るため東京、新横浜行きが控えている。
暑さに負けず、体調管理に気を付けて公演当日は万全の体調で迎えたいものです。





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NHK交響楽団の武満徹、モーツァルト、エルガー

2016年07月05日 07時58分59秒 | NHK交響楽団
毎週日曜日・夜の私の細やかな楽しみのNHK・Eテレ「クラッシック音楽館」からNHK交響楽団の定期演奏会の放送を見ること。
7月3日の放送は面白いプログラムだった。

武満徹 「波の盆」(1983╱1996)
モーツァルト 2台のピアノのための協奏曲 変ホ長調 K.365
エルガー 変奏曲「謎」作品36

指揮はN響の正指揮者の尾高忠明。そして、おそらくこのコンサートの一番の話題はピアノ協奏曲のピアノ独奏がジャズのチック・コリアと小曽根真でしょう。
この演奏会の前にN響のHPに次のような掲載がありました。

「今回のモーツァルト《2台のピアノのための協奏曲》の演奏では、モーツァルト作品における即興の精神、ソリスト自身の音楽的背景、そして協奏曲での元来の伝統を踏まえ、第1楽章と第3楽章のカデンツァでソリストによる即興演奏を行います。この即興は、チック・コリアによって作曲された短いモティーフに基づくものです」

演奏は予想通り面白いものだった。ただ、この2人だったら、聴く前から、このくらいは聴かせてくれるだろうという気持ちがあり、聴き終わっても、そんな気持ちは変わらなかった。
それよりも、この協奏曲を挟んだ2つの作品の方が私にとってのお目当てでした。
指揮の尾高さんのこだわり。尾高さんが振りたい曲を並べた、強いこだわり、思いを感じ、私にとって面白かった。
武満徹の「波の盆」はテレビドラマの音楽を演奏会用組曲にしたもの。
この前、放送された「系図」と同様、心に響くものがありました。
私は映画が大好きなので映画音楽など映像音楽の作曲家の武満徹にたいへん興味があります。
放送前の尾高さんのインタビューでも武満さんは本当は、このような作品が一番好きで書きかったらしい。
映像の中から武満さんは何を見ようとしたのだろうか?
いろいろな演奏会のための作品とは違った顔を見ることができる武満徹の映画やドラマなどの映像のための音楽。
もっと聴きたい。
プログラムの最後は私の大好きなイギリスの作曲家エルガーの作品。
エルガーの作品のスペシャリストの尾高さんの指揮の演奏だけに何も言うことがない。
やはり第9変奏のAdagio「Nimrod(ニムロッド)」は心に沁みるものがありました。
ただ番組として残念だったのはテーマと14の変奏によるこの作品。
エルガーによって各変奏にはユニークなタイトルが付けられていますが、全く番組ではテレップなどの表示はなく、初めて聴く方にとっては訳が分からない正に「謎」だったのでは。
演奏が素晴らしかっただけに本当に残念。





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NHK交響楽団のJ・S・バッハとプロコフィエフ

2016年06月07日 08時57分46秒 | NHK交響楽団
毎週日曜の私の楽しみは大河ドラマ「真田丸」とNHK・Eテレ「クラッシック音楽館」からNHK交響楽団の演奏会を見ること。
今月5日の日曜も同様だった。
さてNHK交響楽団。
5日の放送はレナード・スラットキン指揮による4月の定期演奏会から。

J・S・バッハ/無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006 ― 前奏曲(ヴァイオリン独奏:コンサートマスター伊藤亮太郎)
J・S・バッハ/カンタータ「神よ、あなたに感謝をささげます」BWV29 ― シンフォニア(《無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ― 前奏曲》の作曲者自身による編曲)
J・S・バッハ(ウッド編曲)/組曲 第6番 ― 終曲(《無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ― 前奏曲》の編曲)
J・S・バッハ(バルビローリ編曲)/カンタータ「狩りだけが私の喜び」BWV208 ―「羊は安らかに草を食み」
J・S・バッハ(オーマンディ編曲)/カンタータ「心と口と行ないと命」BWV147 ―「主よ、人の望みの喜びよ」
J・S・バッハ(ストコフスキー編曲)/トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
プロコフィエフ/交響曲 第5番 変ロ長調 作品100

たいへん面白いプログラムだった。とにかく面白かった。
前半はJ・S・バッハの作品をオーケストラ演奏用の様々な編曲がズラリと並び、後半は大編成のモダンな交響曲。バッハの編曲も作曲家によるものでなく、指揮者による編曲というのがミソ。
こんなプログラムが組まれるとは、私の若い時代には考えられなかった。これも時代の流れか。
オーケストラを聴く楽しさが増してきて、私にとっては嬉しいですな。
バルビローリの編曲が何かデーリアスの作品を聴いているようで面白かった。
そしてストコフスキー編曲の「トッカータとフーガ」が一番素晴らしかった。
すっかりオーケストラ演奏のレパートリーとして根付いていると感じた。
私がクラシック音楽を聴き始めた頃はストコフスキーは、まだ存命だった。その頃は、バッハの編曲物というと何か、悪い表現ですがランク下のように感じていたのですが、年月が経ち今、何ら抵抗もなく楽しめる私は、時代の流れもありますが、やはり私も変わってきたということでしょう。
プログラム最後のプロコフィエフ/交響曲 第5番。
まず画面を見てビックリ!
NHK交響楽団の3人のコンサートマスターが揃っているではないか!最近、見たことなかったなあ。
先月放送のパーヴォ・ヤルヴィ指揮のR・シュトラウスでのゲスト・コンサートマスターのみの定期演奏会の時と両極端。
どんな事情があったのか分かりませんが、力入っているなあ。
暗さ、華やかさ、豪快さなどてんこ盛りの交響曲。
スラットキンにこういう作品を振らすと、やはり上手い。
とにかく大編成のオーケストラの演奏を見る楽しさを満喫する。

さて来週は武満徹の「系図(ファミリー・トゥリー)」が放送されます。
私は何か消え去った昔を思いださせるこの作品が大好きです。
語りは女優の山口まゆ。
放送日は私の誕生日。私にとって最高の誕生日プレゼントになりそうです。





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NHK交響楽団のシューマンとR・シュトラウス

2016年05月17日 08時37分05秒 | NHK交響楽団
私の毎週日曜日の細やかなお楽しみのNHK・Eテレ「クラシック音楽館」でのNHK交響楽団の定期演奏会の放送。
5月15日の放送は先週に引き続いて首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィの指揮による2月の定期演奏会。
シューマンのピアノ協奏曲を挟んでR・シュトラウスの「変容(メタモルフォーゼン)」と交響詩「ツァラトゥストラはこう語った」の3曲によるプログラム。
この日のコンサートマスターはゲストコンサートマスターとしてロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団のヴェスコ・エシュケナージが努めました。
まず「変容(メタモルフォーゼン)」は「23のソロ弦楽器のための習作」という副タイトルが付けられていますが、今回は倍の46人による演奏。
それだけに分厚い弦での演奏は聴き応えがありましたが、何故か私自身、吹っ切れない思いがありました。
この日のコンサートマスターはゲストコンサートマスター。当然ながらアシスタントを含めた3人のN響の正規のコンサートマスターは1人もステージにいない。また第2ヴァイオリンの首席奏者もいなかった。
団員のローテーションの関係だと思いますが、現在のN響の弦セクションの本当のベストメンバーによる演奏ではなかったのが私にとって残念でした。
次回はN響の顔と言えるべき団員がズラリと並んだ演奏で聴いてみたいものです。
ところで私は、R・シュトラウスの作品ではオペラや歌曲は、しょっちゅう聴いていますが交響詩などオーケストラのみの作品はほとんど聴かなくなった。「ツァラトゥストラはこう語った」も、今回、本当に久し振りに聴きました。若い頃は、よく聴いていたのに・・・。
演奏は、さすがヤルヴィ指揮だけに、なかなかのものだったと思いますが、また再びR・シュトラウスの交響詩などを聴き直してみようという気に、ならないのは私も年をとったためかな?
さて、私の今回の放送の一番の聴きどころ(見どころ?)は何と言ってもシューマンのピアノ協奏曲。
ピアノ独奏はカティア・ブニアティシュヴィリ。4月にスイスで開催され、浅田真央さんや高橋大輔さんも出演したアイスショー「アイスレジェンド2016」で生演奏したピアニストである。
今回のシューマン。よく言えば即興的な演奏。とくに第3楽章は凄いスピードである。ただ、何かシューマンの持つ、あの独特なロマン、歌が何か置き去りにされているようで残念だった。私は、かなり以前ですがマルタ・アルゲリッチによる、この協奏曲の演奏を生で聴いたことがあります。当然ながらアルゲリッチの個性が全面に出た演奏でしたが、やはり、そこには歌があった。歌っていた。シューマンから外れていなかった。やはり、まだアルゲリッチとは格が違うと言うべきでしょう。
しかし、今回、楽しんでいなかったか?と言うとけっして、そうではなかった。目はテレビの画面に釘付けでした。
顔の表情、後ろ姿、そして胸元など、あの艶ぽさにおじさんは胸がドキドキ、クラクラでした。これはコンサート会場よりテレビの方が楽しめたと思います。
時々、髪を振り上げて天を仰ぐ表情には、何かグッとくるものがありました。美人が大好きなハルくんは放送を見たのかな?
こういう演奏の楽しみ方も、たまにはいいか!
さて来週の放送は「NHKバレエの饗宴 2016」である。
パリ・オペラ座バレエのエトワールを長く務めたマニュエル・ルグリが選抜・指導した日本の若手ダンサーによるステージもあるとのことなので楽しみです。







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NHK交響楽団のブラームスとニールセン

2016年05月10日 09時54分42秒 | NHK交響楽団
毎週日曜夜の私の細やかなお楽しみはNHK・Eテレで放送される「クラシック音楽館」でのNHK交響楽団の定期演奏会。
一昨日、8日の放送は、たいへん楽しみにしていた放送。
首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィ指揮による2月の定期演奏会。
プログラムはブラームスのヴァイオリン協奏曲とニールセンの交響曲第5番と言う私好みのプログラム。
こんなプログラムの演奏会を聴きに行きたい。
さて一番楽しみにしていたブラームスのヴァイオリン協奏曲。ヴァイオリン独奏はジャニーヌ・ヤンセン。
最近発売されたヤンセンによる新録音のこの協奏曲のCDは、私にとっては期待はずれだった。
たいへんレベルの高い演奏ですが、ヤンセンならばもっと出来ると聴いていて思いました。
そして今回のN響とのライブ。
やはりライブとあって気迫が違う。音色の艶や豊かさも違う。
CDの不満を忘れさせるものがありました。
NHKの録音が見事に捉えているのが嬉しい。逆に実際にあの大きなNHKホールの座席で聴いたらどれだけ伝わってきたのだろうかと思ったりした。
ヤルヴィの指揮も、ヤンセンの独奏に寄り添いながらも、オケをよく歌わせていたと思います。
CDの録音がヤルヴィの指揮だったら、また違っていたものとなっていたでしょうなあ。
ヤンセンのドレスも素敵でした。
ところで、あのサラサーテの逸話で有名な第2楽章の冒頭。
私としては、オーボエの独奏に聴き入るヤンセンの表情を、もっと見せて欲しかったなあ。
さて、リサ・バティアシュヴィリ、ヒラリー・ハーン、そしてジャニーヌ・ヤンセンと3人の現在世界のトップで活躍する女流演奏家によるブラームスの協奏曲の映像が私に手元にあることになります。
女流演奏家によるブラームスのヴァイオリン協奏曲へのこだわり。まだまだ続きそうです。

ブラームスのヴァイオリン協奏曲への思い。

さてプログラム後半のニールセンの交響曲第5番。
これは凄い演奏だった。
パーヴォ・ヤルヴィ指揮によるN響の今までの演奏の中で最高のものだったのでは。
第1楽章の最後、クラリネットのソロで静かに終えたあとの会場の静寂が印象に残りました。
これもライブならではでしょう。
ヤルヴィには、次はぜひとも交響曲第4番「不滅」を指揮して欲しい。
昨年はニールセンの生誕150年だった。パーヴォ・ベルグントがニールセンを生んだデンマークのオーケストラを指揮した交響曲全集を購入したのだが、私の怠慢?でまだ封を切っていない。
早く聴かなくては。今だに、また聴いていないCDがあることを財務大臣閣下(別名、私の妻)に知れると、エライことになります。





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NHK交響楽団の「白鳥の湖」

2016年04月12日 16時43分59秒 | NHK交響楽団
毎週日曜の夜の私の細やか楽しみはNHK・Eテレで放送される「クラシック音楽館」でNHK交響楽団の定期演奏会を見ること。
たいへんな大昔。私の東京での4年間の大学生時代。渋谷までバスで約40分の所で下宿していたので、渋谷のNHKホールでのN響の定期演奏会によく通いました。そんな思い出のためか、卒業後、郷里の四国に引っ込んで、すっかりジジイになった今もN響の定期演奏会は懐かしく特別な感覚を抱いてしまいます。
さて10日の放送は1月の現在、ロシアのボリショイ劇場の音楽監督のトゥガン・ソヒエフ指揮による1月の定期演奏会。
プログラムはグリンカ/歌劇「ルスランとリュドミーラ」序曲、ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番ハ短調、そしてチャイコフスキー/バレエ音楽「白鳥の湖」(抜粋)によるオールロシアプログラム。
今回のプログラムのハイライトはソヒエフ自身が曲目を選んだ「白鳥の湖」でしょう。
プロのオーケストラの定期演奏会で「白鳥の湖」が演奏された記憶がない。私にとって画期的なプログラムでした。
かねがね私はチャイコフスキーの最高傑作は三大バレエの音楽。そして、その頂点は「白鳥の湖」だと思っています。
オーケストラの演奏会の最後を飾るチャイコフスキーの作品と言えば交響曲が定番ですが、「白鳥の湖」の音楽は、交響曲にも負けない音楽的にたいへん充実した作品だということを抜粋ですが今回の放送で改めて実感しました。
「情景 」や「四羽の白鳥踊り」のイメージが一般の音楽ファンに強すぎて軽く見られて損している作品と言えるかもしれません。実際にバレエでの公演で全曲に接した方だったら分かってもらえると思いますが、長大でバレエの領域をこえるような絶対音楽的要素があり圧倒されるものがあります。
そして、それだけ今回のソヒエフ指揮による演奏は充実したものだったと言えます。
第1幕の「ワルツ」の優雅さ、そしてスケールの大きさ。
第3幕の「ハンガリーの踊り」「スペインの踊り」「ナポリの踊り」「マズルカ」での色彩感あふれた演奏。
そして第4幕、このバレエの大詰めの音楽「情景」と「終曲」でのN響の演奏は、たいへんな凄みのある演奏を聴かせてくれて、たいへん驚きました。
実は一昨年の秋、大阪でボリショイバレエの「白鳥の湖」の公演へ行ってきたのですが、残念ながら指揮はソヒエフではなかった。
日本ツアーの疲れ?のためか、やや粗いオーケストラの演奏が残念だった記憶があります。
チャンスがあれば、ぜひともソヒエフが指揮するバレエの公演に接してみたい。
また、N響は毎シーズン、定期演奏会に招いて欲しい指揮者です。






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山田和樹指揮NHK交響楽団&松嶋菜々子

2016年03月08日 08時22分10秒 | NHK交響楽団
先月より職場のシフトの関係で日曜日は早く帰宅できるようになった。そのお蔭で、私の日曜夜の細やかな楽しみであるNHK・Eテレで放送されている「クラシック音楽館」がリアルタイムで見ることが出来るようになったのが、本当に嬉しい。
さて6日の放送は1月のNHK交響楽団の定期演奏会。指揮はN響定期初登場の山田和樹氏。
今、上り調子の粋のいい指揮者の演奏会は見ていて本当に楽しい。山田氏の演奏は何度かテレビで見たことがあったが、今回が一番良かった。またプログラムも一筋縄ではない凝ったプログラム。

ビゼー:小組曲「こどもの遊び」
ドビュッシー(カプレ編曲):バレエ音楽「おもちゃ箱」(語り:松嶋菜々子)
ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」(1911年版)

フランス系のプログラムで3つの作品が「人形」でつながっていて、「おもちゃ箱」の人形たちが、後半の「ペトルーシュカ」では、市場の広場で弾ける趣きで面白かった。
またバレエ音楽「ペトルーシュカ」もよく演奏される1947年版ではなく、編成の大きい1911年版での演奏で、この指揮者のこだわりが見え、またN響も精度の高い見事な演奏。ただN響の演奏力に山田和樹氏の指揮が乗っかっている感もあったり、シャルル・デュトワの指揮だったら、どんな演奏になるだろうかと思ってしまうところが辛いところかな?
余談だが私の手元にあるシャルル・デュトワ指揮モントリオール交響楽団によるCD(デッカ盤)も1911年版による演奏。
しかし早い時期にまたN響の指揮台に立って欲しい指揮者である。

順序が逆になりましたがドビュッシーのバレエ音楽「おもちゃ箱」は語り付き。
語りは女優の松嶋奈々子さん。有名女優を呼ぶとは、さすがはN響である。
私自身、この作品は、ちょっとつかみどころがない作品だっただけに、わかりやすかった。
それにしても松嶋さんのドレスがシックで本当に素敵だった。
松嶋さんのドレス姿を見ることが出来ただけでも、おじさんは嬉しかった?

そして番組最後の「コンサートプラス」は最高だった。
ドビュッシーの「小組曲」をN響の木管アンサンブルによる演奏。N響の首席フルート奏者、神田寛明氏編曲による演奏。
私は、この曲が大好き。
また大好きな池田昭子さんのオーボエの演奏を、たっぷりと聴けて、その夜は、大いに満足して寝る。





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NHK交響楽団の楽劇「サロメ」

2016年02月09日 09時19分25秒 | NHK交響楽団
毎週日曜日・夜のお楽しみはNHK・Eテレで放送される「クラシック音楽館」
7日の放送は昨年12月のNHK交響楽団の定期演奏会から演奏会形式によるR・シュトラウスの楽劇「サロメ」全曲。
指揮はN響の名誉音楽監督のシャルル・デュトワ。
良かった!たいへんな充実感だった。
特にサロメを歌ったグン・ブリット・バークミンが素晴らしかった。
歌だけでなく、ちょっとした表情や仕草も見逃せない。テレビの画面から目が離せない。
他の歌手のソロや自分が歌っていない時も表情が刻々と変わっている。
ウィーン国立歌劇場などでサロメ役を歌っているだけに、やはり違う。サロメになり切っている。
最後のサロメのモノローグは圧巻。
演奏会形式でのオペラの演奏会では、オーケストラの前に譜面台が並び、その前で歌手たちが直立不動で歌っているのが普通ですが、今回、歌手たちは最小限ですが、オペラの上演のようにオーケストラの前を動きながらの歌唱。当然、暗譜である。
単なる演奏会形式ではない、オペラの雰囲気が伝わってきて嬉しかった。
サロメ役以外ではキム・ベグリーのヘロデ、エギルス・シリンスのヨカナーンも強烈で舞台装置の無いことなど忘れさせるものがありました。
さてシャルル・デュトワの指揮。
オーケストラの演奏は官能性は気薄でしたが、ストレートで迫力があり物足りなさは感じませんでした。
昨年9月に首席指揮者に就任したパーヴォ・ヤルヴィがR・シュトラウスの管弦楽作品を連続して演奏している中で、名誉音楽監督のデュトワが、その最初のシーズンにR・シュトラウスの本陣と言えるべきオペラを全曲演奏で、ぶつけてきたのは本当に面白い。
私自身、R・シュトラウスは管弦楽の人と言うよりも、オペラと歌曲の人と思っているので大歓迎である。
N響自身も、いつも以上にマジな演奏。
有名なサロメの踊りの演奏が終わり、「何の物音もしない。何にも聴こえない」と、このオペラの最後を飾るサロメのモノローグが始まってからのオーケストラのメンバーの皆さんの表情は、特にいつもと違っていた。
これも音楽が進むにつれて熱くなっていった歌手たちの熱気とデュトワの熱意でしょう。
演奏が終わってすぐに拍手や歓声が飛び出すことなく、瞬間、間をおいて湧き上がった会場の拍手。これも良かった。
これも音楽を映像で見る楽しさ。
ところで、今年12月の定期演奏会ではデュトワ指揮でビゼーの歌劇「カルメン」全曲を演奏会形式で演奏するらしい。放送が今から楽しみです。
一昨年はドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」、昨年は「サロメ」、そして今年は「カルメン」
デュトワは、やはりオペラを演奏するのが好きなのね。
デュトワの指揮するワーグナーのオペラを聴いてみたい。
「神々の黄昏」の第3幕などは面白いでしょうなあ。






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N響の序曲「1812年」

2016年01月19日 10時28分22秒 | NHK交響楽団
毎週日曜夜のお楽しみはNHK・Eテレで放送の「クラシック音楽館」です。
この前の17日の放送は昨年11月のNHK交響楽団の定期演奏会。指揮はウラディーミル・フェドセーエフ 。
プログラムの前半はショパンのピアノ協奏曲第1番。
そして後半は私が楽しみにしていたロシア音楽特集でグラズノフのバレエ音楽「四季」より「秋」、ハチャトゥリヤンのバレエ組曲「ガイーヌ」から剣の舞」「ばらの少女たちの踊り」「子守歌」「レズギンカ舞曲」、最後にチャイコフスキーの序曲「1812年」
ショパンのピアノ独奏は第17回ショパン国際ピアノコンクールで優勝を飾った韓国のピアニスト、チョ・ソンジン。
おそらく、ほとんどの方のお目当てはショパンのピアノ協奏曲かな?
何たってショパンコンクール優勝者の登場だからね。
しかし私はショパンの時は、たいへん睡魔が襲ってきて不謹慎なことに半分寝ていました。本当に情けなくお恥ずかしい限り。
別にショパンの作品が嫌いなわけではないのですがねえ・・・。仕事のお疲れが出ていたのかな?
ところが後半、グラズノフの音楽が流れてきたとたん、目もスッキリ、体もシャキッとしてショパンの時と正反対。
やっぱり私はロシア音楽が性に合っているかな?
バレエ音楽「四季」より「秋」の演奏。11月の演奏会だったので「秋」が演奏されたのだな。
薫り高く品のある演奏で、やはり私の音楽という感を強くする。
しかし、やはりせっかくロシアからフェドセーエフ を招いたのだから、このバレエ音楽の全曲を聴きたかったな。
本当は私の大好きな「夏」をフェドセーエフ指揮で聴きたかったのが本音。
例えばプログラムの前半をグラズノフの「四季」を全曲演奏。
後半はチャイコフスキーの「スラブ行進曲」を加えたプログラム。こういうプログラム。テンションが高くなるでしょうなあ。
ロシア音楽のオンパレード。ショパンを楽しみにしていたファンの皆さん、ごめんなさい。
ハチャトリアンの「ガイーヌ」から抜粋。
「ばらの少女たちの踊り」や「子守歌」を聴いていると作曲者の故郷アルメニアへの哀愁を感じさせられます。
そして「レズギンカ舞曲」。
物凄いリズム!一度聴いたら絶対に忘れられないものがあります。
プログラム最後のチャイコフスキーの序曲「1812年」
一つ間違うと、ただやかましいだけのチンドン屋的演奏になりますが、さすがフェドセーエフ が指揮すると格調が高く違いますな。
中間部の弦楽器の演奏では、ロシアの哀愁を漂わせるものがありました。
本当は、もっと爆演を期待していたのですが、そこは天下のNHK交響楽団。一歩踏みとどまって、品の良さが出ていたのが面白かった。
番組の最後にフェドセーエフ指揮モスクワ放送交響楽団の昔の来日公演からのお宝映像。
チャイコフスキー のバレエ音楽「眠りの森の美女」から「ワルツ」の演奏にビックリ!
正に名演!

今、スピーカーからNAXOSレーベルから発売されたグラズノフ管弦楽曲第8集のCDから「バレエの情景」そして「四季」(全曲)が流れています。
演奏はアレクサンドル・アニシモフ指揮モスクワ交響楽団。
今日は、たいへんな冷え込み。
こんな日は、やはりロシア音楽がピッタリです。




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五嶋みどりさん&NHK交響楽団

2015年12月22日 17時12分39秒 | NHK交響楽団
このところ録画が大渋滞している。
また、この前の日曜の夜はNHK・EテレでのNHK交響楽団の演奏会。夜中はBSでウッディ・アレン演出の歌劇「ジャンニ・スキッキ」と録画がフル回転。
録画容量の限界もあり、たいへんなことになっている。フィギュアスケートのNHK杯のエキシビションも、まだ見ていなかった。
まだ見ていない録画も他にもあり本当に時間が欲しい。何とかしなくては・・・。
さて、この前の13日日曜の夜、NHK・Eテレ「クラッシック音楽館」で放送された10月のNHK交響楽団の定期演奏会。
指揮はN響首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィ。
プログラムはヤルヴィの祖国エストニアの作曲家の作品に、ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番とバルトークの「管弦楽のための協奏曲」という、たいへん渋いプログラム。
こういうプログラムの演奏会へ行ってみたいなあ。やはり都会はうらやましいなあ。地方は、やはりつまらん。
映像で見るバルトークの「管弦楽のための協奏曲」
面白かった。
オーケストラの演奏を見る面白さと言うべきか。
しかし、やはり一番の聴きものはショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲。
ヴァイオリンの独奏は五嶋みどりさん。五嶋みどりさんの演奏を聴くのは久し振りである。
けっして聴きざわりのいい分かりやすい音楽ではありませんが、やはり五嶋みどりさんクラスの演奏で聴くと、作品の真価が迫ってくるような感じ。
特に第3楽章のパッサカリアが、たいへん印象に残りました。
私自身、まだまだショスタコーヴィチの作品をモノにしていない。来年以降は、ベートーヴェンの室内楽とショスタコーヴィチの作品を踏破したいと思っていますが、どうなりますやら。





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N響のマーラーの「復活」

2015年12月08日 15時03分35秒 | NHK交響楽団
12月6日の日曜の夜、NHK・Eテレでの放送の「クラシック音楽館」はNHK交響楽団によるマーラーの交響曲第2番「復活」だった。
実は、この日は店の忘年会だったが、私は出席しなかった。私は、入社以来、この種の行事には欠席したことがなかったが、今回、初めて欠席してしまった。
毎週日曜は早朝出勤で、次の日も仕事ということもありますが、私は仕事しない人間が大嫌い。業務上、職場では辛抱するが、職場を離れてまで、同じ空気を吸いたくないという自分でも直さなければと思っている私の偏屈な性格のため今回は、こうなってしまった。
朝も早かったので放送を見て夜11時には布団にもぐりこんだのだが、今頃、みんな騒いでいるのであろうなあと思うと、自分だけ取り残された気持ちになり一抹の寂しさも感じましたが、これも自分が決めたことなので、しかたあるまい。
そんな自分を、けっして裏切らない、どんな時も私の心を癒してくれるのは、やはり音楽である。大袈裟ですが音楽があるから自分は生きていけるという気持ちが実感である。
今回のマーラーの「復活」は、やはり嫌な事を忘れさせてくれるものがありました。

今回聴いたマーラーの「復活」。やはり終楽章の大詰めは、やはり気持ちが高ぶってくるものがありました。また、年をとってきたせいか?第2楽章のアンダンテが身に沁みるようになりました。
さて、今回のN響の「復活」は10月の定期演奏会からパーヴォ・ヤルヴィの首席指揮者就任記念演奏会。
さすが、この大曲もヤルヴィの手に入っていて、現在のマーラーの演奏としては、これでいいのであろう。
ただ、この作品の独特な異様さがあれば、もっと面白かったのではと思ったりしました。
やはり独特な異様さを最大限に出ていたのがバーンスタインの演奏でしょう。
私の世代のマーラー演奏と言えば、どうしてもバーンスタインに回帰してしまいます。これは、もう、どうにもならないのかな?
ところで映像で見るマーラーの「復活」。この作品の独特な楽器編成を見ることが出来てやはり興味深かった。
N響の「復活」には思い出がある。
たいへんな昔々、私が東京で送っていた大学生時代、当時のN響の定期演奏会で「復活」を聴いた。指揮は当時N響の名誉指揮者オットマール・スウィトナー。
当日券購入のため早くから並んで、NHKホールの最前列で聴きました。やはり終楽章の大詰めは大いに盛り上がり、地響きがしているような感じでした。
また演奏会終了後、楽屋口でスウィトナーからサインをもらったのも遠い昔の思い出となっています。
あれから30数余年。N響のレベルは、はるかに飛躍して、いよいよパーヴォ・ヤルヴィの時代。N響は、たいへんな大物を招いたものです。
時代は変わっていくものですね。
なお私の聴いたスウィトナーの演奏は最近CD化され、「レコード芸術」誌では音楽評論家のU氏に酷評されていましたが、あの時の思いでは批評に左右されない消えることもない私の心の中の1ページとして、いつまでも残ることでしょう。

今回は年寄りの愚痴と昔話に終始してしまい本当に申し訳ございませんでした。





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NHK交響楽団のラフマニノフとドヴォルザーク

2015年09月22日 10時32分33秒 | NHK交響楽団
世間様はシルバー何とかの真っ最中。私は普通通りにお仕事。今日はやっとこさ公休日。明日はまたお仕事。
昨晩は疲れて帰宅して20日の夜、NHK・Eテレで放送された「クラッシック音楽館」から、NHK交響楽団の広上淳一氏指揮による、この9月の定期演奏会の録画を見る。
プログラムはラフマニノフのピアノ協奏曲第3番とドヴォルザークの交響曲第8番の2曲。たいへんスッキリとした私好みのプログラム。
良い演奏だったなあ。仕事に疲れた体にラフマニノフとドヴォルザークの美しいメロディが身に沁みる。
私自身、広上淳一氏の表情過多のオーヴァーアクションの指揮ぶりはあまり好きではないのですが、今回の歌心あふれる演奏は本当に良かった。
最初のラフマニノフのピアノ独奏はロシア出身のニコライ・ルガンスキー。音色がラフマニノフとしては、ちょっと硬いかな?
それでも第3楽章のフィナーレの盛り上がりは、やはり我を忘れるものがありました。
このフィナーレを聴くと、いつもフィギュアスケートのミシェル・クワンを思い出してしまう困った私。
後半のドヴォルザーク。何か懐かしさを感じさせるメロディの数々。
ドボルザークの交響曲と言えば「新世界」が超有名ですが、私はこのところ第7番と、この第8番に魅かれるものがあり、よくCDで聴いています。
そして指揮の広上淳一氏は、この曲が好きなのだろうなあ。
N響も瑞々しい演奏で広上淳一の指揮と息が合っていた演奏。
広上淳一氏の指揮では民族色豊かなドヴォルザークの交響曲第7番やスメタナの交響詩「わが祖国」(全曲)なども聴いてみたいものである。
さて映像を見ていてあれ?と思ったのはビオラのトップ奏者。川本嘉子さん?単なる客演?

さてさて、このところ録画が大渋滞している。フィギュアスケートのジャパンオープンが始まるまでには何とかしなくては・・・。
ロッシーニの歌劇「ランスへの旅」(全曲)と言う長時間の録画もあり時間が、もっと欲しいものである。




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