例年ですと世界選手権を終えると、すぐに、そのシーズンの私自身が印象に残ったプログラムをコメントしていましたが、このところ、何かと忙しく遅れてしまいました。
まず今シーズン、印象に残ったプログラムは次の通りです。
(女子シングル)
浅田真央 フリー ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
鈴木明子 SP 「愛の賛歌」
鈴木明子 フリー ミュージカル「オペラ座の怪人」
鈴木明子 EX 映画「ラベンダーの咲く庭で」
木原万莉子 フリー メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」序曲
本郷理華 EX 「夜桜お七」
大庭雅 フリー ミュージカル「レ・ミゼラブル」
カロリーナ・コストナー SP シューベルト「アヴェ・マリア」
ユリア・リプ二ツカヤ フリー 映画「シンドラーのリスト」
アデリーナ・ソトニコワ フリー サン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」
ポリーナ・エドマンズ フリー グリーグ:「ペール・ギュント」
グレーシー・ゴールド フリー チャイコフスキー:バレエ音楽「眠りの森の美女」
(ペア)
タチアナ・ヴォロソジャル&マキシム・トランコフ SP ハチャトリアン:「仮面舞踏会」
タチアナ・ヴォロソジャル&マキシム・トランコフ フリー ミュージカル「ジーザス・クライスト・スーパースター」
アリョーナ・ザフチェンコ&ロビン・ゾルコーヴィ フリー チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」
(アイスダンス)
メリル・デイビス&チャーリー・ホワイト SD ミュージカル「マイ・フェア・レディ」
メリル・デイビス&チャーリー・ホワイト フリー R・コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」
テッサ・ヴァーチュ&スコット・モイア SD 「ドリーム・ア・リトル・ドリーム」
テッサ・ヴァーチュ&スコット・モイア フリー スクリャービン、グラズノフの音楽
エレーナ・イリニフ&ニキータ・カツァラポフ フリー チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」
アンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッティ フリー ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」序曲
マイア・シブタニ&アレックス・シブタニ フリー マイケル・ジャクソン・メドレー
ナタリー・ペシャラ&ファビアン・ブルザ フリー 「シルク・ドゥ・ソレイユ」より、「禁じられた遊び」
(男子シングル)
高橋大輔 SP 作曲者不明:「バイオリンのためのソナチネ」
今シーズンはオリンピックシーズンと言うこともあり、その他にも例年以上に印象に残ったプログラムが多かったのは、嬉しい悲鳴です。
ただ一つだけ残念だったのは佐村河内守氏のゴーストライター騒動。高橋大輔さんが本当に気の毒でした。
昨年8月の「フレンズオンアイス」で私自身、初お披露目を見て、高橋大輔さんでなければ出来ないプログラムと感じただけに、一人のフィギュアスケートファンとして、この結末は本当に残念でたまりません。シーズンの終わりには、どんな完成されたプログラムになるか楽しみにしていただけに、落胆も大きく、改めて佐村河内守氏に対して怒りを感じます。
さてさて、これらのプログラムからベストワンをどれにするか?
昨年はペアのチン・バン&ジャン・トンのフリーのエルガーの作品を選びましたが、今年は一つに絞れません。
今年は3つ。
①アンナ・カッペリーニ&ルカ・ラノッティ フリー ロッシーニ:歌劇「セビリアの理髪師」序曲
②ユリア・リプ二ツカヤ フリー 映画「シンドラーのリスト」
③鈴木明子 フリー ミュージカル「オペラ座の怪人」
たくさんの素晴らしいプログラムの中から、以上の3つに絞りました。
カッペリーニ&ラノッティのロッシーニの歌劇「セビリアの理髪師」序曲。
ロッシーニ独特の、あのリズムで見事に氷上において演じ表現した凄さ!そして、このオペラの持つ楽しさが伝わってくる雰囲気。
オペラ大好き人間にとって、たまらないプログラムでした。
ユリア・リプ二ツカヤの「シンドラーのリスト」
もう説明する必要はないでしょう。
プログラム冒頭のリプ二ツカヤのあの表情で決まりでしょう。
そして鈴木明子さんの「オペラ座の怪人」
すっかりフィギュアスケートのプログラムの定番となった、このミュージカル音楽を見事に鈴木明子さんならではの独特の世界を造り上げました。
さて別格としてアイスダンスのメリル・デイビス&チャーリー・ホワイトとテッサ・ヴァーチュ&スコット・モイアの4つのプログラム。
この2組は正に世界のアイスダンスの頂点に立つ2トップ。アイスダンスの持つ世界を大きくしてくれました。来シーズンから、この2組のカップルによる競技会での演技の競い合いを見ることが出来ないのは本当に寂しい。
なお別格の中の別格としてデイビス&ホワイトの「マイ・フェア・レディ」を挙げてておきます。
自分自身の大好きな曲で、最高の演技を見たい。
そんな願いを見事にかなえてくれた素晴らしいプログラム!
メリル・デイビス&チャーリー・ホワイトに対して感謝の気持ちで一杯です。
そして私の大好きなグラズノフの音楽で演じてくれたテッサ・ヴァーチュ&スコット・モイア。
この2組のカップルには感謝の気持ちで一杯です。
いよいよ来シーズンからアイスダンス以外の競技もヴォーカル入りのプログラムが解禁になります。
今までとは違った特色のプログラムが登場するのではと、期待しています。
クラシック音楽のプログラムが減るのでは?と言う危惧もあるようですが、私は気にしていません。
ソチ冬季オリンピックのアイスダンスのメダリストのフリーのプログラムの曲目は全てヴォーカルなしのクラシック音楽でした。
来シーズンも、どんなプログラムが登場して私を楽しませてくれるのか?これからも、お楽しみが続きます。
にほんブログ村