オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

新国立劇場の「白鳥の湖」

2015年06月30日 15時44分49秒 | バレエ


28日の日曜日の深夜、NHK・BSで新国立劇場のバレエ「白鳥の湖」の公演の放送があり、今日、朝から一気に全曲を録画で見る。
やっぱりバレエはいいなあ。チャイコフスキーの音楽は最高だなあ。そして、その中でも「白鳥の湖」は、やっぱり最高だなあ。
そんな気持ちを持ちながら映像を見ていました。
さて今回、放送されたのは今月13日の公演の映像で正に直近の映像である。
なかなか新国立劇場のバレエの公演の映像は見ることが出来ないので興味深く見る。
「白鳥の湖」はヨーロッパのバレエ団の映像はDVDも手元にあり、よく見ていますが、日本の綺麗なお嬢さん達の公演も悪くない。
何度も再演されているマリウス・プディパ/レフ・イワーノフ振付に牧阿佐美が改訂振付した「新国立劇場版」ともいうべき公演とのこと。
いろいろな解釈があるラストはハッピーエンド。
主役のオデットとオディールを演じたのは新国立劇場のプリンシパルである米沢唯さん。
名前は知っていましたが今回初めてその踊りを見ました。
米沢唯さんのオデット姫。ちょっと可愛いらしいオデット姫でした。
それでも予想以上に見事でした。ちょっとした仕草や動きからオデットの気持ちが伝わってくるものがありました。ただ第3幕のブラックスワンのオディールを演じた時は、もう少し妖艶さが出ていたら、もっと素晴らしかったでしょう。
ただ、これからの活躍に期待したい。これから、もっと素晴らしいものになるでしょう。
また脇を固める新国立劇場のダンサーの皆さんの質も高く、目が離せなかった。
第1幕のワルツの場面、良かったなあ。
そして第3幕の各国の踊りも衣装の美しさもあり楽しく見ることが出来ました。
ただ第4幕の大詰め。ちょっと緊張感に欠ける演出だったのが残念だった。
また東京フィルハーモニー交響楽団の粗さの目立つ演奏も残念。
ただ何だかんだと言ってもレベルの高い公演で東京で常時、これだけの公演を見られるとは、地方在住の者にとって本当にうらやましい。
本当に地方はつまらん!?




参考までに浅田真央さんの「白鳥の湖」



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浅田真央さんのフリーは「蝶々夫人」

2015年06月30日 09時47分36秒 | 浅田真央さん
浅田真央さんの新しいシーズンのプログラムの曲目が公表されました。
ショートプログラムはジャズの「素敵なあなた」
そしてフリーはプッチーニの歌劇「蝶々夫人」!
振付はローリー・ニコル。
「アジア人として滑ってみたいなと思っていた曲なので、大好きなプログラム。是非、楽しみにしてほしいなと思います」と浅田真央さんはコメントしているとのこと。
てっきり今シーズンもフリーはロシア音楽かな?と思っていただけに、オペラ大好き人間の私にとって、イタリアオペラとは嬉しいかぎりです。
浅田真央さんによるオペラのプログラムは記憶がない。
あの歌劇「蝶々夫人」から、どの楽曲が使われるのか?また、どんなアレンジを用いるのか?楽しみです。
第2幕の有名なアリア「ある晴れた日に」は間違いなく採用されるでしょう。ただ第1幕の大詰めの美しい二重唱の旋律も流れてきたら、オペラ大好きの私としては最高です。
歌劇「蝶々夫人」か!私のオペラの血が騒ぐ!
とにかく早く見たい!


すっかり有名になったカロリーナ・コストナーとローリー・ニコルとの画像。
この時、「蝶々夫人」の振付をしていたのね。


歌劇「蝶々夫人」初演時のポスター


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フェドセーエフ指揮NHK交響楽団の「シェエラザード」

2015年06月26日 16時23分57秒 | NHK交響楽団
このところ仕事が忙しかったためかテレビ放送の録画が溜まっていた。
毎週日曜夜にNHK・Eテレで放送されている「クラッシック音楽館」も3週分、録画が残っている状態。
その中で一番見たかったのはNHK交響楽団の4月の定期演奏会からウラディーミル・フェドセーエフ指揮によるリムスキー・コルサコフの交響組曲「シェエラザード」である。
私はこの作品が大好きです。
色彩感があり、そして民族色あふれる旋律は、何度聴いても私を飽きさせることがありません。
特に第3楽章の「若い王子と王女」の美しい旋律は、よく単独で聴いています。
この作品のCDで私の一番の愛聴盤はワレリー・ゲルギエフ指揮キーロフ歌劇場管弦楽団(2001年録音、フィリップス盤)による録音ですが、ピエール・モントゥー指揮ロンドン交響楽団(1957年録音、デッカ盤)による気品あふれる演奏にも愛着があります。
さて今回のフェドセーエフ指揮N響の演奏は、期待通り良かった!やっぱり指揮者の力でしょう。
もっとロシア臭い演奏かなと予想していましたが、以外とスッキリ感のある演奏でした。
考えてみると、この音楽はアラビアンナイトを題材にした音楽なので、そんなことを指揮者は意識していたかもしれませんが、私の大好きな第3楽章「若い王子と王女」は、この美しい旋律をたっぷりと歌ってくれて大いに満足しました。
また映像で、この作品に接すると、改めてこの作品は、オーケストラの各楽器のソロを楽しむには最高の作品であるということを改めて感じることが出来ました。これも音楽を映像で楽しむことの面白さでしょう。
コンサートマスターの篠崎史紀氏のヴァイオリンソロもなかなかのものでした。
「シェエラザード」の演奏の映像が流れる前、フェドセーエフの、この作品に関してのコメントが興味深かったので再録しておきます。

(「シェエラザード」は)技術的に難しいのです。
各楽器にソロがありトランペットなど金管楽器には高度なプロの技術が求められます。
綿密な準備が必要です。
どのオケも十分に演奏できるわけではありません。
私の大切な仕事はオーケストラを歌わせることです。自分のオーケストラに限らず、どのオケでも「歌わせること」を第一に考えています。
素晴らしいオーケストラN響は「歌うこと」が出来ます。
日本人は多民族の感覚やメロディに対する感受性が強く異文化を受け入れることができます。
これは大切な資質です。
残念ながら感情不足の多い昨今ですが、本来ロシア音楽には、さまざまな感情が込められています。
静かな部分にも強い感情があるのです。

なお番組の最後に1990年代にモスクワ放送交響楽団との来日公演の時のアンコールで演奏されたハチャトリアンのバレエ音楽「ガイーヌ」から「レズギンカ舞曲」の映像が放送されましたが、正に爆演でビックリ仰天でした。
今年の11月、フェドセーエフは再び定期演奏会に登場して、この作品を演奏するとのことでN響の打楽器奏者の皆さんが、どんな表情で演奏するのか今から楽しみです。




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本郷理華さんの「キダム」

2015年06月26日 10時57分54秒 | 2015ー2016年シーズン


今年のドリームオンアイスでの本郷理華さんの今シーズンのショートプログラムの、おそらく初お披露目の映像を見つけました。
いつ放送があったのかな?このところ私は仕事が忙しくチェック不足で見逃してしまった様だ。再放送はあるのかな?見逃してしまって本当に残念!
さて本郷理華さんの今シーズンのショートプログラムの曲目はシルク・ドゥ・ソレイユの「キダム」。
振付は鈴木明子さん。
映像を見ていて、私自身、どうしても鈴木明子さんの「O(オー)」を思い出してしまいますが、これから、演技を重ねるごとに、どんどん本郷理華さんの独特な世界に引き込まれていくでしょう。
シーズンが終わる頃、どんな仕上がりになっているのか本当に楽しみ。
それにしても衣装が素晴らしい。本当に素敵である。
またユニークなメイク。しかし本郷理華さんだとピッタリ。
8月末のフレンズオンアイスでも、ぜひ披露して欲しいなあ。ぜひ生で見たい!
忘れはしない3年前のフレンズオンアイスで鈴木明子さんの「O(オー)」の初お披露目を見ることが出来た私。
今年、もし振付の鈴木明子さんと、一緒に並んでの演技が実現したら大いに会場は沸くでしょうなあ。
そんな瞑想にふけっている私です。





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ベルリンフィルの次期首席指揮者&芸術監督決定!

2015年06月23日 16時11分36秒 | 音楽
サイモン・ラトルの後任のベルリンフィルハーモニー管弦楽団の次期首席指揮者&芸術監督が発表されました。
キリル・ペトレンコ。
1971年、当時のソ連のオムスク生れ。
2001年ウィーン国立歌劇場デビューを皮切りにコヴェントガーデン王立歌劇場,パリ・オペラ座,メトロポリタン歌劇場など世界の一流歌劇場に登場。
2002年、ベルリンのコーミッシェ・オーパーの音楽総監督、そして2013年にはバイエルン州立歌劇場の音楽総監督に就任。またバイロイト音楽祭にも登場して「ニーベルンクの指輪」を指揮。

今までの経歴を見ると、どうしてもオペラの指揮者のイメージが強く、かなり斬新な決定と言えるでしょう。
私自身、ベルリン生れのティーレマンを期待していたのですが・・・。
残念ながら録音も少なく、私自身どんな指揮者なのか、いま一つイメージが掴めていないので、全てはこれからでしょう。
現在のベルリンフィルからフルトヴェングラーの時代、そして1960年代のベーム指揮による録音で聴ける響きは完全に聴くことが出来なくなった。
ただ言えることはベルリンフィルはカラヤンの後、イタリア人、イギリス人指揮者が続き、そして今回はロシア人と、多国籍のグローバル化した王様オーケストラへと、ますます突き進んで行くのは間違いないでしょう。
それが時代の流れと言ってもしかたがないのかもしれませんが、やはり失ったものの大きさを強く感じてしまう。こんなことを思ってしまうのも単なる年寄りのたわごとなのかもしれません。
就任は2018年より。バイエルン州立歌劇場の音楽総監督とは兼務なのかな?気になります。
何はともわれ世界の楽壇の頂点に立つペトレンコの手腕に期待したいものです。




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元大関・貴ノ浪死去

2015年06月23日 10時32分13秒 | 大相撲
この3日間ほど早朝出勤や残業が続いていて、まともに新聞を見ていなかった。
昨日、仕事も一段落して、昨晩、まだ読んでいなかった新聞をまとめ読みをしていて驚いた。
元大関貴ノ浪の音羽山親方が6月20日に亡くなっていた。
私は現在の貴乃花親方の父親であり師匠の今は亡き大関・貴ノ花の大ファンでした。
ですから貴ノ浪は、私の大好きだった貴ノ花の弟子ということで、どうしても特別な目で見ていました。
貴ノ浪自身も貴ノ花の弟子だったことを、たいへん誇りにしていたと聞いています。
急性心不全による死。まだ43歳。若すぎる。
そんなに急いで師匠のもとに行かなくても・・・・。
ひたすら元大関貴ノ浪の音羽山親方のご冥福をお祈りします。





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振付師、鈴木明子さん

2015年06月22日 21時31分23秒 | 鈴木明子さん


しゃら様より鈴木明子さんの本郷理華さんへの新しいシーズンのショートプログラムの振付風景の映像の情報を頂きました。
本当にありがとうございました。
曲目はシルク・ドゥ・ソレイユの「キダム」
鈴木明子さんのシルク・ドゥ・ソレイユと言うと、どうしても「O(オー)」を思い出してしまいます。
どんな演技になるのか本当に楽しみです。
出来ることならば、ぜひ8月末のフレンズオンアイスにも披露して欲しいものです。


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指導者、鈴木明子さん

2015年06月19日 17時06分13秒 | 鈴木明子さん


こんな動画を見つけてしまった。
鈴木明子さんの一言一言には厳しさがあり、そして凄みを感じます。
そして、その厳しさに食いついて行く本郷理華さん。
昨シーズンの本郷理華さんの躍進には、鈴木明子さんの指導の力があったものと改めて痛感しました。
この2人を見つめる長久保コーチの眼差しも印象に残りました。
今シーズンの本郷理華さんのショートプログラムの振付は鈴木明子さん。
早く見たいものです。


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グランプリシリーズの出場選手

2015年06月19日 15時41分16秒 | 2015ー2016年シーズン
今シーズンのグランプリシリーズ・アサインの一覧表を見つけたので掲載しておきます。
NHK杯での我が国の出場選手では、もう一枠に誰がエントリーされるのかが楽しみです。
またロステレコム・ロシアではソトニコワとプルシェンコが出場するかどうかも気になるところです。







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クリスティーナ・ガオ、引退

2015年06月19日 14時47分37秒 | 2015ー2016年シーズン
私の好きなスケーターの一人であるアメリカのクリスティーナ・ガオが学業専念のため、引退が発表されました。
ジュニアからシニアへ上がってきた頃は、たいへん固い表情で演技していましたが、その中に何か光るものがあり、ジュニアの時代から注目していました。
2012年のグランプリシリーズのスケート・アメリカで2位になり表彰台に立った時は本当に嬉しかった。
今年の1月の全米選手権では、引退の気配を感じていましたが、まだ20歳だけに、まだやれるのではないかと思うと、やはり残念です。
彼女は現在、ハーバード大学の経済学部に在学中。
これからの彼女の人生が輝かしいものとなるよう祈るばかりです。






2012年グランプリシリーズ、スケート・アメリカより


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頑張れ!かーちゃん。

2015年06月18日 22時54分26秒 | 荒川静香さん


上の写真。荒川静香さんのTwitterから、お借りしてきました。

荒川静香さんの「いつか手を振ってくれたら嬉しいけど、わかるようになる時までかーちゃんできるかな… 」のコメントあり。

絶対に出来ますよ!

いつまでも美しい演技を私たちに見せて下さい。

お嬢様のためにも。


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新しいペアとアイスダンスのチーム発表

2015年06月17日 23時07分51秒 | 2015ー2016年シーズン
我が国の新しいペアとアイスダンスの新チームが発表されました。

ペアの木原龍一君は須崎みうさん。

アイスダンスのクリス・リードさんは村元哉中さん。

須崎みうさんは15歳。2013年全日本ジュニア選手権の女子シングル13位。

そして楽しみなのはアイスダンス。

村元哉中さんは女子シングルではお馴染みの選手。

クリスとの演技を早く見たいものです。

さて、気がかりなのは木原龍一君とのコンビを解消した高橋成美さん。

早く良いお相手が見つかることを願うばかりです。


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グランプリシリーズ女子シングル出場選手

2015年06月16日 15時36分21秒 | 2015ー2016年シーズン
新しいシーズンのグランプリシリーズの出場選手が発表されました。
話題は浅田真央さんに集中していて、他の出場選手に関しては、たいへん情報がないので、女子シングルの出場選手をいろいろと調べてみました。主な出場選手は次の通りですが、もっと情報が欲しいところです。

スケート・アメリカ

今井遥、宮原知子、中塩実悠、ユリア・リプニツカヤ、エフゲーニヤ・メドヴェージェワ、グレーシー・ゴールド

スケート・カナダ

ケイトリン・オズモンド、村上佳菜子、永井優香、アレーナ・レオノワ、エリザベータ・トゥクタミシュワ、ポリーナ・エドマンズ、アシュリー・ワーグナー

カップ・オブ・チャイナ

李子君、浅田真央、本郷理華、アンナ・ポゴリラヤ、エレーナ・ラジオノワ、カレン・チェン、コートリー・ヒックス

ロステレコム・カップ

マエ=ベレニス・メイテ、今井遥、村上佳菜子、ユリア・リプニツカヤ、エリザベータ・トゥクタミシュワ、キーラ・コルピ、グレーシー・ゴールド

ロステレコム・ロシア

本郷理華、加藤利緒菜、永井優香、エフゲーニヤ・メドヴェージェワ、エレーナ・ラジオノワ、ポリーナ・エドマンズ

NHK杯

ケイトリン・オズモンド、マエ=ベレニス・メイテ、李子君、浅田真央、宮原知子、アレーナ・レオノワ、アンナ・ポゴリラヤ、コートリー・ヒックス、長洲未来、アシュリー・ワーグナー


アデリーナ・ソトニコワの名前が見つからないのが本当に残念。このまま終わって欲しくない。
注目選手としては今年3月の世界ジュニア選手権優勝のロシアのエフゲーニヤ・メドヴェージェワが2大会に出場。彼女は今シーズンのグランプリシリーズの台風の目になるかもしれません。
そして、すっかり私のお気に入りになってしまった永井優香さんんもシニア初参戦で2大会に出場。大きな飛躍を期待しています。
その他の注目選手は中国大会に出場のアメリカのカレン・チェン。今年1月の全米選手権では15歳で出場して3位。両親は台湾出身。なかなか達者なスケーターです。多くの方々に見てほしい。
そしてアメリカ大会では中塩実悠さんの名前があるのが嬉しい。小柄ですが身体一杯使った演技は本当に素晴らしいものがあります。
最後に私の気になるスケーターの一人、アメリカのコートリー・ヒックスが2大会に出場。たいへん迫力のあるジャンプを跳ぶ選手です。

世間様はグランプリシリーズの話題は浅田真央さん一色。やはり注目度ナンバーワンなので当たり前ですが、他の出場選手にも光を当てて欲しいものですな。


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朝比奈隆の「英雄」(1977年ライブ)

2015年06月12日 15時16分07秒 | 朝比奈 隆(生誕100年記念)
ベートーヴェン 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」 朝比奈隆指揮大阪フィルハーモニー交響楽団 (1977年10月東京文化会館でのライブ録音 Victor盤)

今日は私の誕生日。そのためか自分にとって何か特別なものを聴きたくなり、取り出したCDがこれである。
朝比奈隆?と思われる方も多いでしょう。特別なものを聴きたいなら、もっと他のものがあるでしょ!と言われるのは間違いないでしょう。
しかし今日聴いた朝比奈隆の「英雄」の録音は私にとって特別なものなのである。この演奏との出会いがなかったら大きく私の音楽上の好み、興味は大きく変わっていたのは間違いないでしょう。
1977年10月東京文化会館でのライブ録音。当時、東京での大学生時代を送っていた私は当日、この東京文化会館の最前列で聴いてしまったのである。
会場へ入ると既に熱気ムンムン。それまで聴いたオーケストラの演奏会とは、また違った雰囲気だった。
ステージに現れた朝比奈隆は、まだ後年のようなメガネは掛けてなく、正に貫禄十分。当時、まだ68歳。
そして気迫あふれるスケールの大きな演奏に私はぶっ飛んでしまった。
1977年当時はカラヤン&ベルリンフィルやショルティ&シカゴ響の全盛時代。
そんな時代に大阪のオーケストラの演奏に我を忘れて拍手を送っていたのですから、やはり私は当時、変わった大学生だったといえるでしょう。
そして今日、久しぶりに、この時のライブ録音を聴いて、改めてこの交響曲のスケールの大きさ、音楽の大きさを感じることが出来た。
確かに現在と比べてオーケストラの技術が落ちるものがあるのは確かです。しかし、そんな欠点を蹴飛ばしてしまう強さがこの演奏にはある。
演奏に古さは感じさせられるものは皆無である。
晩年の朝比奈隆の人気は凄いものがありました。その頃の熱狂的な聴き手は今も朝比奈隆の録音を大切に聴いてくれているのかな?そんな思いも過ぎるものがありました。(これはカール・ベームにも言えます)
単なるご長寿指揮者と思われるのは私にとって困るのである。
カラヤン&ベルリンフィルやショルティ&シカゴ響の全盛時代、評価がたいへん低かった頃からの朝比奈隆の聴き手の私としては、これから一般の評価がどう変わろうとも朝比奈隆の残した録音を大切に聴いていきたい。今日、ベートーヴェンを聴いてそんな思いを強くしたしだいです。







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あと2年

2015年06月12日 09時49分47秒 | 私事
今日は、私の誕生日である。
この年齢になると、私は素直に自分の誕生日を喜べない。
区切りの年齢まで、あと2年になってしまった。
この2年で自分が何をやれるのか?そんなことばかり考えてしまう。
確かに体力は落ちてきたが、やる気など精神的なものは若い人には負けていないと自分自身は自負していますがが、年齢という数字には、どうにもならないものがあるのである。
先月のある朝の朝礼。
司会の女子社員に今日が自分の誕生日であるとを言わせたベテランの域を超えた男子社員がいて、朝から何かシラケた気持ちになったことがあったのですが、とても私は、そんなノー天気な心境になれないのが、私自身の欠点で、もっと楽天的になるべきかもしれませんが、この私の性分はどうにもなりませんな。
ただ、年齢を重ねるくると時間の大切さが身に染みてくる。
いったん、出社してタイムカードを押すと1分1秒が惜しいのである。何事も超特急である。
だから私は昼食以外は座り込んで休憩はしなくなってしまった。なぜなら瞬間、瞬間を逃したくないのである。
この瞬間の大切さ。若い人には、まだ分かるまい。
しかし、いったん仕事から離れると私の時間である。自分の世界である。仕事のスイッチを完全にOFFにしてしまう。
クラシック音楽やオペラのCDやDVD,そしてフィギュアスケート。
この素晴らしい世界にどっぷりとつかってしまう。中途半端は嫌である。
一生懸命、働いたあとフィギュアスケートの映像を見る。
フィギュアスケートの持つ美しさ、優雅さ、そして豪快さが私を癒してくれる。
他人様が私のことをどう思おうとも、これでいいのである。
今年の8月末、新横浜へフレンズオンアイスを見に行きます。
残念ながら昨年はチケットが入手できなかったので行けませんでしたが、一昨年まで6年続けて会場に脚を運ぶことができました。
毎年、会場の新横浜スケートセンターに入って自分の座席に座ってすぐに思うこと。

「この1年、よく働いた。そして今年も、この場所へ帰ってくることが出来た。さあ荒川静香さんに会える。鈴木明子さんに会える」

今年のフレンズオンアイスには私の大好きなアイスダンスのメリル・デイビス&チャーリー・ホワイトが初めて出演します。本当に胸が高まる思いです。
また、今年は初めて家内と一緒に行きます。
なぜ私がこうもフレンズオンアイスにこだわっているのか?夫婦共々、私の会場での心境になれたら、いい旅になるのではと思っています。


メリル・デイビス&チャーリー・ホワイト(ソチ冬季オリンピックSDより)


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