オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

ゆく年、来る年。

2008年12月30日 23時28分54秒 | 私事
今年も、残すところ、あとわずかとなりました。大晦日は何かと忙しいので、これが最後の書き込みとなります。
今年を振り返って、仕事の面ではたいへん厳しい一年でした。来年もおそらく同じ状態が続くと予想されますが、マイナス思考に陥ることなく、全て前向きに進んで行くつもりです。
しかし、そんな厳しい一年の中で最高の思い出は、やはり新横浜まで遠征して見た「フレンズ・オン・アイス」です。これぞ、まさにアイスショー、アイスショーの真髄を見せてもらいました。荒川静香さんにどれだけ感謝したらよいかわかりません。アイスショーの前半の最後、純白の衣装に身をつつんだ荒川静香さんと中野友加里さんのデュオの美しさ!今も忘れることが出来ません。あの美しい演技を見せてくれた中野友加里さん。彼女のコメントに「努力は決して裏切らない」という言葉があります。今年の全日本では不本意な成績でしたが、絶対、立ち直ってくれると信じています。
今年はフィギュアスケートに対する愛情がますます深まった1年といえるでしょう。いよいよ来年(来シーズン)はオリンピックシーズンとなります。来年の今頃、オリンピックの代表選手が決まっているはずですが、それが誰なのか?今は神のみぞ知るという事でしょう。
来年も、ぜひ「フレンズ・オン・アイス」を見に、そして荒川静香さんに会いに新横浜まで行きたいと思っています。そして機会があれば今年と同様に同志の皆様と御会い出来れば幸せです。

長々となってしまいました。今年はたいへんお世話になりました。来年もよろしく御願い申し上げます。何卒、良いお年をお迎え下さい。

朝比奈隆のブルックナー交響曲第9番

2008年12月29日 09時48分40秒 | 朝比奈 隆(生誕100年記念)
今年は朝比奈隆の生誕100年の節目の年です。カラヤンも同様でしたが、カラヤンの方は全く興味はありませんでしたが・・・
今年の春から朝比奈隆の最も得意としていたブルックナーを第1番からたどっていましたが第0番を含めて10曲なので、もっと早く9番までたどり着けるかな?と思いましたが、甘かった!後期になればなるほど作品の重さを痛感しペースが落ちてしまいました。
今日はやっと最後の第9番です。また今日は特別な日です。この巨匠の命日です。(2001年12月29日没)偶然、私の公休日が重なって、この日にブルックナーの最後の交響曲を取り上げるのは何か身の引き締まる思いです。

ブルックナー 交響曲第9番 ニ短調

第1楽章 壮重に、神秘的に
第2楽章 スケルツォ
第3楽章 アダージョ

ブルックナー、最後の交響曲である。あの傑作の第8番をさらに厳しく、そして荘厳に凝縮したブルックナーの最高傑作になるはずだった。しかし残念ながら第3楽章を書き終えたあと、未完成のままブルックナーは死去。もし第4楽章が書き上げられていたら、どんな凄い作品になっていただろうか?
第3楽章がアダージョでよかった!スケルツォだったら興ざめだったかもしれません。
第1楽章の冒頭は8本のホルンによって演奏される旋律によって、この作品の計り知れない厳しく、雄大な世界に投げ込まれる思いである。この楽章の最後はまさに死を前にしての作曲者の魂のすさまじい激しさなのであろうか!
第3楽章のアダージョは第8番のアダージョと並ぶ最高傑作。演奏時間は8番と比べて短いが本当に厳しい音楽である。ブルーノ・ワルターの言葉に「マーラーは神を見ようとした。ブルックナーは神を見た」がありますが、ブルックナーは、このアダージョで神を見たのであろうか?

私が所持している朝比奈隆の第9番の録音は下記の通り。
①大阪フィルハーモニー交響楽団(1976年4月神戸文化ホールでのスタジオ録音)ジャンジャン盤
②新日本フィルハーモニー交響楽団(1980年6月東京カテドラル聖マリア大聖堂でのライブ録音)ビクター盤
③東京都交響楽団(1993年9月東京文化会館でのライブ録音)フォンテック盤
④大阪フィルハーモニー交響楽団(1995年4月大阪、ザ・シンフォニーホールでのライブ録音)ポニーキャニオン盤詳しくはこちら
⑤NHK交響楽団(2000年5月NHKホールでのライブ録音)フォンテック盤
⑥大阪フィルハーモニー交響楽団(2001年9月大阪・ザ、シンフォニーホールでのライブ録音)EXTON盤

第9番は朝比奈隆のブルックナーの演奏歴の中で一番、最初の取上げられた作品である。(1954年大阪フィルの前身である関西交響楽団)
また⑥はおそらく朝比奈隆生涯最後の録音と思われます。(2001年9月の録音、同年12月死去)
私にとって①④⑥の録音が好きです。その中で一つと言われたら④になります。⑥はどうしても最後の録音という事でどうも普通の感情で聴くことが出来ません。①は熱気溢れる演奏ですがオケの完成度は④や⑥に譲ります。④は、まだ死の影の無い充実しきった演奏で私は定評のあるギュンター・ヴァント指揮ベルリンフィルの録音より好きです。

最後にブルックナーの第9番と朝比奈隆にちなんだ私事の思い出を一つ。
1978年9月朝比奈隆はNHK交響楽団の定期演奏会に客演し第9番を演奏しました。9番の前にショパンのピアノ協奏曲第1番がありソリストは初来日のクリスチャン・ツィマーマン。ショパンとブルックナーという私にとっては変な?プログラムでした。第9番はアダージョが素晴らしかった。N響の充実した弦が鳴り響き絶品でした。N響との録音は⑤がありますが、ぜひ1978年の演奏もCD化して欲しいものです。
さて終演後、私の悪い習性が出てホールの楽屋口に自然と脚を運んでしまいました。そして巨匠が登場してサインを頂いたのですが、その時、巨匠から声を掛けられてしまいました。

巨匠「(大きな)NHKホールで初めて指揮したが、上手く聴こえましたか?」
私 「(驚きながらも)ハイ、素晴らしい演奏でした」

あまりの突然だったので巨匠の意とする答えになっていなかったかと思いますが大切な思い出となってしまいました。

朝比奈隆が亡くなって7年経ちましたが未発表の録音もまだまだCD化され、また1980年の東京カテドラル聖マリア大聖堂でのライブシリーズもセットでCD化されるようで私にとって、この亡き巨匠はますます大きな存在になって行くことでしょう。この半年、かなり集中してブルックナーの録音をききました。朝比奈隆の芸術の素晴らしさもありますが、やはりブルックナーの交響曲の魅力を再認識し、ますますブルックナーの世界に深く、深く入り込んで行く事が出来、幸せでした。

最後に私にとって朝比奈隆のブルックナーの録音で大好きな録音のベスト3を挙げて終わりたいと思います。(番号順)演奏は全て大阪フィルハーモニー交響楽団

①交響曲第3番 ニ短調「ワーグナー」 1993年10月大阪フィルハーモニーでのスタジオ録音(ポニー・キャニオン盤)
②交響曲第5番 変ロ長調 1973年7月東京文化会館でのライブ録音(TokyouFM盤)
③交響曲第8番 ハ短調  2001年7月サントリーホールでのライブ録音(EXTON盤)

全日本選手権、フリー

2008年12月27日 21時42分38秒 | 2008-2009年シーズン
放送終了後、帰宅して、中野友加里さんのフリーの結果を知って愕然とする。こんな事があってよいのだろうか?
晩ご飯が、のどに通らなかった。今、酒を飲んでいますが、美味くない。悪酔いしそうである。中野さんの心中を思うと、中野さんが、かわいそうで、かわいそうでしかたがありません。当然、まだ録画を見ていません。見る気がしません。このショックから、私自身、しばらく立ち上がれないでしょう。
しかし考えてみると、荒川静香さんも世界選手権で優勝した後、トリノ冬季オリンピックに出場するまで、けっして順調でなく、たいへんなご苦労がありました。今回は中野さんにとって、たいへんな挫折と試練となりましたが必ず、これを乗り越えてバンクーバーでの冬季オリンピックを目指してくれるものと私は強く信じています。

今回の全日本選手権。私にとって一つだけ光明がありました。鈴木明子さんの4位です。SPが6位だったので、さぞかし素晴らしかったにちがいません。今は、中野さんの結果のショックが大きいので録画は、まだ見る気持ちになりませんが、気持ちが落ち着いたら、鈴木さんの演技を真っ先に見るつもりです。
昨年の全日本が5位、そして今年が4位。着実に昇ってきました。来シーズンの飛躍が楽しみです。

全日本選手権、SP

2008年12月26日 22時41分06秒 | 2008-2009年シーズン
今日、仕事を終えて帰宅してテレビの前に座ると、丁度、安藤美姫さんの演技の直前でした。SPを終えての結果は皆様、ご存知の通りです。

私の一押しの鈴木明子さん。
残念ながら固くなっているのが画面からも、わかりました。私もドキドキしながら演技を見ました。前半のジャンプのミスが残念!後半のステップなどは鈴木さんならではの演技。しかし前半のミスが大きく響いたようで、思った以上に点数が伸びなかった。
しかし、明日のフリーは最終グループで登場。日頃の演技をさえ出来れば、まだまだ充分に順位を上げることは間違いないでしょう。明日のフリーも鈴木さんの演技を見るのが一番、緊張しそうである。

そして中野友加里さん。SPでは浅田真央さんを抑えて1位で通過。ヨッシャ!この調子!SPを終わっただけとは言え、良かった!良かった!
解説の荒川静香さんも、おっしゃっていましたがSPでは今シーズン、最高の出来。「ロマンス」のメロディに乗っての演技は、とにかく美しかった。明日のフリーは浅田真央さんの追撃が最高の見所ですが、中野さんのファンとしては、最高の「ジゼル」を期待しています。

明日も仕事。帰宅した頃には、結果がわかっているでしょう。
浅田真央さんの、最高の「仮面舞踏会」の演技を見たい。しかし中野友加里さんも、1位のまま、いて欲しい。鈴木明子さんの演技も気になってしょうがない。
複雑な、悩み多き私であります。明日の最終グループの演技は昨年同様、緊迫感あふれるものになりそうである。

鈴木明子さん

2008年12月25日 14時59分58秒 | 2008-2009年シーズン
フィギュアスケートの全日本選手権が直前となりました。昨年は女子シングルのフリーを実際の大阪なみはやドームで見る事ができました。最終グループの、あの緊迫感、緊張感は今も忘れることが出来ません。あれから、もう1年経ったのかという気持ちである。
本日の朝日新聞の朝刊のスポーツ欄に大きく鈴木明子さんのことが取上げられていました。フィギュアスケートの女子シングルというと浅田真央さんや安藤美姫さんがたいへん注目をされていますので新聞を開けた瞬間、驚きました。

タイトル「摂食障害克服 狙う表彰台」
鈴木さんのこの病気に関しては、たいへん知られているので詳しいことは書きませんが胸をしめつけられたのは下記の通り。
「病気と認めたくなかった。何で病名をつけらなきゃいけないの、と悲しかった。」
「(大学の)夏休み明けに大学に戻った。リンクに一緒に滑っていた小学生の女の子が太ももに触り<私の方が太い>と言った。その時、周りの人が自分をどう見ているか、という事と強く意識した」
テレビの放送(特に民放)では病気を克服したことを美談のように、よく伝えていますが決してきれいごとではない、この病気の壮絶さ、そして彼女の苦悩が記事から伝わってきました。

記事の最後は次のように締めくくられています。
「周りから病気を治すように言われると、夢を見る事などあり得ないと思いがちになる。でも治ったときの自分の行き方やかなえたい夢を強く思って欲しい。あきらめなければ治るという気持ちと伝えたい」

普通ならば女子シングルのベスト3は浅田真央さん、安藤美姫さん、中野友加里さんの3人を挙げるのが順当だと思いますが今回の全日本選手権は、そうはいかないのではと思えます。なぜなら鈴木明子さんの存在があるからです。この前のNHK杯の時と同じような演技、またはそれ以上の演技をしたら、この3人に割ってはいる存在であるのは間違いないでしょう。彼女の深い演技力をもっと世界のスケートファンに見て欲しいという気持ちが私にはあります。
浅田さんの「月の光」「仮面舞踏会」、中野さんの「ロマンス」「ジゼル」も楽しみですが、鈴木さんの「ラ・カンパネラ」そして妖艶な「黒い瞳」も私にとって最大の見所です。

「まるごとプッチーニ」

2008年12月25日 14時01分46秒 | オペラ
23日の祭日、NHKのハイビジョン放送でプッチーニ生誕150年記念として朝から晩まで「まるごとプッチーニ」という放送がありました。残念ながら当日は仕事だったので第2部と第3部を録画して昨晩からぼちぼちと見ています。第2部はドキュメンタリーが中心であるが、プッチーニーがどういう人だったか、たどるのも大切だが、ドキュメンタリーを見ながらやはりプッチーニの音楽を聴きたい、オペラを見たいという欲求にかられ第2部を中断して第3部の「ジャンニ・スキッキ」と「ラ・ボエーム」の映像を見てしまう。
「ジャンニ・スキッキ」はクライボーン音楽祭のライブ録画。舞台の時代設定は現代のようであるが全く違和感を感じることが無い。。最近、輸入CDでミレッラ・フレーニが歌っている三部作の全曲盤を入手し、よく聴いていますが改めて映像でみると、このユニークな作品を楽しむことが出来た。
さて「ラ・ボエーム」である。ミミ役が何とアンナ・ネトレプコである。彼女の名前を見ただけで期待倍増である。時代設定はオリジナルのままですが、ネトレプコのミミは今風のミミのように感じました。今回の映像は劇場でのライブではなく、スタジオでの録画である。オペラ映画といっていいでしょう。スタジオでの収録なのでアップも多くネトレプコの魅力を満喫しました。ロドルフォ役はロランド・ヴィラゾン。今年、グラモフォンから発売された全曲CDは、この映像のサウンド・トラックのようである。
ネトレプコのミミを見ているだけで胸が一杯になりますが、第3幕で雪が降りしきる光景の中でのミミの歌う「さようなら」そして第4幕の後半は何度聴いても熱いものが込み上げてきます。

もしプッチーニのオペラの中で一番好きな作品は?と聴かれたら、やはり「トゥーランドット」と答えるでしょう。トリノ冬季オリンピックでの荒川静香さんの演技と重なり、これはどうしようもありません。その次は?と聴かれたら「蝶々夫人」と答えるでしょう。「ラ・ボエーム」はどうした!と言われたら困った!困った!「ラ・ボエーム」は私の原点のオペラ。初めて手にしたオペラ全曲レコードが「ラ・ボエーム」(カラヤン指揮)である。そしてイタリアのオペラの殿堂、ミラノ・スカラ座の初めての日本公演を大阪で見た演目が「ラ・ボエーム」。フレーニの歌うミミ、クライバーの指揮、そしてゼッフレッリの素晴らしい演出、装置。第2幕の有名な舞台装置、そして第3幕のまさに詩情あふれる美しい舞台。そして、その時、流れてくるプッチーニの美しい音楽。あれから30年近く経っていますが、未だに忘れる事が出来ません。

プッチーニの魅力はやはり旋律の美しさ!そして、ただ美しいだけでない、その裏側にある哀しさ!ミミの「さようなら」、「蝶々夫人」第1幕の蝶々さんの登場の場面、そして最後の2重唱など・・・ヒロインの最後を知っているだけに、余計、哀しくなります。
来年は、かなり昔のオペラ映画であるが若き日の女優の八千草薫さんが主演した「蝶々夫人」のDVDが発売されるらしい。
来年も忙しくなってきました。

「ラヴェンダーの咲く庭で」

2008年12月22日 15時15分33秒 | 2008-2009年シーズン
浅田真央さんの昨シーズンのSPの曲目「ヴァイオリンと管弦楽のファンタジー」が「ラヴェンダーの咲く庭で」というイギリス映画の映画音楽であることは、ほとんど知られていません。また浅田さんの演技の時も放送では全くふれられなかったのが残念です。
さて来年の1月30日(金)の夜、この映画がNHKのハイビジョンで放送されます。
http://www.nhk.or.jp/bs/cinemacalendar/index.html
イギリスが誇る2人の名女優、ジュディ・デンチとマギー・スミスが共演した大人のおとぎ話。

映画のあらすじ
イギリスの海辺の町で平穏な生活を送るジャーネットとアーシュラの老姉妹。嵐の翌日、浜辺に青年が漂着する。献身的な世話をするうちに、アーシュラは彼に胸をときめかすようになる

機会があればぜひご覧下さい。

さて浅田真央さんの今シーズンのフリーの曲目「仮面舞踏会」が大ブレイクしているらしい。たいへん聴き応えがある曲であり、浅田さんの演技もすばらしかったからでしょう。天国の作曲者のハチャトリアンもさぞかし驚いていることでしょう。

大改装

2008年12月22日 14時27分39秒 | 私事
本日は朝一番に手配していたCD整理用のラックが到着したので財務大臣閣下の陣頭指揮の元、部屋の中のレイアウト変更をする。今まで、あっちこっちに散らばってわけがわからない状態だったCDを初めてひとまとめに並べる事が出来ました。
やはりオペラ関係が圧倒的に増えている。NAXOSから発売されている「日本作曲家選輯」もひとまとめに並べてみると壮観である。
今まで、どこに置いたのかわからなくなり、捜していたCDも見つけることが出来てよかった。クナッパーツブッシュ指揮のR・シュトラウス歌劇「ばらの騎士」(ミュンヘンでのライブ)やアルプス交響曲、ワルター指揮ウィーンフィルのブラームスの交響曲第3番の復刻盤、そしてフィッシャー・ディースカウが1974年来日時のオール・シューマンのライブ盤が発見でき、ホッとしました。

私自身、これでまた人生が楽しくなってきたと思っていたとたん、大臣閣下より一撃。
「まだ、増えるんかの~。もう、いいかげんにしてほしいの~」
聞こえないふりをしてCDを一枚一枚、眺めている私でした。

シベリウスのCD 2枚 

2008年12月19日 23時13分02秒 | 音楽
シベリウスの録音で大好きなCDを二枚。

シベリウス 交響曲第4番二短調 作品104
シベリウス 交響曲第5番イ短調 作品63
  
ヘルベルト・ブロムシュテット指揮サンフランシスコ交響楽団(国内盤 デッカ)
 
私は4番と5番を続けて聴くのが好きです。シンと静まりかえり夜を連想させる4番。暗く内省的ですが、まさにシベリウスの極限の音楽。そして第5番の第1楽章は夜明けから雄大な日の出に向かう音楽のように感じます。
シベリウスの交響曲の録音の大本命はやはりベルグンド指揮ヘルシンキフィルの録音ですが、私の持っているアルバムは5番が2番のあとに収録されていて、これだけが残念である。単独で4番や5番を聴く時は迷わずベルグントを選びますが、4番と5番を続けて聴きたい時はブロムシュテット盤に手が出てしまいます。

シベリウス 組曲「恋人」作品14
シベリウス 組曲「ペレアスとメリザンド」作品48
シベリウス 2つのユモレスク作品87、4つのユモレスク作品89

ユハニ・ラミンマキ指揮エスボー市室内管弦楽団 (国内盤)フィンランディアWPCS4844(廃盤?)
私がシベリウスと言えば後期の交響曲にこだわっているコチコチの人間と誤解されたら困るので、小品を集めたCDを1枚。大好きなCDだけにあまり紹介したくはないのですが・・・交響曲の作曲家としてのシベリウスと違った一面を聴く事ができます。「恋人」や「ペレアスとメリザンド」はさわると崩れるような、はかなさを感じさせる美しい作品と言っておきましょう。なお、この室内オケはフィンランド南部の都市エスボーで1988年に設立されたオケとの事で弦楽器のくすんだ響きはシベリウスの小品にぴったりです。 

もうすぐ全日本選手権

2008年12月18日 17時11分21秒 | 2008-2009年シーズン
今年の全日本フィギュアスケートのエントリーが発表されました。
1   浅 田 舞   中京大学
2   浅 田 真 央  中京大中京高校
3   浅 見 一 葉   日本大学
4   安 藤 美 姫  トヨタ自動車
5   井 上 はるか  京都外大西高校
6   今 井 遥   ムサシノFSクラブ
7   岩 城 優 子   早稲田大学
8   小 原 美 咲   日本大学
9   菊 地 妃奈子   東北学院大学
10  北 村 明 子   関西大学 
11  後 藤 亜由美   愛み大瑞穂高
12  澤 田 亜 紀  関西大学
13  村 主 章 枝  avex
14  鈴 木 明 子  邦和スポーツランド
15  鈴 木 真 梨   東北高校
16  瀬 藤 愛 里   関西大学
17  武 田 奈 也   早稲田大学
18  中 野 友加里  プリンスホテル
19  中 村 愛 音   名東FSC
20  南 雲 麻 実   新横浜プリンスFSC
21  萩 原 綾 子   明治大学
22  長谷川 遥  東洋大学
23  林 渚  早稲田大学
24  宮 本 亜由美  中京大学
25  村 上 佳菜子   グランプリ東海クラブ
26  村 木 佑 子   日本大学
27  村 元 小 月   神戸PFSC
28  望 月 梨 早   明治大学
29  山 崎 美 結  勝山フィギュアクラブ
30  淀 粧也香  関西学院大学

太田由希奈さんの名前が無いのは、しかたがありませんが寂しさを感じます。若手選手で昨年出場して今年出場しないのは石川翔子さん、西野友毬さん。彼女たちの成長を見たかっただけに残念です。そして逆は村元小月さん、今井遥さん、村上佳菜子さんの名前があります。彼女たちの演技も、ぜひともきちんと放送して欲しいものです。
私自身の一番の注目選手はやはり鈴木明子さんです。NHK杯ではフリーのポイントも僅差ですが中野友加里さんを上回りました。NHK杯の時と同じ演技、またそれ以上の演技を見せることが出来たら、最終グループの台風の目となり一波乱、起きるでしょう。
そしてGP・ファイナルのフリーでは不本意だった中野友加里さん。あのままでは終わらないでしょう。来年春のアメリカでの世界選手権出場がかかっているだけに、昨年と同様、たいへんな大会になりそうです。

今年のベスト5

2008年12月18日 15時26分53秒 | 音楽
この数年、私が長年、読んでいる音楽雑誌「レコード芸術」の2月号の「リーダーズ・チョイス」に投稿していたが、今年は投稿しませんでした。(昨年は私の投稿が丸々掲載され本当に驚きましたが・・・)理由は毎月の「レコード芸術」誌の新譜月評に紹介されるCDをほとんど購入しなかった。そして仕事が忙しく未聴のCDも数点あるし、また今年は横浜まで荒川静香さんに会いに行ったりして色々出費もあり私なりに購入枚数が減ったと感じたからである。(しかし財務大臣閣下はそうは思ってはいないらしい)
しかし本当の理由は数年前、CDラックが満杯になり現在、CDがはみ出て溢れかえり、CDがあっちこっち点在して何が何だかわからない状況になってしまった。そして今年、購入したCDなのか、昨年なのか判断できない状況で、今年、購入したCDのベスト10すらチョイス出来ないお恥ずかしい末期的症状に陥ってしまったのが本当の理由である。ですから今年は「リーダー・チョイス」はパスという事にしました。
こんな状況の為、財務大臣閣下もとうとう業を煮やし?新しいラックの購入の決済が下り、来週到着予定であるが、今日は新しいラックのスペース確保の為、朝から部屋の改装をしていました。そして今まで録画した映画や音楽のビデオをほとんど全て処分することにしました。すごい量だった。これも時代の流れの為、しかたありません。今は新しいラックが到着してCDを並びかえることを楽しみにしています。

なお今回は今年購入して間違いないディスクのベスト5のみ書いてみます。
①クリスタ・ルートヴィッヒの芸術(輸入盤 EMI)
②ベルリーニ 歌劇「夢遊病の女」(全曲)マリア・カラス 1957年エジンバラでのライブ (輸入盤 TESTAMENT)
③ヴェルディ 歌劇「椿姫」(全曲)ゲオルギュウ 2007年ミラノ・スカラ座でのライブ (DVD 輸入盤 アルトハウス)
④ワーグナー 歌劇「さまよえるオランダ人」クレンペラー指揮 1968年ロンドンでのライブ (輸入盤 TESRAMENT)
⑤プッチーニ 歌劇「外套」「修道女アンジェリカ」「ジャンニ・スキッキ」 ミレッラ・フレーニ (輸入盤 デッカ)

全て輸入盤である。そして「レコード芸術」の新譜月評には紹介されなかったディスクばかりである。全てネットで購入したものばかりである。メジャーのレーベルに元気が無いのもあるが、わが町の商店街のN楽器のCD売り場には欲しい物が皆無というのが現実である。東京や大阪に住んでいたら実際CDショップに脚を運んで欲しいものを一枚一枚捜すという楽しみもあるのですが、私の街では絶望的である。
私の大好きなマリア・カラスやクレンペラーのお宝録音はやはり期待を裏切らなかった。「クリスタ・ルートヴィッヒの芸術」は往年の名メゾ・ソプラノの80歳を記念しての5枚組のアルバム。大手メジャーレーベルであるが、とうとう国内盤は出なかった。おそらくサイモン・ラトルのCDの販売に忙しかったのでしょう。シューベルト、ブラームス、マーラーの歌曲は本当に素晴らしい。見事なCD化で声の艶も素晴らしい!

なお、まだ未聴のディスク
①J・S・バッハ 六大宗教曲集(10枚組) 鈴木雅明指揮(輸入盤)
②プッチーニ 歌劇「蝶々夫人」(全曲) プラシド・ドミンゴ指揮(輸入盤)
③ブリテン 歌劇「ピーター・グライムス」(全曲) 作曲者指揮(DVD 輸入盤)
これから年末商戦をむかえてバタバタするので、腰を据えて聴くのは来年でしょう。バッハという大きな、大きな山々を越えなくてはいけません。

オール・シベリウス・プログラム

2008年12月15日 11時02分31秒 | 音楽
昨日の深夜は大忙しであった。大河ドラマ「篤姫」の最終回、GPファイナルのエキシビション、そしてNHK・BS2でイギリスのフィルハーモニア管弦楽団の演奏会の放送があった。指揮はアシュケナージ。プログラムは交響詩「フィンランディア」、ヴァイオリン協奏曲、交響曲第2番というオール・シベリウスである。
一番のお目当ては諏訪内晶子さんの独奏のヴァイオリン協奏曲である。私の大好きな作品である。諏訪内さんのヴァイオリン独奏はやはり良かった!この作品の真髄と言える第1楽章を見事に聴かせてくれました。しかし音楽とは関係ないのですが、インタビューの映像でも美人の彼女の表情がきつく感じたのは私だけでしょうか?最近、週刊誌でプライベートの事を書きたてられていましたが・・・早く安心した気持ちで演奏に専念させてあげたいものです。

シベリウスの交響曲といえば第7番まである中で何かの一つ覚えのように第2番ばかり脚光をあびています。けっして悪い曲ではないのですが・・・2番ならば私は第1番の方に魅かれます。
私はやはりシベリウスが民族主義に燃えた時期が落ち着いてヘルシンキ郊外の「アイノラ荘」に引きこもって書き上げた4番から7番の作品の方が傑作だと信じています。けっして外面効果のない聴きやすい作品ではありませんが、こちらの方がシベリウスの全てがあると思っています。4番から7番の交響曲はフィンランドの自然を見つめながら、はるか大きな宇宙を見つめた凝縮した壮大な世界と言うべきか!

最後にこんなオール・シベリウスプログラムを聴いてみたい。


交響曲第6番ニ短調 作品104
交響詩「タピオラ」 作品112
交響曲第7番ハ長調 作品105

絶対、お客が入りそうもないプログラムである。しかしシベリウスの傑作の森である。

私はシベリウスの交響曲のCDに関してはベルグルント指揮ヘルシンキフィルの全集(EMI盤)を大切にしています。私自身、あまりお国ものにこだわる方では無いのですがこの録音だけは別格です。

「怒涛の1ヶ月」

2008年12月15日 10時01分03秒 | 2008-2009年シーズン
昨日の朝、出社すると何人かの社員に「よかったですね~」と、朝の挨拶代わりに声を掛けられました。最初、何の事?かと思いましたが、全て浅田真央さんのGPファイナルの優勝のことだと分かり、朝から心地よい気分でした。私がフィギュアスケートにはまっていることを、こんな方まで知っているのかと知り驚きでした。最近、いいニュースが無いので浅田さんの優勝は本当に明るい話題で、余計、皆の注目を浴び、喜ばせたのでしょう。
そして夜遅く仕事から帰宅してエキシビションをチラッと見て(タレント2人の知ったかぶりにイライラする)久し振りに浅田さんのフランス大会のフリーの演技の録画を見ました。改めて見直して2回のトリプルアクセルは当然ありませんし転倒ありのミスだらけの演技ですが、やはり凄さを感じる演技である。この「仮面舞踏会」という重たいプログラムをやろうとする覚悟が画面から伝わって来ます。全てはここから始まった!録画を見たあと、荒川静香さんの公式サイトのメッセージの「怒涛の一週間」を読み直してみました。改めて荒川さんの、浅田さんの立場をよく理解した深い読み、分析等に感服しました。このメッセージのおかげで私自身、フランス大会の2位という結果だけで一般の報道に流される事なく、じっくりとGPファイナルまで浅田さんの演技を見つめることが出来、荒川さんに感謝の気持ちで一杯です。
http://www.shizuka-arakawa.com/message
フランス大会からGPファイナルまでの約1ヶ月、浅田さんはタラソワコーチとどのような練習を積んだのだろうか?間違いなく私のような凡人には計り知れない想像を絶する日々を過ごしたのでしょう。まさに「怒涛の1ヶ月」だったに違いありません。今回のGPファイナルではこれから世界のフィギュアスケート界は浅田真央さんとキム・ヨナさんの頂点争いを中心に回っていくことを本当に実感することが出来ました。
バンクーバーの冬季オリンピックまで2人の動向には目が離せなくなってきました。

なお余談ですが今回のGPファイナルのペアとアイスダンスの放送はやはり無いのであろうか?フリーだけでもぜひ見たいものです。