オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

全米選手権・女子シングル、フリー

2011年01月30日 22時27分03秒 | 2010-2011年シーズン
帰宅してすぐに、朝、CSで生中継で放送された全米選手権の女子シングル・フリーの録画を見る。たいへん長い放送だったので早送りして第3グループと最終グループを見る。
長洲未来さん、シズニー、フラットがSPでは大変僅差で競っていましたが、この3人が最終グループの最後の3人の滑走でシズニー、長洲さん、そして最終滑走がフラットでした。
SP1位は長洲未来さんでしたが難しいものである。

①アリッサ・シズニー 191.24
②レイチェル・フラット 183.38
③長洲未来 177.26
④アグネス・ザワツキー 173.84
⑤クリスティーナ・ガオ 167.20

優勝はアリッサ・シズニー。本当に素晴らしかった!美しかった!流れるような美しさである。シズニーは現在、フィギュアスケートの持つ美しさ、華麗さを世界で一番表現してくれるスケーターと言って良いでしょう。
それにしても佐藤有香さんがコーチになって本当に安定感が増した。そしてシズニーの代名詞というべきスピンもさらに磨きがかかりました。
雑誌「ワールド・フィギュアスケート」の最新号でのインタビュー。
「昨シーズンの全米選手権のあとは私は全てを変えました。そして新しく生まれ変わったのです。だから今は、私は新しいスケーターです」
佐藤有香さんとアリッサ・シズニーの出会い。この出会いのお蔭で、これほどの素晴らしい演技を見ることが出来るとは、本当に感謝感激である。
次は3月の世界選手権である。浅田真央さんや安藤美姫さんと並んで、どんな演技を見せてくれるのか楽しみです。仕事の都合で東京へ行けないのが残念です。

その他の注目選手たちのことはまた後日。放送でも言っていたが4位のアグネス・ザワツキーという名前、しっかりと憶えておいて欲しい。まだ16歳である。彼女はたいへんな存在になるでしょう。
表彰式ではサラ・ヒューズの姿も見えました。
本当は欧州選手権の録画も見たいのですが、明日も朝が早いので、休みの日にゆっくりと見てコメントしたいと思います。

欧州選手権、女子シングルSP

2011年01月29日 21時55分34秒 | 2010-2011年シーズン
帰宅して昨晩の全米選手権の女子シングルSPでのアリッサ・シズニーとレイチェル・フラットの演技の録画を何度も見る。ハイビジョンでの美しい画像も嬉しい。
アリッサ・シズニーの演技の美しさは何と表現したら良いのだろうか?GPファイナルより素晴らしく感じました。
レイチェル・フラットのダイナミックな演技にも大いに魅了される。特に豪快なイナバウワーは迫力がある。
明日の朝、フリーである。どんな結果が出ているのか楽しみである。

そしてチラッと昨晩の欧州選手権のSPの録画を見る。本当は全て見たいのだが、もうすぐフリーの生中継があるので、後日、ゆっくりと見るつもりです。
SPトップのキーラ・コルピの「虹の彼方に」
こちらもアメリカのシズニーと同様、ため息が出るくらい美しい。こちらもGPシリーズより良い!見事にラウラ・レピストの穴を埋めてくれている。
2位のサラ・マイヤーは今大会で引退するらしい。フリーは最終グループの最終滑走である。大いに盛り上がるでしょう。

さて私は、あさって31日、決算棚卸しの為、店に泊り込みである。明日は前準備もあります。なかなか、落ち着いてとフィギュアスケートの放送を楽しめないのが残念です。また、その為、更新も不定期になるかもしれませんが、ご了承下さい。

全米選手権・女子シングルSP

2011年01月28日 22時41分33秒 | 2010-2011年シーズン
今、今日の朝、J sports plusで生中継されたフィギュアスケートの全米選手権の女子シングルSPの録画を見終わったところ。

①長洲未来       63.35
②アリッサ・シズニー  62.50
③レイチェル・フラット  62.32
④アグネス・ザワツキー 61.54

たいへんな僅差である。やはり長洲未来さん、アリッサ・シズニー、レイチェル・フラットの3人が跳び抜けているように感じました。
未来さんの表情豊かな演技。そしてシズニーの世界最高のスピン。そしてレイチェル・フラットのダイナミックな演技!シビレマシタ。GPファイナルで不調だったレイチェル・フラットが、その健在を見せてくれて本当に嬉しくてたまらない。この3人の演技を見て、まさにフィギュアスケートの醍醐味を満喫する。
そして4位は私の期待の星、アグネス・ザワツキーである。フリーは日本時間で、あさっての朝。世界選手権に出場できるのは二人である。何と言う厳しさ!結果は神のみぞ知るとしか言い様がありません。
他にも光輝くスケーターが多数登場しました。仕事が休みの日にゆっくりと見直して行きたい。

さて今回、初めてCSでフィギュアスケートの競技会の放送を見ました。ほとんどCMなし。また、どこかの国の放送のように知ったかぶりの芸能人も登場しないので、最初から最後まで落ち着いて、たっぷりとフィギュアスケートを堪能することが出来ました。
全米選手権や欧州選手権は生中継で見る事が出来るのに、全日本選手権は、見る事が出来ない。何と言うこの矛盾!全日本選手権も最初のグループからノーカットで生中継で見る事が出来たら!残念ながら夢物語であろう。

さて、これから欧州選手権の生中継である。残念ながら明日は朝6時の早朝出勤なので、これから寝ることとします。後日、ゆっくりと録画を見ます。
太田由希奈さんの解説が楽しみです。

いよいよ欧州選手権、全米選手権

2011年01月27日 22時34分31秒 | 2010-2011年シーズン
今日も帰宅して、飽きもせず、またN響の「戦争レクイエム」の録画を見る(聴く)。熱いものが込み上げてくる。
見れば見るほど、この作品とブリテンにハマって行く私。
昨年はグラズノフ、そして今年はブリテンなのだろうか?
誰もが知っている作品、名曲路線を取るのが一番良いのは分かっているのだが・・・。
ただ、やはり自分自身が聴きたい作品、心を動かされた作品を素直に、そして正直にコメントしていきたい。それが自分である。
ブリテンには多くの傑作オペラがあります。これからコツコツと聴いていきたい。

話題を変えます。
いよいよフィギュアスケートの欧州選手権と全米選手権の女子シングルSPの生中継が明日CSで放送予定です。録画の予約も入れました。
残念ながら、しばらく休みがないので、仕事を終えてから録画で見ることになりますが、本当に楽しみです。この為にスカパ!と契約したようなものである。
欧州選手権ではラウラ・レピストがケガで欠場。残念ですが早く良くなって再び元気な姿を見せて欲しいものである。
欧州選手権の解説は太田由希奈さんらしい。
全米選手権では、やはりアリッサ・シズニー、レイチェル・フラット、長洲未来さんの演技が楽しみです。アメリカの世界選手権の出場枠は「2」である。全日本選手権以上の熱のこもった大会になりそうである。
サッカーの決勝戦もあり、本当に忙しい数日間になりそうである。

「戦争レクイエム」

2011年01月26日 15時08分13秒 | NHK交響楽団
この前の日曜日の早朝、NHKハイビジョンで昨年12月のNHK交響楽団の定期演奏会からブリテンの「戦争レクイエム」の放送がありました。指揮はシャルル・デュトワ。合唱は東京混声合唱団とNHK東京児童合唱団。
私はエルガーやディーリアスなどイギリス音楽の作品も大好きである。そして行き着いた到達点にブリテンの音楽があると思っているので、かなり前からデュトワがN響で「戦争レクイエム」を振ることを知り、放送を楽しみにしていました。
本日の朝、録画を見ましたが、これが2度目である。最初より2度目の本日の方がいっそう感動を深くしました。特に第6曲の「リベラ・メ(我を許し給え)」は深い感動に襲われました。
この感動は演奏のレベルの高さもありますが、ブリテンのこの作品の持つメッセージの強さから来ているに違いありません。もし、この作品の聴き手が、正面を向いて、このメッセージを受け取ることが出来なかったら、この作品は単なる合唱を伴った大掛かりなオーケストラ音楽になってしまうでしょう。

「戦争レクイエム」はブリテンの多くの作品の中でも大作であり、傑作の一つでしょう。
1940年ドイツの空爆によって破壊されたイギリスのコヴェントリーにある聖マイケル教会に新たに建立された大聖堂の献堂式を行うために、この教会の委嘱によって書かれた作品である。そして1962年5月30日の献堂式にて初演された。
歌詞には、通常のレクイエムに用いられるラテン語の典礼文以外に、第1次大戦にて戦死したイギリスの詩人W・オーウェンの詩も使い、全体は六楽章から構成されています。
この作品のスコア冒頭に次のような、詩人W・オーウェンの一節を書き記しているとのことである。
「私の主題は戦争であり、戦争の悲しみである。詩はその悲しみの中にある。詩人の為しうる全てとは、警告を与えることにある」
この作品は単に死者の霊を慰める音楽ではなく、戦争という悲劇を二度と繰り返すまいとする作曲者の願いと祈りが込められている。

この作品には作曲者自身がロンドン交響楽団を指揮した録音(デッカ)もあり、私も所持していますが、映像でこの作品に接するのは初めてである。室内アンサンブルがどのポジションで演奏しているのかなど非常に興味深いものがありました。
独唱はソプラノがソ連(現在はロシア)、テノールがイギリス、バリトンがドイツの歌手で、ブリテンが作曲時、第二次世界大戦ヨーロッパ戦線の中心的交戦国の歌手を念頭にしていた同じ国の独唱者であり、このN響の演奏会の意義を高いものにしていると言えるでしょう。
デュトワの指揮するブリテンの録音はまだ無いはずですが、私はデュトワの指揮するブリテンの演奏を聴いたことがあります。かなり昔、デュトワがモントリオール交響楽団と、わが町にやって来て歌劇「ピーター・グライムズ」より「4つの海の間奏曲」を演奏してました。今もこの時の演奏は私の心の引き出しの中にしっかりとしまっています。デュトワはイギリスのロイヤルフィルの音楽監督に就任したとのことで、これからブリテンなどイギリス音楽の録音を期待したいところです。
いつもN響が合唱を伴った作品を演奏する時は音楽大学の合唱団を起用していますが、今回はプロの東京混声合唱団である。共感あふれる、しっかりとした合唱で、この作品を感銘深いものとなりました。

この録画を見終えたあとCDで同じブリテンの「シンフォニア・ダ・レクイエム」を聴き、またまた心の中に強いものを感じました。
このところチャイコフスキーを中心のロシア音楽ばかり聴いていたので、久し振りに聴くブリテンの音楽に新鮮さを強く感じたのかもしれません。

荒川静香さんと浅田真央さん

2011年01月25日 23時26分36秒 | 荒川静香さん
今日、帰宅すると荒川静香さんの番組。
TBS系「解禁!女の人生勝負 荒川静香VS浅田真央 知られざる真実と葛藤」
物凄いタイトルの番組である。
トリノ冬季オリンピックの時のシーズンの懐かしい映像もたくさんあって懐かしかった。
今では考えられませんが、私が、浅田真央さんのことを嫌いだった頃である。
荒川静香さんと浅田真央さんが重なったシーズンはこの時のみ。
あのシーズン。荒川さんが苦しみながらも真央さんの活躍にどれだけ多くの刺激を受け、そして、それがトリノ冬季オリンピックでの金メダルにつながったのだと番組を見て改めて実感する。
「この追い詰められた状況の中、真央ちゃんにあって、私に足りないものは何なのか?
マイナスに考えるのではなく、プラスになるように考えようとしたんです」
「自分らしい演技」「スケートを楽しむ」
素晴らしいプラス発想である。これがトリノでの金メダルの原動力になったのか!
私自身、今、少々仕事で落ち込んでいる。そんな時だけに身にしみる言葉である。
トリノ冬季オリンピック直前に、アメリカで乗っていた飛行機のトラブルで死を覚悟した荒川さん。
「私は死にたくない。やりたいこと、言いたいことがたくさんある」
瞬間、瞬間の演技に凄い美しさを発する荒川静香さん。この時の経験が大きいに違いない。
現在、浅田真央さんが、あの時の荒川静香さんと同じ立場と言ってよいでしょう。
浅田真央さんが、これを乗り越えて、どのような高い境地に到達した演技を見せてくれるのか見守っていきたい。これが今の私の最大の楽しみかもしれない。
録画しなかったのが本当に残念である。

まだまだ「フレンズ・オン・アイス2010」

2011年01月23日 21時31分04秒 | フレンズ・オン・アイス2010
今日は仕事を終えて帰宅後、すぐに昼間、日テレプラスで放送された「フレンズ・オン・アイス」第2部の録画を見る。
録画を見ながら、本当にアイスショーの持つ華やかさ、楽しさを満喫しました。
この公演を生で見る事ができたことの喜びを強く感じました。
チン・パン&ジャン・トン の「見果てぬ夢」は、映像で見ても、本当に感動的でした。目の前で見たツイストやスロージャンプの物凄さは忘れられません。
佐藤有香さんの「月の光」はやっと見る事が出来ました。私の見た公演日は違うプログラムだった。本当に演技の流れの美しさにはため息の出る思いである。この美しさをアリッサ・シズニーに伝授していると思うと本当に嬉しくなります。
熱気ムンムンの高橋大輔さん。そして大トリは荒川静香さん。ただただ美しい演技に酔うのみである。
まだ1月ですが、おそらく8月の今年の「フレンズ・オン・アイス」が待ち遠しい。

さて、これから今日の早朝放送された昨年暮のNHK交響楽団の定期演奏会でのブリテンの傑作「戦争レクイエム」の放送の録画を見なくてはいけない。
また昨晩の真夜中にCSでルキーノ・ヴィスコンティ監督の「ルートヴィッヒ」も放送され、こちらも録画している。
本当に忙しい。


スカパ!

2011年01月22日 22時09分49秒 | テレビ
我が家がスカパ!と契約して私のテレビライフがガラリと変わってしまった。
CSでやたらと映画を見るようになった。
今日、夜の8時過ぎ帰宅してJ sportsにチャンネルを合わせると、何とミッシェル・クワンとキム・ヨナがコラボを演じていた。お二方とも、お久し振りである。昨年夏の韓国でのアイスショーらしい。しばらく見ていたが、あまり面白くないので日本映画のチャンネルに変える。
そして「男はつらいよ・口笛を吹く寅次郎」を最後まで見る。面白かった。竹下景子が若かった。
明日の昼間、日テレプラスで昨年8月の「フレンズ・オン・アイス」の再放送があります。録画になりますが明日の夜は、荒川静香さんの美しさに酔うことにしましょう。
また、明日の朝6時からNHKハイビジョンで昨年12月のデュトワ指揮NHK交響楽団の定期演奏会よりブリテンの「戦争レクイエム」が放送されます。これはたいへんな聴き物である。
忙しくて仕事どころでありません。 

朝からチャイコフスキー、その4

2011年01月21日 10時41分42秒 | 音楽
今日も、またまたチャイコフスキー。
本日はCDではなくDVD。バレエ「眠りの森の美女」の全曲の映像。
オレリー・デュポンのオーロラ姫、マニュエル・ルグリの王子、パリ・オペラ座バレエの1999年の公演の映像。
デュポンの踊るオーロラ姫の初々しさ、可憐さに見入ってしまった。そしてチャイコフスキーの音楽。
チャイコフスキーは私にとって、やはりバレエ音楽の人である。私自身、何度かバレエのステージを見る機会があったためでしょう。華麗で美しい踊り、舞台装置を前に鳴り響くチャイコフスキーの素晴らしい音楽。おそらく劇場芸術の持つ最高の魅力がチャイコフスキーのバレエにはあると私は信じています。
チャイコフスキーの三大バレエは組曲形式での録音が多いですが、私は組曲形式での演奏は苦手です。なぜなら私の好きな曲が含まれていないからです。何か欲求不満の気持ちに陥ります。
「眠りの森の美女」では第1幕のオーロラー姫の登場と四人の求婚者との踊り。躍動感あふれる音楽に乗ってのオーロラ姫の登場に、一気にこのバレエに引き込まれる思いがします。
そして第2幕、魔女によって長い眠りに入っていたオーロラ姫が目覚めるシーン。たいへん短い音楽ですが、緊迫感があふれ、劇的で、まさにバレエはドラマであることを強く思い知らされます。そして第3幕の豪華絢爛としか言いようもない結婚式の場。これは、やはり全曲盤でないと味あうことが出来ません。

さて昨年の暮の全日本フィギュアスケート選手権の女子シングルのフリーで西野友毬さんのローリー・二コル振付のバレエ「海賊」の音楽による演技を見て久し振りにバレエの香りを楽しむことができました。西野友毬さんの演技はバレエの雰囲気満点で素晴らしかったと思います。
4年前の2007年の暮、私は大阪で全日本選手権の女子シングル・フリーを生で見ましたが、その時、西野友毬さんも登場し「眠りの森の美女」を演じました。そして、その中で第2幕のオーロラ姫の目覚めの音楽が含まれており私を喜ばせましたが、いかんせん西野さんの演技がチャイコフスキーの劇的な音楽の強さに負けていて、たいへん残念な思いをしました。その時は西野さんはまだ中学生だったので、まだ時間が必要だったのでしょう。昨年暮の見事な演技を見て、今ならやれる、もう一度、彼女の演じる「眠りの森の美女」を見てみたいという思いを強くしました。
中野友加里さんの時もそうでしたが、どうも私はバレエ音楽を見事に演じるスケーターに弱いようである。


今頃、グランプリファイナル

2011年01月20日 22時35分50秒 | 2010-2011年シーズン
年明けそうそうにCSで昨年のグランプリファイナルの再放送があり、録画ですが、やっとペアとアイスダンスを見る事が出来ました。
その中で、やはり何と言っても素晴らしかったのはペアのアリョーナ・ザフチェンコ&ロビン・ゾルコヴィのフリー「ピンクパンサー」の演技である。
これだけの演技を地上波やBSで見る事が出来ないのは不条理である。多くのフィギュアスケートファンに見て欲しい。
3月の世界選手権でのペアとアイスダンスは地上波やBSで放送されるのだろうか?おそらく絶望的なのであろう。

朝からチャイコフスキー、その3

2011年01月19日 10時38分32秒 | 音楽
今日も朝からチャイコフスキーの作品を聴く。
聴いた作品は交響曲第1番「冬の日の幻想」
今の時期にピッタリの作品である。演奏はムスティラフ・ロストロポーヴィッチ指揮ロンドンフィル。(1976年録音、EMI盤)
チャイコフスキーの交響曲は4番以降の作品が有名で、確かに作品の規模、充実度から言うとチャイコフスキーの交響曲は4番以降さえ聴いていれば十分なのかもしれませんが、1番から3番の初期の作品も捨てがたい魅力があります。
第1番はメランコリックで詩情あふれる作品。ロストロポーヴィッチ指揮の演奏も、録音当時、指揮者自身、当時のソビエト連邦からの亡命直後の演奏で、故国の大地を思っての演奏のためか、たいへん気持ちの入った演奏で聴き始めると止まらないものがあります。

チャイコフスキーの交響曲第1番のあと、今度は同じロシアの作曲家のグラズノフの交響曲第3番を聴く。演奏はワレリー・ポリャンスキー指揮のロシア交響楽団。(2000年録音)
チャイコフスキーの交響曲第1番は正に雪と氷で閉ざされたロシアの自然のような音楽ですが、このグラズノフの交響曲第3番は、どちらかと言うと厳しい冬が終わりを告げ、雪解けが始まり、ひんやりとした冷たい風は吹いていますが春の訪れを感じさせる心の高まりのような音楽のように聴こえます。

チャイコフスキーの初期の交響曲にグラズノフの交響曲。チャイコフスキーの後期の交響曲を聴く気がしない私。どうも私は正統なクラシック音楽の聴き手ではないようだ。

興福寺

2011年01月18日 22時16分43秒 | 
1月7日と8日の奈良と大阪への旅。7日の東大寺のことは触れましたが、8日の朝、訪ねた興福寺のことは、まだ触れていませんでした。
8日の朝、開扉と同時に東金堂と五重塔の前に立つ。


上記写真は昇りゆく太陽が東金堂の屋根の上に、差しかかった時、五重塔をバックに撮影したものです。

まず東金堂の中に入る。シンと冷え切った堂の中で四天王像などの仏像を見る。やはり身が引締る思いである。
そして東金堂を出て国宝館へ行く。有名仏像ばかりで、ただただ圧倒され時間が経つのを忘れる思いである。
国宝館の中央に巨大な千手観音菩薩立像。5メートルを超える巨像。凄い。
そして千手観音菩薩立像の前にズラリと並んでいる八部衆の仏像たち。圧巻。
その八部衆の中央に立っているのが、有名な阿修羅立像である。

阿修羅立像を見た瞬間、息が止まるような思いになる。あの、眼差しは何と言い表したらよいのであろうか?この時、何故か私の頭の中で鳴り響いたのはモーツァルトの交響曲第29番の第1楽章とピアノ協奏曲第27番第1楽章であった。この仏像にはモーツァルトの音楽がピッタリである。
本来の阿修羅は激しい表情で、牙をむき、赤い肌、三つの顔、6本の手という異様な姿で最高神のインドラ(帝釈天)に戦いをしかけたインド神話の戦いの神である。
しかし、興福寺の阿修羅の表情には、そのような戦いの激しさを見る事は出来ない。逆に静けさと内面深さを強く感じさせるものがある。何故だろう?
興福寺の阿修羅立像は元々今は無くなっているが西金堂にあった仏像。西金堂は光明皇后が母の橘三千代を弔うために「金光明最勝王経」に描かれた釈迦浄土の世界を表そうと建てられたものだった。いろいろ調べてみると「金光明最勝王経」の思想では「懺悔」が重用とのこと。「懺悔」とは自分が作った罪や、その業として受けた罪を内省し、心身を清めること。光明皇后は、このような気持ちを抱いて祈願したのだろうか。そしてこの堂に安置する仏像を作るにあたり、創作に携わった仏師が、光明皇后の思っている釈迦浄土の世界を十分に理解して阿修羅を筆頭に八部衆の仏像を作って行ったのだろう。
興福寺の阿修羅は戦いのあと武器を捨て、戦いを繰り返した自らの罪や業を懺悔しているのであろうか?その懺悔の気持ちが、あの表情に表れているのだろうか?
いろいろなことを思いながら、じっと阿修羅立像を見つめました。これから何度か訪れてこの阿修羅立像を見つめなくてはいけないでしょう。

8日は午後2時までに「スターズ・オン・アイス」を見るために、なみはやドームへ行かなくてはいけなかったので、時間が足りなかった。
もっと阿修羅立像を見たかった。もっとじっくりと国宝館の仏像たちも見たかった。また写真家の土門拳が好んだと言う三重塔もじっくり見たかった。
これらは次の機会である。早い時期に再び興福寺を訪ねてみたい。できたら通常は非公開の北円堂の公開の時に訪ねてみたい。
今回は、かなり駆け足だったので次回は丸1日をかけて、じっくりと興福寺を見るつもりである。今回の奈良訪問はたいへん寒い時期の訪問でしたが、修学旅行などの団体さんと重なることがなかったので、ザワザワした雰囲気はなく落ち着いた気分で見る事ができました。次回も、そういった時期も狙ってみたい。

再び「フレンズ・オン・アイス2010」

2011年01月16日 22時05分42秒 | フレンズ・オン・アイス2010
今日の昼間、CSの日テレプラスで昨年8月の「フレンズ・オン・アイス」第1部の再放送がありました。今、録画を見終わったところです。
鈴木明子さんがトップバッター。何と贅沢なアイスショーでしょう。
見ていて公演当日のことを、いろいろ思い出して胸が一杯になりました。やっと放送を見ることが出来ました。正に「スカパ!」サマサマです。
放送では実況や解説も一切なし。こんな放送を見たかった!

荒川静香さんのガーシュインの「アイ・ガット・リズム」が本当に素晴らしかった!
しっとりした曲での荒川さんも素晴らしいですが、「アイ・ガット・リズム」のようにリズム感あふれた曲での荒川さんも最高!ただただ見とれるのみ。これを生で見る事が出来た幸せを噛み締めるのみです。

エヴァン・ライザチェックの「火の鳥」も心に残るものでした。
アイスショーもいろいろありますが、やはり私にとって「フレンズ・オン・アイス」が最高です。
来週は第2部が放送されます。本当に放送が待ち遠しい。



鈴木明子さんの「Shantiな日々」

2011年01月15日 21時16分03秒 | 鈴木明子さん
久し振りの鈴木明子さんのオフィシャルサイトを見ました。

そこで明子さんのオフィシャルブログが開設されていたことを知りました。

昨年暮、荒川静香さんのバースディパーティにお呼ばれした話題もあります。(ケーキの写真あり)

http://ameblo.jp/suzuki-akko/entry-10763065606.html

鈴木明子さんのオフィシャルブログ「Shantiな日々」の開設で楽しみがまた増えました。




朝からチャイコフスキー、その2

2011年01月14日 10時14分19秒 | オペラ
またまた誰かさんの影響で朝からチャイコフスキー。
歌劇「エフゲニー・オネーギン」から第1幕第2場の「手紙の場」を聴く。
歌っているのはアンナ・ネトレプコ。オケはゲルギエフ指揮のキーロフ歌劇場管弦楽団である。数年前ドイツ・グラモフォンから発売されたロシア・オペラのアリアを集めた「ロシアン・アルバム」の最後に収録されているものである。


チャイコフスキーと言えば交響曲や協奏曲が有名ですが私にとってはバレエとオペラの人。私にとって劇場の人である。
そしてチャイコフスキーのオペラの代表作と言えば「エフゲニー・オネーギン」です。
このオペラでは第3幕冒頭に演奏される「ポロネーズ」が有名ですが、私はやはり、この「手紙の場」が、このオペラの中で一番好きです。
この場面で、このオペラのヒロインであるタチアーナのオネーギンへの激しいまでの思い、はりつめた感情の嵐を聴くたびに胸が痛くなります。
このオペラの全曲CDは持っているますが、一番大切な録音が欠落している。名盤と言われているロストロポーヴィッチがボリショイ歌劇場で指揮した全曲録音(EMI)のCDが無い!LPレコードは中古レコード店で購入出来ますが、私の記憶では一度もCD化されていないはず。何故だ!?
さてネトレプコの歌。最近のネトレプコはイタリアオペラばかり歌ったいるようですが、彼女の母国語で歌ったロシアオペラももっと聴きたい。
「エフゲニー・オネーギン」のタチアーナ役をオペラ劇場で歌った話は、まだ聴いたことがない。これも何故だろう?私としてはヴィオレッタよりタチアーナを聴きたい(見たい)と言うのが本音です。