オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

もうすぐFriends on Ice 2008

2008年06月30日 00時45分14秒 | フレンズ・オン・アイス2008
Friends on Ice 2008まであと一週間をきってしまった。
当日まで仕事上、いろいろやらなければいけないことが山盛りなので実感が湧くのは前日、仕事を終えて帰宅した時かもしれない。仕事の事を思うとめまいがする。
きょう、帰宅してチラッと録画したドリーム・オン・アイスを見る。
中野友加里さんの演技だけ見る。残りは公休日にゆっくり見ましょう。「ウエストサイド物語」からのナンバーである。同じものを見ることが出来ると思うと胸がわくわくします。マイクを持った荒川静香さんの美しいお姿。これまたワクワクする。
当日は会場で、どなたと御会い出来るのでしょうか?そろそろ気になってきました。





R・シュトラウスとライナーそしてベーム

2008年06月27日 11時50分35秒 | オペラ
R・シュトラウスは交響詩「英雄の生涯」などオーケストラ作品の作曲家として印象の強い方が多いと思いますが、私にとってオペラと歌曲の人である。一番好きなオペラは「アラベラ」そして次が「エレクトラ」かな?
私がよくお邪魔しているeyes_1975さんのブログでも、この前「カプリッチョ」から「月の光の音楽」が取り上げられていましたが、ワーグナーのようにシュトラウスのオペラの聴き所を1枚のCDに収めたものが少ないのが本当に残念ですが、その中で私のお気に入りのCDを1枚、紹介します。
ミュージック・トリビアの世界


歌劇「エレクトラ」より3つの場面、①エレクトラのモノローグ「ひとりだ!たったひとりだ!」②エレクトラとオレストの再会の場面③フィナーレ
楽劇「サロメ」より①7枚のヴェールの踊り②フィナーレ「ああ!私に接吻させてくれなかったわね」
歌劇「ばらの騎士」よりワルツ

インゲ・ボルク(ソプラノ):エレクトラ、サロメ
フランシス・イーンド(ソプラノ):クリソテミス
パウル・シェフラー(バリトン):オレスト
フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団(1954年~1957年録音)
詳しくはこちら

私の所持しているCDには「ばらの騎士」のワルツが収録されていますが最近、再発売された物には無いようである。
ライナーとシカゴ響のコンビの絶頂期の録音。特に「エレクトラ」はゾッとするくらい凄みのある演奏。ボルクの歌もまさに体当たり的!当時のシカゴ響の物凄さ!これが全曲録音でないのが、非常に残念である。解説書を読むと、この録音の直前、演奏会形式で上演しライナーも全曲録音を望んだが受け入れられなかったとの事である。演奏会の熱気をそのまま録音に持ち込んだ感があります。
ライナーはシカゴ響とのコンビでコンサート指揮者のイメージが強いですがドレスデンで「影のない女」のドイツ初演やメトロポリタン歌劇場でも多くのオペラを上演しています。ライナーの指揮するワーグナーやシュトラウスのオペラ全曲の正規の録音がないのが残念で、もしあったら、この指揮者の評価はまた違っていたと思われます。

「エレクトラ」と「サロメ」は大編成のオケの作品。「ばらの騎士」を聴き慣れている耳には大変大胆な作品。しかし、台詞を大切にした、まぎれもないオペラである。
カール・ベームが死の直前に録音していたのが「エレクトラ」の全曲である。(ゲッツ・フリードリヒ演出による映像として発売されている)
この名指揮者が自分の生涯を終える間際に、なぜ「エレクトラ」を選んだか?大編成のオケの前にして、どんな思いでこの作品を指揮していたか?「エレクトラ」を聴くたびに思いを馳せます。またベームが戦後ウィーン国立歌劇場が再建され総監督になったシーズンのオープニングの時の指揮者にはライナーの名前があります。またベームのアメリカデビューはライナー時代のシカゴ響への客演である。二人のツーショット写真は見た事はありませんが何とも言えない因縁を感じさせます。

            


浅田真央さんの新コーチ。

2008年06月24日 17時30分24秒 | 2008-2009年シーズン
コーチ不在だった浅田真央さんの新コーチにタチアナ・タラソワさんが決まったそうである。新しいプログラムも決まったそうで新シーズンが楽しみになってきました。
そして浅田さんが最終的に見据えているのは2年後のバンクーバーでの冬季オリンピックでしょう。今年の世界選手権ではあれだけの転倒しながら見事に立ち直った浅田さんである。美しさと強さを備えてオリンピックを迎えてほしいものです。

男と女の物語「マリア・カラス 歌に生き愛に生き」

2008年06月24日 12時00分36秒 | オペラ
昨晩、NHKハイビジョンで放送された、世界のディーヴァ、男と女の物語「マリア・カラス 歌に生き愛に生き」の録画を見る。
番組が進めば進むほど、放送された内容はすでに私自身、本などで読んで知っている事ばかりであるが、本当に悲しくなってきた、辛くなってきた。カラスが亡くなったのは私が大学生の時。パリで誰に見取られること無く一人寂しく亡くなっていたとの事。あれだけ華やかな時代があっただけに、胸がしめつけられる思いである。
マリア・カラスは本当に偉大なオペラ歌手。私にとって神様みたいな人である。カラスの声が衰えてきた頃の悲しさ。そして、その頃彼女の前に現れたオナシスの存在。どうも多くの人たちはそちらに興味があるようである。番組では彼女の芸術の素晴らしさ、戦後のオペラ界での業績などには全く触れられていない。男と女の愛の物語というテーマだからしかたいのかもしれませんが・・・ぜひ一度カラスの芸術面から見たドキュメンタリーを作ってほしいものである。
番組で一番、私が印象に残ったのはミラノ・スカラ座で開かれた開催されたカラスのオペラでの衣装展の映像。衣装からカラスの息ずかいが聴こえてくるようで、もっと見たかった!これだけて特集を組んでほしかった。
番組の最後に晩年の東京でのリサイタルの映像が流れた。懐かしい。この時、私は高校生であった。この時の放送を見て大変衝撃受け、この時から現在まで続くオペラへの旅が始まりました。オペラというものが決してきれいごとではない奥の深いものであるという事をカラスから教えてもらったと言っても過言ではありません。そして、これからも永遠に!
私が一番無念な事はカラスの生のステージに接することが出来なかったことである。私が大学進学で東京へ行くのは、彼女の来日から2年後だっただけに本当に残念である。声楽的には当時、問題点だらけだったかもしれませんが一度でいいからカラスを目の前で見たかった、空気を共有したかったものである。

最後に私のカラスの録音で一番のお気に入りのものを一枚。
ヴェルディ オペラアリア集「マクベス」「ナブッコ」「エルナーニ」「ドン・カルロ」より (「ヴェルディのヒロインを歌う」というタイトルが付いている場合もあります)

アリア集ですが「ノルマ」などの全曲盤に匹敵する傑作だと思います。これを聴かずしてカラスを語ること無かれといっていいでしょう。たったアリアだけで全曲を聴いたような満足感、緊張感を得ることが出来ます。どうしても彼女は「トスカ」のイメージが強いようですが、この録音で彼女の本当の姿、カラスの残した録音の中で本当は何から聴いていくべきか見えてくると思います。
カラスのオペラアリア集は多数発売され、またレコード会社が編集しまくっているので、訳のわからない状態ですがオリジナルの形の上記の組み合わせのCDは要注意である。
詳しくはこちら

最後の最後に私が今まで聴いた録音の中で最高の「トゥーランドット」であることを付け加えておきます。

N響アワーの朝比奈隆

2008年06月22日 23時27分33秒 | 朝比奈 隆(生誕100年記念)
久しぶりにNHK教育放送の「N響アワー」を見る。冒頭のテーマ音楽がR・シュトラウスの交響詩「ドン・ファン」からシューマンの交響曲第3番「ライン」の第1楽章に変わっているのには、びっくり。好きな曲だけに嬉しくなる。
今日の特集は生誕100年記念の朝比奈隆である。晩年のN響との演奏ばかりで全てCD化され全て所持しているのでおなじみの演奏ばかりであるが久しぶりに見る巨匠の指揮姿の映像にやはり見入ってしまう。
ベートーヴェンの交響曲第4番の第4楽章の映像が流れる。この演奏は第1楽章から大変な名演奏で私はワルター指揮コロンビア響の録音より好きである。「ベートーヴェン交響曲選集」として3枚組のCDとして発売されています。
詳しくはこちら
第7番や放送でも紹介された第5番も収録され素晴らしい演奏です。
本当はお宝映像も期待していたのですが、無かったのは残念である。朝比奈隆とN響のコンビでは1970年9月、大阪フェスティバルホールでの万国博覧会閉幕演奏会でベートーヴェンの第9を演奏していますが映像又は録音は残っていないのだろうか?ぜひ聴いてみたいものである。

来週はエルガーの特集との事ですが、おそらく最近、尾高忠明が指揮した交響曲第1番が取り上げられるのであろう。この素晴らしい作品を少しでも多くの方に知ってもらいたいものである。

「Friends on Ice 2008」 への期待

2008年06月20日 12時00分44秒 | 荒川静香さん
財務大臣より今まで録画して放置しているビデオテープが一杯たまっているみかん箱が3ケースあり「邪魔でしかたないにで何とかしろ」というご命令があり整理しているのだが、いっこうに前に進まない。理由は簡単である。ビデオに見入ってしまうからである。「ゴジラ」の映画からオペラまで、いろいろとあり困ったものである。
NHKのBS2でたまに放送している「日めくりタイムとラベル」で昭和47年編のテープがあった。この年は札幌冬季オリンピックの開催された年である。ひょっとしてと思い見ていると出て来ました。ジャネット・リン!本当に懐かしい。ただ演技の様子はあまり無く有名な?転倒シーンとエピソードが中心で少々残念であった。しかし彼女の姿を見るのは何十年ぶりだろう。赤の衣装もはっきりと憶えていた。この札幌冬季オリンピックがフィギュアスケートの原典と言っても過言ではありません。
そして、探しまわっていたテープが箱の底の方にやっぱりありました。大臣様はこんなとこに放り込んでいたのか!トリノ冬季オリンピックの女子フリーのNHKの放送を録画したものがやっと見つかった!久しぶりにじっくりと見る。市販されているDVDをいつも見ているのであるが演技の部分のみで荒川静香さんの演技の前後の様子、キス&クライの様子が無いので物足りなかったので一気に不満解消出来た。また久しぶりにきく刈屋アナウンサーの実況の心地よさ。いつも怒りさえおぼえる民放のアナの実況と何と違うのであろう。けっして自分を誇示する事無く、フィギュアスケートに対する愛情が満ち溢れている。またコーエンやスルツカヤなど荒川さん以外の選手の演技も久しぶりにに見て4年に一度のオリンピックという特別な場でひたむきに演技する姿を見ていて時間を経つのを忘れました。やはりオリンピックは世界選手権とやはり違う。2年後のバンクーバーが楽しみになって来ました。
今回見つかったテープは自分なりに編集してDVDにダヴィングもする。きちんと保存である。

7月5日の横浜行き、何とか行けそうである。同僚もかなり同情してくれた。こんなことで私が取りやめると悪い例になり、もし自分たちが私のような立場になったら困る事になるというのが皆の一致した意見のようである。ありがたい限りである。
ただ、いろいろ段取りもあるので前日の深夜バスで出発という事は無理になってしまった。当日、始発の岡山発、東京行きの新幹線に乗らなくてはいけないので自宅を出発するのは早朝の4時過ぎということになる。とんでもないスケジュールになってしまった!
「Friends on Ice 2008」は新たにペアのクィン・バン&ジャン・トンの参加も決まりまだまだ参加メンバーが追加されている様で、荒川さんの演技以外でも私の大好きなペアーやアイスダンスも大変楽しみである。
もう一つ楽しみな事は会場が「新横浜スケートセンター」へ行けるという事である。今まで私が行ったスケートの会場は全て多目的の複合施設である。純粋なスケートの為の会場へ行くのは今回が初めてである。
当日まで右様曲折、難問山積、波乱万丈の日々?が予想されますが粛々と当日を迎えたいものである。



大どんでん返し。

2008年06月19日 00時32分05秒 | 私事
今日、出社すると大どんでん返しが起きていた。
今月の25日予定の行事が何と来月5日に延期になっていた!よりによって7月5日である。本当に目の前が真っ暗になってしまった。
とにかく、今となっては横浜行きは、あきらめないつもりではあるが、えらいことになってしまった。また根回しのやり直しである。
荒川静香さん、中野友加里さんに会うためには本当に苦労します。

歌劇「オベルト」

2008年06月17日 10時13分36秒 | オペラ
この前の土曜はNHKハイビジョンでワーグナーの楽劇「ワルキューレ」そして翌日はNHK、BS2でヴェルディの第1作の歌劇「オベルト」の放送がありたいへん忙しかった!

ヴェルディの歌劇「オベルト」の上演は大変珍しい。オペラの好きな私にとってヴェルディのオペラの全作品のCDを揃えるのが目標であるが、あともう少しのところであるが揃っていない。なんと言っても第1作の「オベルト」が無い!早く「オベルト」から最後の「ファルスタッフ」まで初演順に並べてみたいものである。昔、ガルデルリが指揮したヴェルディの初期オペラシリーズにも含まれいたはずであるが、一向にCDが発売されないのは残念としか言い様がない。

今回の「オベルト」の放送で初めて序曲以外初めて耳にする事が出来ました。上演自体手探りと言うような感じ、おとなしい演奏でヴェルディの初期の作品に共通する「ほとばしる情熱とエネルギー」をあまり感じることが出来なかった。かえってスタジオ録音のCDで音楽のみで聴いた方がいいのかもしれない。しかし、紛れも無いヴェルディの作品、早くガルデルリの録音のCDの発売が待たれるところである。おそらく大きく印象が変わるでしょう。

「オベルト」は1839年の初演。そして初期の傑作の第3作目「ナブッコ」の初演は1842年。第2作目の「一日だけの王様」をはさんでたった3年しかあいていない。この3年間でヴェルディは一気に自分自身の様式を確立させたことになる。これは大変興味深い事であり、ヴェルディの物凄さである。今回の放送の録画はヴェルディの大切な作品なのできちんとDVDにダビングして聴きなおしていくつもりである。そして、この3年間の意味の深さ、大きさをよく考えてみたいと思っています。

あと半月。

2008年06月17日 01時16分00秒 | フレンズ・オン・アイス2008
「Friends on Ice 2008」まで、いよいよあと半月となってきました。
社内で私が荒川静香さんのアイスショーに行くことがだんだんと漏れてきました。何人かの女子社員に「誰が一緒に出るの?」と聞かれると「高橋大輔」と答えると、皆、うらやましがります。改めて彼の人気の高さがわかります。
7月7日にわが社の提供のラジオの放送の出演の順番が来たので原稿を提出しましたが思いっきり自己PRの欄に今回の横浜行きの件を書いてしまいました。仕事で嫌な事が多いので、せめて、どこかで楽しい事、七夕の日にふさわしい夢のある事を提供したいものです。放送当日のアナウンサーとのやりとりは、おそらく仕事のこと、そっちのけになるでしょう。
中野友加里さんはやはり「ムーラン・ルージュ」かな?ベルビンとアゴストのアイスダンスも楽しみですが、やはり一番のお目当ての荒川さんはどんな演技を見せてくれるのでしょうか?
本当に当日が待ちどうしい!

ベルリーニ 歌劇「夢遊病の女」

2008年06月13日 12時02分44秒 | オペラ
ベルリーニ 歌劇「夢遊病の女」(全曲)
マリア・カラス(アミーナ)
アントニーノ・ヴォットー指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団
(輸入盤)TESTAMENNT SBT1417

1957年8月イギリス・エジンバラ音楽祭でのミラノ・スカラ座公演のライブ録音

あまりわが国では、なじみの無いオペラなので簡単にあらすじを紹介します。
19世紀初めスイスの山村。水車小屋の娘アミーナと村の青年エルビーノの婚礼の日、村の領主ロドルフォ伯爵が村にやって来て夢遊病のアミーナが誤って伯爵の部屋に入った為、アミーナの純潔が疑われ、婚約も破棄されてしまう。やがて人々がアミーナが水車小屋の朽ちた橋を渡って来るのをみてアミーナの夢遊病の為の出来事であり、そして純潔が証明され最後はハッピーエンドとなる。

このオペラはベルカントオペラの傑作として19世紀多くの名歌手によって歌われてきましたが、やがて忘れられた状態になりましたが戦後、この作品の真価をわからしめさせたのは1955年スカラ座(バーンスタイン指揮、ヴィスコンティ演出)でのマリア・カラスの公演である。

久しぶりにカラスの素晴らしいお宝録音のCDが登場した。カラスのこのオペラの全曲録音では1955年のスタジオ録音が有名ですが今回は2年後のスカラ座のイギリス公演のライブ録音である。録音状態も当時のライブ録音としては最高だと思います。
まさにカラスの絶頂期の時の録音である。1955年といえば4月スカラ座での伝説的なドニゼッティの歌劇「アンナ・ボレーナ」の公演(録音状態は万全ではありませんが凄いライブ録音が残っています)と重なるものがあります。
第1幕が始まりしばらくすると大きな拍手が起きる。ここでカラスがステージに登場した事がわかる。しかし、このオペラのハイライトはやはりベルリーニ特有の哀愁の帯びた旋律そして一転して華麗なカバレッタの第二幕のアミーナの夢遊の場そしてフィナーレ「おお、花よ、こんなに早くしぼむとは~思いもよらぬ喜び」である。この場面の録音では最近デビュー直後のミレッラ・フレーニの録音のCDが手に入りみずみずしい声で大いに楽しんだばかりのですが、カラスの声は次元が違う。まるで別の世界のようである。スタジオ録音にはないライブならではのスリリングさもあり聴いていて釘付けにされる。まさにカラスの最高の声を聴く事が出来ます。
カラスといえば「トスカ」や「カルメン」のイメージが強いようですが私はベルリーニのオペラ(「ノルマ」「清教徒」「夢遊病の女」)が本当に他の追随を許さない最高のレパートリーだと思います。カラスの歌うベルリーニのオペラを聴かずしてカラスは語れないと言い切ってもいいでしょう。
今回発売されたライブ録音はまた一つ大きな財産が増えたような気持ちです。今後も大切に聴き込んで行くつもりです。

ハイビジョン特集「バイオリニスト神尾真由子 欧州留学生活」

2008年06月10日 09時54分23秒 | 音楽
NHKハイビジョン特集「私だけの響き~バイオリニスト神尾真由子 欧州留学生活~」の再放送を見る。久しぶりに若い才能を知る喜びを満喫することができました。
神尾真由子は昨年のチャイコフスキー・コンクールの優勝者である。最近はCDも発売されソリストとして活躍を増していますが現在スイスの音楽大学の学生でもあり、番組では大学でのレッスンを中心に放送されています。
彼女の大学での師はレーピンなど現在活躍中のバイオリニストを多く育てたブロンである。レッスンでは彼自身もバイオリンを弾きながらの熱の入った様子が映し出されていました。彼のレッスンを見ていて、フィギュアスケートでのモロゾフコーチがスケート靴をはいての指導の様子と重なるものがありました。
番組を見る前、番組ではチャイコフスキーのバイオリン協奏曲のオン・パレードかな?と想像していましたが見事に外れました。番組(レッスンの様子など)で大きく取り上げていたのが何とフランクとR・シュトラウスのバイオリンソナタで私の大好きな作品だけに興味津々でした。特に高貴であの気品のある美しいメロディーのフランクのソナタを彼女がレパートリーに入れているという事は嬉しい限りです。10年後、20年後と、どのように深さを増すか楽しみです。
彼女は現在、日本国内をツアー中で今月末にはわが郷土にも来県予定ですがどうしても仕事の為都合で行けないのが本当に残念ですが、来年3月兵庫県芸術文化センターでブラームスの二重協奏曲のソリストとして登場予定なので、ぜひ行ってみたいと思っているしだいです。

内田光子のピアノ協奏曲第5番「皇帝」

2008年06月06日 11時23分40秒 | 音楽
このところ仕事で深夜に帰宅する事が多くなってきた。疲れきって遅い夕食を取りながら、よく見ているのは、この前録画したサイトウ・キネンでの内田光子のピアノによるピアノ協奏曲第5番「皇帝」である。聴いていると本当に疲れが吹っ飛びます。
ベートーヴェンの5つのピアノ協奏曲の世界も交響曲に劣らない深い世界である。5番は有名すぎる名曲中の名曲。私はどうも有名すぎて、どうも素直に聴いていなかった感がある。5番よりやはり4番と、かたくなになっていたかな?もちろん1番から3番も5番より愛着があった。
ところがである。内田光子の映像を観て第1楽章の冒頭のカデンツァで見事にこの長年の固定観念をぶっ壊されてしまった。ベートーヴェンの気迫が乗り移ったような内田光子のピアノ。この傑作の素晴らしさを今まで自分の変なあまのじゃく根性のため、この作品と本当に正面から向き合っていなかった自分を恥じるばかりである。やはり難曲のためか内田光子も何箇所かミスタッチがあったが気にならなかった。私は間違い探しの為、音楽を聴いているのではない。音楽の大きさ、流れを堪能するのみである。
第3楽章のオーケストラとの掛け合いは鬼気迫るものがある。最後のティンパニが特徴的なリズムを刻み、ピアノが静かに和音を奏でますが、突如静けさを破るように劇的にエンディングを迎えます。この時の内田光子の表情は画面に釘付けにされます。
内田光子と言うと私はモーツァルトとシューベルトのイメージが強かったのですがベートーヴェンも聴き直して行きたい思います。

今日は午後、NHKハイビジョンで「バイオリニスト押尾真由子」の再放送があります。私はこの番組をまだ見ていなかったので今回は見逃しません。
彼女は昨年、わが町へNHK交響楽団とやって来たのですが切符が入手出来なかった悔しい思い出があります。また彼女は来年の3月、兵庫芸術文化センター管弦楽団の定期演奏会でブラームスのヴァイオリンとチェロの二重協奏曲のソリストとして登場予定です。私は地方在住なので生きた生の演奏を聴くというチャンスが少なく、いざ行くとなると大変なエネルギーが必要です。(地方の音楽ファンのひがみかな?)まだまだ先の事ですがぜひ行きたいと思っています。そして大いに演奏を楽しみたいと思っています。

横浜大遠征 その2

2008年06月06日 02時02分13秒 | 荒川静香さん
Friends on Ice 2008まで、とうとう一ヶ月をきりました。
今日、7月の公休表がまわってきた。迷わず5日の欄のしっかりと丸印(公休)を大きく、しっかりと記入する。いよいよ実感が湧いてくる。
荒川静香さんにもうすぐ会える!そして昨年暮れ、大阪での全日本選手権で素晴らしい演技を見せてくれた中野友加里さんも!
まわりは呆れ返っているようだが、我関せず。
当日、何人かのファンの方と御会いできるのだろうか?今まで何とも思っていませんが横浜遠征が現実味を帯びてくると気になってきました。
とにかく頭の中は荒川さん一色である。

無題

2008年06月03日 14時18分06秒 | 音楽
昨晩、仕事から帰宅すると財務大臣が冷たく言い放つ。
大臣閣下「来とるで!来とるで!」
最初、何の事かよくわからなかったが大臣閣下の目線の先を見てみると、床に私が手配していたマリア・カラスやアンナ・ネトレプコなどののCDが散乱していた。
私「あら、もう来たの?」
大臣閣下「注文したら、どんどん送ってくるのは当たり前じゃ!」
ごもっとも、ごもっとも。しかし、いったん到着したからには、いかに自分の崇高な?世界に入っていくかが重要である。

最近、以前に増して肉体的にも精神的にも仕事がハードになってきた。こんな自分を支えてくれる精神的な糧は、やはり音楽である。仕事が休みの日も朝寝坊どころでない。購入して、まだ聴いていないCDはあるし、最近テレビの録画も溜まってきているので、これにも目を通さなければいけない。この前、会社の若い男子社員に休みの日は何をしてるの?と聞くと「仕事がしんどいから寝ています」との答え。私は言い放ちました。「遊びに行かんかい!若年寄りか!」

先月の30日、生で聴いたベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」の余韻が残っている。今日も朝から「ミサ・ソレムニス」をCDで聴く。いつもはクレンペラーだが今日はジンマンの指揮したCDで聴いてみる。ピリオド奏法で聴いてもベートーヴェンは面白い。どんな演奏スタイルで演奏してもベートーヴェンはベートーヴェン。そこがベートーヴェンの作品の持つしたたかさ、凄さということか?
この後、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」を内田光子のピアノ、ザンデルリング指揮のバイエルン放送交響楽団のCDを聴く。有名過ぎる作品だが第1楽章冒頭のカデンツァで圧倒される。やはりベートーヴェンの持つ精神の大きさを感じる。スケールの大きい第1楽章や第3楽章もいいが今回は淡々とした第2楽章に惹かれた。この前のテレビで録画したサイトウ・キネンの演奏会でもハッとさせられたが、内田光子の演奏でまた何か大切なものを教えてもらった気がする。

もう一つNHKのハイビジョンからの録画から。尾高忠明指揮NHK交響楽団の定期演奏会でエルガーの交響曲第1番が取り上げられた。私の大好きな作品である。N響のエルガーの交響曲を演奏は記憶がない。聴き応え充分の演奏であった。日本にこれだけのエルガーの交響曲を振るできる指揮者がいるとはうれしい限りである。尾高氏が札幌交響楽団を指揮した、最近アンソニー・ペインの補筆によって完成された交響曲第3番の最新録音が手元にあるが、まだ封をきっていない。早く聴かなければ・・・
尾高氏にはぜひ交響曲第2番もN響の定期で取り上げて欲しいものである。

さらにもう一つ。これもNHKのハイビジョンからの録画から。2006年のザルツブルグ音楽祭でのモーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」の公演。アーノンクール指揮のウィーンフィル、グート演出で話題になったもの。
賛否両論だったらしいが面白かった!同時期の「ドン・ジョバンニ」の公演と比べものにならない。長くなるので「フィガロの結婚」はまたの機会に。

NHKのハイビジョンの番組表は目が離せなくなってきました。
ダラダラと長くなってしまいました。今日はこれまで。