オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

フルトヴェングラーの第9

2011年03月30日 09時47分18秒 | 音楽
本日より当ブログを再開します。NHKのBSやハイビジョンの音楽番組も通常に戻っているので、もう潮時かと判断しました。ただし、仕事面で大震災以降、たいへんハードな毎日が今も続いているので、以前のような、ほぼ毎日の更新は無理かと思いますが・・・。
私は阪神・淡路大震災の直後、アメリカ出張があり、その時、大阪の伊丹空港から成田空港へ向かう飛行機の窓から見た震災直後の神戸の様子は今も忘れられません。今回の大震災では、それ以上のことが起きていると思うと本当に胸が痛みます。
この度の大震災で亡くなられた方々に心より哀悼の意を表すとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。被災地の一日も早い復興を心からお祈りする気持ちで一杯です。

さて再開最初は「レクイエム」を採り上げるのが妥当かもしれませんが、大震災以降、クラシック音楽を話題にしている、かなり多くのブログで採り上げられていて、二番煎じ、三番煎じになるので、当ブログでは後日、改めて採り上げたいと思います。
さて、今回はベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」です。
この、たいへんな時に、ベートーヴェンの音楽は本当に気持ちを強くしてくれます。ベートーヴェンが何か励ましてくれるような気持ちになり、心が揺り動かされるものがあります。これがベートーヴェンの音楽の最大の魅力でしょう。
ベートーヴェンの第9と言えば、昭和20年、東京大空襲直後の6月、現在のNHK交響楽団の前身である日本交響楽団が、焼け残った日比谷公会堂で第9を演奏しています。焼け野原に響いた第9.会場はほぼ満員だったと聞いています。あの終戦直前のまさに絶望的な時、聴衆の心に第9が、どう響いたのか、またオーケストラもどんな気持ちで演奏したのか、本当に思いを馳せるものがあります。

ところでベートーヴェンの第9の録音は、たくさんありますが、やはりフルトヴェングラー指揮の録音、それも戦後初の1951年のバイロイト音楽祭でのライブ録音が最高である。いや、これを超える演奏は無い。まさに世界遺産と言ってよい録音である。
私は最近、21枚のCDが納められた「フルトヴェングラーEMI録音集」を入手して今も集中的にフルトヴェングラーの録音を聴いています。
その中でベートーヴェンとブラームスの交響曲全集が新リマスターによるCDとの事で、たいへん期待して聴きました。残念ながらブラームスの方は音質的に良くなったとは思わなかった。交響曲第4番第1楽章の冒頭では、聴き慣れていた何か魔法をかけられたような雰囲気を感じることが出来ず残念でした。
しかしベートーヴェンでは驚きました。響きの鮮烈さ、そして迫力が増して、まさに感動を新たにしました。特にウィーンフィルとの第5番。
バイロイトでの第9のライブ録音は今まで、これでもかとばかり何種類か購入していますが、これで打ち止めである。
第四楽章のテノール独唱後のオケのみ演奏部分、また最後のエンディングでのフルトヴェングラーの凄まじさが手に取るように聴こえ、もう何度、聴き直したでしょうか。
そして順序を逆になりましたが、第3楽章の素晴らしさ!美しいという次元を超えた世界である。まさに浄化された心の平安の世界と言うべきか・・・
さて、今回のアルバムではブルックナーの録音が収録されていなかったのが残念でした。今後、ぜひとも新リマスターで発売して欲しいものである。
私自身、正直、フルトヴェングラーのブルックナーは好きではないだけにに、新しい発見があるかもしれません。



近況 その2

2011年03月26日 23時27分09秒 | 私事
次の公休日あたりから当ブログを再開したいと思っています。
仕事の方も明日、一山、越しそうなので・・・
フルトヴェングラー、そして浅田真央さんなど。話題にしたいことは、いろいろあるのですが・・・。
このような時期に音楽やフィギュアスケートを話題にすべきかどうか、いろいろ思案しています。

近況

2011年03月22日 22時58分36秒 | 私事
当ブログ、休止中です。しばらくご容赦下さい。
明日は私にとって、あの大震災後、初めての休みである。
この約10日間、正に激動の日々で、本当に大変な毎日でした。
ただ、この大震災で被災された方々の事を思うと、しんどいとか、疲れたとは、とても言えないというのが本音である。
東北と四国。距離感は感じなかった。この向こうに被災地がある、と言う感覚である。
これまでお渡しした物資が、無事、被災地に届くことを強く願うのみである。
まだまだ音楽やフィギュアスケートを語る気持ちにとてもなれません。気分的に、もう少し落ち着いてから・・・
どうかお許し下さい。

お知らせ

2011年03月14日 23時27分04秒 | 私事
今日も被災地への救援物資をお求めになるお客様の対応で、たいへんな一日でした。
微力ながら少しでもお役に立てればという気持ちで一杯です。
今は音楽やフィギュアスケートなどを語る気持ちにとてもなりません。
いろいろ思う事もあり、しばらく当ブログを休止します。
どうかご容赦下さい。


大地震

2011年03月12日 22時16分58秒 | 私事
テレビで何度も大津波の映像を見る。
特撮映画では無い!現実なのである。
大きな災害に対して、人間は何と無力なのであろうか!
一時、東京に住んでいる姪(私の妹の娘)と連絡が取れなかった。バイト先から帰宅できず小学校の体育館で一夜を過ごしたと連絡あった。
今日は朝から被災地へ送る物資の問い合わせ、商品手配等で、大変だった。
被災地で、たいへんな思いをしている人々がいる。最大限、出来る限りのことをして行きたい。

映画「巴里のアメリカ人」

2011年03月10日 22時49分57秒 | 映画
このところ、BSやCSで放送された映画を、かなり録画しているが、ゆっくりと見る機会が無く、かなり録画が溜まってきた。
昨日は今月初めNHK・BS2で放送されたミュージカル映画「巴里のアメリカ人」の録画を見る。
1951年のアメリカ映画。ジーン・ケリー、レスリー・キャロン主演の数多いMGMのミュージカル映画の中で傑作と言われている作品。
私は大学生時代、一度この作品を映画館で見ている。その時は、この作品の良さが、さっぱり分からなかった。その頃の私はダンスの何たるか、ミュージカルスターの至芸の何たるかを全く分かっていなかった。
その頃の私はミュージカル映画と言えば「サウンド・オブ・ミュージック」や「マイ・フェア・レディ」などブロードウェイでのミュージカルの映画化された作品が中心だったので、MGMのミュージカル映画は、どうも生ぬるく感じていた。
しかし今は全く逆である。
映画「巴里のアメリカ人」の一番の見せ場は、何と言ってもラストの約20分に及ぶダンスシーン。ガーシュインの音楽に乗ってジーン・ケリーを中心としたダンスの物凄さ。ダンス!ダンス!ダンス!
そして色彩の素晴らしさ。約半世紀前の作品だが古さは全く感じない。今の時代だったらCGで容易に映像を作ることができるでしょう。しかし、あの温もりのある色彩感は出ないであろう。
あのラストのダンスシーンのどのくらいの時間を掛けたのであろうか?企画、振付、セット造り。リハーサルはおそらく物凄かっただろう。昔の良き時代のハリウッド映画と一言では済まされないものがある。
ジーン・ケリーのタップダンスは、ただただ見とれるのみ。
製作のアーサー・フリード、監督のヴィセント・ミネリ、主演のジーン・ケリーが正にガップリ四つに組んで、こんなミュージカル映画を創りたい、最高のものを創りたいと出来上がった作品が「巴里のアメリカ人」である。
ジーン・ケリーの名前が出たら、フレッド・アステアも忘れてはいけない。フレッド・アステア主演のミュージカル映画も放送して欲しいものである。


「さらなる高みへ」

2011年03月09日 15時33分01秒 | 浅田真央さん
昨晩、久し振りに昨年2月のバンクーバー冬季オリンピックのフィギュアスケート・女子シングルの録画を見て、感動を新たにしました。やはり冬季オリンピックは特別です。
あれから1年経っているので、少しは客観的に見ることが出来るかな?と思いましたが、まだまだである。オリンピックのリンクに立つこと、そして入賞、ましてや表彰台に立つことの尊さを噛みしめるばかりです。
浅田真央さんの演技直後の涙のインタビューには、やはり熱いものが込み上げてくる。ジャンプの是正など今シーズンの浅田真央さんは、正に、この時の涙から始まったと言っても良いでしょう。
この前、「浅田真央 さらなる高みへ」(吉田順さん著)という本を購入しました。本当は一気に読みたいのですが、何かと仕事が忙しく少しずつ読んでいます。(今日も公休日ですが午前中、仕事をしました)
私は全部をまだ読み終わっていませんが、浅田真央さんのファンは必読の本です。
山田満知子コーチ時代、山田コーチは「心が豊かになればスケートが変わる」と考え、真央さんに、ことあるごとに、「感動することの大切さ」を教えたそうです。
真央さんの演技を見ていて心を打たれるのは、単に技術の素晴らしさだけではなく、豊かな感受性から来るものであると強く感じました。
これからソチ冬季オリンピックに向かって浅田真央さんが、どのように演技に磨きがかかってくるのか、ますます楽しみになりました。
荒川静香さんの著書「フィギュアスケートを100倍楽しむ方法」のあとがきにこう記されています。
「選手ひとりひとりがどれだけ努力し、成長したか。その過程を見るのは、オリンピックを見るのと同じくらい、いえ、それ以上にエキサイティングです」

いよいよ世界選手権直前。多くの選手たちが出場しますが、言えることは、昨年のバンクーバーオリンピックから、この一年、どう過ごしてきたか、どう鍛えてきたかが結果として出てくる大会。世界選手権が楽しみです。


今年の世界ジュニア選手権

2011年03月07日 23時14分31秒 | 2010-2011年シーズン
今年のフィギュアスケートの世界ジュニア選手権の結果を知りました。
ロシア勢が凄かったようである。

私の期待の星のアグネス・ザワツキーは3位、大庭雅さんは8位。

後日、CSで放送があるはずなので、じっくりと見て、その時に改めてコメントしたいと思います。

月刊「スカパ!」

2011年03月05日 21時52分21秒 | 2010-2011年シーズン
月刊「スカパ!」が今月号から新装刊された。
表紙は、たいへんかわいい娘さんの微笑んだ写真。
どこのアイドルか?と思いよく見ると村上佳菜子さんだった。
表紙を飾るとは、いかに彼女に対する期待が大きいかを実感するものがある。
しかし、本当にいい表情の写真。
こんないい表情をとらえた写真、フィギュアスケートの雑誌でも見た事がなかった。

昨日は夕方、本屋へ行って衝動買い。
購入した本のタイトルは「浅田真央 さらなる高みへ」
四分の一ほど読んだ。淡々と書かれているが、たいへん重たい内容である。

もうすぐ世界選手権。
とにかく待ち遠しい。

「ハイドンの主題による変奏曲」

2011年03月04日 13時19分32秒 | 音楽
昨日の夜、CSで映画「クララ・シューマン 愛の協奏曲」を見る。ドイツとフランスの合作映画で2008年の作品。当然、せりふはドイツ語である。
過去、何本かクララ・シューマンの伝記映画を見たことがありますが、どちらかと言うとクララと夫ロベルト・シューマンとの夫婦愛を描いたものでしたが、昨晩見た作品は若き日のブラームスとの葛藤を重点に置いているように感じました。
描き方は大変リアルで、あの時代の独特なロマンは稀薄だった。
夫の作曲家シューマンがだんだんと精神を病んで行く様は恐ろしいものがあった。ただ精神を病んで行きながらも心の中から沸き立ってくる音楽。そんな中で残されたシューマンの作品の尊さ。これからは、シューマンの作品を、もっと大切に聴いていこうと強く思いました。
映画では当然ながらブラームスの作品も何作品か登場しました。映画の最後を飾った音楽はブラームスのピアノ協奏曲第1番でした。
この前の日曜の朝、NHKハイビジョンで放送されたNHK交響楽団のユニークなオール・ブラームスプログラムの放送の余韻が強く残っているので、この数日、ブラームスの作品を聴くことが多くなった。
放送では、特に「ハイドンの主題による変奏曲」が印象に残りました。この作品、どちらかというと交響曲や協奏曲の前座的に演奏されることが多く軽く見られがちですが、改めて聴いてみると後年の交響曲を先取りしているような傑作だと思います。私は第7変奏のロマン、終曲のスケールの大きさに特にひかれます。
今回、聴いた録音はブルーノ・ワルターが1953年、ニューヨークフィルを指揮した演奏。ワルターには後年、コロンビア交響楽団を指揮したステレオ録音もありますが、私はニューヨークフィルとの録音の方が好きです。
ナチス・ドイツから逃れてアメリカに亡命したワルター。アメリカに渡ったワルターの演奏からアメリカの文明、トスカニーニの存在、ヨーロッパとは違うアメリカのオケなどの影響かウィーン時代には聴けなかったスケールの大きさや力強さ、迫力などを聴く事が出来ます。これがワルターの演奏を聴き比べることの面白さ。その一番のピークがニューヨークフィルとの一連のブラームスの録音の頃だと思っています。
ブラームスを聴いたというよりもワルターを聴いたというのが本当かもしれません。

さて、昨日「フルトヴェングラー/グレートEMIレコーディングス」CD21枚組のセットが届きました。本当はブラームスの交響曲から聴くつもりでしたが、最初に聴いてしまったのがワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」第2幕でした。
自分自身のマンネリさに呆れるばかりである。
ワーグナーの魔力、そしてフルトヴェングラーの魔力。飽きる事がありません。


古い録音

2011年03月04日 01時22分55秒 | 音楽
昨日(3月2日)の公休日はワルター(ニューヨークフィル)とトスカニーニ(NBC響)のブラームスを聴きまくる。

もの凄い満足感。この時代の巨匠たちは、やはり凄い。特にワルターの格調の高さとスケールの大きさに感動する。

今日(3日)帰宅するとフルトヴェングラーのCDが届いていた。いよいよ本命の登場。

明日から、たいへんな聴き比べになりそうである。

ステレオ録音より古いモノラル録音を聴いて喜んでいる私。

やはり私は正統なクラシック音楽の聴き手では、なさそうである。

フルトヴェングラーのCDを聴いたのち、一度、自分の気持ちを素直にコメントするつもりである。



あれから34年

2011年03月02日 09時44分38秒 | 音楽
私がクラッシック音楽への深い森に入る重い扉を開けた作品はワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」である。もし、この作品との出会いがなかったら、熱心にクラシック音楽と言うものを聴かなかったかもしれません。私の正に原点と言うべき作品でしょう。
本当は全曲CDをいつも聴けたらよいのですが、長大な作品なのでコンサート形式の「前奏曲と愛の死」の録音をよく聴きます。

さて「前奏曲と愛の死」である。今日は朝から2つの録音を続けて聴く。最初はベーム指揮ウィーンフィルによる1980年の録音。そして続けてトスカニーニ指揮NBC交響楽団による1952年の録音。バイロイト音楽祭でも活躍した二人の大指揮者の演奏を連続して聴いて心から感動を憶えました。
ベームとウィーンフィル。このコンビの生の演奏を聴いたのが1977年3月2日。今日は、あの日から、ちょうど34年目の記念すべき日である。
最高だったのがベートーヴェンの交響曲第6番「田園」。本当に素晴らしい演奏だった!本当に美しかった!この数年、当日の演奏会のCDやDVDが発売されましたが、会場で聴いた実際の響きは、あんなものではなかった。マイクに入りきっていない。あの時の感動を言葉で伝えきれない、もどかしさ。
あの響き、あの音色をもう一度聴きたい。この体験が、私のクラシック音楽の、もう一つの原点。
これらを求めて私の心の永遠の旅が続くのでしょう。

明日、一昨日に予約した、CD21枚セットの「フルトヴェングラー/グレートEMIレコーディングス」が手元に届く予定である。
多くの録音は、すでに所持しているCDばかりであるが、今までの固定観念を無くして、新しい気持ちでフルトヴェングラーと向き合うつもりである。
時代がどのように変わろうともフルトヴェングラーの演奏は永遠である。