オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

二日酔い

2009年02月26日 13時25分59秒 | 私事
本日は仕事が休みなので更新しなければと思っていますが、昨日は飲み会があり、たいへんな深酒をしたようで、今、たいへんな二日酔い状態です。その為、今日の更新はお休みします。
また寝ます。お休みなさい。Z~Z~Z^

あれから3年。

2009年02月24日 23時01分01秒 | 荒川静香さん
荒川静香さんがトリノでの冬季オリンピックで金メダルに輝いてちょうど3年経ちました。
あの日は早朝、家族が、まだ寝静まっている4時に起床して、シンと冷え切った誰もいない部屋のテレビの前で荒川静香さんの登場を淡々と待っていました。そして、あの「トゥーランドット」の音楽での素晴らしい演技。あの感動が今も静かに湧いてきます。あの日の事は今も忘れることが出来ません。そして、これからも・・・
あれから3年。荒川静香さんはプロスケーターとして美しさを増し、アイスショーを通して常に私たちにフィギュアスケートを見る歓びを与えてくれています。
フィギュアスケートが、こんなに心を揺るがし感動を呼ぶものであるということを教えてくれた荒川静香さん。いつまでも、私は荒川静香さんの大ファンでいることでしょう。
いよいよ来年はバンクーバーでの冬季オリンピックである。トリノでの荒川さんの偉業に続くのは誰でしょうか?新しいシーズンが楽しみです。

手塚治虫・2009

2009年02月23日 14時18分51秒 | テレビ
2月8日NHK・BS2で放送された「手塚治虫のすべて」の録画をやっと見終わる。今までのNHKが放送した手塚治虫の特集番組を5本一気に見る事が出来た約4時間半の大変な番組でした。5本の中でやはり最後に放送されたNHKスペシャル「ラストメッセージ 子供たちへ漫画家手塚治虫」が一番、印象に残りました。手塚治虫が最晩年、母校の小学校などでの講演が中心である。手塚治虫があの膨大な作品の中で一番言いたかった事、伝えたかった事は「命の尊さ」である事が改めて思い知らされる。
手塚治虫の死後、彼の母校の大阪教育大学教育学部付属池田小学校で起きた、あの凄惨な事件を私が知った時、もし手塚治虫が生きていたら、どんなに悲しんだであろうかと、すぐに頭をよぎったものです。

私が手塚治虫を知ったのは幼稚園児の頃のテレビアニメ「鉄腕アトム」ある。それ以降「ビッグX」「W3」そして「ジャングル大帝」と私にとって手塚治虫はテレビアニメの人でした。ですから小学校の高学年になってテレビアニメをあまり見なくなるにつれて手塚治虫とも疎遠になって行きました。
私は今まで週間マンガ誌といったものを買ったことがありません。ですからマンガに熱中した経験がありません。成長するにつれて興味の対象が大相撲そして音楽や映画に移って行ったからだと思います。
そんな手塚治虫と疎遠な時期が続く中で、大学生の時、再び巡り会うことがありました。東京での大学生時代、下宿の近所の安食堂に置いてあった「少年チャンピオン」を何気なしに見ていて一本の連載マンガの驚きました。それは毎週毎週一話で完結する迫力あるマンガとは思えない作品でした。「ブラック・ジャック」である。作者は手塚治虫である。
再び手塚治虫に興味を持ち、いろいろと単子本を購入して彼の作品を読むようになりました。「ジャングル大帝」では、あまりにもアニメの時とイメージが違うので驚いたものです。
そして「火の鳥」と出会いました。最初に「黎明編」「未来編」「鳳凰編」の3作を一気に読み、深く感動しました。輪廻を主題としたこの作品は人間のはかなさと命の尊さが見事に描かれており現在も私の愛読書です。「未来編」のラストが「黎明編」のファーストシーンにつながる事には物凄い衝撃を受けました。
それ以降「アドルフに告ぐ」「奇子」「きりひと賛歌」など読むにつれて手塚治虫の持つ発想力の物凄さに手塚作品に夢中になったものです。
未完に終わった遺作の「ネオ・ファウスト」を完成していたら、この作品はどのようなラストになっていたか思いをよく馳せます。「火の鳥・大地編」も執筆予定だった聞きます。60歳の生涯は短か過ぎたといえるでしょう。
4月からNHK・BS2で「週間・手塚治虫」が放送開始とのことです。亡くなって20年経ちますが私にとっての手塚治虫の存在はどんどん大きくなっていきます。

トスカニーニ、上原彩子さん、そしてキム・ヨナさん。

2009年02月20日 22時04分14秒 | 音楽
この数日、仕事の為たいへん体力的にしんどい日々が続いている。考えてみると20代の連中と同じ、または、それ以上の肉体労働をし、かつ神経を使っているのだから疲れが溜まるのは当たり前かもしれない。毎晩、酒を欠かすことが出来なくなってきた。しかし癒しもある。このところNHK・BS2で音楽や映画で興味深い放送が多いので毎晩、酒を飲みながら録画を見るのが楽しみになってきました。

この前の日曜の深夜、往年の大指揮者、トスカニーニの特集があった。トスカニーニの映像をきちんと見るのは初めてである。ワーグナーが中心だった。歌劇「タンホイザー」序曲、楽劇「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死、そしてワルキューレの騎行。第2次大戦後の映像なのでトスカニーニの80歳代の映像であるがエネルギッシュな指揮振りに驚かされる。とても80歳を超えた老人の指揮姿には見えない。そしてオケに向ける眼光の鋭さ!あんな目でにらまれたら、凄い音が出るのも当たり前かもしれません。私は世界最高のワーグナー指揮者はクナッパーツブッシュ、そしてその次はトスカニーニと思っています。楽劇「神々の黄昏」から夜明けとジークフリートのラインの旅、そして葬送行進曲の演奏の映像があれば見てみたいものです。

今日の朝、NHK交響楽団の定期演奏会の放送があり、帰宅後、録画を見ました。プログラムはプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番とチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」、ピアノ独奏は上原彩子さん、指揮はロシアの指揮者ドミトリー・キタエンコである。最初、お目当ては「悲愴」でしたが、プロコフィエフの演奏の素晴らしさにぶっ飛んでしまった。第1楽章のオケの序奏の後、躍動感あふれるピアノ独奏を聴いて、びっくりしました。表情も素晴らしい!こんな凄いピアニストを見過ごしていたのか!と思うと自分を恥じました。最高に素晴らしかったのは第3楽章。技術的にも大変難しい楽章ですが、そんな事を感じさせることが無く、曲の美しさ、そして、この作品がロシア音楽である事を改めて痛感させられた。とにかく素晴らしいピアノ独奏でした。
上原彩子さんはチャイコフスキー・コンクールの優勝者で有名ですが、なぜか今まで一度も、その演奏を聴いたことがありませんでした。また我が郷土と所縁もあり、何度か来県していますが、運悪く、演奏会会場に脚を運ぶ事が出来ませんでした。しかし私の東京の音大に進学している姪から、その演奏の素晴らしさを伝え聞いた事があり、もっと早く注目するべきだったと後悔しています。今後はCDの録音等の情報に要注意である。

今日、音楽雑誌「レコード芸術」の最新号が手元に届きました。いつも最初はレコード会社各社の広告から目を通すのですが、ドイツ・グラモフォンの広告のページに目が点になる。何とキム・ヨナさんの美しいスパイラルの写真が目に入る。
「キム・ヨナ~銀盤の妖精」52ページ写真入り豪華ブックレット付き、CD2枚組で3000円、3月11日発売である。
当然ヴォーン・ウイリアムズの「揚げひばり」も収録されていますし、ドビュッシーの「月の光」やショスタコーヴィッチの「ロマンス」まで収録されています。
今までこの手のいろいろな録音の寄せ集め的なCDは興味なかったし、手も出さなかったのですが何故か今回は、どうすべきか?ぐらつくものがあります。買ってしまいそうである。

今頃「クリスマス・オン・アイス」

2009年02月16日 10時08分11秒 | 荒川静香さん
やっと先月CSで放送された昨年12月の「クリスマス・オン・アイス」を録画したDVDを見ました。
私自身クリスマス頃は年間で1番バタバタしている頃であり、クリスマス商材の後始末などで、とてもクリスマス気分になれないので、今回の録画を見て約2ヶ月遅れでクリスマス気分を味合うことが出来ました。クリスマスツリーの前に立つ荒川静香さんを見ただけで胸が一杯になります。
「クリスマス・オン・アイス」の頃はちょうど競技会真っ盛りの時なので、どうしてもプロのスケーターが中心になるのでショーを見せる楽しさ徹していて競技会のエキシビションには無い面白さがあり、その上、クリスマスの雰囲気があるので第2部のフィナーレまで、本当に楽しむことが出来ました。

第1部の荒川静香さんのグノーの「アヴェ・マリア」はやはり息をのむ美しさである。以前、シューベルトの「アヴェ・マリア」を生で見た事がありますが、その頃より深くなってきたのではと感じました。クリスマスならではのプログラムで、当日、会場で生で見る事が出来た方は本当にうらやましい!

シェイリーン姐さんのサンタの帽子をかぶった赤の衣装姿。セクシーでお色気たっぷり!胸がドキドキしました。また抽選会に登場した白のトナカイの着ぐるみ姿の井上怜奈さん、かわいかった!
抽選会の景品のPR用のサンタ姿の荒川さんの等身大の立看板、私も欲しかった!私がもしも当たったらまわりの目は何のその、喜んで新幹線ののぞみに乗せて持って帰ります。

そして第2部最後の荒川静香さんの「グリース」、黒の革ジャン姿がカッコいい!何を着ても、何を演じても荒川さんは絵になる方です。アイスショーを見る楽しさに満ち溢れていました。

荒川さんはショー後のコメントで「クリスマスの希望を表現すると同時に、ショーを気軽に楽しむ雰囲気を作りたかった」と述べられています。
次は今年の「フレンズ・オン・アイス」です。日程が本当に気になります。

浅田真央さんと「仮面舞踏会」

2009年02月12日 14時47分55秒 | 2009-20010年シーズン
今日の朝日新聞の朝刊のスポーツ欄では昨日のサッカーに負けないくらいのスペースでバンクーバー冬季オリンピックの特集が組まれていました。その中で、この前の四大陸選手権での素敵なカラー写真と一緒に浅田真央さんの事が大きく取上げられていて、オリンピックに対する思いなどが記事になっていました。
荒川静香さんのトリノでの金メダルをテレビで見たときの感想。
「五輪の舞台で自分の全ての力を出しきるのは凄い。見ていた時は、自分もできるのかなあと(不安)に思った」
そして現在。
「心の準備は出来ています。というか、気持ちは毎年一緒ですけど、その中に、少しだけ五輪を入れる。(中略)五輪は一番の舞台だと思うけど、五輪だけに固執しないこと。こだわりすぎると、いい演技が見せられないと思う。」
そして最後に。
1年後の自分を「想像できる」と言った。

今シーズンも、浅田真央さんが登場する大きな競技会はアメリカでの世界選手権を残すのみとなりました。
今シーズンもいろいろなスケーター達の演技を楽しんできましたが、やはり浅田真央さんが中心だったと思います。浅田さんとタラソワコーチのコンビによる大胆なプログラムは他のスケーターのレベルとかけ離れたもので、今後オリンピックを目指してどこまで深化するのかオリンピックの結果より、その過程、深化のプロセスを見るのが私自身、楽しみになってきました。
今シーズン前、フリーの曲目がハチャトリアンの「仮面舞踏会」と知ってひじょうに驚きました。「仮面舞踏会」と言えば、あのワルツ!これはたいへんなプログラムになる!という予感がありました。

>この組曲のハイライトはやはり第1曲目の「ワルツ」である。劇中どのように扱われたのかは、よくわかりませんが、ワルツとは言え、たいへん劇的な曲である。心をえぐられる曲である。
今年のドリーム・オン・アイスで浅田さんはタンゴにのって素晴らしい演技を見せてくれました。おそらくフリーではこのワルツが使用されると思いますが、どんな演技になるか予想がつきません。アイスショーであれだけの演技を見せるのですから競技会のフリーとなると、この「ワルツ」にのって想像を絶するものを見せてくれるのでしょう。

上記は昨年の7月、浅田さんのフリーの曲目発表直後の私の記事です。そして初めてGPシリーズ・フランス大会のフリー当日の直後、下記のように書かせていただきました。
>この組曲の中で一番聴き所で、凄さを感じるナンバーはやはり「ワルツ」である。私は最初「ギャロップ」か「夜想曲」あたりから演技が始まって、後半「ワルツ」へ流れ込むのではないかと想像していましたが、いざ始まると最初から最後まで、あの物凄い「ワルツ」で押し通した浅田さん。凄すぎる!彼女の意欲、物凄さ、そして厳しさは他のスケーターと比較にならないと思います。今回、ミスの多い浅田さんでしたが初めて今までに無い彼女の持つ厳しさ、目標の高さを強く感じました。

フランス大会の直後のワイドショーでコメンテーター達が好き放題?に浅田さんの演技をボロクソに言っていたことを忘れることが出来ません。今は見事に手のひらをかえしています。
あれから約4ヶ月経ちましたが見事に期待に応えていただき喜びも大きく、またフランス大会の直後の酷評に私自身が踊らされなかったことに安堵しています。

GPシリーズ・フランス大会以降、浅田さんの「仮面舞踏会」を5回、見ることが出来ました。
①GPシリーズ・フランス大会
②GPシリーズ・NHK杯
③GPファイナル
④全日本選手権
⑤四大陸選手権

1番、完成度が高いのはトリプルアクセルを完全に2回成功させた③のGP・ファイナルだと思いますが、私は②のNHK杯の演技が一番好きです。あのフランス大会から、たった2週間後の演技であり、短期間でここまでやれるのか!という感概が強かった事もありますが、私は「仮面舞踏会」のワルツの中間部で転調されるところが1番好きな部分が好きで、浅田さんは、ここの部分で見事なスパイラルを見せてくれます。そしてNHK杯では2度目のスパイラルで何ともいえない笑顔を見ることが出来ます。残念ながらGPファイナルでは、あまり見ることが出来ません。単純な事で恐縮なのですが、あのメロディに乗っての笑顔が大好きなのでNHK杯の演技が1番好きということになります。
その次はやはり①のフランス大会です。私自身、今までの浅田さんの演技の中で1番凄みを感じた演技でした。彼女の「バンクーバーへの道 」はここから始まったと言ってもよいのでしょうか?

以上、あくまでも私の感想です。人それぞれ、いろいろな思いがあると思います。
手元に5つの「仮面舞踏会」を録画したDVDが手元にあります。6つ目はいよいよアメリカでの世界選手権の映像という事になります。
今シーズン最後の「仮面舞踏会」の行き着いた境地の演技を楽しみにしています。
そして、その向こうにはバンクーバーをしっかりと見据えていることでしょう。

全米選手権

2009年02月10日 23時01分33秒 | 2008-2009年シーズン
先月、知り合いに頼んでいたCSで放送された全米選手権、ヨーロッパ選手権そして昨年12月のクリスマス・オン・アイスを録画したDVDがやっと届き、全米選手権のフリーを見終えたところです。
今回の全米選手権ではキミー・マイズナーとエミリー・ヒューズが欠場との事で録画を見る前は一抹の寂しさがありましたが、いざ録画を見始めると、そんな寂しさは消し飛んだというのが実感でした。
アシュリー・ワーグナーと最終グループのカトリーナ・ハッカー、長洲未来さん、レイチェル・フラット、キャロライン・ジャン、アリッサ・シズニーと続く演技は見ごたえ充分でした。
ワーグナーはSPが12位でまさに沈没状態でしたがパワフルで迫力のある演技でフリーだけだったら1位(総合で4位)いう成績で、彼女の負けん気の強さ、精神力の強さには、たいへん驚かされました。来シーズンはたいへんな存在になるでしょう。
最終グループの演技を見てアメリカのスケート界の底力を強く感じることが出来ました。フラットとジャンの演技は四大陸選手権より良かった。フラットはドビュッシーの交響詩「海」という難しい曲を自分のものにしているし、ジャンは、あのパールスピン以外のスピンもたいへん美しかった。これからが本当に楽しみなスケーターである。
今年の世界選手権のアメリカの出場枠が、たったの2枠であるとは本当に信じられないことである。

私が見たDVDは生中継を録画した物だったので第1グループから見なければいけなかったので大変でした。しかし録画をみて驚かされたのは第1グループから、あの広い会場を埋め尽くす大観衆である。最初の方に登場するのは無名のスケーターばかりである。そんなスケーター達にも温かい拍手、声援を送っている!一昨年の暮、私が大阪で見た全日本選手権では、第1グループ、第2グループくらいまでは気の毒なくらい空席が目立っていました。(ただしチケットは完売との事だった)
そしてアメリカのテレビ局は第1グループから生中継である。某フジテレビの放送は生中継ではなかった。BSでもいいから第1グループから生中継して欲しいものです。まだまだ日本はアメリカほどフィギュアスケートが根付いていないということだろうか?いろいろ考えさせられた。

今度の休みの日には「クリスマス・オン・アイス」の録画を腰を据えてみるつもりです。たいへん楽しみです。

四大陸選手権

2009年02月09日 09時52分05秒 | 2008-2009年シーズン
フィギュアスケートの四大陸選手権の放送をやっと見ました。
GPシリーズのファイナル以来の大きな国際大会。ヨーロッパ勢がいないとは言え世界の強豪、有名スケーターの演技を久し振りに見る事が出来て、順位や結果は別としてフィギュアスケートを純粋に楽しむことが出来ました。
キム・ヨナさんの「シェエラザード」、アリッサ・シズニーの「ドクトル・ジバゴ」など私の大好きな音楽での演技は私自身、フィギュアスケートを見る歓びを満喫することが出来ました。キム・ヨナさんのスパイラル、シズニーの最後のスピンは、あの大好きな音楽に乗って、私にとって、まさに至福の時である。

今回の大会はいかにSPが怖いものか痛切に感じました。
ご存知の通り浅田真央さんはSPでは6位で出遅れ、そしてフリーでは1位でしたが総合では3位。やはりSPは怖い!
浅田さんは新聞にも書かれていましたが、どうもケガをして不調な状態で今回の大会を迎えたらしいです。今日の朝のワイドショーで浅田さんのインタビューを見ました。彼女自身、不調は認めていましたが、理由は「秘密です」と言い切っていました。
また、今回のバンクーバーのリンクは、テレビで見ていて狭く感じました。浅田さんのようにスピードのある演技をする選手にとって、演技がやりにくかったのではと思います。フリーで最初のトリプル・アクセルをはずしたのもリンクの広さと関係があるので?
NHK杯、GP・ファイナル、全日本そして今回の四大陸と短期間で最高の状態を連続して続けることは、いくら浅田真央さんといっても、たいへんな事でしょう。
次はアメリカでの世界選手権。少し間が開きますので、ケガもじっくりと直してベストの状態で登場して欲しいものです。
村主章枝さんは一昨年の不調が嘘のように、安定感が出ていて安心して見る事が出来ました。まだ余力があるのではと思うくらいなので、浅田さんと同様にベストのコンディションで世界選手権にのぞんでもらいたいものです。
なお余談ですが、今回の放送で初めてキス&クライでの村主さんとモロゾフコーチのツーショットを見ることが出来ました。こちらも絵になります。
そして私の注目の鈴木明子さん。やはり力んだのかな?ジャンプの失敗が痛かった!しかし演技中、手拍子も起きていましたし、最後のステップでは、大きな拍手が沸いていたので彼女の持ち味は充分にバンクーバーでアピールできたものと確信しています。
その他では、アメリカのキャロライン・ジャンの「アヴェ・マリア」の美しい音楽に乗って体の柔らかさを生かした演技が目をひきました。以前より美しさが出てきたのではと感じました。ただ、どうもたいへん固くなっていたようで演技中、笑顔が見られなかったのが残念でした。アメリカ勢の選手層の厚さは、やはり凄いものを感じます。

次はいよいよ世界選手権!安藤美姫さん、そしてフィンランドやオリンピック間近のカナダ勢の活きあがる演技も注目ですが、やはり浅田真央さんとキム・ヨナさんが、どのように最高に仕上げてくるか本当に楽しみです。

「虹と雪のバラード」

2009年02月07日 20時48分44秒 | 2008-2009年シーズン
毎週、朝日新聞の土曜版では「うたの旅人」という特集があり、今週は「虹と雪のバラード」が特集でした。この題名を聞くと私は何とも表現の出来ない感情を覚えます。若い方には、さっぱりわからないと思いますが札幌冬季オリンピックの歌として作られ、トワ・エ・モアの美しいハーモニーによって歌われたこの曲は当時、大ヒットした曲です。記事によると、札幌オリンピックは37年前の今頃、開催されたとの事です。私も齢をとるはずです。

虹の地平を 歩みでて
影たちが近ずく 手を取り合って
町ができる 美しい町が
あふれる旗 叫び そして唄
僕らは叫ぶ あふれる夢に
あの星たちの間に
眠っている 北の空に
君の名を呼ぶ オリンピックと

雪の炎に ゆらめいて
影たちが飛び去る ナイフのように
空が残る 真っ青な空が
あれは夢?力?それとも恋
僕らは書く 命のかぎり
いま太陽の真下に
生まれかわる サッポロの地に
君の名を呼ぶ オリンピックと

もう37年も経っているのにスラスラと歌詞が出てきます。そして心の中がジーンとします。
今回の記事のサブ・タイトルに「五輪でできた美しい街」と書かれています。歌詞の中でも「生まれかわる サッポロの地に」とあります。私は残念ながら、まだ北海道へ行った事がありません。当然、札幌は全く知りません。「五輪でできた美しい街」へ早く行ってみたいものです。
特集にはフィギュアスケートの女子シングルで銅メダルの懐かしいアメリカのジャネット・リンのカラー写真も掲載されていました。私のフィギュアスケート歴は彼女から始まったと言ってよいでしょう。

今、四大陸選手権が行われています。残念ながら放送前に結果を知ってしまいました。
バンクーバー冬季オリンピックまで、いよいよ、あと1年。
四大陸選手権の結果がオリンピックの結果ではありません。
オリンピックの代表が決まるまで、山あり谷あり。そして表彰台に登る選手は神のみぞ知ると言って良いでしょう。
雪と氷の祭典「冬季オリンピック」
女子フィギュアスケートは「冬季オリンピックの華」と呼ばれています。
あの遠い昔となった札幌オリンピックの思い出を思い浮かべながら、バンクーバー冬季オリンピックでのフィギュアスケートの女子シングル・フリー当日を迎えたいと思います。

楽劇「ニュールンベルクのマイスタージンガー」

2009年02月05日 17時59分20秒 | 今日、聴いたCD
ワーグナー 楽劇「ニュールンベルクのマイスタージンガー」全曲より第1幕後半及び第3幕

ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウ(ハンス・ザックス)プラシド・ドミンゴ(ワルター)カトリーナ・リゲンツァ(エヴァ)クリスタ・ルートヴィッヒ(マクダレーネ)

オイゲン・ヨッフム指揮ベルリン・ドイツ・オペラ歌劇場管弦楽団・合唱団(合唱指揮ワルター・ハーゲン・クロール)
(輸入盤 ドイツ・グラモフォン 477 7559)1976年録音

今日の昼前、小さな小包みが到着。開けてみると上記CDであった。この録音がレコードで発売されたのは私が大学生の時で発売当時2万円に近い価格で貧乏学生だった私には、とても手が出るはずもなくレコード店で眺めるだけでした。音楽雑誌「レコード芸術」の広告もはっきり憶えています。このオペラの全曲レコードを初めて手にしたのは社会人になってからで、カラヤンのドレスデンでの録音でした。今回は4枚組のCDで6000円で私にとっては安い買い物ではありませんがレコードとの価格の差は雲低の差といえるでしょう。

時間が無いので第1幕後半と第3幕を聴きました。
この録音のレコードの発売当初、フィッシャー・ディースカウの歌うザックスとドミンゴの歌うワルターが話題となりました。
フィッシャー・ディースカウのザックスは、やはり巧い!しかし聴いていてハンス・ホッターやテオ・アダムが歌うザックスが懐かしくなった部分があったのは事実である。かなり年下の娘エヴァに心を寄せるザックスの気持ちがフィッシャー・ディースカウの歌ではサラリと流されている感がありました。しかし、フィッシャー・ディースカウならではのザックスであるのは間違いないありません。
ドミンゴの歌うワルターは発売当時ケンケン・ガクガクで異端児扱いした批評を読んだ記憶もあります。今、聴いてみると違和感はなく、約30年の年月の流れによる違いを感じます。録音当時のドミンゴの輝かしい声が第3幕の歌合戦での「朝はばら色に輝いて」では、たいへん効果的に響きます。
そしてエヴァ役にリゲンツァの名前があるのが大変うれしい。録音当時、ちょうど彼女はバイロイト音楽祭で活躍していた頃で、たいへん素晴らしいワーグナー歌手にもかかわらず録音がほとんど無いだけにこの録音は貴重です。また、この録音でも素晴らしい声を聴く事が出来ます。またリゲンツァには、カール・ベームが死の直前残したR・シュトラウスの楽劇「エレクトラ」の映像でクリソテミス役で美しい姿を見ることが出来ます。
最後にヨッフムの指揮。サヴァリッシュのような鋭さは感じませんが、たっぷりとオケを鳴らしきり、このオペラを聴く醍醐味を味合わせてくれます。それにしても、この録音当時のベルリン・ドイツ・オペラ歌劇場のオーケストラとコーラスのレベルの高さには改めて驚かされました。現在、ほとんど録音がありませんが、どうなのでしょうか?

休日にはいろいろな音楽を聴きますが、このオペラを聴くと、やはり自分の音楽、自分にぴったりの音楽という感を強くしました。次の休みの日には、このユニークな録音を第1幕の前奏曲から、じっくりと聴くことにしましょう。

参考記事
http://blog.goo.ne.jp/0612-0523/e/ee5e519a1d2b67e1d2065107064656a1



もう一度、スターズ・オン・アイス2009

2009年02月02日 15時30分29秒 | 2008-2009年シーズン
1月28日BSで放送された「スターズ・オン・アイス」の録画をやっと見る事が出来ました。美しい画像で最高のスケーター達の演技を楽しむ事が出来てたいへん満足です。しかし、やはり録画を何度も戻して見たのは、荒川静香さんと中野友加里さんの演技である。

改めて映像で見直して、やはり特に中野友加里さんの演技の美しさは何と表現したらよいのかわからない!スパイラルやスピンの素晴らしさはもう言い尽くされていますが、表情が本当に素敵である。このところよくNHK杯で優勝した時の「ドン・キホーテ」や昨年の世界選手権での「スペイン奇想曲」の演技の録画を飽きもしないで見ています。魂を揺さぶられるような彼女の演技を今年の世界選手権で見る事が出来ない。何と言われても、どんなに非難されても今年の世界選手権に出場しないのは残念であるという気持ちを私は今も消し去る事が出来ません。
そして荒川静香さん。手の指先から脚の動きまでピンと神経が行き届いた演技。スタンド席のリンクから離れた場所からでも荒川さんの息ずかい伝わってきたがテレビでアップの映像で見ると、なお更である。
あれだけのメンバーが登場したのに中野さんと荒川さんの事ばかりになってしまい、また、お叱りを受けそうである。

最後に今回の公演の当日、会場で購入したプログラムは見事でした。美しいカラー写真での出場スケーターの魅力が満載!毎晩、仕事から帰ってきたら、こちらも必ず目を通しています。仕事の疲れを忘れるような気分がします。

(余談)
録画を見ながら私が「今度は一番前の広告の看板の後の席で見たい」と言ったら財務大臣閣下はこう言いました。
「座布団を持って行って、氷の上で正座して見なさい!」
失礼しました。

歌劇「椿姫」(ラ・トラヴィアータ)

2009年02月02日 11時25分43秒 | 今日、聴いたCD
歌劇「椿姫」(ラ・トラヴィアータ)(全曲)

レナータ・スコット(ヴィオレッタ)アルフレード・クラウス(アルフレード)レナート・ブルゾン(ジェレモン)
リッカルド・ムーティ指揮フィルハーモニア管弦楽団、アンブロジアン合唱団
(輸入盤 EMI)1982年ロンドンでのスタジオ録音

(参考CD)
モンセラ・カバリエ(ヴィオレッタ)カルロ・ベルゴンツィ(アルフレード)ジェルリ・ミルンズ(ジェレモン)
ジョルジュ・プレートル指揮RCAイタリア歌劇管弦楽団・合唱団
(輸入盤 RCA)1967年ローマでのスタジオ録音

昨年暮れ、バッハの宗教曲全集のアルバムを購入したが、まだ「クリスマス・オラトリオ」を半分聴いただけである。半年で全CDを聴き終るつもりだったが、1年は掛かりそうである。いま予約を入れているCDはワーグナーのオペラばかりでる。自分自身の進歩の無さに呆れるばかりである。

さて歌劇「椿姫」である。このオペラの全曲CDには決定盤的なものが無い、理由は簡単である。マリア・カラスの全盛時代でのスタジオ録音が無い為である。確かにミラノ・スカラ座などでのライブ録音もあり、私もカラスのライブ録音は3種類、持っていますて、それなりに素晴らしいのですが、古いライブ録音の為、録音状態がよくなく。いつも聴こうとは思いません。
私が現在よく聴いているCDは1967年モンセラ・カバリエがヴィオレッタを歌っている録音である。デビュー間もないカバリエの美声は素晴らしいものがあり、指揮のジョルジュ・プレートルの演奏もオペラの雰囲気満点で、大変お気に入りのCDです。プレートルは昨年のウィーンフィルのニューイヤーコンサートでも注目されましたがオペラの世界でも名指揮者です。

今回のムーティの1982年の録音のCDは1年ほど前、注文していた物で、私自身すっかり忘れていました。年明けそうそう、ひょうこりと届いて驚きました。
ムーティには1992年ミラノ・スカラ座でのライブ録音もありムーティの指揮自体は良いのですが肝心の歌手の声に魅力が無く二度ほど聴いたきりになっています。
1982年のムーティは1992年の録音と比べて音楽の若さの為か覇気が違う!音楽の強さを感じます。そして歌手が強力メンバーであるのも魅力です。スコットのヴィオレッタは、後年、私が気になった金属音的な高音もなく美声を聴かせてくれますし、ブルゾンのジェレモンも全盛時代の録音だけに、これぞヴェルディのバリトンの声と言いたくなるような素晴らしい声である。そして何と言っても素晴らしいのはテノールのクラウスの歌うアルフレードである。今まで聴いたアルフレードの中で最高でないかと思ったりしました。
1982年録音のムーティ盤は大変、気に入りました。今後「椿姫」の全曲CDを聴こうと思うと、このムーティ盤に手が伸びるでしょう。

参考ですが2007年ミラノ・スカラ座での公演の録画を収録したDVDの感想を書いた昨年12月の記事はこちらです。
http://blog.goo.ne.jp/0612-0523/e/c0c4b965b55fc510ce2495dd9be07900


なお、この記事の冒頭の歌劇「椿姫」の表記の横に()内に「ラ・トラヴィアータ」と表記させて頂きました。昔から、このオペラは我が国では「椿姫」の題名で親しまれていますが原題の「ラ・トラヴィアータ」(直訳すると「道を踏み外した女」)の方が、このオペラの本質が見えてくると思い、あえて表記させて頂きました。