オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

バレエ「ジゼル」

2008年07月31日 15時58分44秒 | 2008-2009年シーズン
昨日、Amazonより届いたバレエ「ジゼル」のDVDを観る。このバレエ第1幕のジゼルの登場のソロなどは知っていたが全曲を通して観るのは恥ずかしいことに初めてである。

ロマンチック・バレエの最高傑作と言われている「ジゼル」が初演されたのは1841年、パリ・オペラ座である。作曲者はフランスのアダルフ・アダンである。
ドイツの詩人ハイネの「ドイツより」の中に出て来る「ウィリ(妖精)」の伝説、結婚を待たずに死んだ若い乙女たちがウィリになり通りかかる旅人を死ぬまで踊り狂わせ、復讐の念をはらすという話を基に台本が書かれバレエとなったものである。

あらすじ
第1幕
村娘ジゼルを愛している若い伯爵アルベルトは彼女に言い寄る為、身分を隠していつも農民のなりをしている。
森番のヒラリオンも彼女を愛していてジゼルにアルベルトの事で忠告するが彼女は耳を貸さない。
ヒラリオンはアルベルトの小屋にこっそり忍び込み、そこで伯爵家の紋章の入った剣を発見する。
角笛の音がして、狩人の一行がやってくる。その中にはアルベルトの婚約者バチルドもいた。バチルドはジゼルの美しさにひかれ自分の首飾りを与える。
農民たちの収穫祭が盛り上がったときヒラリオンが現れ伯爵の紋章入りの剣を見せてアルベルトの正体を暴くがジゼルは信じようとはしない。
そこでヒラリオンは角笛を吹き、当惑するアルベルトの前にバチルドが現れる。愛する人の裏切りを知ったジゼルは、絶望し、正気を失い、遂には意識を失い息絶える。(幕)
第2幕
真夜中、ヒラリオンはジゼルの墓にやってくるがウィリ(妖精)達が現れたので、彼はあわてて逃げていく。このあたりは真夜中になると、結婚を前にして死んだ乙女たちの霊がウィリになって現れ、そこにやって来た男たちを死ぬまで踊らされからである。
ウィリの女王ミルタはジゼルの亡霊を呼び出す。彼女もウィりとなるのである。
ジゼルの墓にアルベルトがやって来て墓に花を供える。ジゼルは彼を許す。
ウィリ達はヒラリオンを追いつめ彼を湖に突き落とす。ウィリ達は次にアルベルトを見つけ、ミルタは彼を死ぬまで踊りらせるよう命じる。ジゼルはアルベルトを見逃してくれるようミルタに哀願するが聞き入れてくれない。
アルベルトは倒れるまで踊らされ、息も絶えようとした時、夜明けの鐘が鳴り日が昇るとともにウィリ達の支配力は失せてしまう。アルベルトは助かり、ジゼルはアルベルトに最後の別れを告げ、夜明け前のもやの中に消えていく。(幕)

第2幕は日本的に言うと「現世」と「黄泉の国」が舞台になる、たいへんなストーリーである。
今回、私が入手したDVDは1983年キーロフ歌劇場で収録された映像である。思った以上に映像状態が鮮明で無いのが残念であるが、しかし、何と言ってもジゼル役のガリーナ・メゼンツェワが本当に素晴らしい。第1幕の最後、本当に涙を流しながら踊っている!感動的なジゼルである。
詳しくはこちら

さて、このバレエを中野友加里さんが新シーズンのフリーで演ずるのである。
氷上でどんなジゼルを見せてくれるのであろうか?どの曲で素晴らしいドーナツ・スピンや表情豊かなスパイラルを披露してくれるのであろうか?新しいシーズンが待ち遠しい。

ホルスト・シュタイン死去

2008年07月30日 23時00分48秒 | 名演奏家の思い出
昨晩は中間決算の棚卸しの為、徹夜になってしまいフラフラしながら少し前に帰宅した。やっと目を通した今日の朝刊の社会面の片隅の記事を見て驚いた。

ドイツの名指揮者でNHK交響楽団の名誉指揮者のホルスト・シュタイン死去の記事が目に飛び込んできた。80歳だった。シュタインは録音も少なく決してスター指揮者ではなく(あの独特の風貌)まさに、オペラを知り尽くした、たたき上げの知る人ぞ知る名指揮者だったといえます。やはりバイロイト音楽祭のご常連だっただけにワーグナーが最高だったと思います。
大学生時代、シュタインのN響の定期演奏会を2回聴いています。1回目はオール・ベートーヴェンプログラム、2回目は「ローエングリン」「ワルキューレ」を中心としたワーグナープログラムでドイツ音楽が大好きな私にとって忘れがたい思い出になっています。特に1回目の演奏会ではN響の定期では珍しくアンコール演奏がありウェーバーの歌劇「オイリアンテ」序曲が演奏され大変な名演で、私はこの一曲でシュタインが大変な力量を持った名指揮者であることを確信しました。終演後、NHKホールの楽屋口でサインを頂いたことも思い出の一つとなっています。
また15年ほど前、ハンベルク交響楽団を率いて我が町へやってきてシューマンのピアノ協奏曲(ピアノ独奏はアルゲリッチ)とブルックナーの交響曲第4番を演奏しオーケストラを聴く醍醐味を自分の住む田舎町で味合わせてもらったのも思い出となっています。(アンコールは「ローエングリン」第1幕への前奏曲だった)

また一人、私の青春時代を飾る演奏家が世を去ってしまい寂しさで一杯です。彼の残した録音ではウィーンフィルとのワーグナーの序曲、前奏曲集のレコードが忘れられません。特に歌劇「さまよえるオランダ人」序曲はいまだにこの曲の演奏の最高のものではないかと思っています。残念ながらCD化されたものは所持していませんが捜してみたいと思っています。
休みの日にゆっくりとバイロイト音楽祭での「パルシファル」を収録したDVDを見て、この名指揮者を偲ぶこととしましょう。

「ジャクリーヌ・デュ・プレ」「ジゼル」

2008年07月28日 22時27分03秒 | 音楽
このところ棚卸しの準備等で忙しい為か、たいへん体が重い。
朝、起きてすぐ高血圧の薬が無くなったので懸かりつけの病院へ行く。血圧を計ると上が145、下が95であまりよくない。医者にもいろいろ言われて帰る。こちらは昨日は気温が37度を超えていた。その中で仕事をしているのだから、どうにもならないのかもしれない。

帰宅して気が沈んでいる中で何のCDを聴こうかとあれこれ思案する。
ドヴォルザーク作曲チェロ協奏曲
ジャクリーヌ・デュ・プレの独奏、バレンボイム指揮シカゴ交響楽団の録音を聴く。デュ・プレがEMIで録音した協奏曲を全て収録した4枚組のアルバムは私の愛聴盤である。ドヴォルザークの録音はレコードでも持っていましたがCD化されて音が生生しくなり、彼女の息ずかいが聴こえそうである。第2楽章では感情を切々と訴えてくる演奏を2度繰り返して聴く。彼女はとうとう来日しませんでしたが1973年バレンボイム指揮のNHK交響楽団の定期演奏会のソリストとして登場予定でした。しかし、その時すでに病魔が彼女をむしばんでいたのでしょう。来日は果たせませんでした。もし来日していたら、その時の映像は大変なお宝映像になっているでしょう。

CDを聴いたあとビールを飲んで夕方まで寝る。起床してパソコンを開けて、いろいろ迷ったが財務大臣の目を盗んでAmazonへバレエ「ジゼル」のDVDを予約する。「ジゼル」は中野友加里さんの新シーズンのフリーの曲目である。やはり自分としては、この作品をきちんと把握して新シーズンを迎えたいものである。

明日は徹夜で棚卸しである。もう寝ましょう。

「2008世界ジュニア選手権」女子シングル

2008年07月28日 10時47分01秒 | 2007-2008年シーズン
開催されて約半年が経ちましたが、やっと今年の春の「2008世界ジュニア選手権」での女子シングルのケーブル放送を録画したDVDを見ました。世界ジュニア選手権を映像で見るのは初めてである。
結果は当然、すでに知っている。選手の名前はアメリカと日本以外の選手は全く知らない状態である。逆に自分にとって未知のスケーターを発見できる楽しみがあります。SPとフリーを見て、大いに楽しんだのであるが、アメリカと日本の選手以外で一人だけ、大変、目を引いた選手がいました。SPでプッチーニの「ジャンニ・スキッキ」から「私のお父さん」のメロディに乗って演技したフィンランドのジョニー・ヴェヘマという選手、かなりの実力者との事だが初めて聞いた名前である。ジャンプはまだまだ未熟だがスピンや音楽に合わせて雰囲気作りは素晴らしいものを感じ、これはと思うものがあった。表情も良くまた容貌もグッと来るものがあった。フリーではラフマニノフの「パガニーニの主題に狂詩曲」で私の好みの曲を衝いて来ました。ジャンプではやはりミスがありましたが印象はSPと同じである。順位は4位でヨーロッパ勢ではトップでした。アメリカ勢の影に隠れてしまいましたが私にとっては今回の大会の一番の注目選手である。

私のアイドル?長洲未来ちゃんは残念ながら3位。優勝を意識しすぎたのか全米選手権での生き生きした演技が見られなかった。SPで3位だったレイチェル・フラットがフリーで一気に1位に駆け上がる。ジャンプが見事!まだ15歳。どこまで伸びるのであろうか!?
表彰台はアメリカの3選手が独占。この3人がアメリカの他の強豪選手を抑えて2年後のバンクーバー冬季オリンピックに登場となると、大変な大会になります。浅田真央さんをどこまで追いかけることが出来るか楽しみである。

我が国の水津瑠美さんは全く実力が発揮出来なくて本当に残念!西野友毬さんのフリーは昨年暮れの全日本選手権と同じ「眠りの森の美女」の音楽での演技。全日本ではガチガチだったが、今回では5位に入り、やはりただ者はない。今後、上位のアメリカの選手達に割って入る為にはジャンプの確実さのレベルアップを計ると凄い存在となるでしょう。

それにしても早く我が家もケーブルテレビをひきたいものである。何度か財務大臣に申請しているが全て却下されている。民放のスケート放送だけでは満足出来なくなっている私にとって大きな課題である。

「ラ・ボエーム」「さまよえるオランダ人」

2008年07月24日 16時51分39秒 | オペラ
FOIの関係でオペラを忘れているように見られてもしかたありませんが、財務大臣の目を盗んでオペラのCDやDVDを静に購入して楽しんでいます。
今日は一気に2組のオペラ全曲CDを聴きました。

最初は私の大好きなネトレプコがミミを歌ったプッチーニの「ラ・ボエーム」
ネトレプコのミミに大いに満足する。第3幕のミミの「さようなら」は本当にきれいな声。ミミといえばミレッラ・フレーニであるが聴いている時はフレーニを忘れる事が出来た。しかし、やはり私にとって最高のミミはフレーニ。難しいものである。次はぜひ映像でネトレプコのミミを見てみたいものである。
ビリャンソンのロドルフォは一本調子でがっかり。
フレーニとパヴァロッティのコンビのカラヤン盤を超える録音はなかなか出ないようである。

2組目はワーグナーの「さまよえるオランダ人」
テオ・アダムのオランダ人、アニア・シリアのゼンタ、マルティ・タルヴェラのダーラント、ジェームス・キングのエリック。
オットー・クレンペラー指揮ニュー・フィルハーモニア管弦楽団、BBC合唱団。
1968年3月ロンドンでのライブ録音(輸入盤 TESTAMENT  SBT2・1423)
またクレンペラーのお宝録音がステレオ録音で登場した。クレンペラーは、この1ヶ月前にEMIでスタジオ録音をしているが、まさかライブ録音があったとは思いもよらなかった。主用キャストはエリック以外は同じである。スタジオ録音は私はレコードで持っているが、あまり演奏の記憶が無い。
今回の録音ではその当時バイロイト音楽祭で活躍していたアダムのオランダ人とシリアのゼンタが、やはり素晴らしい。第二幕後半のオランダ人とゼンタの2重唱は最高の聴き所といってよいでしょう。
そしてクレンペラーの指揮する、どっしりしたオケのサウンド。巨匠ならではである。ただ残念なのはコーラスがやはり弱い点。どうしてもベームがバイロイトで指揮したライブ録音の印象が強烈である。
なお、この録音の演奏は一幕版ではなく1848年版とのことで序曲や終幕の最後の救済のモチーフは無く重々しく終わっているのが変わっている。
クレンペラーのお宝録音、次は何が登場するのか興味深々である。



映画「東京オリンピック」

2008年07月23日 23時42分36秒 | 映画
世間は「海の日」などで連休でしたが私は7連勤で、やっと明日は休みでクタクタである。

「海の日」にNHK・BS2で市川昆監督の代表作「東京オリンピック」の放送がありました。初めて公開された時、記録か芸術か、賛否両論だったらしいですが、いまだに評価が高いのは、市川監督の映画監督としての美意識の高さ、芸術性の高さでしょう。

東京オリンピックが開催された時、私は小学1年生で、開会式や一部の競技をテレビで見てたらしいですが記憶がありません。ただ、しっかりと憶えているのは、オリンピック前に聖火が我が町を通過するとのことで、日の丸と五輪の小旗を持って、学校から見に行った事をはっきりと憶えています。

映画で圧巻だったのは、やはりマラソンのアベベである。まさに走る哲学者である。しかし、ふと後を振り向くシーンがあります。やはり2位につけている選手がきになったのでしょうか?大変印象に残りました。その時、2位につけていた日本の円谷選手はアベベが振り向いた事に気が付いていたのでしょうか?今となっては何もわかりません。
円谷選手が自殺したのは私が小学4年の時で、はっきりと憶えています。翌年のメキシコオリンピックを目の前にして自ら命を絶ってしまいました。当時、学級新聞に取り上げた事を憶えています。

もうすぐ北京オリンピック。どんなドラマが生まれるのでしょうか?楽しみです。

スカパ!

2008年07月19日 22時40分48秒 | 2007-2008年シーズン
今年の3月のフィギュアスケート世界選手権のペアのフリー、そして世界ジュニア選手権の女子フリーのケーブルテレビ(スカパ)の放送を録画したDVDがやっと手に入りました。
私は女子シングルの次にペアが好きです。この前の「フレンズ・オン・アイス」でもペアの二組の演技には大いに楽しんだ後なので録画を見るのが楽しみである。世界選手権のペアの地上波やBSの放送はいつあったのであろうか?チェック不足の為、見事に見逃してしまいました。
フィギュアスケートの人気は高いのですが男子と女子のシングルに偏っているのがたいへん残念です。ペアやアイスダンスもきちんと放送されない限り、このフィギュアスケートの人気は本物といえないと思います。
そしてジュニアでは残念ながら2位に終わりましたが私のアイドル?長洲未来ちゃんの演技が楽しみです。

世間は連休ですが私は仕事三昧。来週の木曜が休みなので、その時に、ゆっくりと見ましょう。


 

中野友加里さんの「ロマンス」

2008年07月18日 15時01分27秒 | フレンズ・オン・アイス2008
この前の「フレンズ オン アイス」での中野友加里さんのプログラムは一週間前の「ドリーム・オン・アイス」と同じ曲と思っていたがリンクに登場した時、衣装が全く違っていたので「あれ?」と思い、演技が始まるとたいへんロマンチックな曲で意表を衝かれました。そして残念なことに曲目がわからない!後から調べてみるとショスタコーヴィッチ作曲、組曲「馬あぶ」より「ロマンス」という曲であることがわかりました。こんな曲があったのか!という思いである。
今日、わが町の商店街のN楽器のCD売り場へこの曲のCDを捜しにいく。おそらく無いであろうと予想していたが何と2種類のCDがありホッとする。一種類は組曲全て収録されていたが、もう1種類の方のジャケットの写真を見て美人には弱いので、現在世界のヴァイオリニストで大変注目されているジャニーヌ・ヤンセンのリサイタル盤を購入する。(少し前、音楽評論家の宇野功芳氏が大変ほめていた記事の記憶があった)
帰宅してすぐに「ロマンス」から聴く。2分半ほどの演奏だが確かにこの曲だったと一人、悦にはいる。作曲者を伏されていたら誰もショスタコーヴィッチの作品とは思えないくらいロマンチックな曲である。
なお、このアルバムにはキム・ヨナさんで有名になったヴォーン・ウイリアムズ作曲「揚げひばり」や浅田真央さんの新シーズンのフリーの曲目のハチャトリアン作曲「仮面舞踏会」から「夜想曲」も収録されているので、スケートファンには、ちょっとした、お薦めCDである。
詳しくはこちら

CDの曲の解説では1955年、E・ヴィニッチの小説を映画化した「馬あぶ」の為に作曲された作品であるとの事だが、映画のあらすじなどは全く記されていないので「ロマンス」がどのような場面で使用されているのか全く、わかりません。
中野友加里さんの公式サイトによるとフリーは「ジゼル」と発表されましたがSPの「ロマンス」との共通するテーマは「恋」。それぞれ違った解釈で、それぞれの「恋」を表現するとの事です。
「馬あぶ」という変わった?題名ですが中野さんの公式サイトから何かラブストーリーを予感させるものがあります。
http://yukarinakano.jp/ja/journal/index.html

新しいシーズンがますます楽しみになってきました。


中野友加里さんの「ジゼル」

2008年07月17日 23時41分09秒 | 2008-2009年シーズン
中野友加里さんの新シーズンのフリーの曲目がバレエ音楽「ジゼル」と発表されました。
SPがショスタコーヴィッチの作品で変化球で攻めてきましたがフリーは正統派のバレエ音楽でズドンと直球勝負の感がします。以前の「ドン・キホーテ」を連想します。
あの素晴らしいドーナツスピンが楽しみです。そして衣装も素敵でしょうね。
http://yukarinakano.jp/ja/profile/pgs0809.html

「フレンズ オン アイス 2008を観て」 その2

2008年07月15日 15時01分26秒 | フレンズ・オン・アイス2008
「ドリーム・オン・アイス」がBSで放送され地上波でカットされた鈴木明子さんや石川翔子さん、そして絶品の浅田真央さんのタンゴの演技を楽しんでいるがショー全体から見ると何か物足りない。昨今、フィギュアスケートの人気が高いですが本当に本物でしょうか?どうしても「真央ちゃん」や「ミキティー」が中心で、その他の選手、そしてペアやアイスダンスなどには、どうも興味が薄いようである。お目当てのスケーターの演技が観られない。テレビ局の地上波の放送では、それが露骨に出ていて面白くなかった。浅田さんや安藤さんを特集で取り上げるのなら、訳のわからんインタビューよりも技のレベルの高さやジャンプの素晴らしさなどもっと取り上げて奥深く放送して欲しいものである。それらがフィギュアスケートの魅力につながると思います。本当にスケートファンの拡大を図りたいならばである。
「ドリーム・オン・アイス」では男子と女子シングル以外ではシンクロは別としてペアの川口&スミルノフ組のみである。アイスダンスは無し。せっかくのイベントなのでもっといろいろなものを見せて欲しいものである。

「フレンズ オン アイス」ではペアがパン&トンと井上&ボルトウィンの2組。そしてアイスダンスはベルビン&アゴスト。素晴らしい顔ぶれである。彼らの素晴らしい演技をもっと多くの方々に見て欲しいものである。その他にも日本のアイスショーでは、あまり登場しないライサチェックやシェーリーン・ボーンそして佐藤有香さんがからむのであるから、大変魅力的である.
荒川静香さんがショーを企画するにあたって単に仲間を呼んで今回の顔ぶれになったのでは無いと思います。いかにフィギュアスケートの持つ多様な魅力をいかに観客に伝えるか、計算して出演の依頼をしているはず。単に名前のよく知れているスケーターを並べているだけではないと言えるでしょう。
やはり前回でも述べましたが欧米のアイスショーに出演して本場のアイスショーを知り尽くしている荒川さんの力量の素晴らしさに舌を巻くしかありません。

おそらく会場は今後も新横浜スケートセンターを動くことはないと思います。アイスショーを行うには一番いい広さの会場だと思います。私が過去、脚を運んだ大阪のなみはやドームや広島のビッグエッグは大きすぎるように感じます。
地方や遠方に住んでいる者にとって遠くてつらいですが、本当にフィギュアスケートを愛しているのならば「フレンズ オン アイス」は無理してでも行くべきであると今回、痛感しました。

「N響アワー」での黒澤明監督作品

2008年07月15日 00時39分00秒 | 映画
昨日は体調不良のため「N響アワー」も録画にして眠りについたので今日、仕事から帰宅後、録画を見ました。
黒澤明監督の音楽へのこだわりが娘さんの黒澤明子さんのコメントなどから、よくわかり、面白かった。

「影武者」とスッペの喜歌劇「軽騎兵」序曲の関係は面白かった。確か「影武者」の劇場版の予告編ではこの序曲が流れていた事を記憶しています。

「赤ひげ」とハイドンの交響曲の関係は知っていました。それよりも黒澤監督がこの作品を撮影中、スタジオでベートーヴェンの第9交響曲の第4楽章をスタッフに聴かせ叫んだそうです。「この音色、このメロディを出せなかったら、この作品はダメなんだぞ!」こちらのエピソードの方が興味あります。

黒澤作品の多くは映画館で見ました。「羅生門」は池袋の文芸座で観ました。(この映画館も今は無くなっているらしい)早坂文雄作曲のボレロの音楽は衝撃的でした。
一番緊張して観たのは、やはり「乱」でしょう。巨匠黒澤監督の新作という事もありましたが、それよりも音楽が武満徹だったという事も一因でした。「世界のクロサワ」と「世界のタケミツ」現場では普通の世界ではなかったと推測されます。お互い、顔を合わせて、どんな仕事ぶりだったか知りたかった!

NHKは黒澤明没後10年と言いながら先週,衛星第2で昼間、派手な予告なしに、いきなり小津安二郎監督作品の中で傑作中の傑作「麦秋」「東京物語」を2日続けて放送しました。2本とも録画してDVDにダビングしました。
2本続けて観て静かな感動が湧いてきました。特に今回は「麦秋」に大変惹かれました。2本とも原節子、笠智衆、杉村春子、東山千栄子などの名優たちの淡々とした演技の中でみせる静けさ、そして時には見せる激しさには時間を経つのを忘れるものがあります。
黒澤監督は最晩年、小津監督の作品のビデオを熱心に見ていたと聞いています。
この巨匠は死を目の前にして何を感じ見ていたのでしょうか?今は知るよしもありません。


散々な一日。

2008年07月13日 20時38分41秒 | 私事
今日は散々な一日であった。

朝から、どうも体の調子が普通ではない感じであったが朝礼中、貧血を起こしてしまった。少し休んで売り場に立ってみたが、体が重くどうもいけない。
大事をとって早退して昏々と眠り、今、起きたところである。
最近、ハードな日が続いていたので疲れがたまっていたのであろうか?

やはり若くはない。自分をもっと大切にしていきたい。

今晩の「N響アワー」のゲストは黒澤明子さん。今は亡き映画監督黒澤明氏の娘さんである。黒澤監督作品の音楽も素晴らしいものがありました。早坂文雄、武満徹、佐藤勝、そして池辺晋一郎。その時代を代表する日本の作曲家たちが音楽を担当しています。
黒澤監督の音楽に対する考え方などを知る事ができるのではないかと番組を楽しみにしています。

近況。

2008年07月12日 00時55分57秒 | 私事
通勤中の自家用車の中では「仮面舞踏会」のワルツばかり聴いている。

仕事中も絶えず頭の中で荒川静香さんと中野友加里さんが舞っている。

「フレンズ オン アイス」での夢のようなひと時と現実のギャップが激し過ぎて、疲れが日に日に溜まるいっぽうである。クラクラする。

私と荒川静香さんがアンマッチのようで社内では不思議がられている。

数日前、私のデスクの上に荒川さんの大きな写真がある「弐萬園堂」の新聞チラシがドンと置かれていた。

帰宅したらショー当日のパンフレットと1000円で買った出演者の集合写真ばかり眺めている。

そして頭のなかで「クリスマス オン アイス」という言葉がよぎりだした。

しかし楽しい事、美しいことを思うときは、周りから見ると、こっけいかもしれませんが、自分自身は大変、幸せである。








「フレンズ オン アイス」

2008年07月10日 23時55分45秒 | フレンズ・オン・アイス2008
昨日、放送されたBSフジでの「ドリーム・オン・アイス」の録画を見る。
地上波では私が注目している鈴木明子さんと石川翔子さんの演技がカットされていて心配でしたがBSでは放送され一安心する。今回もカットされたらテレビ局に抗議をするところであった。
鈴木明子さんの演技は前半ジャンプの失敗はありましたが、新シーズン目が離せない存在でしょう。見事なタンゴでした。それにしても物凄い色気で、おじさんは胸がドキドキしました。
しかし、どうしても「フレンズ オン アイス」と比べてしまいます。この2つのアイスショーの違い、いろいろと考えてしまいます。休みの日にゆっくりと考えてみたいと思います。
いまだに私の頭の中で純白の衣装を着た荒川静香さんと中野友加里さんが、まだ舞っています。たいへんなものを観たというのが実感です。ここ当分は「「フレンズ オン アイス」から抜け出すことは出来ないでしょう。早くスケート雑誌の最新号の発売が待ちどうしいです。

「フレンズ オン アイス 2008」を観て

2008年07月08日 11時04分28秒 | フレンズ・オン・アイス2008
「フレンズ オン アイス 2008を観て」 2008年7月5日 新横浜スケートセンター 12時30分開演

公演を観て数日が経ちました。素晴らしく、感動的なアイスショーでした。いまだにあの時の事は夢だったのではないか?まさに「真夏の夜の夢」だったのではないか?と思う事があります。しかし当日、会場で購入した前日のリハーサルでの出演者の皆さんの集合写真を眺めると、やはり現実であったことを確信する事が出来る自分自身がいます。

第1部の最後、荒川静香さんと中野友加里さんが純白の衣装に身を包んでデュオを演じました。なんという美しさ!なんという贅沢!二人がいっしょに繰り出すジャンプやスピンの美しさ!何と表現したらよいのでしょうか?二人とも世界最高レベルの技術の持ち主ですが全く自分の技術を誇示する事はなく、ただひたすら無心にフィギュアスケートの美しさをみている者に伝えてくれている。それを生で観る(それも数メートル前)事ができた幸運!私のとってまさにこの2人の演技の間、時間が止まっていたといっても過言でありません。私の当日の座席は東側1階のほぼ中央でS席としては一番前(すぐ手前はリンクサイド)実質前から5番目という条件の良い位置にいたのも幸運でした。これを観ることが出来ただけでも無理をした甲斐があったというものです。

今回、新横浜まで行く事にはたいへんな決心とエネルギーが必要でした。しかしスケート雑誌でみた昨年の「フレンズ オン アイス」の写真をみて他のアイスショーと違う「何か」を感じ、ぜひ観てみたいと思い今回思い切って新横浜まで馳せ参じました。この「何か」が今回の感動の理由であり、荒川さんのアイスショーに対する「思い」、ファンに対する気持ちだったのではないかと思います。荒川さんの「思い」がショー全体から伝わり心に残った喜びは言い様がありません。
チケットを購入して当日まで一番に思ったことは大好きな荒川静香さんに会える!そして「フレンズ」の一員として荒川さんの次に好きな中野友加里さんも登場するとの事で他にもビッグネームはありましたが、この二人に大きな楽しみが集中していましたが公演が終わって胸が一杯になった事は「フレンズ オブ アイス2008」というアイスショーを観ることのできたと言う「喜び」でした。
最近、民放でアイスショーの放送がよくあり、内外の有名スケーターの演技を楽しんできましたが、アイスショーは単に有名スケーターが一人ずつ自分のレパートリーを披露する場であるような番組が多いのですが「フレンズ オン アイス」はそれらと全く次元の違う世界であったことは間違いありません。荒川さんはアマチュア時代からアイスショーに対する強い思いがあったと聞いています。またご自身もアイスショーの本場のアメリカやヨーロッパのショーにも出演してご自身が吸収してきたものを惜しみなく披露して私たちをアイスショーの世界に導いてくれている。また現在、日本のスケート界には荒川さんの思っている方向に体現できる人材(高橋大輔さんや中野友加里さんなど)も多数存在しているのも心強いことであります。昨年も観た方から聞くと、今年は昨年のショーと比べてさらにパワーアップしていたとの事。と、言う事は来年はもっと凄いということになります。

本当は高橋大輔さんやペアのパン&トン、アイスダンスのベルビン&アゴストなど「フレンズ」の演技や他の演目にもふれるべきでしょうが、またの機会に。
今は、このような素晴らしいアイスショーを見せて下さった荒川静香さんのアイスショーに対する高い見識、実行力、そして深い愛情に感謝と尊敬の念の気持ちで一杯です。

最後に会場では早くも12月の「クリスマス オン アイス」のチラシが置かれていて、ぐらつくものがあります。また来年の「フレンズ オン アイス」は・・・
おそらく荒川さんの演技を観て震えている自分が新横浜の会場にいるのでしょう。