オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

大河ドラマ「八重の桜」 その2

2013年06月30日 23時07分39秒 | テレビ
今日は仕事を終えて帰宅すると、すぐに本日放送のNHK大河ドラマ「八重の桜」の録画を見る。
本日の放送は、おそらく、この大河ドラマ・前半の最大の山場だろう。
会津戦争。
白虎隊、そして家老・西郷頼母の妻子たちの21人の自刃。
頼母の妻の最後の歌。

なよ竹の
風にまかすり身ながらも
たわまぬ節は
ありとこそきけ

官軍が西郷頼母の屋敷に踏み込んだ時の様子も、きちんと再現され胸を打つ。この戦(いくさ)のむごさが迫ってくる。
今まで、幕末と言うと、薩摩や長州、江戸幕府の視点から見たドラマが、ほとんどでしたが、今回は会津から見た幕末。
これまでだったら、江戸城を明け渡して、徳川慶喜が蟄居したところで幕末が終わったように思ってしまうのだが、そうではなかったことを強く実感する。
八重役の綾瀬はるか、熱演。
来週は、おそらく黒木メイサ扮する中野竹子の壮絶な最後のシーンが、あるのだろう。
昨年の大河ドラマ「平清盛」は低視聴率で話題になっていたが、私は1回も逃さないで見た。
今年の「八重の桜」も視聴率で苦しんでいるらしい。
しかし、私は今のところ、1回の逃さないで、きちんと見ている。
この会津戦争から文明開化へ、どのようにドラマが転換されるのか楽しみにしています。

ならぬことはならぬものです。



今頃、土産話

2013年06月27日 14時27分58秒 | 鈴木明子さん



今日、昨年暮以来、久し振りに姪(私の妹の娘)と会う。
姪は今年の1月、大阪へ、スターズ・オン・アイスを見に行っているが、まだ土産話を聞いていなかった。
彼女にとって初めて生で見るアイスショーだった。ちなみに彼女は東京のM音楽大学卒業後、ピアノの先生をしている。

叔父「浅田真央さんは、やっぱりメリーポピンズ?」
姪(にっこりと)「メリーポインズ!」
叔父「荒川静香さんは何を滑ったの?」
姪 「・・・忘れちゃった」
叔父「浅田真央さんや荒川静香さん以外に誰が出ていたの?」
姪 「ジョアニー・ロシェットに鈴木明子さん」
叔父「鈴木明子さんはシェルブールの雨傘だったのかな?」
姪 「そうシェルブールの雨傘」
叔父「良かっただろうなあ~」
姪 「本当にきれいだった。見ていて本当に涙が出てきたよ」

(注意)上記会話、実際は、かなりの讃岐弁による会話でしたので標準語で記載させて頂きました。

荒川静香さんの演技を忘れるとは言語同断の大問題であるが、鈴木明子さんの「シェルブールの雨傘」は、たいへんなインパクトだったらしい。
それにしても鈴木明子さんの「シェルブールの雨傘」は私も見たかった!
帰り際に昨年のフレンズ・オン・アイスのDVDを手渡す。
「早く返してね」
これから映画「シェルブールの雨傘」のDVDでも見ようかな?

 

気分転換

2013年06月25日 21時56分45秒 | 2013年、THE ICE大阪公演


今日はロクでもない一日だった。

このところ悪いことばかり。一度、厄除けをしなくてはいけないのかもしれない。

こんな時は、まずは気分転換。

職場からNHKのラジオ放送を聴きながらの自家用車で帰宅する。

ラジオ放送では何と浅田舞さんが出演。

約35分の道中、重たい気分が何故かルンルンになる。

そう言えば、以前、手をつないでデートしたいスケーターに、真央さんの姉ちゃんを挙げた事が、あったっけ。

映像は今年5月18日のナゴヤドームでの始球式。

舞さん、こっちむいて~!

歌劇「さまよえるオランダ人」ならぬ、若い女の子大好きの「さ迷えるおじさん」の困ったコメントでした。



スカラ座の歌劇「椿姫」

2013年06月24日 14時22分04秒 | オペラ
今日は公休日だが朝から携帯電話が鳴りっぱなし。
朝から最悪。明日の出社が気が重いが、逃げるわけには行かない。私が処理しなくてはいけない。
最近、どうも歯車が狂っている。
昼から少しでも気分を変えようと思い、オペラのDVDを見る。
選んだのはヴェルディの歌劇「椿姫」
数日前、CSの洋画専門チャンネルで久し振りに映画「プリティ・ウーマン」を見た余韻が、まだ残っていたのかな?
何と言う単純さ。
2007年、ミラノ・スカラ座での公演の映像。
ヴィオレッタ役は、アンジェラ・ゲオルギュー、アルフレード役はラモン・ヴァルガス。
ロリン・マゼール指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団、合唱団。
演出はイタリアの映画監督リリアナ・カヴァーニ。
カヴァーニの作品で忘れられないのは1973年制作の「愛の嵐」
ダーク・ボガードと シャーロット・ランプリング主演による元ナチス親衛隊員とゲットーに収容された少女の倒錯した愛を描いた映画。
そんな作品を発表した映画監督によるオペラの舞台。
たいへん奇抜な演出かと思うと、全くそうではない。
決して奇をてらった演出ではなく、オーソドックスな演出。
真正面からオペラそのものとらえ、ヴェルディの音楽の素晴らしさをストレートに伝えくれる演出。
また第1幕の舞台装置も豪華で、現在、オペラの演出の主流?になっている読み替えの演出とは別世界の舞台。
安心してオペラの世界に入って行くことが出来ます。
オペラは、やはり、こうでなくては!
やっぱりオペラの主役は音楽!演出は、その音楽を、たっぷりと聴かせ、音楽を生かせるものであって欲しい。
そしてヴィオレッタ役のアンジェラ・ゲオルギューは容貌といい、その歌といいヴィオレッタにピッタリ。
私はやっぱりネトレプコのヴィオレッタよりゲオルギューのヴィオレッタの方が好きだな。
ただ、私にとってネトレプコがいいか?ゲオルギューの方がいいか?というのは永遠の重要な問題でありまする。美人には弱い。

さて歌劇「椿姫」で私が一番好きな場面。
第2幕の終わり、ヴィオレッタがアルフレードに別れを告げて駆け去る場面。

「アルフレード愛してね、私があなたを愛するほどに、!お別れよ」

ここを一番、感動的に歌ったのは、やはりマリア・カラスでしょう。
さて映画「プリティ・ウーマン」のラストで、この音楽が効果的に使われいて私を嬉しくさせてくれます。
オペラでは悲しい場面なのに、「プリティ・ウーマン」では八ーピーエンドの場面。この対比の面白さ。音楽の使い方の面白さ。
映画の中でリチャード・ギアとジュリア・ロバーツが見に行ったオペラが「椿姫」
終演後、ジュリア・ロバーツが流した涙の意味も、そして、なぜ身を引こうとしたのか、このオペラを知れば知るほど分かるような気がします。
映画「プリティウーマン」といえばロイ・オービソンの主題歌が有名ですが、歌劇「椿姫」の音楽も忘れて欲しくないですな。










 

映画「プリティ・ウーマン」

2013年06月22日 14時14分22秒 | 映画
昨晩、それも、かなり深夜、CSの洋画専門チャンネルで「プリティ・ウーマン」を見る。
ウォール街きっての実業家とコールガールが結ばれる現代版のシンデレラ・ストーリー。
主演はリチャード・ギアとジュリア・ロバーツ。
映画が進むにつれて、コールガールからレディへ変身していくジュリア・ロバーツの美しさが輝きを増して行く様には、仕事の疲れも飛んで行きます。
この映画はオペラ好きの私にとって、たまらない作品。

映画の後半、2人が初めてオペラを見に行った時のリチャード・ギアの私にとって嬉しいセリフ。

「オペラ体験は最初が肝心だ。
 好きか、嫌いかだ。
 好きなら、一生の友になる。
 嫌いなら君の魂にならない」

私の最初にオペラの洗礼を浴びたのは高校生の時。テレビで見たマリア・カラスの来日公演の放送。
それから、ずっとオペラは私にとって、切っても切れないものになってしまった。
なお、このオペラのシーンではヴェルディの歌劇「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」が登場するのが憎い。
このオペラが単なる有名オペラだからと言うだけで、この映画に使用されたのではあるまい。
オペラの好きな人間にとって、ちょっと、くすぐられるものがあります。
「ラ・トラヴィアータ」を直訳すると「道を踏み外した女」
パリの高級娼婦と田舎の純朴な青年紳士との出会いと別れのドラマ。
オペラは最後、ヒロインが死んでいく悲劇。
しかし、この映画の最後は、オペラとは逆コースのハッピーエンド。
そこに、このオペラの音楽が重なっていく。
それにしても、この映画は落ち込んでいる時、疲れている時、何か元気になる作品。
たまには、こういう映画も、いいもんだ。











「THE ICE」のチケット

2013年06月21日 23時13分36秒 | 2013年、THE ICE大阪公演
一昨日、「THE ICE」のチケットが届きました。
しかし、まだ開封していない。まだ自分の座席も確認していない。
浅田真央さんを筆頭に、村上佳菜子さん、アシュリー・ワーグナーなど、そうそうたる顔ぶれ。
高橋成美さんの名前もある。
何の不足が、あるのだろうか?
私の根底にあるもの。
やはり「フレンズ・オン・アイス」
5年連続で会場に脚を運んだのだから、諦めているとは言え、まだ踏ん切りのつかないものが心の底で残っている。
今年も第2部の冒頭、何が起きるのかと思うと、いてもたっても、いられない気持ち。
今後、立ち見席の予約販売は、あるのだろうか?
まだまだ、そんな淡い期待が私の心の中で残っている。
早く、この気持ちを消さなくては!
早く、「THE ICE」に気持ちを100%持っていかなくては・・・!
そうだ!浅田真央さんやグレーシー・ゴールドが私を待っているのだ!
しかし「フレンズ・オン・アイス」のプレ・オーダーと一般前売りに外れたのは、本当に堪えた。
もう来年以降も、二度と「フレンズ・オン・アイス」を見ることは出来ないのかもしれない。
だが長洲未来さんやシブタニ兄妹を「THE ICE」で見ることが出来るのではないか!
この贅沢が分からない自分ではない。
何をぐずぐずと考えているのだ?
とにかく、とにかく早く気持ちを切り替えよう!



写真は昨年のフレンズ・オン・アイス第2部冒頭の荒川静香さん、安藤美姫さん、高橋大輔さんの3人のコラボによる「白鳥の湖」
今年、フレンズ・オン・アイスへ行けなくても、昨年、この凄かったコラボを見ることが出来ただけでも幸せと思うべきか・・・。
ん~。どうも諦めきれないものがあります。




今日、聴いたCD 6月20日

2013年06月20日 14時13分11秒 | 今日、聴いたCD
①ベートーヴェン 交響曲第4番、第5番 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(1943年 ベルリンでのライブ録音 Delta盤)
②シベリウス 交響曲第1番、第7番 エーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団(ドイツ・グラモフォン盤)

この前の日曜日、フラガール大好きおじさんからのコメントで、当日NHK・Eテレで放送されたヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団のベートーヴェンの交響曲を聴いて「妙にすっきりした気分になった」と、ありました。
そのコメントを読んで、現在、心身共に病んでいる?私も、ベートーヴェンの交響曲を無性に聴きたくなりました。
やっと本日は公休日。朝一番、手にしたCDは、ベートーヴェンの交響曲。それも、フルトヴェングラーの古いライブ録音。
フルトヴェングラー指揮ベルリンフィルによるベートーヴェンの交響曲第5番と言うと1957年のライブ録音が、特に有名ですが、私は、この1843年のライブ録音も好きです。
私の所持しているDelta盤による復刻は素晴らしく、70年も前の録音ですが、たいへんはっきりした響きで、フルトヴェングラーの表現が、手に取るように分かり、そして当時、戦時下だった会場の雰囲気さえ伝わってくるように感じます。
第4番第1楽章冒頭の物凄い息苦しさ。そして第5番第1楽章での響きの深さ、第4楽章のスケールの大きさ。
ベートーヴェンの交響曲に欠かせない迫力、音楽の大きさなど、正にフルトヴェングラーの独壇場。
CDのお蔭で古いライブ録音が見事に蘇った。CDの持つ恩恵に感謝するのみである。

フルトヴェングラーのベートーヴェンのあとはエーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団によるシベリウスの交響曲。
ベルリンの緊迫した雰囲気から、一転、北欧の世界。
7枚のCDによるアルバムから1枚目のCD。シベリウスの最初と最後の交響曲の組み合わせ。
第1楽章の冒頭のクラリネットの音色から始まる神秘的で、息の深い音楽。
そしてシベリウスが行き着いた極限の世界と言うべき第7番。
この第1番と第7番を連続して聴くのが、私は大好きです。
このエーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団によるグラモフォン盤を手に入れてから、第4番以降の交響曲より格下のように言われていた第1番と第2番の魅力に、すっかり目を開かされました。
作品の神髄を知り尽くした演奏家による演奏の持つ力の強さ。
これからも1枚のCDを大切に聴いていきたいものです。


タラソワさん、緊急来日。

2013年06月18日 22時20分00秒 | 浅田真央さん
7月の「THE ICE」の前後にタラソワさんが緊急来日するらしい。

目的は浅田真央さんのフリー、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の振付の精度を上げるためとのこと。

例年、「THE ICE」では、浅田真央さんはエキシビション・プログラムを披露していますが、今年はちょっと違うかな?と期待してしまいます。

とにかく、公演当日の真央さんのプログラムが楽しみです。 

アート・オン・アイスの荒川静香さん

2013年06月17日 22時06分14秒 | 荒川静香さん



アート・オン・アイスでの荒川静香さん。

やっぱり美しく、素晴らしい演技。

今年はフレンズ・オン・アイスで荒川静香さんの演技は見ることが出来ない。

残念ながら、今年は荒川さんは、私に微笑んでくれなかった。

そのため、今年は、浅田真央さん、そしてアメリカとロシアの娘たちの元に走ることとなった。

真央さんの姉ちゃんも気になります。

これも運命か?






意気消沈

2013年06月16日 22時00分38秒 | 2013年、THE ICE大阪公演
今日は朝から気合が入らん。

モチベーションは最低の状態。本当にイカン!

やはりフレンズ・オン・アイスに行けないのが響いている。

家族は「ザ・アイスへ行くのだから良いではないか」と言ってくれるが、やっぱり、心の中の糸が切れたような感じ。

お盆も、正月も働くだけ働いている私が、一年の中で一番楽しみにしているのが、フレンズ・オン・アイスの公演の前日、東京へ乗り込んで、大好きな美術館巡りをして、翌日、公演を見ること。これが、この数年の私の最高の楽しみ、心の贅沢でした。

しかし、今年は、この楽しみが消えてしまった。

今年は上野の国立西洋美術館の常設展でのルノワールやモネの絵画と再会することは出来ないのだ。

そして、猛暑の中、期待を膨らませながら新横浜スケートセンターの前で開場を待つこともないのだ。

毎年、羽田空港に降り立った時、本当の自分を取り戻しているような気がしていた。

私が1年間、一生懸命、働いているのも、この日を楽しみにしていたからである。

それが全て今年は無いのである。本当に無い。何にも無いのである。

しかし、早く立ち直らなくては・・・。これから仕事も忙しくなる。仕事あっての私である。

今日、初めてザ・アイスのホームページを見た。

お!アシュリー・ワーグナーとグレーシー・ゴールドが出演するのか!そして長洲未来さんも!

私の大好きなアメリカの娘たちが来るのか!

そしてソトニコワと言うロシア娘もいるぞ!

ザ・アイスの公演当日まで仕事に全力投球しよう。

早く、早く立ち直ろう。







断念

2013年06月15日 21時13分41秒 | 2013年、THE ICE大阪公演
今年のフレンズ・オン・アイス。

潔く、しかし断腸の思いで断念します。

本日の一般前売り。我が家のパソコンからネットが、つながらないのだから、もう、どうにもならない。

つながった時は全公演売り切れ。

その代り7月28日(日)ザ・アイス大阪公演へ家内と一緒に行ってきます。

チケットは本日確保しました。但し一般前売り開始から約2週間経っているので、あまり、いい席ではありません。

ザ・アイスは浅田真央さん中心のアイスショー。

不満があるはずがないのですが、やはり何か心の中で割り切れないものがあります。

5年連続、通ったフレンズ・オン・アイス。

とうとう途切れてしまった。

昨年の公演の感動が、よみがえってきます。

やっぱり悲しい。

ザ・アイスもたいへん豪華な顔ぶれ。

早く気分を入れ替えたいものです。




今日、聴いたCD 6月13日

2013年06月13日 10時58分17秒 | 今日、聴いたCD
①ブルックナー 交響曲第4番「ロマンテック」 ギュンター・ヴァント指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(2001年録音 Profil盤)
②ショパン バラード第1番、ポロネーズ第1番、第5番、第6番「英雄」、第7番「幻想ポロネーズ」、幻想即興曲作品66、スケルツォ第1番 ウラディミール・ホロヴィッツ(CBS盤)
③シベリウス 「4つの伝説曲」より第1曲「レンミンカイネンとサーリの乙女たち」 エーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団(ドイツ・グラモフォン盤)


昨晩は今年のフレンズ・オン・アイスのプレ・オーダーに外れて、一夜明けても、まだ動揺している。何とも言えないモヤモヤ感、絶望感が私を大きく支配していて、最悪の気分である。
気分を変えようと、朝からCDをガンガン鳴らしている。
最初に聴いたのはブルックナーの音楽。最近はワーグナー、ブルックナー、シベリウスの音楽をよく聴いている。逆にほとんど聴かなくなったのはマーラーである。
さて今日、選んだのはブルックナーの交響曲は第4番である。私は、どちらかと言うとブルックナーの交響曲は後期の作品より1番から4番までの初期の作品が大好きで、よく聴いています。
第4番は以前までは、音楽評論家の宇野功芳氏の影響で、ブルックナーの交響曲の中で一段、質が落ちる作品と言うイメージがありましたが、私自身、現在では、そんな誤ったイメージは完全に払拭している。音楽評論家の弊害と言っていいでしょう。
確かに5番以降の作品に比べて作品の巨大さは薄いですが、第1楽章の冒頭のホルンの響きからして何かアルプスの大自然、空気が伝わってくるようです。また後期の作品より落ちると言われていた第4楽章も後期の作品に匹敵するものがあると思っています。
今日聴いたのはギュンター・ヴァントが指揮したミュンヘンフィルとのライブ録音。ベルリンフィルとの緊迫感のある演奏も忘れられませんが、ミュンヘンフィルの素朴な響きの方が、私は好きだな。
この録音で特に印象に残ったのは演奏後の拍手。よくライブ録音のCDでは拍手をカットしているものがありますが、このCDも、一瞬、拍手はカットしていると思ってしまいましたが、たいへん間を置いての拍手。朝比奈隆のライブ録音での、演奏が終わってすぐの、気ちがいじみた拍手、歓声とは本当に別次元。
やっぱり本場ヨーロッパの聴衆は違うなあ。

さてブルックナーのあと、何を聴こうかと思い、やはり何か狂ったような演奏が聴きたいと思い、選んだのはホロヴィッツのショパンのCD.
ホロヴィッツがCBSに録音したショパンの全録音を3枚のCDに収めたアルバム。
ブルックナーのあと、ショパンの音楽。ハチャメチャですな。
フィギュアスケートの新しいシーズンでは浅田真央さんがショートプログラムで再びショパンの作品が選ばれました。
浅田真央さんのショパンで忘れらないのは2011-12年のシーズンのEXプログラムでのバラード第1番。私は生でもこのプログラムを見ているので忘れられないものがあります。
このアルバムには、バラードの第1番は2種類の録音が収録されていて、演奏の違いを楽しむことが出来ます。
最初、聴いたのは1968年の録音。次に1965年の録音。1965年はホロヴィッツのカーネギーホールでの12年振りの復帰コンサートのライブ録音。
どちらも凄い!どちらが良いとは、とても言えない!
録音の明確さは1968年の録音。ただ、1965年の録音には、物凄い緊迫感を感じます。
このあとポロネーズやスケルツォを聴いて行く。
ショパンを聴くというよりホロヴィッツを聴くと言うのが的を得ているだろう。ただホロヴィッツの演奏には魔物がいる。その魔物見たさにCDに手が伸びるのでしょう。
今日は、ここまで。
次の休みの日にはマズルカやエチュードを聴いてみようか。

最後はシベリウスの作品。
昨年暮からエーメ・ヤルヴィ指揮エーテボリ交響楽団(ドイツ・グラモフォン盤)とパーヴォ・ベルグルンド指揮ボーンマス交響楽団(EMI盤)のシベリウス交響曲全集のアルバムを手に入れて、両方とも、すっかり私の愛聴盤になっています。
これらのアルバムには多くの管弦楽曲も収録されていて、私を楽しませてくれています。
その中で一番のお気に入りはヤルヴィ盤の「四つの伝説」
この四つの曲の中では第2曲が「トゥオネラの白鳥」が特に有名ですが、私は第1曲の「レンミンカイネンとサーリの乙女たち」が特に大好きで、よく聴いています。
この作品の第1曲を飾るにふさわしい何か張りつめた音楽。私にとって、聴いていて何か胸が張り裂けそうになるような音楽。

それにしてもショパンの次にはシベリウス。
ハチャメチャです。