5月24日の日曜の深夜、NHK・BSでブリテン作曲の歌劇「ベニスに死す」が放送され、録画を見終えたところ。
スペイン、マドリード・レアル劇場の2014年の公演での映像。指揮はアレホ・ペレス、演出はウィリー・デッカー。
私はこのオペラの全曲を、映像で見るのはもちろんのこと、きちんと聴くのも初めてでした。
原作はドイツの作家トーマス・マンの小説。
しかし何と言っても有名なのはイタリアの映画監督ルキノ・ヴィスコンティによる映画化されたものでしょう。
私は、この映画は映画館でも見ているし、DVDでも持っているので、この映画に強いイメージを持っている。
原作では主人公アッシェンバッハは作家ですが、映画では作曲家マーラーを彷彿させる音楽家に変更されている。そして、この映画のもう一つの主人公と言えるのがバックに流れる音楽でマーラー作曲の交響曲第5番から第4楽章「アダージェット」が効果的に使われていていた。
しかしオペラである。1973年のブリテン最後のオペラ。
映画のイメージが強い中でブリテンによるオペラである。とにかくオペラ、舞台である。
面白かった。長さは感じなかった。演出も分かりやすく舞台転換も上手だった。当たり前ですがヴィスコンティとは全く違う世界。心理劇と言っていいでしょう。
主人公は原作通り作家。また主人公をとりまく七人である旅情をかきたてる未知の旅人、船に乗りあわせた若作りの老人、ゴンドラの船頭、ホテルの支配人、ディオニソス、ホテルの床屋、流しの音楽家の七役を一人の歌手によって演じさせているのが面白かった。同じ歌手に演じられることによってオペラが進んでいくにつれて、主人公にとりつく死神のように何かジリジリと追い込まれていくように感じさせられて行くものがありました。
オペラの最後、主人公アッシェンバッハが死んで幕を閉じる時の音楽は美しかった。
それにしてもアッシェンバッハを歌うテノール歌手は約二時間半ほとんど舞台で出ずっぱり。たいへんな難役である。もの難役を努めた ジョン・ダザックと言うテノール歌手は本当に見事であった。
ただアッシェンバッハが美を見出す美少年タジオは映画で演じたビョルン・アンドレセンのイメージを払拭できなかった。
これはもうしかたがありません。
まだ、この録画を1回しか見ていません。もっと、このオペラの理解を深めるためにも、やはり何度か繰り返して見直していく必要があるでしょう。
映画「ベニスに死す」より
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スペイン、マドリード・レアル劇場の2014年の公演での映像。指揮はアレホ・ペレス、演出はウィリー・デッカー。
私はこのオペラの全曲を、映像で見るのはもちろんのこと、きちんと聴くのも初めてでした。
原作はドイツの作家トーマス・マンの小説。
しかし何と言っても有名なのはイタリアの映画監督ルキノ・ヴィスコンティによる映画化されたものでしょう。
私は、この映画は映画館でも見ているし、DVDでも持っているので、この映画に強いイメージを持っている。
原作では主人公アッシェンバッハは作家ですが、映画では作曲家マーラーを彷彿させる音楽家に変更されている。そして、この映画のもう一つの主人公と言えるのがバックに流れる音楽でマーラー作曲の交響曲第5番から第4楽章「アダージェット」が効果的に使われていていた。
しかしオペラである。1973年のブリテン最後のオペラ。
映画のイメージが強い中でブリテンによるオペラである。とにかくオペラ、舞台である。
面白かった。長さは感じなかった。演出も分かりやすく舞台転換も上手だった。当たり前ですがヴィスコンティとは全く違う世界。心理劇と言っていいでしょう。
主人公は原作通り作家。また主人公をとりまく七人である旅情をかきたてる未知の旅人、船に乗りあわせた若作りの老人、ゴンドラの船頭、ホテルの支配人、ディオニソス、ホテルの床屋、流しの音楽家の七役を一人の歌手によって演じさせているのが面白かった。同じ歌手に演じられることによってオペラが進んでいくにつれて、主人公にとりつく死神のように何かジリジリと追い込まれていくように感じさせられて行くものがありました。
オペラの最後、主人公アッシェンバッハが死んで幕を閉じる時の音楽は美しかった。
それにしてもアッシェンバッハを歌うテノール歌手は約二時間半ほとんど舞台で出ずっぱり。たいへんな難役である。もの難役を努めた ジョン・ダザックと言うテノール歌手は本当に見事であった。
ただアッシェンバッハが美を見出す美少年タジオは映画で演じたビョルン・アンドレセンのイメージを払拭できなかった。
これはもうしかたがありません。
まだ、この録画を1回しか見ていません。もっと、このオペラの理解を深めるためにも、やはり何度か繰り返して見直していく必要があるでしょう。
映画「ベニスに死す」より
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今年のフレンズオンアイスに行けることが今も信じられない。こんなに早々とチケットが確保できるとは、いつも苦労していただけに信じられない気持ちで一杯である。
チケットの入手では3年前は、たいへん苦労した。また2年前は公演1週間前にネットオークションで落札するという綱渡り。そして昨年は、とうとうチケットを入手することが出来なかった。
私は四国在住。「ザ・アイス」の大阪公演を見に行く方が経済的にも日程的にも楽なのに何故フレンズオンアイスに、ここまでこだわるのでしょうか?
今日は朝から当ブログの今でのフレンズオンアイスに関する私の書き込みを読み直してみました。
いろいろな思い出がよみがえってきて感無量の気持ちになりました。
その中で一昨年2013年の公演直後の書き込みを再録しました。なぜなら、書き込んだ当時と現在の気持ちは何ら変わらないからです。私のフレンズオンアイスに対するこだわりが見えてくるでしょう。
さて、フレンズオンアイスを生で見るのは今年(2013年)で6年連続でした。この数年、チケットの入手が難しくなった状況で、6年も続けて、この素晴らしいアイスショーを会場で見ることが出来たのは本当に幸運でした。
トリノ冬季オリンピックを終えた年(2006年)に、荒川静香さんがフレンズオンアイスを立ち上げたことは当然知っていました。ただ、当時は私自身、新横浜まで行けるはずがないと思っていたので、なにか別世界のことのように感じていました。
翌年(2007年)の秋、スケート雑誌「フィギュアスケート」を購入しました。この雑誌はいつもは本屋で立ち読みのみで購入しないのですが、表紙が大好きだった中野友加里さんだったので思わず買ってしまいました。
そして雑誌の特集に、その年の夏に開催された第2回のフレンズオンアイスの写真が、ふんだんに掲載されていました。
そして写真で見る氷上のフレンズの皆さんの表情が、他のアイスショーと全く違う。本当に生き生きとして楽しさにあふれた表情。何か違ったものを感じてしまいました。
そして一度だけでもいいから生で見てみたいと強く思ってしまいました。
いろいろ時刻表で調べてみると日帰りが可能だと分かり、思いがますます強くなりました。
そして翌年(2008年)、一大決心して第3回のフレンズオンアイスのチケットを入手。そして初めて新横浜スケートセンターに脚を運ぶこととなりました。
そして、生のフレンズオンアイスを見て本当に驚き、心が踊らされました。
忘れはしない前半第1部の最後の、今も語り草となっているミュージカル「オペラ座の怪人」でのグループ演技。
その中で目の前で見た純白の衣装で登場した荒川静香さんと中野友加里さんのコラボ。
あまりの美しさに息を飲んだ。時間が止まったように感じた。そしてこの世に、こんな美しいものがあるのかと思うばかりだった。
そして、このあと登場した高橋大輔さんの物凄いステップ!
とんでもないものを見てしまった。全てはここから始まった。
そして、毎年、フレンズオンアイスを見るため新横浜スケートセンターへ通った。
今年が最後と思っていたら、プログラムの一部でしたが荒川静香さんが「トゥーランドット」を披露してくれました。
私にとって、これ以上の幸運はありません。
そしてフレンズの皆さんの本当に心のこもった演技の数々。
フィギュアスケートへの愛情あふれる演技の数々。
どれだけ現実の世界を離れて私の心を揺るがしてくれただしょうか?
会場が新横浜スケートセンターであるのも大きい。
けっして広くない会場ですが、リンクと客席が一体感になれるのが大きな魅力である。
大阪の、なみはやドームのような多目的の大きな施設では、ぜったい体感出来ない一体感。
これもフレンズオンアイスの大きな魅力。
今、パソコンを打ちながら、やはりフレンズオンアイスに対する思いを強くするばかり。
行けるものならば来年も行きたい!
私の心の中で、消えかかっている炎ですが、この炎は消したくありません。
フレンズオンアイス!
この素晴らしく、いつも心に残るアイスショーがいつまでも続くことを願うばかりです。
今年はいつものフレンズの皆さんに新たにアイスダンスのメリル・デイビス&チャーリー・ホワイトが加わります。
このソチ冬季オリンピックのアイスダンス金メダル・カップルの出演を知って、どれだけアイスダンスの大好きな私を狂喜させたでしょうか!
フレンズオンアイスは今年でいよいよ10周年。
節目の年だけに大いに盛り上がるでしょう。
そしていつも何かが起こる第2部の冒頭。今年は何が起こるでしょうか!
間違いなく私の想像を遥かに超えることが起きるのでしょう!
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チケットの入手では3年前は、たいへん苦労した。また2年前は公演1週間前にネットオークションで落札するという綱渡り。そして昨年は、とうとうチケットを入手することが出来なかった。
私は四国在住。「ザ・アイス」の大阪公演を見に行く方が経済的にも日程的にも楽なのに何故フレンズオンアイスに、ここまでこだわるのでしょうか?
今日は朝から当ブログの今でのフレンズオンアイスに関する私の書き込みを読み直してみました。
いろいろな思い出がよみがえってきて感無量の気持ちになりました。
その中で一昨年2013年の公演直後の書き込みを再録しました。なぜなら、書き込んだ当時と現在の気持ちは何ら変わらないからです。私のフレンズオンアイスに対するこだわりが見えてくるでしょう。
さて、フレンズオンアイスを生で見るのは今年(2013年)で6年連続でした。この数年、チケットの入手が難しくなった状況で、6年も続けて、この素晴らしいアイスショーを会場で見ることが出来たのは本当に幸運でした。
トリノ冬季オリンピックを終えた年(2006年)に、荒川静香さんがフレンズオンアイスを立ち上げたことは当然知っていました。ただ、当時は私自身、新横浜まで行けるはずがないと思っていたので、なにか別世界のことのように感じていました。
翌年(2007年)の秋、スケート雑誌「フィギュアスケート」を購入しました。この雑誌はいつもは本屋で立ち読みのみで購入しないのですが、表紙が大好きだった中野友加里さんだったので思わず買ってしまいました。
そして雑誌の特集に、その年の夏に開催された第2回のフレンズオンアイスの写真が、ふんだんに掲載されていました。
そして写真で見る氷上のフレンズの皆さんの表情が、他のアイスショーと全く違う。本当に生き生きとして楽しさにあふれた表情。何か違ったものを感じてしまいました。
そして一度だけでもいいから生で見てみたいと強く思ってしまいました。
いろいろ時刻表で調べてみると日帰りが可能だと分かり、思いがますます強くなりました。
そして翌年(2008年)、一大決心して第3回のフレンズオンアイスのチケットを入手。そして初めて新横浜スケートセンターに脚を運ぶこととなりました。
そして、生のフレンズオンアイスを見て本当に驚き、心が踊らされました。
忘れはしない前半第1部の最後の、今も語り草となっているミュージカル「オペラ座の怪人」でのグループ演技。
その中で目の前で見た純白の衣装で登場した荒川静香さんと中野友加里さんのコラボ。
あまりの美しさに息を飲んだ。時間が止まったように感じた。そしてこの世に、こんな美しいものがあるのかと思うばかりだった。
そして、このあと登場した高橋大輔さんの物凄いステップ!
とんでもないものを見てしまった。全てはここから始まった。
そして、毎年、フレンズオンアイスを見るため新横浜スケートセンターへ通った。
今年が最後と思っていたら、プログラムの一部でしたが荒川静香さんが「トゥーランドット」を披露してくれました。
私にとって、これ以上の幸運はありません。
そしてフレンズの皆さんの本当に心のこもった演技の数々。
フィギュアスケートへの愛情あふれる演技の数々。
どれだけ現実の世界を離れて私の心を揺るがしてくれただしょうか?
会場が新横浜スケートセンターであるのも大きい。
けっして広くない会場ですが、リンクと客席が一体感になれるのが大きな魅力である。
大阪の、なみはやドームのような多目的の大きな施設では、ぜったい体感出来ない一体感。
これもフレンズオンアイスの大きな魅力。
今、パソコンを打ちながら、やはりフレンズオンアイスに対する思いを強くするばかり。
行けるものならば来年も行きたい!
私の心の中で、消えかかっている炎ですが、この炎は消したくありません。
フレンズオンアイス!
この素晴らしく、いつも心に残るアイスショーがいつまでも続くことを願うばかりです。
今年はいつものフレンズの皆さんに新たにアイスダンスのメリル・デイビス&チャーリー・ホワイトが加わります。
このソチ冬季オリンピックのアイスダンス金メダル・カップルの出演を知って、どれだけアイスダンスの大好きな私を狂喜させたでしょうか!
フレンズオンアイスは今年でいよいよ10周年。
節目の年だけに大いに盛り上がるでしょう。
そしていつも何かが起こる第2部の冒頭。今年は何が起こるでしょうか!
間違いなく私の想像を遥かに超えることが起きるのでしょう!
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当たった!
本当に当たった!
当選の通知がメールで送信されていた。
今年のフレンズオンアイスのチケットが抽選で当選していた。
昨年、一昨年と2年間連戦連敗中だったので本当に諦めていた。
昨日、8月28日の公演の落選の通知が来ていただけに本当に信じられない。
私が行くのは8月29日(土)の12:30開演の公演。それも新横浜スケートセンターで私にとって一番居心地のいいSS席である。
フィギュアスケートの神様は、けっして私を見放していなかった!フィギュアスケートの神様に感謝するのみである。
但し今年は今までの新横浜行きと違うことが一つだけある。
それは財務大臣閣下と一緒に行くということである。
既に、しばらくCD購入禁止令が出てしまった!
この「しばらく」の期間が、いつまでなのか恐ろしくて詳しくは尋ねていません。
とにかくフレンズオンアイスに行ける!これだけが私の今の人生で唯一の光明です。
荒川静香さんが私を待っている!
鈴木明子さんが私を待っている!
本郷理華さんが私を待っている!
メリル・デイビスが私を待っている!
そして荒川静香さんのフレンズの皆さんが私を待っている!
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当選の通知がメールで送信されていた。
今年のフレンズオンアイスのチケットが抽選で当選していた。
昨年、一昨年と2年間連戦連敗中だったので本当に諦めていた。
昨日、8月28日の公演の落選の通知が来ていただけに本当に信じられない。
私が行くのは8月29日(土)の12:30開演の公演。それも新横浜スケートセンターで私にとって一番居心地のいいSS席である。
フィギュアスケートの神様は、けっして私を見放していなかった!フィギュアスケートの神様に感謝するのみである。
但し今年は今までの新横浜行きと違うことが一つだけある。
それは財務大臣閣下と一緒に行くということである。
既に、しばらくCD購入禁止令が出てしまった!
この「しばらく」の期間が、いつまでなのか恐ろしくて詳しくは尋ねていません。
とにかくフレンズオンアイスに行ける!これだけが私の今の人生で唯一の光明です。
荒川静香さんが私を待っている!
鈴木明子さんが私を待っている!
本郷理華さんが私を待っている!
メリル・デイビスが私を待っている!
そして荒川静香さんのフレンズの皆さんが私を待っている!
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最近、入手したCDのアルバムに「ルドルフ・ケンペの芸術」がある。
1970年代の録音が中心で、LPレコードで初めて発売され評判になった頃、ミュンヘンフィルとのブラームスやブルックナーなどの録音を聴いてみたかったのですが、私は貧乏学生時代だったので、とうとう手にすることが出来なかった。そして今に至っていたのですが、ずっと気になっていて、今回、10枚組のCDのアルバムとして発売され迷わず購入しました。そして30数余年経って、やっと聴くことが出来ました。
一番、期待していたのがミュンヘンフィルとのブラームス交響曲全集でしたが、長い年月の関係で期待が大きすぎたのでしょうか?
第1番から第3番まで何かあっけなかった。肩すかし状態。録音当時のミュンヘンフィルの響きはいいのですが、何か指揮者の姿が見えない。オケに任せ切っているように感じてしまった。
そして第4番になって、作品の特徴もあるのかもしれませんが、やっと目が覚めたように響きに緊迫感が伝わってきて、何故か私は安堵しました。
ブラームスのあとはブルックナーの録音へ。
チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団とのブルックナーの交響曲の最高峰、交響曲第8番を聴く。1971年の録音。印刷に表記はありませんがハース版による演奏。
ブラームスの交響曲が期待はずれだったので、ブルックナーの第8番は、ちょっとこの指揮者には荷が重いかな?と変な考えを持ちながら聴き始める。
聴き始めてビックリ!する。凄いのである。
第1楽章の冒頭、主題が盛り上がっていきフォルテに達した時、もう何か居ても立ってもいられない気持ちになってしまった。
そして最終楽章まで、スケールの大きさ、生生しく迫力のある響きに改めて、この交響曲の素晴らしさを再認識することが出来ました。
ケンぺ指揮によるチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団とのブルックナーの交響曲第8番は今まで話題になったことはないし、この作品の音楽雑誌などによる名盤選びにも登場したことは無かったので、私にとって全く盲点でした。
今回、私が手にしたCDは新リマスタリングによるものということも幸運だったかもしれません。
このところ私はブルックナーの演奏に対して何かモヤモヤした気持ちを抱いていましたが、この第8番の録音が見事に払拭してくれました。そして今は何か新しい気持ちでブルックナーの交響曲に向かい合うことが出来るようになりました。
さてさて、昨日、帰宅するとパーヴォ・ベルグルンド指揮デンマーク王立管弦楽団による今年生誕150年を迎えたニールセンの交響曲全集のCDが届いていた。
そして、いつもの如く財務大臣閣下のご機嫌は斜めであった。そして一発。
「いつ聴くんじゃー!ビール買わないぞー!」
そんな罵声を横にCDを手元に置いて、レコード芸術3月号の特集「生誕150年シベリウス、ニールセンとその時代」を読んでいる私がいました。
何と言われても崇高な精神だけは持ち続けたいものですなあ~。
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1970年代の録音が中心で、LPレコードで初めて発売され評判になった頃、ミュンヘンフィルとのブラームスやブルックナーなどの録音を聴いてみたかったのですが、私は貧乏学生時代だったので、とうとう手にすることが出来なかった。そして今に至っていたのですが、ずっと気になっていて、今回、10枚組のCDのアルバムとして発売され迷わず購入しました。そして30数余年経って、やっと聴くことが出来ました。
一番、期待していたのがミュンヘンフィルとのブラームス交響曲全集でしたが、長い年月の関係で期待が大きすぎたのでしょうか?
第1番から第3番まで何かあっけなかった。肩すかし状態。録音当時のミュンヘンフィルの響きはいいのですが、何か指揮者の姿が見えない。オケに任せ切っているように感じてしまった。
そして第4番になって、作品の特徴もあるのかもしれませんが、やっと目が覚めたように響きに緊迫感が伝わってきて、何故か私は安堵しました。
ブラームスのあとはブルックナーの録音へ。
チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団とのブルックナーの交響曲の最高峰、交響曲第8番を聴く。1971年の録音。印刷に表記はありませんがハース版による演奏。
ブラームスの交響曲が期待はずれだったので、ブルックナーの第8番は、ちょっとこの指揮者には荷が重いかな?と変な考えを持ちながら聴き始める。
聴き始めてビックリ!する。凄いのである。
第1楽章の冒頭、主題が盛り上がっていきフォルテに達した時、もう何か居ても立ってもいられない気持ちになってしまった。
そして最終楽章まで、スケールの大きさ、生生しく迫力のある響きに改めて、この交響曲の素晴らしさを再認識することが出来ました。
ケンぺ指揮によるチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団とのブルックナーの交響曲第8番は今まで話題になったことはないし、この作品の音楽雑誌などによる名盤選びにも登場したことは無かったので、私にとって全く盲点でした。
今回、私が手にしたCDは新リマスタリングによるものということも幸運だったかもしれません。
このところ私はブルックナーの演奏に対して何かモヤモヤした気持ちを抱いていましたが、この第8番の録音が見事に払拭してくれました。そして今は何か新しい気持ちでブルックナーの交響曲に向かい合うことが出来るようになりました。
さてさて、昨日、帰宅するとパーヴォ・ベルグルンド指揮デンマーク王立管弦楽団による今年生誕150年を迎えたニールセンの交響曲全集のCDが届いていた。
そして、いつもの如く財務大臣閣下のご機嫌は斜めであった。そして一発。
「いつ聴くんじゃー!ビール買わないぞー!」
そんな罵声を横にCDを手元に置いて、レコード芸術3月号の特集「生誕150年シベリウス、ニールセンとその時代」を読んでいる私がいました。
何と言われても崇高な精神だけは持ち続けたいものですなあ~。
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昨晩は17日の日曜、BSで放送されたプリンスアイスワールド2015横浜公演の録画を、たっぷりと見る。
久し振りにアイスショーの楽しさ満喫した気持ちで一杯になる。
シネマをテーマにしたプリンスアイスワールドチーム によるグループ演技、良かったなあ。
「007死ぬのは奴らだ」のテーマが流れてくる。
映画でこのテーマ曲を歌っていたのが、この春に来日したポール・マッカートニー。
せっかくのこの話題を実況でも触れて欲しかった。
そしてチャップリンの「ライムライト」のテリーのテーマ。
私はこの曲が大好きです。
演技も良かったなあ。ジ~ンとくるものがありました。
久し振りに見た太田由希奈さん。美しい滑りを見れて良かった。
樋口新葉さんのハツラツとした演技を見れて良かった。
村上佳菜子さんは今シーズンのSPの「オペラ座の怪人」だった。正に佳菜子ワールドだった。髪をショートヘアーに変わって、よく似合いでした。ただ後半の公演はケガで出演しなかったらしい。本当に心配。万全の状態で新しいシーズンを迎えて欲しいと願うばかり。
町田樹君にはビックリ。シューベルトの4つの即興曲D.899より第3曲。演奏時間約5分半の作品、編集なしで全曲を滑りきる。見事!
鈴木明子さんはミュージカル「モーツァルト!」より「星から降る金」
見ていて何か心が洗われるような気持ちになる。チャンスがあれば、また鈴木明子さんの演技を生で見たい。どうかフレンズオンアイスのチケットが手に入りますように!
また番組でも紹介されていましたが来シーズンの本郷理華さんのショートプログラムの振付を担当するとのこと。何の曲で、どんな振付になるのか、今から新しいシーズンが楽しみになってきました。
そして荒川静香さん。出産後、初めてのアイスショー。
出産後、まだ日にちが経っていないのに、あの美しい体型。我が家の財務大臣閣下は、しきりと感心していたのでござる。
これから8月末のフレンズオンアイスに向けて、演技はますます深化していくことでしょう。
今年のプリンスアイスワールド。鹿児島公演もあるとのこと。
わが街もディズニーのアイスショーが来たこともあるので施設もあります。
ぜひ四国にも来てくれないかなあと、かなわぬ夢を抱いたりしました。
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シネマをテーマにしたプリンスアイスワールドチーム によるグループ演技、良かったなあ。
「007死ぬのは奴らだ」のテーマが流れてくる。
映画でこのテーマ曲を歌っていたのが、この春に来日したポール・マッカートニー。
せっかくのこの話題を実況でも触れて欲しかった。
そしてチャップリンの「ライムライト」のテリーのテーマ。
私はこの曲が大好きです。
演技も良かったなあ。ジ~ンとくるものがありました。
久し振りに見た太田由希奈さん。美しい滑りを見れて良かった。
樋口新葉さんのハツラツとした演技を見れて良かった。
村上佳菜子さんは今シーズンのSPの「オペラ座の怪人」だった。正に佳菜子ワールドだった。髪をショートヘアーに変わって、よく似合いでした。ただ後半の公演はケガで出演しなかったらしい。本当に心配。万全の状態で新しいシーズンを迎えて欲しいと願うばかり。
町田樹君にはビックリ。シューベルトの4つの即興曲D.899より第3曲。演奏時間約5分半の作品、編集なしで全曲を滑りきる。見事!
鈴木明子さんはミュージカル「モーツァルト!」より「星から降る金」
見ていて何か心が洗われるような気持ちになる。チャンスがあれば、また鈴木明子さんの演技を生で見たい。どうかフレンズオンアイスのチケットが手に入りますように!
また番組でも紹介されていましたが来シーズンの本郷理華さんのショートプログラムの振付を担当するとのこと。何の曲で、どんな振付になるのか、今から新しいシーズンが楽しみになってきました。
そして荒川静香さん。出産後、初めてのアイスショー。
出産後、まだ日にちが経っていないのに、あの美しい体型。我が家の財務大臣閣下は、しきりと感心していたのでござる。
これから8月末のフレンズオンアイスに向けて、演技はますます深化していくことでしょう。
今年のプリンスアイスワールド。鹿児島公演もあるとのこと。
わが街もディズニーのアイスショーが来たこともあるので施設もあります。
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ブルックナー:交響曲第3番ニ短調 (第3稿 改訂版)
朝比奈隆指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団(1996年録音 1996年12月のライブ録音 フォンテック盤)
最近まで若い頃から、あれだけ好きだったブルックナーの交響曲から疎遠な状態だった。何故か距離を置いていた。
理由はいろいろある。シベリウスやグラズノフの作品、そしてエルガーなどのイギリス音楽に傾倒してブルックナーの交響曲を聴く時間が無くなったこともある。
しかし、理由はもう一つある。私にとってブルックナーといえば朝比奈隆なのである。私にとってブルックナーの音楽の恩恵を最高に受けた指揮者は朝比奈隆からなのである。しかし世間様はそうではないのが現実であり、それを私自身、世間様とのズレを強く意識した時、たいへんな自己嫌悪に陥ってしまい、ブルックナーの音楽と距離を置いてしまった。
そして時々はブルックナーの交響曲を聴くこともありましたが、何か私の心の中にあるモヤモヤが払拭できなかった。以前のような気持ちでブルックナーと向かい合うことは出来なくなってしまった。
そんな状態が続いていた中、今年になってルドルフ・ケンぺの録音を10枚のCDに集めたアルバム「ケンぺの芸術」を購入しましたが、その中に収録されていたチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団とのブルックナーの交響曲第8番を聴いて心から、この作品が素晴らしいと思った。目が覚めたような気持ち。久し振りに聴いた交響曲第8番。演奏を聴きながら、何か心の中でブルックナーに対する、それまでのモヤモヤが消えていくのを強く感じ、本当に嬉しかった。
そして今は時間の許す限り再びブルックナーの交響曲をコツコツと聴きなおしているところである。
さて今日、聴いたCD.実は昨年、未発表のお宝録音として発売されたものですが、昔の私だったら迷うことなく購入していたはずですが、躊躇して見送ってしまった。
しかし今、絶対に聴かねばならぬと思い、やっと購入しました。
第1楽章の冒頭、弦のさざなみに乗ってトランペットによる第1主題が流れたとたん本当に美しいと思った。そしてワクワク感。朝比奈隆の瑞々しい心がオーケストラに乗り移って私を最高のブルックナーの世界へ誘ってくれるといっても言い過ぎではない。
やはり私にとっての最高のブルックナー指揮者は朝比奈隆である。これから先、何と言われようとも。
朝比奈隆の交響曲第3番ニ短調 の録音では大阪フィルとの1993年の録音(キャニオンクラッシックス盤)が最高だと思っていたのですが、この新日本フィルとのライブ録音は、それを上回る演奏かもしれない。これからも、とことん聴き直していきたい。
新日本フィルとの顔合わせだと、大阪フィルにはない透明感あふれる演奏。これがまた面白い。
なお解説書によると朝比奈隆は2001年暮、死の直前まで病床で向き合っていたのがブルックナーの交響曲第3番のスコアで、「この曲を振れるのは私だけだ」と言って執着していたのこと。そして死後、朝比奈隆の棺には燕尾服、指揮棒、そしてブルックナーの交響曲第3番のスコアが収められたという。
死を目の前にして朝比奈隆の頭の中では、どんなブルックナーの音楽が響いていたのでしょうか。
今となっては知るよしもない。
7年ほど前、当ブログで朝比奈隆のブルックナーの演奏を交響曲第1番からたどりましたが、もう一度、やってみたいものである。
ただ、現在、あまりにも時間がない。仕事の第一線を引いてからになるのかなあ。
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朝比奈隆指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団(1996年録音 1996年12月のライブ録音 フォンテック盤)
最近まで若い頃から、あれだけ好きだったブルックナーの交響曲から疎遠な状態だった。何故か距離を置いていた。
理由はいろいろある。シベリウスやグラズノフの作品、そしてエルガーなどのイギリス音楽に傾倒してブルックナーの交響曲を聴く時間が無くなったこともある。
しかし、理由はもう一つある。私にとってブルックナーといえば朝比奈隆なのである。私にとってブルックナーの音楽の恩恵を最高に受けた指揮者は朝比奈隆からなのである。しかし世間様はそうではないのが現実であり、それを私自身、世間様とのズレを強く意識した時、たいへんな自己嫌悪に陥ってしまい、ブルックナーの音楽と距離を置いてしまった。
そして時々はブルックナーの交響曲を聴くこともありましたが、何か私の心の中にあるモヤモヤが払拭できなかった。以前のような気持ちでブルックナーと向かい合うことは出来なくなってしまった。
そんな状態が続いていた中、今年になってルドルフ・ケンぺの録音を10枚のCDに集めたアルバム「ケンぺの芸術」を購入しましたが、その中に収録されていたチューリッヒ・トーンハレ管弦楽団とのブルックナーの交響曲第8番を聴いて心から、この作品が素晴らしいと思った。目が覚めたような気持ち。久し振りに聴いた交響曲第8番。演奏を聴きながら、何か心の中でブルックナーに対する、それまでのモヤモヤが消えていくのを強く感じ、本当に嬉しかった。
そして今は時間の許す限り再びブルックナーの交響曲をコツコツと聴きなおしているところである。
さて今日、聴いたCD.実は昨年、未発表のお宝録音として発売されたものですが、昔の私だったら迷うことなく購入していたはずですが、躊躇して見送ってしまった。
しかし今、絶対に聴かねばならぬと思い、やっと購入しました。
第1楽章の冒頭、弦のさざなみに乗ってトランペットによる第1主題が流れたとたん本当に美しいと思った。そしてワクワク感。朝比奈隆の瑞々しい心がオーケストラに乗り移って私を最高のブルックナーの世界へ誘ってくれるといっても言い過ぎではない。
やはり私にとっての最高のブルックナー指揮者は朝比奈隆である。これから先、何と言われようとも。
朝比奈隆の交響曲第3番ニ短調 の録音では大阪フィルとの1993年の録音(キャニオンクラッシックス盤)が最高だと思っていたのですが、この新日本フィルとのライブ録音は、それを上回る演奏かもしれない。これからも、とことん聴き直していきたい。
新日本フィルとの顔合わせだと、大阪フィルにはない透明感あふれる演奏。これがまた面白い。
なお解説書によると朝比奈隆は2001年暮、死の直前まで病床で向き合っていたのがブルックナーの交響曲第3番のスコアで、「この曲を振れるのは私だけだ」と言って執着していたのこと。そして死後、朝比奈隆の棺には燕尾服、指揮棒、そしてブルックナーの交響曲第3番のスコアが収められたという。
死を目の前にして朝比奈隆の頭の中では、どんなブルックナーの音楽が響いていたのでしょうか。
今となっては知るよしもない。
7年ほど前、当ブログで朝比奈隆のブルックナーの演奏を交響曲第1番からたどりましたが、もう一度、やってみたいものである。
ただ、現在、あまりにも時間がない。仕事の第一線を引いてからになるのかなあ。
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浅田真央さんが現役続行を発表。
巷(ちまた)は何だかんだとゴチャゴチャ言っていますが、やはり私たちは浅田真央さんの決断した意思を尊重し、しっかりと応援していきましょう。
「練習を重ねていくうちに、試合に出たい、スケートをやりたい気持ちがあって、最終的に自分で決めた」
「最低でも(優勝した)昨年の世界選手権のレベルまで持っていかないと」
昨年のソチ冬季オリンピックのフリーでの、大きく心を動かされた感動的な演技。
浅田真央さんの凄い生き様が込められた演技を若い選手たちに見せて欲しい。
若い選手たちの躍進の中で、現在の浅田真央さんしかできない心に強く残る演技を再び期待しています。
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巷(ちまた)は何だかんだとゴチャゴチャ言っていますが、やはり私たちは浅田真央さんの決断した意思を尊重し、しっかりと応援していきましょう。
「練習を重ねていくうちに、試合に出たい、スケートをやりたい気持ちがあって、最終的に自分で決めた」
「最低でも(優勝した)昨年の世界選手権のレベルまで持っていかないと」
昨年のソチ冬季オリンピックのフリーでの、大きく心を動かされた感動的な演技。
浅田真央さんの凄い生き様が込められた演技を若い選手たちに見せて欲しい。
若い選手たちの躍進の中で、現在の浅田真央さんしかできない心に強く残る演技を再び期待しています。
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今日、朝起きて、テレビのワイドショーを見ていると浅田真央さんの復帰に関しての報道。
浅田真央さんの身辺もいろいろ騒がしくなってきたようだ。
そういえば鈴木明子さんの著書「ひとつひとつ。すこしずつ。」にこう記されていたことを思い出した。
鈴木明子さんが摂食障害で苦しんでいた頃の気持ち。
またスケートをしたい。
氷の上にもどりたい。
また、こうも記されています。
なにかをはじめることには勇気が必要です。逆に言えば、勇気があればはじめることができるのです。
浅田真央さんが真に現役選手として氷の上に戻りたい、スケートをしたいという気持ち。
今、それは浅田真央さんの心の中にしか分からない。
私たちは黙って、これからの浅田真央さんの気持ちに従うのみ。
浅田真央さんを温かく見守ってあげましょう。
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浅田真央さんの身辺もいろいろ騒がしくなってきたようだ。
そういえば鈴木明子さんの著書「ひとつひとつ。すこしずつ。」にこう記されていたことを思い出した。
鈴木明子さんが摂食障害で苦しんでいた頃の気持ち。
またスケートをしたい。
氷の上にもどりたい。
また、こうも記されています。
なにかをはじめることには勇気が必要です。逆に言えば、勇気があればはじめることができるのです。
浅田真央さんが真に現役選手として氷の上に戻りたい、スケートをしたいという気持ち。
今、それは浅田真央さんの心の中にしか分からない。
私たちは黙って、これからの浅田真央さんの気持ちに従うのみ。
浅田真央さんを温かく見守ってあげましょう。
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今日の朝日新聞の文芸欄に、今月の2日、惜しくも亡くなったロシアの20世紀最高のバレリーナ、マイヤ・プリセツカヤの追悼文が掲載されていました。
追悼文を記したのはバレリーナの森下愛子さん。
特に印象に残ったのは「白鳥の湖」に関するプリセツカヤから森下愛子さんへの教え。
例えば「白鳥の湖」の白鳥の手の動きは、美しさよりもむしろ、宇宙に飛び立つような力強さがあると教わった。力強さがなければそもそも美しさは生まれない。宇宙の主人公のように大きく、高く、と。背中から指先までみなぎる巨大な力を、間近で学んだ経験は大きな宝物です。
バレエ「白鳥の湖」全曲はDVDも持っているので、よく見ていますが「宇宙に飛び立つような力強さ」には、今まで気が付くことはありませんでした。
これから、また私の「白鳥の湖」の見方が変わりそうです。
なおプリセツカヤのご主人は作曲家のロディオン・シチェドリン。
代表作にはビゼーの歌劇「カルメン」を編曲した13曲で構成されるバレエ組曲。
フィギュアスケートのプログラムでも、たいへんお馴染みになっています。(今シーズンの本郷理華さんのフリーもシチェドリン版)
89歳。ご冥福をお祈りします。
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追悼文を記したのはバレリーナの森下愛子さん。
特に印象に残ったのは「白鳥の湖」に関するプリセツカヤから森下愛子さんへの教え。
例えば「白鳥の湖」の白鳥の手の動きは、美しさよりもむしろ、宇宙に飛び立つような力強さがあると教わった。力強さがなければそもそも美しさは生まれない。宇宙の主人公のように大きく、高く、と。背中から指先までみなぎる巨大な力を、間近で学んだ経験は大きな宝物です。
バレエ「白鳥の湖」全曲はDVDも持っているので、よく見ていますが「宇宙に飛び立つような力強さ」には、今まで気が付くことはありませんでした。
これから、また私の「白鳥の湖」の見方が変わりそうです。
なおプリセツカヤのご主人は作曲家のロディオン・シチェドリン。
代表作にはビゼーの歌劇「カルメン」を編曲した13曲で構成されるバレエ組曲。
フィギュアスケートのプログラムでも、たいへんお馴染みになっています。(今シーズンの本郷理華さんのフリーもシチェドリン版)
89歳。ご冥福をお祈りします。
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