オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

この1年。

2007年12月31日 00時06分15秒 | 私事
今年も、あとわずかになりました。私自身、仕事の面では、大変厳しい一年で肉体的にも精神的にもクタクタの1年でした。
そんな自分を癒してくれたのはフィギュアスケートでした。年明けそうそう広島で観た荒川静香さんの美しさ!「誰も寝てはならぬ」「アヴェ・マリア」の2プログラムを観る事を出来た幸運。
そして今月28日、大阪で観た物凄い顔ぶれによる全日本選手権の女子フリー。そして、その中で安藤美姫さん、中野友加里さん、浅田真央さんの最高の演技を観ることの出来た幸運。
仕事の面では大変でしたがフィギュアスケートの面ではまさに最高の1年でした。

明日も仕事なので今年はこれが最後の記事になると思います。今年はいろいろお世話になりました。何卒2008年はいい年になりますように!よいお年をお迎え下さい。

全日本選手権 その2

2007年12月30日 00時03分36秒 | 2007年、全日本選手権
本日は仕事でしたが、頭の中で「スペイン奇想曲」が終日、鳴り響き本当に困った1日でした。さて余韻が冷めないまだ全日本選手権。中野友加里さんの次は安藤美姫さん。
まさに世界一の演技である。安藤さんがりンクに登場しただけで華を感じました。それも大輪の華。そして風格すらただよわしている。さすが世界選手権王者。これは残念ながら浅田真央さんにはあまり感じませんでした。あのNHK杯はなんだったのでしょうか?とくにジャンプにはスケールの大きさを感じました。私の目の前で見たダイナミックなジャンプ。テレビ放送のアップで見るよりもしびれてしまいました。そしてモロゾフコーチのガッツポーズもしっかりと見てきました。

さて安藤さんが演技した歌劇「カルメン」の音楽。今回このオペラの代名詞といえる「ハバネラ」や「闘牛士の歌」のメロディは無し。しかし、それでも素晴らしいメロディ満載のオペラである事を再認識しました。素晴らしい演技と素晴らしい音楽。まさにフィギュアスケートの最高の醍醐味。これを安藤さんは最高に味あわせてもらい本当に幸せです。

このあと浅田真央さん、鈴木明子さん、太田由希奈さん、そして荒川静香さんの事を余韻が残っているうちに早く書き込んで行きたいと思います。

全日本選手権

2007年12月29日 01時27分10秒 | 2007年、全日本選手権
中野友加里さんが「スペイン奇想曲」の音楽に乗ってトリプルアクセルをよろめきながらも着氷した瞬間、場内は大きくどよめき、そして大歓声に包まれた。
そして、くりひろげらるジャンプ、スパイダル、そしてステップに場内は最高の物凄い盛り上がりとなった。そして最後の見事なドーナツスピンを見る事が出来、心の中で思いました。
「あなたを見るために、そしてこれを見るために大阪まで来ました。本当に来て良かった。本当にありがとう」

私の席はスタンド席。キス&クライより後方の場所でした。
第3グループの最後の武田奈也さんの演技の後半は、ほとんど目に入りませんでした。(武田さん、ごめんなさい)
理由はリンクの入り口に最終グループの6人が揃っていて、そちらに目が釘付けになったからです。浅田真央さんがいる!安藤美姫さんがいる!中野友加里さんがいる!そして鈴木明子さん、村主章枝さん、水津瑠美さんの姿も!物凄いオーラである。これが全日本選手権の最終グループの凄さ。

武田さんの点数の発表が終わるとすぐに6人がリンクに飛び出す。物凄いスピード!迫力!これまでの3組と全く違う緊張感がつたわってくる。
練習とは言え浅田さん、安藤さん、中野さんのジャンプが凄い!ジャンプが決まるたび、盛大な拍手が起きる。練習の段階で今までのレベルの違いが演技の前から目の当たりさせられる。特に中野さんの気迫が凄い!このフリーの演技に世界選手権をかける彼女の気迫がスタンド席まで伝わって来た。赤い衣装だけによけい目立つ。「これは物凄い事にになる」と予感。これに反して精彩を欠くのは村主さん。
存在感をあまり感じない。まだ鈴木さんや水津さんのほうがハツラツしている。
これは絶対テレビでは、わからない。ますますフィギュアスケートにはまって行く自分である。

本日は疲れているので、ここまで。細かいことはテレビ放送の方はよくわかると思いますが、会場での臨場感はテレビでは伝わってきません。細かいことよりも会場の雰囲気などを今後、書き込んで行きたいと思います。

いよいよ その2

2007年12月28日 00時18分15秒 | 2007年、全日本選手権
全日本選手権女子シングル・ショートプログラムの放送をビデオで見ました。

浅田真央さんの見事な演技、復調した安藤美姫さん、やはり格の違いを感じました。フリーでの最高の演技(世界一の演技)を期待しましょう。

中野友加里さんは残念でしたがフリーの「スペイン奇想曲」で、彼女のベストの演技を見る事が出来る事を信じています。

フリーの最終グループは浅田真央さん、安藤美姫さん、村主章枝さん、中野友加里さん、鈴木明子さん、水津瑠美さんの6人。
鈴木さんの「タイタニック」、そして私の注目度ナンバーワンで何か私の心がぐらつくものを感じる成長著しい水津さんの演技も楽しみです。
この6人がリンクに姿を現した時、場内はどのような雰囲気になるのでしょうか?

すべては28日。明日が待ちどうしいとしか言い様がありません。

2008年ウィーンフィルのニューイヤーコンサート

2007年12月26日 23時56分09秒 | 音楽
今年もあとわずかになりました。音楽ファンのお楽しみは何と言っても元日のウィーンフィルのニューイヤーコンサートです。今回の指揮者はフランスの指揮者ジョルジュ・プレートルです。演奏予定曲目は下記の通りです。

ヨハン・シュトラウスII:ナポレオン行進曲Op.156
 ヨーゼフ・シュトラウス:
  ワルツ「オーストリアの村つばめ」Op.164/
  ラクセンブルク・ポルカOp.60
 ヨハン・シュトラウス:
  パリのワルツOp.101/
  ヴァルサイユのギャロップOp.107
 ヨハン・シュトラウスII:
  カドリーユ「オルフェウス」Op.236
 ヨーゼフ・ヘルメスベルガー II:
  ギャロップ「小さな広告」Op.4
 ヨハン・シュトラウスII:
  オペレッタ「インディゴと40人の盗賊」序曲
  ワルツ「人生を楽しもう」Op.340/
  フランス風ポルカ「閃光」Op.271
  ポルカ=シュネル「トリッチ・トラッチ」Op.214
 ヨーゼフ・ランナー:
  ワルツ「宮廷舞踏会舞曲」Op.161
 ヨーゼフ・シュトラウス:
  ポルカ・マズルカ「とんぼ」Op.204
 ヨハン・シュトラウスII:
  ロシア行進曲Op.426
  フランス風ポルカ「パリの女」Op.238
 ヨハン・シュトラウス:中国のギャロップOp.20
 ヨハン・シュトラウスII:
  皇帝円舞曲Op.437/
  ポルカ・シュネル「インドの舞姫」Op.351
(アンコール)
 ヨーゼフ・シュトラウス:スポーツ・ポルカop.170
そして恒例の曲目が2曲。

フランスの指揮者の為かパリにゆかりの曲が並んでいます。「中国のギャロップ」は北京オリンピックの為のようです。

いよいよ

2007年12月26日 23時34分14秒 | 2007年、全日本選手権
いよいよ全日本選手権が始まりました。

年末の忙しい時ですが仕事を休んで28日の女子フリーを見にいきます。日帰りの強行スケジュールで翌日は仕事です。

最終グループで登場するのは誰でしょうか?胸が高まります。競技会の緊張感、そして場内の雰囲気も楽しんで来たいと思います。

帰ってきたら、いろいろレポートしたいと思っていますが29日から1月3日まで仕事でいろいろゴタゴタしますので、詳しいレポートは年明けの落ち着いてからになると思われますので、どうかお許しください。

「清められた夜」

2007年12月25日 18時32分49秒 | 音楽
当ブログのブックマークにも掲載しているeyes_1975さんの「ミュージック・トリビアの世界」でシェーンベルクの「清められた夜」が取り上げられています。この作品はデメールの詩を元に作曲されていますが、この詩をコメントで長々と書き込むの考え物ですので、私のブログで掲載します。


二人の人間が葉を落とした、寒々した林を歩いてゆく、
月が彼らとともに歩み、彼らは月を見入る見入る。
月はたけの高いオークの樹の上を歩む、
その天上の光をかき乱す雲の影すらなく、
黒々した樹が光の中に身をさしのべている。
ひとりの女の声がこう語る

私のお腹には子供がいる、それはあなたのではない、
私は罪に汚れて、あなたの傍らを歩いている。
私は私自身に対してひどい仕打ちを加えた。
私はもう幸福なんか信じていなかったのに
それでもなお人並みの暮らしに、母としての
幸福や義務に、激しい渇望を抱いていた、
そこで私は向こう見ずにも
身をふるわせながら、見知らぬ男に
私の体をゆだねてしまった、
しかしなおそのことで私は自分を祝福した。
いま、私の人生はその報いを受けた
いまになって私はあなたに、おお、あなたに出会ったのだ。

彼女はよろめきながら歩み続ける。
彼女は空を仰ぐ、月が彼らとともに歩む。
彼女の暗い視線が光の中に溺れる。
ひとりの男の声がこう語る

あなたが授かったその子供を
あなたの魂の重荷にしてはいけない。
ごらん、世界中がなんと明るく輝いていることか!
すべてのもののまわりに輝きがある、
あなたとぼくと一緒に冷たい海の上を漂っている、
しかし特別な温かさが、あなたからぼくへ、
ぼくからあなたへと、きらめいて伝わる。
その温かさが、その他人の子供を浄化するだろう、
あなたはその子をぼくのために、ぼくの子として産むだろう。
あなたはぼくの内部に光明をもたらし、
ぼく自身を子供にしてしまった。

彼は彼女のすこやかな腰を抱く、
彼らの呼吸が大地のなかでくちずけしあう。
二人の人間の壮麗な、明るい夜の中を歩む。


この作品は弦楽合奏が有名ですが私はオリジナルの弦楽六重奏が好きです。一度もCD化されていませんが巖本真理弦楽四重奏団の演奏のレコードを大切に持っています。この弦楽四重奏団をご存知の方はかなりの年配の方だと思いますが・・・

朝比奈隆指揮NHK交響楽団

2007年12月25日 16時07分14秒 | 朝比奈 隆(生誕100年記念)
ブルックナー 交響曲第8番ハ短調(ハース版)
 
 朝比奈隆指揮NHK交響楽団 (1997年3月6日NHKホールでの録画)
 
 NHKエンタープライズ NSDS-11006  DVD

今年も、あとわずかとなって来ました。私の公休も今日と28日の2日のみとなって来ましたが28日は正月より大切な用件があって大阪へ行かなくてはいけないので本日が家で音楽をゆっくり聴ける今年最後の日となります。今年の聴き納め?は何にしょうかと思っていたら、2日前上記のDVDが届きました。多くの方はこういう時はベートーヴェンの第9だと思いますが、やはり私はブルックナーになりました。

朝比奈隆、死の4年前89歳の時の演奏である。もし1番好きな作曲家は誰?と聴かれたら「ブルックナー」と答えるでしょう。なぜブルックナーが好きになったかというと朝比奈隆を知ったからである。朝比奈隆を知らなかったら、おそらくブルックナーの深みに入ることはなかったと言えます。
ブルックナーの最高傑作は8番だと思います。私は朝比奈隆の8番のCDを4種類もっていて購入するたびにこれが最高と思っていました。最後の録音は死の5ヶ月前の大阪フィルとの演奏で、私自身この演奏が朝比奈隆が到達した8番の最高の演奏と思っていましたが何と、これ以上の演奏の録音があったとは驚きであり喜びである。
ブルックナーを得意としていた朝比奈隆は特に8番を得意としていましたが大阪フィルとの演奏は第1楽章ではもう一つ乗りが悪く、第2楽章で登り調子、そして第3楽章でエンジン全開、そして一気に第4楽章という演奏が多かったのですが今回のNHK交響楽団との演奏は第1楽章から完璧である。最高のブルックナー指揮者がわが国最高のオケでのブルックナーの最高傑作の演奏。改めてN響の力量、レベルの高さを思い知らされます。第1楽章から朝比奈隆の指揮する最高の8番を堪能出来ます。まさに最高のブルックナーである。
10年前の映像なのでN響のメンバーにも現在は退団したフルートの小出信也氏やティンパニの百瀬和紀氏など懐かしい顔が見えます。
第1楽章が始まり第1主題が盛り上がった時、もう居ても立ってもいられない高揚した気分になりました。そして曲が進みフルートとオーボエのからみ合い、弦のさざなみに乗ってホルンとオーボエの歌、そして最後のクラリネットの音色の寂しさ。N響からブルックナーの心を伝える最高の響きが聴こえてきます。
豪快な第2楽章を経ていよいよ8番の核心と言える第3楽章、第4楽章。第3楽章のアダージョの美しさは何と言ったらよいのだろうか?いつまでも浸っていたい音楽である。ここまで来ると朝比奈隆の独壇場である。そして宇宙が鳴り響くような第4楽章では指揮者の気迫が乗り移ったような百瀬氏の打ち込むティンパニの音が本当に素晴らしい。そして最後のエンディングの物凄さ!

今回は久しぶりにブルックナーを聴く醍醐味を楽しみました。今月の29日は朝比奈隆の6回目の命日です。もう亡くなって6年も経ったかとと思うと年月の過ぎて生く事の早さを本当に痛感します。亡くなっても今だに映像や録音が発売される朝比奈隆の芸術の深さは私の一生の宝となるでしょう。

クリスマス・プレゼント

2007年12月25日 09時36分33秒 | 荒川静香さん
浅田真央さんのオフィシャルサイトを見ているとトリノで撮影された荒川静香さんと浅田真央さんの、たった1枚ですがツーショット写真が掲載されており歓喜の声を上げました。(以前の表彰式以外で2人のツーショット写真は私は初めて見ました)荒川さんの笑顔が本当に素敵です。浅田さんと一緒にいることが嬉しくてたまらないというような気持ちがこちらにも伝わってきて感動しました。
http://www.maomaiasada.com/message/mao.html

浅田さんのコメントにもありますがテレビでの放送で荒川さんの気配りのある心のこもったトークに本当に感謝しているようで、その事がこの写真につながったのでしょう。スケート界における荒川さんの存在の大きさを改めて痛感しました。

たった1枚ですが今回の写真は私にとって大きなクリスマスプレゼントでした。

28日大阪へ見に行く全日本選手権での浅田真央さんの最高の演技への期待がいやでも高くなってきました。

バレエ音楽「くるみ割り人形」

2007年12月25日 01時15分38秒 | 音楽
まずはメリークリスマスです。
上記の写真は数日前、私が愛媛県西条市で見てきた、ある西条市在住の方のご自宅でのイルミネーションです。この写真は全体のほんの一部です。(私の携帯電話で撮影した写真なので写りが悪く素晴らしさを充分に伝えきれ無く申し訳ございません)
個人のイルミネーションでは全国でも最大規模でしょう。西条市では有名なクリスマススポットとなっています。
http://www.illumiclub.com/index.html
写真ではわかりませんがシャボン玉が飛んでいます。またBGMでチャイコフスキーのバレエ音楽「くるみ割り人形」の音楽が流れておりクリスマスの雰囲気まんてんです。最近クリスマスが近ずくと電飾を飾る事が多くなりましたが、恐竜などクリスマスから脱線している事も多く見受けられますが、こちらではサンタクロースやツリーなどクリスマスに対する、こだわりを強く感じる事が出来、見ている者をメルヘンの世界へ導いてくれます。今年はさらにパワーアップし点灯された時の見事さには体に震えを感じるくらいでした。

私はバレエ「くるみ割り人形」を生のステージで2度(一度はキーロフバレエ)体験しています。一番の見所は第1幕第1場から第2場、クララの部屋から雪の冬景色の舞台転換でしょう。舞台裏の児童合唱団のコーラスが効果的に使われ、そして「雪片の踊り」に流れ込み、ここでの舞台の美しさはため息が出るくらい詩情あふれ美しいとしかいい様がありません。
今回この西条市のお宅で、流れてくる「くるみ割り人形」の小序曲を聴いてバレエの舞台を思い出したしだいです。私自身チャイコフスキーの三大バレエでDVDを持っていないのは「くるみ割り人形」のみとなっていますので、いつ購入するかは来年の課題です。

サンティ指揮NHK交響楽団

2007年12月21日 12時04分01秒 | NHK交響楽団
最近、仕事の関係で日曜夜のNHK教育放送の「N響アワー」を見る事が出来なくなった。その代わり?公休日が金曜に変更になったのでNHK衛星第2の朝10時からのNHK交響楽団演奏会の放送がたっぷりと見る事が出来るようになった。今日はイタリアの指揮者ネルロ・サンティ指揮でオール・チャイコフスキープログラムである。

チャイコフスキー 交響曲第1番「冬の日の幻想」
         歌劇「エフゲニー・オネーギン」よりポロネーズ
         幻想序曲「ロメオとジュリエット」

派手な?協奏曲無しのオーケストラのみのプログラムで交響曲も後期の有名曲ではない通好み?私好みのプログラムである。
サンティはこの数年、毎年N響に客演していますが長い間、私自身歌劇場の長老職人指揮者というイメージがあったのですがコンサート指揮者としても大変な実力者だと思います。ただスター指揮者のように派手に聴かせようということが無いので一見、地味のようですがなかなか聴かせ所はきちんと、そして曲の良さを伝えてくれます。残念ながら彼の数多いレパートリーの録音は全く無いのでN響との演奏の放送は毎回注目しています。少し前に今回の来日してのオペラの合唱曲をプログラムにした演奏会での放送で「蝶々夫人」からハミングコーラスがありましたが雰囲気まんてんで素晴らしかった。このオペラの全曲を聴けないのが残念です。

さて今日の放送ではプログラム最後の「ロメオとジュリエット」が圧巻でした。オケも叫び過ぎる事も無く、しかしメロディはたっぷりと歌い、やはりオペラ指揮者の演奏だと感じました。CDではめったに聴かない作品ですが本当のいい曲だと実感しました。チャイコフスキーの初期の交響曲の交響曲第1番も美しいメロディをじっくりと聴かせてくれました。特に第2楽章そして第3楽章の中間部はしんみりさせられました。どうしてもチャイコフスキーの交響曲といえば4番以降ばかりが演奏されますが今回の様にレベルの高い演奏で聴くと引き込まれるものがあります。「エフゲニー・オネーギン」はせっかく演奏するのならばソプラノ歌手を招いてタチアーナの「手紙の場」聴きたかったものです。

来年以降も、ぜひ来日して欲しい指揮者である。

全日本選手権への期待。

2007年12月20日 23時49分18秒 | 2007年、全日本選手権
グランプリ・ファイナルも終わり、いよいよ月末の大阪での全日本選手権への期待が嫌でもふくらんで来ているこの数日である。女子シングルの30名の出場選手も発表され、これだけの顔ぶれを一度に見る事の幸運をかみしめるばかりである。
太田由希奈さんや鈴木明子さんなどの日頃テレビであまり見る事の出来ない実力者の演技も楽しみですが最近ジュニアの世界大会で3位に入った西野友毬さんの演技にも注目しています。私自身バンクーバオリンピック出場のダークホースではないかと思い期待しています。また再起をはかる安藤美姫さんの仕上がりも気になります。
そして浅田真央さんと中野友加里さんの演技を見る事が出来ると思うと興奮をおぼえます。荒川静香さんの次に大好きな中野さんのトリプルアクセルやドーナツスピンの大いにしびれて来たいと思っています。そしてグランプリ・ファイナルのフリーやEXでフィギュアスケートの持つ最高の美しさを見せてくれた浅田真央さんへの期待は何と表現したらよいのでしょうか?浅田さんと中野さんの今年のシーズンのプログラムを日本で見ることが出来るのは今回のみです。何か世界でも一流の演奏家のコンサートを聴きに行く時の気分になって来ました。
とにかく28日は仕事の事は全て忘れて会場の片隅で彼女たちを温かく見守り、声援するつもりです。

「グータンヌーボ」

2007年12月19日 23時41分32秒 | 荒川静香さん
やっぱり見てしまいました。
見ていると娘が財務大臣に報告?していた。
娘「おっさん、やっぱり今、見よるわ~。教えんでも知っとったわ~」
財務大臣「そんな事だけはきちんとしてるのよ~」

荒川静香さん、素顔も素敵です!胸がドキドキしました。
お酒もいけるようですね。私は、お酒が飲める女性は、だ~い好きです。
男性には尽くすタイプとのことで荒川さんのような方に一度尽くされてみたいです。いやいや財務大臣閣下にも、いろいろとご迷惑をお掛けしています。
それにしても今夜の荒川さんは本当に綺麗でした。ビデオで録画をしなかったのが悔やまれます。

グランプリシリーズ・ファイナル・エキシビション

2007年12月18日 14時57分53秒 | 2007-2008年シーズン
グランプリシリーズ・ファイナルのエキシビションの放送をビデオで見ました。民放ではあまり放送してくれないペアやアイスダンスもあり久しぶりにフィギュアスケートの楽しさを満喫しました。
番組では過去のお宝映像も放送され、こちらも楽しかった。特に長野冬季オリンピックのものは大変懐かしかった!また荒川静香さんのミュージカル「キャッツ」からの演技も素晴らしく、このテープは保存版である。

荒川静香さんが浅田真央さんと一緒に前日のフリーの演技を振り返っていましたが、この2人が一緒に並んでいると言う贅沢!胸が一杯になる。荒川さんは浅田さんの力強さを述べていました。浅田さんの内に秘めた強さを、荒川さんはきちんと見ていらっしゃって、見ているこちらも本当に嬉しくなりました。

演技では期待通り中野友加里さんのしっとりした落ち着いた美しい演技に魅了されました。またキム・ヨナさんの若さのはじける演技、そしてアンコールの「こうもり」ではウィンナーワルツの魅力まで伝えてくれました。
しかし一番はやはり浅田真央さんの演技。今まで見てきた中で今回は一番美しかったのではと感じました。番組でも紹介されましたがクラッシックバレエのレッスンも受けているとの事で今後よりいっそう美しさに磨きがかかってほしいものです。

いよいよ28日は大阪での日本選手権のフリー。浅田さんや中野さんのグランプリシリーズでのフリーのプログラムを国内で見る事ができる唯一の機会である。だんだんと期待と気分の高揚を感じてくるこの頃です。


名バリトン ピエロ・カプッチルリ

2007年12月18日 11時30分25秒 | オペラ
12月14日に今年購入した歌劇「オテロ」のDVDに関して記事にしましたが、その中でイヤーゴ役のカプッチルリを中心に書きました。今回はこのイタリアオペラ界最高のバリトンだったカプッチルリを語ってみたいと思います。

ピエロ・カプッチルリ(バリトン)1930年トリエステにて生まれ2005年同地にて死去。
1957年「道化師」のトニオで注目され数年後には早くもマリア・カラスを主役とする「ルチア」「ジョコンダ」の全曲録音に抜擢される。
1964年ミラノ・スカラ座で「ルチア」のエンリーコ役にてデビュー。これ以降スカラ座に欠く事の出来ない存在となる。特にヴェルディは最高だった。カラヤンにも注目されザルツブルグ音楽祭にもたびたび登場した。
最高の当たり役は「リゴレット」で声の威力、力強さ、輝き、表現力の素晴らしさは類を見なかったらしい。しかし彼は三十代後半頃よりずばぬけた美声の威力を誇示する歌から脱皮し「マクベス」「シモン・ボッカネグラ」「オテロ」のイヤーゴ「ドン・カルロ」のロデリーゴのように深い内面的な表現を要求される役を中心に手がけるようになり、それと共にその歌も一段と成熟、円熟をしめすようになり他の追随を許さない見事なバリトンとなる。
初来日は1976年NHKが主催する第8回イタリア歌劇団公演であった。その後ミラノ・スカラ座の初来日公演にも登場しています。
1992年交通事故のため事実上引退同然になってしまった事は本当に惜しまれます。

カプッチルリが亡くなった時あれだけアバドやカラヤンなどの世界的指揮者とのオペラ録音が多数ありイタリアオペラ界を代表する歌手だったにもかかわらず、当時、音楽雑誌の扱いはほとんど無く冷淡で、本当に残念だった事を昨日のように覚えています。
私が初めてカプッチルリを知った(聴いた)のは高校生の時に手にしたムーティの指揮する「アイーダ」の全曲レコードだった。あの有名な第2幕の凱旋の場で登場したアモナスロ役のバリトン歌手の声の美しさ、輝きに驚きそして魅了された。このときカプッチルリという名を知った。しかし残念な事にこの当時カプッチルリのヴェルディの録音が他には無く音楽雑誌によるミラノやザルツブルグからの海外の情報のみという状態だった。
そして1976年私が東京での大学1年の時である。今は贅を尽くした海外の歌劇場の引越し公演も当たり前になったようですが当時は数年に一度のNHKのイタリア歌劇団の公演が大イベントでこの時が8回目で、これ以降は公演は無くなった。
この1976年の公演の来日歌手の中にカプッチルリの名前があり、貧乏学生でしたがまさに有り金叩いてチケットを購入しました。演目はヴェルディの「シモン・ボッカネグラ」共演はニコライ・ギャウロフ、カーティア・リッチャレッリという今でも信じられない顔合わせで初めて生で聴く最高のオペラ歌手の声、そしてヴェルディの音楽に魅了されました。また他の公演ではチレア作曲「アドリアーナ・ルクブルール」でモンセラ・カバリエ、フィオレンツァ・コッソット、ホセ・カレラスという正に凄い顔合わせの声の饗宴も体験しこれ以降、そして現在に至るまで私はオペラの世界から脱出不可能の状態となるのである。それは高校生の時に聴いた「アイーダ」のアモナスロを歌うカプッチルリの第一声から始まったといっても過言ではありません。ですから私自身カプッチルリ無しでオペラは語れません。

1976年の公演以降カプッチルリの歌うヴェルディのオペラ全曲盤も多く発売されこれらは全て私の大切な宝となっています。
「シモン・ボッカネグラ」「マクベス」(アバド指揮)「ドン・カルロ」「アイーダ(EMIの方)」(カラヤン指揮)「リゴレット」(ジュリーニ指揮)「ナブッコ」(シノーポリ指揮)など。
またお宝録音の輸入盤で1980年のウィーン国立歌劇場での「アッティラ」(シノーポリ指揮)のライブ録音のエンツォ役も素晴らしく特に第2幕のアリアでは熱狂の観客の拍手の中アンコールでもう一度アリアを歌い本当に素晴らしい声を聴かせてくれます。
今回DVDという形ですがカプッチルリのイヤーゴ役の「オテロ」が手に入り彼の素晴らしい舞台姿を観る事が出来、本当に感激でした。残念ながら故人となってしまいましたが彼のヴェルディの録音は私のオペラを聴く大切な指針として大切にしていくつもりです。


なお上記の写真は平成元年我が田舎のホールで藤原歌劇団のガラコンサートがありその時なんとカプッチルリもやって来ました。その時の公演のプログラムにサインをしてもらい額に入れたものです。左側がカプッチルリ。真ん中は我が郷土が生んだプリマ、林靖子。右側はフィオレンツァ・コッソットです。今となっては大変貴重な物となりました。