オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

没後20年、武満徹

2016年02月26日 11時15分59秒 | 音楽
私の毎週日曜日の細やかな楽しみはNHK・Eテレで放送されるクラシック音楽館。
2月21日の放送は昨年12月のNHK交響楽団の定期演奏会よりコダーイ、バルトーク、サン・サーンスの作品。指揮はシャルル・デュトワ。
前半のコダーイの「ガランタ舞曲」とバルトークの組曲「中国の不思議な役人」は面白かった。ただ、都会的な演奏でカラッとしていて土俗的な感じが薄かったのは、しかたないか。
後半はサン・サーンスの交響曲第3番。どうも私は昔から、この曲が苦手である。今回もレベルの高い演奏ですが私の苦手感は払拭出来なかったのが実感。
それよりも、今回の放送で一番印象に残ったのはコンサートプラスでの「没後20年・武満徹特集」でした。
武満徹が亡くなったのは1996年2月20日。もう20年経ったのか!という気持ちである。
放送で演奏されたのは「海へ ~アルト・フルートとギターのための~ 」と「そして、それが風であることを知った 」の2曲。
「海へ」はエマニュエル・パユのアルトフルートとクリスティアン・リヴェのギター、「そして、それが風であることを知った 」はエマニュエル・パユのフルート、川本 嘉子のビオラ、吉野 直子のハープという贅沢な顔合わせ。
武満徹の作品は時代的には現代音楽に区分されますが私自身、現代音楽という気持ちで聴くことはありません。何の違和感もなくスッと武満徹の世界に入っていくことが出来ます。
今回のフルートを中心にした作品。聴いていて何か遠くへ連れ去られそうな気持ちでした。武満徹の持つ鋭く美しい感性に耳を澄ますのみである。
私の好きな作品に 「系図-若い人たちのための音楽詩」があります。
今、この作品を無性にききたいのですが、以前デュトワ指揮NHK交響楽団による演奏をビデオテープで録画していたのだがテープが何処かへ行ってしまった。CDは小澤征爾が指揮したCDがあるのだが語りが英語である。やはり日本語での語りで聴きたいのだが現在CDがない。気長に待つしかない。
武満徹は晩年、オペラにも意欲を見せていたが、その早すぎる死で、武満徹のオペラは聴くことが出来ない。どんなオペラになっていただろうか?と「系図」を聴くと思いを馳せるものがあります。
さて今回放送された2作品。
NAXOSから発売されていた「日本作曲家選輯」シリーズから5枚目に登場して私はすぐに購入しました。フルートを中心にした作品が収録され「エア」も含まれています。
今も手に入るのかな?
また武満徹は多くの映画音楽も作曲しています。
黒澤明監督作品の「乱」の音楽も武満徹。
今、私の手元に映画「乱」の初公開時のパンプレットがあります。
その中で今は亡き映画評論家の淀川長治氏の手記があり、公開前に「乱」のラッシュを見た時の様子が書かれています。

>ラッシュとは御存知のように、まだこれから切ったりつないだるする、音楽もまだ入れていない。武満徹さんはバクダンの火薬の線の糸のような顔で見ていらっしゃった。

世界のクロサワと世界のタケミツ。この2人の2ショット写真は、まだ見たことありません。
どんな会話をしていたのでしょうか?凄い世界だったでしょうなあ!



1. そして、それが風であることを知った(フルート、ヴィオラとハープのための)
2. 雨の樹(3人の打楽器奏者のための)
3. 海へ(アルト・フルートとギターのための) I – The Night
4. – II – Moby Dick
5. – III – Cape Cod
6. ブライス(フルート、2台のハープ、マリンバと打楽器のための)
7. 巡り~イサム・ノグチの追憶に(フルート独奏のための)
8. ヴォイス(声)(フルート独奏のための)
9. エア(フルート独奏のための)
10. 雨の呪文(フルート、クラリネット、ハープ、ピアノとヴァイブラフォンのための)

ロバート・エイトケン(フルート)
ニュー・ミュージック・コンサーツ・アンサンブル
[メンバー]
 ノーバート・クラフト(ギター)/エリカ・グッドマン(ハープ)/サンヤ・エン(ハープ)/ロビン・エンゲルマン(パーカッション)/ジョン・ワイヤー(パーカッション)/ボブ・ベッカー(パーカッション)/ラッセル・ハーテンバーガー(パーカッション)/ライアン・スコット(パーカッション)/デーヴィッド・スワン(ピアノ)/ホアキン・バルデペニャス(クラリネット)/スティーヴン・ダン(ヴィオラ)

2001年6~8月 カナダ、トロント、トロント芸術センターでの録音




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「細く速く」で大きく育て~浜田美栄コーチ

2016年02月26日 09時16分51秒 | フィギュアスケート
本日の朝日新聞の朝刊のスポーツ欄。
フィギュアスケート・コーチの浜田美栄さんが紹介されていました。
浜田美栄さんは、ご存じの通り、この前の四大陸選手権で優勝した宮原知子さんやジュニアの精鋭である本田真凛さんや白石優奈さんのコーチ。

「バランスや感覚をつかむため、小学生の段階で回転軸を作ることが大切」

>(女子は)男子より筋力がない女子が3回転するために、高さを出して滞空時間をのばすことはもちろんだが、回転軸を細くして回転速度を速くすることに重点を置く。
宮原(知子さん)の場合、もともと通常の回転方向とは逆の時計回りだった。また、空中で軸を作る際に両腕や足を振り回して空気抵抗が大きくなり、回転軸が太かった。癖の少ない通常の回転に修正し、回り始めるタイミングや方法を一から教え込んだ。11歳でアクセルを除く5種類の3回転が跳べるようになった。

宮原知子さんの強さや安定感の源が見えてきます。
また田村岳斗コーチ、キャシー・リードさんやそれぞれの専門家も浜田美栄さんのチームに。

「どんな分野でもセカンドオピニオンが必要。私が気が付かなかったことに他人の人なら気が付くかもしれないから」

「一人一人の長所を伸ばしたいとやってきました。成長を一緒に喜ぶ瞬間が今も一番幸せ」

週に6日、リンクに立っているとのこと。 
いよいよ3月
本田真凛さんと白石優奈さんは世界ジュニア選手権、そして宮原知子さんは世界選手権に出場。
おそらく今、練習に一番熱が入っている時でしょう。
これからのご活躍を期待しています。


2015年、全日本選手権より


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テッサ・ヴァーチュ&スコット・モイアが来シーズンから競技復帰

2016年02月23日 21時47分29秒 | 私はアイスダンスが大好き!
アイスダンスのバンクーバー五輪の金メダル、ソチ五輪では銀メダルのテッサ・ヴァーチュ&スコット・モイアが来シーズンから競技復帰らしい。
コーチは此れまでのマリナ・ズエワからカナダのマリー=フランス・デュブレイユ&パトリス・ローゾンに変更とのこと。
マリナ・ズエワとは決別?
ヴァーチュ&モイアの復帰で気になるのはアメリカのメリル・デイビス&チャーリー・ホワイトの動向。
とにかくアイスダンス大好き人間としては楽しみが増えました。




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2016年、四大陸選手権・女子シングル、フリー

2016年02月21日 16時38分23秒 | 2015ー2016年シーズン
昨晩の四大陸選手権の女子シングルフリー。
夜9時からの職場から帰宅後の生中継だったので、久し振りにリアルタイムで放送を見ることが出来た。
仕方がないことだが、相変わらずCMだらけで閉口する。
また、全くペアやアイスダンスには全く触れない徹底さ。さすがはフジテレビである。
明日22日から有料放送のJスポーツで全競技の放送が始まるので改めて見直すつもりです。

さて女子シングルのフリー。
私が一番心配していたのはアメリカのグレーシー・ゴールド。
あの全米選手権でのイメージが強すぎたので別人のようだった。
慎重になりすぎたのか、全く躍動感がなかった。火の鳥が氷上で踊っていると言う感が全くなかったのが残念。
来月末の世界選手権までに、しっかりと調整して、再びあの全米選手権の時のような演技を再び見せて欲しいと願うばかりです。
一番期待していたのは村上佳菜子さんでしたが・・・。
演技後、「難しいジャンプが多いフリーは自信を持てなかった」とコメント。
やはり急遽の出場で準備不足だったのかな?
ただ、せっかくの表彰台へのチャンスを物にして欲しかった気持ちが強い。
3位は本郷理華さん。
最初に転倒もあり、けっして彼女としてはいい出来ではありませんが、しっかりと表彰台へ。
課題も見えているので調子を取り戻し、さらにレベルを上げていくと世界選手権への期待がさらに膨らみます。
一番嬉しかったのは長洲未来さんの2位。
2010年のバンクーバー冬季オリンピックでマークした合計得点の自己ベストを6年ぶりに更新した今回の演技。
バンクーバーでのフリーでは最終滑走で見事な「カルメン」を見せてくれました。しっかりと憶えています。
あの時以来か!
彼女もアシュリー・ワーグナーの出場辞退で急遽の繰り上げの出場。
久し振りに見た長洲未来さんの素晴らしい演技。
やはり心の持ち方か!
優勝は宮原知子さん。
ただただ理屈抜きで見るのみ。
芸術性あふれる見事な演技。
ますますレベルが上がっている。
間違いなく世界選手権の優勝候補筆頭でしょう。

宮原さんの演技が終わってすぐに私がポロリと一言。
私「この曲(リストの「3つの演奏会用練習曲」より「ため息」)のCD、持っていないなあ」
すぐに財務大臣閣下(妻らしい)が一発。
大臣閣下「買わなくてよろしい!」
私「ヘイ」

さてさて今、ネットで男子シングルのフリーの結果を知る。
波乱万丈。
物凄いドラマだったようだ。
優勝は大逆転でカナダのあの方か!
2位と3位は中国勢。
思うようにはいかないものだ。
それにしてもなぜ、せっかくの日曜だと言うのに、フジテレビは生中継しないのだろうか?
夜、白々しい文言のコメントで編集だらけの番組が始まるのでしょうなあ。
いや、さすがはフジテレビと言うべきか。





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村元哉中さん&クリス・リード 四大陸選手権7位

2016年02月19日 20時42分34秒 | 私はアイスダンスが大好き!
今、台湾の台北で開催中の四大陸選手権でのアイスダンス
優勝はアメリカのマイア・シブタニ&アレックス・シブタニの兄妹カップル。
シブタニ兄妹は、この前の全米選手権でも優勝。来月の世界選手権が楽しみになってきました
そして村元哉中さん&クリス・リードはフリーだけでは6位。合計では自己最高を更新して7位。
昨年7月にカップルを組んだばかり。
2人の相性がドンピシャなのでしょう。
これから、ますます良くなっていくのは間違いない。
来月の世界選手権にも出場します。
これからが本当に楽しみです。




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村元哉中さん&クリス・リード 2016年四大陸選手権アイスダンス・SD

2016年02月19日 11時20分35秒 | 私はアイスダンスが大好き!
台湾の台北で開催されている今年の四大陸選手権。
アイスダンスのショートダンスでは村元哉中さん&クリス・リードが7位で、好スタートで発進しました。
本当に素晴らしい。
音楽はロベルト・シュトルツ作曲の「ウィーンのカフェ」~「 Olympiamarsch」~「UNO March」
シュトルツの音楽とは何か私をくすぐるものがありますなあ~。
今年のウィーンフィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートでもシュトルツの作品が演奏されました。
フリーダンスでは表情豊かな演技を期待しています。




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2016年、四大陸選手権・女子シングルSP

2016年02月19日 08時46分43秒 | 2015ー2016年シーズン
昨晩、職場から帰宅すると、いきなり財務大臣閣下(妻らしい)が一発。
「忘れとったやろ~!忘れとったやろ~!録画、忘れとったやろ~!録画しているぞ!私って、お利口でしょう~!」
恐れ入ります~。
仕事のことばかり思っていて?四大陸選手権が始まったことを、すっかり忘れていた。
有料放送のJスポーツの番組表は毎日チェックしていましたが何と地上波の放送を見落としていました。
まだ欧州選手権や全米選手権の録画を、まだ全て見ていない。
何とかしなくては。

さて、その四大陸選手権、女子シングル・ショートプログラム。
ショートプログラム1位の宮原知子さんの安定感は、今、やはり世界一かもしれません。
一段とフラメンコに磨きが、かかってきた。
宮原知子さんは小柄な方ですが、本当に大きく見えます。
今日の朝日新聞の朝刊のスポーツ欄での宮原知子さんのコメント。
「今まで2位が多いので、もっと優勝の数を増やしたい。演技がいいのが一番ですが、どの大会でも一番高いところにいる選手になりたい」
今回の四大陸選手権、そして来月の世界選手権と、おそらく彼女が中心になるでしょう。
2位は村上佳菜子さん。
久し振りに元気でハツラツとした村上佳菜子さんを見た。
フリーでも、この元気さで乗り切って欲しい。
3位は長洲未来さん。
やはり華がある。
彼女が元気だと、見ているこちらも何か元気な気持ちになります。
世界選手権の出場も決まり気分も気持ちも、どんどん上向きになっているに違いありません。
私のご贔屓の本郷理華さんは4位発進。
ちょっと元気がなかったなあ。村上佳菜子さんと対照的だった。スピードがなかった。
今、いろいろ試行錯誤をしていて慎重になりすぎていたのかな?
フリーの「リバーダンス」では失敗を恐れず、いつもの躍動感のある演技を見せて欲しい。
それよりも一番心配なのは全米選手権優勝のグレーシー・ゴールド。
2度の転倒もあり何とまさかの9位。
ついこの前、全米選手権で物凄い演技を見せてもらっただけに、この落差にたいへん驚いています。
全米選手権ではフリーで大逆転を演じているだけに、このまま終わるとは、とても思えない。
3月の世界選手権を占う上でも、フリーでの立ち直りを期待したいし注目したい。





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白岩優奈さんの冬季ユースオリンピック2016 ショート演技

2016年02月16日 11時45分16秒 | 2015ー2016年シーズン
現在、ノルウェーで開催されている冬季ユースオリンピック2016.
フィギュアスケート女子シングル・ショートプログラムで白岩優奈さんが1位スタートとの事。
ホームビデオですが映像を見つけました。
音楽はミュージカル「オズの魔法使い」より「虹の彼方に」
私の期待の星。
オリンピックの名が付いている大会だけにフリーでも頑張って金メダルを目指して欲しい。




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マーラーの交響曲第3番

2016年02月16日 08時13分48秒 | 私の名曲アルバム
毎週日曜夜の私の細やかな楽しみはNHK・Eテレで放送される「クラシック音楽館」です。
2月14日(日)の放送は昨年12月のNHK交響楽団の定期演奏会からシャルル・デュトワ指揮によるマーラーの交響曲第3番。
素晴らしかった!本当に素晴らしかった!
NHK交響楽団はデュトワ指揮の時は、やはり、いつもと違う。
演奏時間約1時間40分に及ぶ長大な交響曲。
第1楽章からして約35分の長さ。そしてアルト独唱や女性及び児童合唱を経て、息の深い最後の第6楽章。そして大編成のオーケストラ。
これだけの作品。技術だけでは及ぶことの出来ない、この長大な作品を包みこむことの出来る指揮者の大きな人間力が不可欠な作品でしょう。
それだけにシャルル・デュトワは本当に素晴らしい指揮者です。私たちは、こんな素晴らしい指揮者が毎年、定期的に日本のオーケストラの指揮台に立つことを誇りに思わなければいけません。
またオーケストラの各パートのソロも多く、力量のある首席奏者がいなければ、この作品を聴く楽しみは半減でしょう。
それだけにNHK交響楽団の演奏は本当に見事であり、各パートの掛け合いを映像で見ることが出来るのも、今回の放送の魅力の一つでしょう。
第1楽章の冒頭。豪快な8本のホルンによる演奏。それを映像で目の当りで見ることできる醍醐味。また第1楽章ではトロンボーンのソロが素晴らしかった。
そしてこの楽章の最後は何かジッとしていられない盛り上がり。
この日のコンサートマスターは昨年、着任したばかりの伊藤亮太郎氏。今後も末永くN響を引っ張って欲しい。
また第3楽章では舞台裏から聴こえてくるポストホルンの響き!神秘的で、そして清々しさを感じさせる響き!いつまでも聴いていたい響きだった。
ポストホルンを吹いていたのはN響の首席トランペット奏者の菊本和昭氏。演奏後、デュトワと抱き合っていたのが、たいへん印象に残りました。
そして、やはり最後の第6楽章。
「感動」という言葉を安易に使いたくはないのですが、今回の第6楽章の演奏は正に感動的でした。
特に最後のコーダ、この長大な交響曲を締めくくるエンディングの凄さ。N響の響きは凄かった。2台のティンパニの連打を見事に捉えている映像。
この放送を見ることの出来た幸運や喜び、そしてデュトワとNHK交響楽団への感謝の気持ちで一杯です。
私自身、この交響曲の中で一番好きなのは、やはり、この第6楽章。
何か、今までひたすら人生を走ってきて、しかし、ふと立ち止まって、今までのことや出会ったひとのことを回顧して感慨ふけるという趣きを私は聴くたびに感じます。
これも私が年齢を重ねてきて節目の年齢が間近になってきて感じやすくなってきたためでしょうか?

さてマーラーの交響曲。
私は若い頃は熱心に、よく聴いていましたが、最近はあまり聴かなくなりました。
しかし、その頃は第3番は、どちらかというと避けていました。あまりにも長大でつかみどころがなく、よく理解できなかった、若かったというのが理由でしょう。
そしてマーラーの交響曲をあまり聴かなくなった今、なぜか第3番だけは、よく聴きます。
マーラーの旋律を長く聴いていたい。そして、その果ての人生を回顧するような第6楽章。
これも長年?クラシック音楽を聴いてきた変遷でしょうか?
マーラーの交響曲のCDは、やはりバーンスタインの録音が本命ですが、特に大好きな第3番の最後の第6楽章だけを聴きたい時は、必ず朝比奈隆指揮大阪フィルハーモニー交響楽団の録音(1995年大阪シンフォニーホールでのライブ録音、CANYO CLASSICS盤)を聴きます。
格調の高さと、やはり朝比奈隆の持つ人間としての大きさ、包容力が彼の得意としたブルックナーの演奏以上に出ている演奏で、私の愛聴盤となっています。
また、この第6楽章といえば、数年前、フジテレビ系列で放送された松本清張原作の「駅路」でも効果的に使われ、印象深いドラマでした。
さてさてデュトワの指揮するマーラーの交響曲。もっと聴いてみたい。
第4番や第7番、そして第9番。ぜひ!






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グレーシー・ゴールドにうっとり

2016年02月12日 09時52分55秒 | 2015ー2016年シーズン
昨晩、録画していた今年の全米選手権・エキシビションを見る。
楽しかった。
ノービスやジュニアの全米の精鋭たちの演技も見ることが出来て嬉しかった。
名前は控えていないがノービスのアイスダンスの演技にビックリ。
凄い。ノービスで既にここまで出来るのか!というのが率直な感想。
あのメリル・デイビス&チャーリー・ホワイトも、このような時代があったのかと思うとアメリカという国の奥の深さを強く感じるものがある。
まだまだ日本は遅れている。
オリンピックの団体戦でメダルを獲るには、まだまだ課題山積である。
さてエキシビションの最後に登場したのは女子シングル優勝のグレーシー・ゴールド。
彼女の演技にノックアウトされる。
正にハリウッドの女優さんが氷上に舞い降りた感じ。
美しく、ゴージャスで演技も素晴らしかった。
グレーシーを紹介しているのは彼女の双子の妹さん。妹さんも女子シングルで全米選手権に出場していました。
とにかく、ただただ、うっとり。うっとりである。
今年のボストンでの世界選手権。
グレーシーが表彰台に昇ったら大いに盛り上がるでしょうなあ。





ゴールド姉妹の2ショット写真をみつけました。こんな綺麗な双子の姉妹がいたら、家の中は本当に華やかでしょうなあ~。

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昭和偉人伝「淀川長治」

2016年02月11日 21時07分41秒 | 映画
昨晩、BS朝日で放送された昭和偉人伝「淀川長治」を見る。
久し振りに見る今は亡き映画評論家・淀川長治氏の映像。
番組で紹介された淀川長治氏のエピソードは全部、知っていた。
それでも、放送された日曜洋画劇場の解説での独特な語り口。本当に懐かしかった。
私は淀川長治氏とお会いしたこともないし、講演も聞いたことはない。
それでも私は淀川長治氏を自分自身の映画の師と思っている。
4冊の「淀川長治集成」と遺言と言える「最後のサヨナラ サヨナラ サヨナラ」は私の映画のバイブルである。
もし淀川長治氏がいなかったら私はルキーノ・ビスコンティや溝口健二の映画作品を知らずにいたかもしれません。
また、その他、多くの素晴らしい映画を知らずにいたかもしれません。
若い頃から今まで、映画好きでいることが出来たのは淀川長治氏のお蔭と言っても過言ではありません。
そして絶対に見落としてはいけないこと。
淀川長治氏の、あの独特な語り口の裏に隠れている氏の美意識の高さ、物凄さ。
私は淀川長治氏の映画批評の中から「贅沢」というものを教えてもらった。
ただ、その「贅沢」というのは高価なブランド商品を身に着けたり、高級車を乗り回すということではない。
一流のものを見ること。最高のものを見ること。触れること。そして、その美しさに酔い、感動することの尊さ。
それこそ淀川長治氏が言う「贅沢」
淀川長治氏は大正時代、来日したバレリーナのアンナ・パヴロワのステージを見ている。この貴重な体験を回想の記述を読むとバレエへの憧れが伝わってくる。その時の体験が、どれだけ氏の映画を見る目の深さにつながったでしょうか!
それは私にも分かるものがある。
私自身、若い頃に体験したベーム指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の演奏会やイタリアのオペラの殿堂・ミラノスカラ座の初来日公演は、たいへんな年月が経った今もしっかりと心に焼き付いている。
また昨年8月、アイスショーでの間近で見た荒川静香さんとスティファン・ランビエールのコラボの素晴らしさ!息を飲むような美しさ。
これも私にとって最高の「贅沢」だった。そんな「贅沢」をもっとしたい。
そんな感覚、そんな感性で、これからも映画に、音楽に、そしてフィギュアスケートに接していきたい。
久し振りに番組で久し振りに淀川長治氏の姿を見て改めて心に強く思ったしだい。


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NHK交響楽団の楽劇「サロメ」

2016年02月09日 09時19分25秒 | NHK交響楽団
毎週日曜日・夜のお楽しみはNHK・Eテレで放送される「クラシック音楽館」
7日の放送は昨年12月のNHK交響楽団の定期演奏会から演奏会形式によるR・シュトラウスの楽劇「サロメ」全曲。
指揮はN響の名誉音楽監督のシャルル・デュトワ。
良かった!たいへんな充実感だった。
特にサロメを歌ったグン・ブリット・バークミンが素晴らしかった。
歌だけでなく、ちょっとした表情や仕草も見逃せない。テレビの画面から目が離せない。
他の歌手のソロや自分が歌っていない時も表情が刻々と変わっている。
ウィーン国立歌劇場などでサロメ役を歌っているだけに、やはり違う。サロメになり切っている。
最後のサロメのモノローグは圧巻。
演奏会形式でのオペラの演奏会では、オーケストラの前に譜面台が並び、その前で歌手たちが直立不動で歌っているのが普通ですが、今回、歌手たちは最小限ですが、オペラの上演のようにオーケストラの前を動きながらの歌唱。当然、暗譜である。
単なる演奏会形式ではない、オペラの雰囲気が伝わってきて嬉しかった。
サロメ役以外ではキム・ベグリーのヘロデ、エギルス・シリンスのヨカナーンも強烈で舞台装置の無いことなど忘れさせるものがありました。
さてシャルル・デュトワの指揮。
オーケストラの演奏は官能性は気薄でしたが、ストレートで迫力があり物足りなさは感じませんでした。
昨年9月に首席指揮者に就任したパーヴォ・ヤルヴィがR・シュトラウスの管弦楽作品を連続して演奏している中で、名誉音楽監督のデュトワが、その最初のシーズンにR・シュトラウスの本陣と言えるべきオペラを全曲演奏で、ぶつけてきたのは本当に面白い。
私自身、R・シュトラウスは管弦楽の人と言うよりも、オペラと歌曲の人と思っているので大歓迎である。
N響自身も、いつも以上にマジな演奏。
有名なサロメの踊りの演奏が終わり、「何の物音もしない。何にも聴こえない」と、このオペラの最後を飾るサロメのモノローグが始まってからのオーケストラのメンバーの皆さんの表情は、特にいつもと違っていた。
これも音楽が進むにつれて熱くなっていった歌手たちの熱気とデュトワの熱意でしょう。
演奏が終わってすぐに拍手や歓声が飛び出すことなく、瞬間、間をおいて湧き上がった会場の拍手。これも良かった。
これも音楽を映像で見る楽しさ。
ところで、今年12月の定期演奏会ではデュトワ指揮でビゼーの歌劇「カルメン」全曲を演奏会形式で演奏するらしい。放送が今から楽しみです。
一昨年はドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」、昨年は「サロメ」、そして今年は「カルメン」
デュトワは、やはりオペラを演奏するのが好きなのね。
デュトワの指揮するワーグナーのオペラを聴いてみたい。
「神々の黄昏」の第3幕などは面白いでしょうなあ。






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カロリーナ・コストナー 来シーズン、現役復帰

2016年02月09日 08時11分26秒 | 2016-2017年シーズン
カロリーナ・コストナーが来シーズンから、現役に復帰するらしい。
ただ平昌冬季オリンピックについては「今は遠すぎて考えられない」とコメントしているとのこと。
今年の欧州選手権。
やはりコストナーの姿がないのは寂しかった。
それだけにコストナーの復帰の情報は嬉しい。
そしてコストナーは浅田真央さんと仲良し。
お互い、いい刺激になるでしょう。



2014年ソチ冬季オリンピック・エキシビションのリハーサルから。
再び、このような姿を見たいものです。


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今日、聴いたCD。2月5日

2016年02月05日 16時58分05秒 | 今日、聴いたCD
このところ仕事でお疲れ気味。今日は公休日。財務大臣閣下(妻らしい)も朝から夕方まで仕事で不在。外出は昼食後、ちょっとだけ近くの商店街の書店へ行っただけ。大臣閣下がご帰還になるまでCDばかり聴いて過ごす。
本当はワーグナーのオペラの全曲盤を聴こうと思っていたが、何故か気が変わってしまい一貫性なしの支離滅裂のCDの聴き方。本当に情けない聴き方でお恥ずかしい限りです。

①ブラームス  交響曲第4番 ルドルフ・ケンぺ指揮ミュンヘンフィルハーモニー管弦楽団(1975年録音 Scribendum 盤)
②グラズノフ  交響曲第8盤 エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮ソビエト国立交響楽団(1989年録音 Warner Classics 盤)
③モーツァルト 交響曲第35番「リンツ」、第38番「プラハ」 カール・ベーム指揮ベルリンフィルハーモニー管弦楽団(1966年、1959年録音 ドイツ・グラモフォン盤)
④ボロディン  歌劇「イーゴリ公」(ハイライト)より序曲、ボロヴェッツ人の踊り(ダッタン人の踊り) テオドレ・クチャル指揮ウクライナ国立放送交響楽団、キエフ室内合唱団(2003年録音、Naxos盤)
⑤チャイコフスキー 歌劇「エウゲニー・オネーギン」(全曲盤)より第1幕「手紙の場」 ミレッラ・フレーニ(S タチヤーナ)小澤征爾指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団
(1988年ウィーン国立歌劇場でのライブ録音 ORFEO盤)

CDを聴きながら音楽雑誌「レコード芸術」2月号に目を通す。特集は「読者と本誌執筆陣で選ぶベスト・ディスク・ランキング2015」である。
皆さん凄いチョイスばかりで大いに驚く。私なんぞ足元にも及びまへん。私は昨年も経済力の無さ?で安価な徳用盤ばかり購入していて純粋な新録音の新譜は、ほとんど手が出なかった。
クナパーツブッシュ指揮の歌劇「ローエングリン」のお宝録音。そんなに凄いのか!聴きたい!もう少しロープライスになって欲しい。手が出ない。
さてさてネットで、いろいろとCDの情報を集めるが、やっぱり安価な徳用盤が中心になる。
安く、そしていい演奏を聴きたい。資金繰りに苦しむ私は、どうしても、こうなってしまいますなあ~。





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鈴木明子さん著「プロのフィギュア観戦術」を読んで

2016年02月05日 10時08分40秒 | 鈴木明子さん
今年の正月、書店で購入した鈴木明子さん著の「プロのフィギュア観戦術~選手たちの心理戦から演技の舞台裏まで」 (PHP新書)を、やっと読み終える。
今シーズン、活躍している選手の皆さんへの愛情あふれるコメント満載で、鈴木明子さんのお人柄を垣間見るような気持ちで楽しく読むことが出来ました。
技の基礎知識やジャンプやスピンの種類のイラスト付きの解説は分かりやすく、フィギュアファンになって日が浅い方には特にお薦めです。
今、活躍している選手のエピソードもいろいろあり面白かったのですが、特に本郷理華さんのエピソードは興味深かった。
「さぼりかちゃん」と言われていたくらい「さぼりの達人」だった本郷さんが、世界のトップレベルへ上がっていった心の動き。同じ長久保コーチ門下として、本郷さんの近くにいた鈴木明子さんならではの件(くだり)でしょう。

>成長できるかどうか、本人の気持ち次第。覚悟が決まればあとは一生懸命にやるしかありません。本郷さんの場合は、覚悟を決めるまで時間がかかりましたが、そこからは猛スピードで突っ走っていきました。

>二十九歳まで現役を続けた私が自信を持っていえるのは、「競技を長く続ければ続けるほどスケートはうまくなる」ということです。表現の部分についても、人生経験を積むことで確実に幅が出ます。年齢を重ねることのメリットはこのふたつです。(中略)長く続けることのメリット、デメリットはそれぞれありますが、選手には少しでも長く滑って欲しいと思います。

鈴木明子さんの本音であり、浅田真央さんへの応援メッセージのように私は感じました。

>浅田選手は「試合でよい演技ができたときの達成感をまた感じたい。やっぱり自分にスケートは欠かせない」と語っていました。彼女は本物のアスリートなのだと思います。スケートを続けている人がスケートを好きなのは当たり前ですが、その理由は人によってさまざまです。彼女は休んでいるうちに、自分の中に燃えるものがあることに気が付いたのでしょう。「スケートがなければ私ではない」と思ったのかもしれません。それが浅田選手の強さの秘訣だと思います。

2月になり大きな世界大会も四大陸選手権と世界選手権を残すのみとなりましたが、今から読んでも決して遅くはありません。いろいろな背景などを、この本から知ることによって、より深く観戦することが出来るでしょう。
これからはオリンピックも間近になり、状況もどんどん変わっていくでしょう。来シーズン以降も、どんどん改訂していって、鈴木明子さんならではの語り口で旬の情報を伝えて欲しいと願っています。




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