オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

NHK杯、女子フリー

2008年11月30日 00時37分44秒 | 2008-2009年シーズン
今日は仕事を終えて帰宅したのが夜10時過ぎ。すぐに録画していたNHK杯の女子シングル・フリーをみました。

中野友加里さん。SPの結果のままで終わるとは思えませんでした。入魂の「ジゼル」でした。
GP・ファイナルにも出場で本当に良かった!まだ本調子でないとの事。これからが楽しみです。

鈴木明子さん。ステップでは本当にしびれました。2位の表彰台。感無量です。本当の実力者になったと言って良いでしょう。全日本選手権でも好成績をあげて世界選手権を目指して欲しいです。

浅田真央さん。凄い!凄すぎる!あのフランス大会から短期間でここまで仕上げて来るとは人間業ではない。GP・ファイナルではいよいよキム・ヨナさんと同じリンクに立ちます。胸が高まります。

仕事で疲れきっているので本日はここまで。ペアやアイスダンスも録画しているので落ち着いたらゆっくりと見て、機会があれば感想を述べたいと思います。

NHK杯、女子SP

2008年11月28日 23時27分48秒 | 2008-2009年シーズン
今日は明日から大きな売り出しが入るので、どちらかと言うとお客さんの数も少なく、どちらかと言うと自分のペースで仕事が出来る一日のはずだったが、商品クレームで走りまわったり、訳のわからぬ事で謝ったりで、頭痛がするくらいクタクタの一日であった。そんな一日を送った私を癒してくたのは録画で見たNHK杯の女子シングルのSPの放送であった。順位や結果は別として各スケーターの演技には魅了され仕事での嫌な事を忘れることが出来ました。明日のフリーの放送が楽しみです。
鈴木明子さんの「ラ・カンパネラ」良かった!鈴木さんも引退した太田由希奈さんに共通する独特な世界を持っている。もっと世界大会に出してあげたい方である。フリーはロシア民謡「黒い瞳」である。期待が膨らみます。
私のアイドル長洲未来ちゃんは何と言っても私の大好きなチャップリンの音楽で私の胸を一杯にしてくれました。映画「モダン・タイムス」より「スマイル」は何度聴いても胸がジ~ンとします。その音楽に乗っての長洲さんの演技。私は文句は言えません。
キム・ナヨン、アシュリー・ワーグナー、ラウラ・レピストの3人も彼女独自の世界を披露してくれました。ワーグナーのダイナミックな演技にはゾクゾクさせらましたし、レピストの演技は以前、述べた事がありますが、どうしても太田由希奈さんさんの演技と重なるものを感じます。顔立ちも似ているように感じるのは私の思い込み過ぎでしょうか?
そして、私が荒川静香さんの次に大好きな中野友加里さん。彼女ならではの演技でしたが、やはり、やはりである。どうしても、もっと上の演技を期待しています。彼女のことですからフリーはこのままズルズル行くとは、とても考えられません。フリーは昨年の全日本選手権のフリーのような気迫あふれる演技になるのではないでしょうか。
最後の浅田真央さん。やはり彼女は凄い!2週間という短い時間でこれだけ復活するとは!ドビュッシーの曲に合わせての演技は美しかった!やはり彼女は次元が違う!フリーの演技がフランス大会と比べてどこまで深化したか、最大の見所です。

今回の放送は当然ですがNHK。刈屋アナの実況、そして荒川静香さんの解説、安心して放送に接することが出来ました。フィギュアスケートを知り尽くしている刈屋アナと民放のアナの差は本当に大きいものを感じました。
今日の深夜、男子シングルのSPの再放送があるので、きちんと録画して、休みの日にゆっくり楽しむつもりです。

メトロポリタン歌劇場のガラ・コンサート

2008年11月27日 18時17分24秒 | オペラ
世間は先週末から3連休でしたが、私は祭日を挟んで1週間ぶりの休みで、今日はぐったりである。また昨夜、深夜の3時前に店の施錠不備でセコムからの電話で叩き起こされ、頭がまだボーとしている。
そんな中、最近テレビ番組の録画をいろいろと見て行きましたが、やはり見ごたえ、聴きごたえがあったのが、23日夜、NHK教育放送の地上デジタル放送された、2006年のメトロポリタン歌劇場のガラ・コンサートである。以前、一度だけハイライトで放送された記憶があるが今回の放送は約3時間、ノーカットである。
今回のガラ・コンサートは長い間メトの支配人だったジョゼフ・ヴォルビーの退任を記念してのコンサートで相変わらずメトならではの豪華メンバーのガラ・コンサートである。
今回のメトのガラ・コンサートは、ただ名の通ったオペラ歌集達が有名なオペラ・アリアを歌いまくると言うものではなく、オペラの好きな私をくすぐる憎い選曲ばかりである。某国営放送局の正月恒例のニューイヤーオペラコンサートではモーツァルトのオペラはいつも「フィガロの結婚」や「魔笛」、そしてロッシーニのオペラはいつも「セリビアの理髪師」ばかりですが、今回のメトのガラ・コンサートはモーツァルトのオペラは「コシ・ファン・トッテ」「皇帝ティトスの慈悲」、ロッシーニでは「ゼミラーミデ」「アルジェのイタリア女」である。その他、ゴルンゴールドの歌劇「死の都」から2曲も演奏されている。やはりやる事が違う!某国営放送局のコンサートの選曲と何と違うのでしょう!後で気が付いたのだがプッチーニの曲は一曲も無かった!
「ゼミラーミデ」では、あのテノールのフローレンスの素晴らしい高音を楽しむことが出来ました。また「死の都」を歌ったのはキリ・テ・カナワである。何という贅沢!
しかし一番、姿を見せただけで嬉しくなったのは歌は無くスピーチだけでしたがミレッラ・フレーニの登場である。1935年生まれである。齢相応にふくよかに見えますが、あの笑顔と美しい金髪は健在である。またスピーチでの声のきれいな事!私が初めて買ったオペラの全曲レコードのプッチーニの「ラ・ボエーム」のミミを歌っていたのがフレーニである。何度、繰り返して聴いたであろうか!またイタリアのミラノ・スカラ座の初めての日本公演で観た「ラ・ボエーム」のミミもフレーニでした。フレーニの姿を見ているだけで、いろいろな想いがこみ上げてきます。
コンサートの最後はベートーヴェンの「フィデリオ」第2幕のフィナーレ。大いに満足というところである。

この1週間の録画では、まだ見ていませんがムーティ指揮のウィーンフィルやロシアのサンクトペテルグフィル響の放送もあるので機会があれば記事にしたいと思います。

太田由希奈さん引退!

2008年11月27日 00時37分26秒 | 2008-2009年シーズン
sasha様の情報で、太田由希奈さんが引退を表明したことを知りました。
http://sports.nifty.com/figure
御自身のしっかりした言葉での引退のコメントには、たいへん胸を打つものがあります。

NHK杯直前にこのニュースは非常に残念です。やはり、ケガの状態が良くなく、これ以上、競技生活を送るのは困難だったようです。
昨年の暮れ、大阪での全日本選手権フリーでの、「氷上のバレリーナ」と呼ばれる、あの美しい演技を見ることが出来たのは、私自身、今となっては非常に幸運でした。演技を見て復活を確信していただけに重ね重ね残念です。
競技会からは身を引きますが、アイスショーには登場するようです。ケガに悩まされた競技者時代だっただけにアイスショーでは思う存分、ご自信のやりたいスケートを貫いてもらいたいものです。また機会があれば、あの美しいレイバックスピンやイナバウアーを見たいものです。
本当に今まで、たいへんご苦労様でした。



「NHK杯・フィギュアスケート30年」その2

2008年11月21日 22時56分55秒 | フィギュアスケート
今日も昨晩に続いてNHK・BSでの「NHK杯・フィギュアスケート30年」を見ました。
久し振りに荒川静香さんの「ロメオとジュリエット」、中野友加里さんの「ドン・キホーテ」を見る事が出来て最高に満足です。
荒川さんの演技はトリノ冬季オリンピックの時のような凄みはありませんが、チャイコフスキーのあの素晴らしい音楽に乗せて、魅了されるものがあります。
中野さんの「ドン・キホーテ」の演技を見て、済んだこととはいえ、トリノオリンピックに出してあげたかった!「ドン・キホーテ」「シンデデラ」と中野さんはバレエ音楽と相性が良いようです。今シーズンの「ジゼル」に期待しましょう。

今日の放送でも昨晩と同様、アイスダンスには魅了されました。昨年の「シェルブールの雨傘」は録画しなかったので今日、再び見る事ができて本当に良かった。余談ですが私は映画「シェルブールの雨傘」は大好きな映画の1本です。ビデオ(まだDVDを持っていない!)で何度見ても胸が痛くなります。

最後に一昨年の浅田真央さんの「チャールダーシュ」の映像。あれからもう2年経ったのかとと思うと感概無量である。浅田さんも新境地を開こうとしていて今シーズンは大変なすべり出しとなっています。今年のNHK杯ではGPシリーズ・フランス大会の結果をバネに、どこまで完成度を見せるか、一番の見所といってよいででしょう。

最後の最後。
荒川静香さんの公式サイトによりますと、今年のNHK杯の女子シングルのSPとフリーの放送の解説に荒川さんが出演予定とのことで、ますます放送が楽しみになってきました。よかった、よかった。

「NHK杯・フィギュアスケート30年」

2008年11月20日 22時00分04秒 | 荒川静香さん
昨日は見事にNHK・BS2の放送の「NHK杯・フィギュアスケート30年」を見事に見逃してしまった。第2夜の今日は絶対、見逃すまいと気合が入っていました。
番組が始まり、最初はいきなりNHK杯初登場の14歳の時の荒川静香さんの映像に目が釘付けになる。このあと3年後(17歳)の時の映像も放送されました。曲は「ジゼル」である。NHK杯の放送はかなり昔からみていたので、おそらく、この時も見ていると思いますが、恥ずかしながら記憶が無い。ブルーの衣装がよく似合っている。中野友加里さんや安藤美姫さんよりもジゼルのイメージに近いものを感じました。さすがに技の完成度、表現力など現在の演技と比べると、たいへんな差があるのは、致し方ないには当たり前ですが、スピンなど目を見張る物があり、現在を予感させるものがありました。17歳の時の荒川さんの演技を見て、24歳の時のトリノ五輪までの道のりを想うと凡人である私には考えられない努力、精進があり頭が下がる思いです。
とにかく今日は美少女時代の荒川さんの演技を見ることが出来て本当に満足です。今日の放送は、どこかのおじさん必見でした。

また今日の放送ではペアとアイスダンスも久し振りに堪能することが出来ました。中国のシェン&ツァオ組の「トゥーランドット」には改めて魅了されました。またアイスダンスではフランスのアニシラ&ペイゼラの演技の素晴らしさ!テレビの画面に引き込まれそうでした。エキシビションの演技の演技の放送もあり皆様のNHK様様である。
現在。GPシリーズたけなわですが。ペアやアイスダンスの放送がさっぱり無いのが、たいへん不満です。ペアのサフチェンコ&ショルコウィの今シーズンの演技を見る事は絶望的なのでしょうか?
NHK杯ではペアやアイスダンスもきちんと放送予定なので、女子シングルの影に隠れていますが、忘れずに録画するつもりです。 

朝比奈隆のブルックナー交響曲第8番

2008年11月20日 11時54分19秒 | 朝比奈 隆(生誕100年記念)
朝比奈隆のブルックナーの録音を第0番より、たどっていますが作品の重みの為か、後期の作品に入ってペースダウンしてしまいました。いよいよブルックナーの最高傑作の第8番に入りたいと思います。

ブルックナー 交響曲第8番 ハ短調
 
第1楽章 アレグロ・モデラート
第2楽章 スケルツォ:アレグロ・モデラート
第3楽章 アダージョ:壮重に、ゆっくりと、しかし引きずらないで
第4楽章 フィナーレ:壮重に、速くなく

第1楽章冒頭、第1主題が盛り上がってフォルテシモで達した時、居てもたってもいられなくなるのは私だけだろうか?そして8番の核心といえる第3楽章のアダージョ。チェロが奏でる第2主題の美しさ。そしてブルックナーを聴く至福の時の頂点といえるコーダの素晴らしさ!何度聴いても飽き足らない。

1884~7年に書かれた第1版は演奏もされなかった。1888~90年に第2版を書いたが、92年に出版されたものには、シャルクやハンス・リヒターの意見にしたがったと思われる変更とカットがあるらしい。
ハース版は第2版を基にしながらも、第1版からの引用があるが、ノヴァーク版は第2版の楽譜をそのまま引用している。ハース版とノヴァーク版の違いは第3楽章と第4楽章に見る事ができる。ハース版では第1版から採られた部分がある。
またシャルクやリヒターの意見を参考にした改訂版がありクナッパーツブッシュの録音で聴くことが出来る。
また第1版の録音ではインパル指揮フランクフルト放送交響楽団の録音で聴く事ができ、ハース版やノヴァーク版と別の曲ではないかと思うくらい驚きの演奏である。

朝比奈隆はブルックナーの大家と言われたが8番を初めて振ったのは比較的に遅く1971年の秋である。1950年代から60年代、それまでブルックナーは4番、7番、9番しか演奏していない。70年代に入って5番と8番に巡り会って一気に最高のブルックナー指揮者となった。ちょうど朝比奈隆60代後半の円熟期に入り彼の音楽が一層深くなってきた時期である。彼の8番の録音はどれも名演で最高の遺産といっても良いでしょう。

私が所持している朝比奈隆の録音は下記の通りである。
①大阪フィルハーモニー交響楽団(1976年4月神戸文化ホールでのスタジオ録音)ジャンジャン盤
②大阪フィルハーモニー交響楽団(1976年8月神戸文化ホールでの公開録音)ジャンジャン盤
③大阪フィルハーモニー交響楽団(1980年10月東京カテドラル聖マリア大聖堂でのライブ録音)ビクター盤
④大阪フィルハーモニー交響楽団(1994年7月サントリーホールでのライブ録音)ポニー・キャニオン盤
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⑤NHK交響楽団(1997年3月NHKホールでのライブ映像)NHKエンタープライズ盤
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⑥大阪フィルハーモニー交響楽団(2001年7月サントリーホールでのライブ録音)EXTON盤
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⑤はDVDである。①はジャンジャンでの交響曲全集録音の際、最初に録音され指揮者やオケも出来上がりを気にいっていたとの事だが当時のジャンジャンの社長が気に入らないとの事でお蔵になり再度、録音されたのが②である。長い間、幻のブルックナー録音だったが8年ほど前、ジャンジャンの全集がCD化された時、日の目を見た録音である。
私自身、大好きな録音は②④⑤⑥である。甲乙をつけるのは、非常にむずかしい!④の録音を耳にしたとき、これが最高の8番と思ったのだが、死の年の録音の⑥をきいて、これが巨匠のまさに行き着いたブルックナーの最高の演奏を聴いて、ここまで人間は大きく、深くなれるのかと驚愕したものである。
しかしである⑥がまさに最高と思っていたが、昨年の暮れ、⑤のDVDに接して、また驚き!これも最高ではないかと思ってしまった。最高のブルックナー指揮者と我が国最高のオーケストラとのブルックナーの最高傑作の演奏である。大阪フィルとの演奏では第1楽章、第2楽章はやや様子見で第3楽章から本調子というのもありますが、⑤では、さすがN響、第1楽章からエンジン全開である。とくにティンパニの演奏は最高ではと感じました。
②はまだオケの技術が晩年の録音に比べて不十分な点は多々ありますが、1970年代の巨匠のブルックナーの演奏をきくのは大変貴重ですし、馴れのない気迫に満ちた演奏は、この後の録音にはない魅力のがあり、私ははずせません。
私自身、朝比奈隆の8番の演奏を聴く時はその時の気分で録音を選んで聴いているのが実情です。

以下はブルックナーの8番の私のお気に入りの参考CDです。またの機会に取り上げたいと思います。
①ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団「改訂版」(1963年ミュンヘンでのスタジオ録音)ウェストミンスター盤
②ハンス・クナッパーツブッシュ指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団「改訂版」(1963年ミュンヘンでのライブ録音)ドリームライフ盤
③カール・シューリヒト指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団(1963年ウィーンでのライブ録音)EMI盤
④ギュンター・ヴァント指揮北ドイツ放送交響楽団(1993年ハンブルクでのライブ録音)RCA盤
ヴァントはハース盤、シューリヒトは第三楽章までがハース版、第四楽章がノヴァーク版が基本となっていて、本当にブルックナーの版はややこしい。
ヴァントの録音では晩年のベルリンフィルとの録音が有名ですが私はこちらの方が好きです。

皆様のNHK

2008年11月18日 23時55分38秒 | 荒川静香さん
荒川静香さんのOfficial Web Siteのメッセージが「怒涛の一週間」と題して更新されています。
http://www.shizuka-arakawa.com/message
今回はGPシリーズの浅田真央さんに関してのコメントが書き込まれています。
荒川さんらしい冷静なコメントを読んで何か気が楽になったような気持ちです。浅田真央さんも、もし読まれたら同様な気持ちになるのではないでしょうか?

>彼女の向上心の表れでもあり、オリンピックを見据えたプログラム構成の準備段階に入ったということでしょう。
>シーズン初めなので長い目で見守ってあげることも大切だと思います。

フランス大会の放送はアイスショー出演と重なったので荒川さんが登場しなかったのは、たいへん残念でした。超一流の競技者だった荒川さんの今回のコメントのような客観的な解説があれば、もっと浅田さんの今回の演技に対する理解も深まったものと思います。

>進撃に適確に、言葉で、身体で、フィギュアスケートの魅力が皆様に伝わるように私なりに努めて参りたいと思います。

次に浅田真央さんが登場するNHK杯には、ぜひ放送席に座って欲しいものです。
「皆様のNHK」様、本当に頼みます。

浅田真央さんはフランス大会後、日本へ帰国しないで、急遽ロシアでタラソワコーチと猛練習を積んでいると聞いています。ぜひNHK杯ではフランス大会以上の演技を見せてほしいものです。

浅田真央さんの「仮面舞踏会」

2008年11月17日 17時26分12秒 | 2008-2009年シーズン
浅田真央さんの新シーズンのフリーの曲目がハチャトリアンの「仮面舞踏会」と知った時、本当に唸った。今シーズンもショパンかな?と思っていただけに驚きでした。しかし放送等では聴いたことがあるにもかかわらず「仮面舞踏会」のCDを持っていない!どうしても聴きたくなったがハチャトリアンの作品では「剣の舞」があるのみ。と、いう事で数日前、わが町の商店街にあるN楽器のCD売り場へ行ってみたが無い!しかたなくAmazonnへ手配し、昨日CDが到着する。

ハチャトリアン 組曲「仮面舞踏会」
        ①ワルツ②夜想曲③マズルカ④ロマンス⑤ギャロップ
キリル・コンドラシン指揮RCAビクター交響楽団(1958年録音)
(中略)
「仮面舞踏会」はロシアの作家レールモントフの戯曲でその付随音楽として14曲作曲され1941年劇上演時に初演。そして1944年、5曲の組曲からなる管弦楽用組曲として発表されたらしい。
劇のあらすじは、妻が仮面舞踏会で腕輪を無くしたことから夫が嫉妬に駆られ、妻を殺してしまうという、シェークスピアの「オセロ」のようなストーリーである。
この組曲のハイライトはやはり第1曲目の「ワルツ」である。劇中どのように扱われたのかは、よくわかりませんが、ワルツとは言え、たいへん劇的な曲である。心をえぐられる曲である。(中略)
今年のドリーム・オン・アイスで浅田さんはタンゴにのって素晴らしい演技を見せてくれました。おそらくフリーではこのワルツが使用されると思いますが、どんな演技になるか予想がつきません。アイスショーであれだけの演技を見せるのですから競技会のフリーとなると、この「ワルツ」にのって想像を絶するものを見せてくれるのでしょう。
とにかく秋からのGPシリーズが楽しみです。

以上は今年の7月浅田真央さんの今シーズンのフリーの曲目が発表された時の私の当時の記事の採録です。
この時からすでに今シーズンの浅田さんのフリーの演技は、今まで見た事が無いものになりそうであると言う予感と期待がありました。また私自身もこの組曲をかなり聴きこみました。そして昨日のフランス大会で初めて新しいプログラムを見ることができました。結果は皆様、ご存知の通りです。
普通のプログラムではスピンの時はこの曲、スパイラルの時はあの曲と技に応じて曲を選んで編集しているものですが浅田さんは、大胆にもこの組曲の核心と言える「ワルツ」のみで演技を披露しました。この組曲の「ワルツ」はヨハン・シュトラウスのワルツのような軽やかなものではなく、スケートらしくない、逆に重厚なものを感じます。また、この組曲の元になった戯曲のストーリーもたいへん暗さを感じるものがあります。衣装も、これらに応じたものだと思います。
今回のプログラムはたいへん大胆なものであり、フランス大会ではミスが重なった為、批判が出るのも当然でしょう。しかし浅田真央さんとタラソワコーチが何を目指し、目標としているのか考えるとフランス大会だけの結果でとやかく言うことは絶対できません。高難度の技を単にくりひろげるだけでなく、うまく表現できませんが、それらを超越した何か、もっと大きなものを正に今から突き抜けようとしている浅田真央さんが今、私達は目の当たりにしていると言ってよいでしょう。
今後、浅田さんがフランス大会の結果をバネに、どのように進化していくか長い目で私は見守っていきたいと思います。

来年の1月10日、私が見に行く大阪のスターズ・オン・アイスの公演で浅田さんが登場します。(大阪公演のみ)荒川静香さんや中野友加里さんと一緒に、NHK杯、全日本選手権を乗り越えた浅田真央さんが、どんな素晴らしい演技を披露してくれるか楽しみです。

GPシリーズ・フランス大会・フリー

2008年11月16日 23時33分12秒 | 2008-2009年シーズン
本日の早朝、出勤前にフリーの結果を私は知ってしまいました。あの浅田真央さんが逆転できなかった。なぜ?という気持ちで夜の放送の録画を見ました。
浅田さんの今シーズンのフリーの曲目はハチャトリアンの組曲「仮面舞踏会」
この組曲の中で一番聴き所で、凄さを感じるナンバーはやはり「ワルツ」である。私は最初「ギャロップ」か「夜想曲」あたりから演技が始まって、後半「ワルツ」へ流れ込むのではないかと想像していましたが、いざ始まると最初から最後まで、あの物凄い「ワルツ」で押し通した浅田さん。凄すぎる!彼女の意欲、物凄さ、そして厳しさは他のスケーターと比較にならないと思います。今回、ミスの多い浅田さんでしたが初めて今までに無い彼女の持つ厳しさ、目標の高さを強く感じました。
今回は残念ながら、あの浅田さんでさえ、曲に負けてしまった。今までショパンもチャールダーシュも浅田さんは曲に対等、いや音楽を乗り越えた演技を見せてくれましたが、今回は「ワルツ」に押されてしまった。まだまだ消化不足、意欲の空回りの部分がフランス大会で露骨に出てしまいました。浅田さんでも今回のプログラムをこなすには、まだ時間が必要なのかもしれません。浅田さんはたいへん強い方です。このままズルズルいくとは、とても考えれません。
次はNHK杯です。「ワルツ」という音楽を乗り越えて、どのような演技を披露してくれるか期待しましょう。そして温かい目で彼女を見守りたいものです。

GPシリーズ・フランス大会・SP

2008年11月15日 22時09分48秒 | 2008-2009年シーズン
久し振りに私の御ひいきのエミリー・ヒューズの演技を見る事が出来ました。昨シーズンは怪我などで不本意でしたが、今回も全快というわけではありませんでしたが、リンクに立った姿を見ることが出来ただけでもホッとしています。スパイラルなど彼女らしさもあり今後に期待しましょう。
また、ミュージカル「キャバレー」の音楽に乗ってのグルジアのゲデヴァニヴィリの演技も結果は別として私の好みから言うと落とすわけにはいけません。キャバレー」の音楽をきくだけでも嬉しくなります。

そして一番の期待はやはり浅田真央さんでしたが、結果はご存知の通りで、たいへん残念でした。、しかしブルーの衣装はたいへん素敵でした。また久し振りにドビュッシーの音楽を聴かせていただきました。最近、ドビュッシーの音楽は、ほとんど聴いていないので、たいへん私にとってたいへん新鮮でした。今度の休みの日には「夜想曲」あたりを聴いてみましょう。
いよいよ、明日はフリー。彼女のことですから、このままでは終わらないでしょう。ハチャトリアンの組曲「仮面舞踏会」の音楽に乗って、どんな演技を見せてくれるか、結果より、そちらの方が楽しみです。

2009年カレンダー

2008年11月13日 17時12分50秒 | 荒川静香さん
来月末、待ちに待った2009年、荒川静香さんのカレンダーが発売されます。
テーマは「Natural&Color」とのことで、なお一層、美しさを増した荒川さんの写真を拝めるのは間違いないでしょう。
詳しくはこちら

今日の朝、民放のワイドショーをチラリと見たら浅田真央さんの特集をしていました。練習風景も放送されていましたが、バックにハチャトリアンの組曲「仮面舞踏会」より「ワルツ」が流れていました。いよいよGPシリーズ・フランス大会。期待が高まります。



チョン・キョン・ファ その2

2008年11月13日 11時51分55秒 | 今日、聴いたCD
シベリウス    ヴァイオリン協奏曲ニ短調 作品47
チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35

チョン・キョン・ファ(ヴァイオリン独奏)
アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団
(国内盤)デッカ POCL-9724 (1970年ロンドンにてスタジオ録音)

今日の公休日も前回の公休日に続いて朝からチョン・キョン・ファのCDを聴きました。今回はシベリウスの協奏曲。彼女のデビュー盤で22歳の時の録音である。
私は数多くあるヴァイオリン協奏曲の中でブラームスとシベリウスの作品が大好きです。シベリウスの作品には思い出があり私が中学3年の時、わが町にNHK交響楽団がやって来て生まれて初めて生のオーケストラを音を聴きました。その時、しべリウスの協奏曲が演奏されました。(ヴァイオリン独奏は当時N響のコンサートマスターだった田中千香士氏、指揮は今は亡き岩城宏之氏)特に第1楽章の冒頭、ヴァイオリン群の弱音にのって独奏ヴァイオリンの音色を聴いたとたん、それまでよく聴いていたチャイコフスキーやドヴォルザークの作品と全く違う世界に引き込まれ、現在に至るまでシベリウスは私にとって大切な作曲家となっています。
さてチョン・キョン・ファの録音であるが、このシベリウスの録音は彼女の録音の中でも傑作の一つではないかと思います。やはりこの曲の核心は第1楽章にあるといつも思っていますが、ここでの彼女の演奏は凄い!出だしから北欧の空気がスピーカーから伝わってくるようである。シベリウスの交響曲に共通する孤独感、寂しさ、厳しさ、そして自然への憧れなどをヴァイオリンという楽器で全て表現しているではないか!今日は2回、聴き直してしまいました。
なお、今はどうしてもCDを聴いていますが、レコードの方が音が鋭く聴こえたのですが、一度、聴き比べをしなくてはと思っています。
この協奏曲には諏訪内晶子さんのCDもあり、評判が良いとのことで、この曲が好きだけに「買わなくては、買わなくては」といつも思いながらまだ未購入である。「早く買わなくては」

前回の記事でチョン・キョン・ファのリサイタルについて少しふれましたが、当日、買い求めたプログラムを引っ張り出してみました。当日のアンコールの曲名のメモがあり、楽屋口でプログラムのカラー写真に書いてもらった彼女のサインも貴重なものとなりました。

1994年6月1日 サントリーホール (ピアノ)ペーター・フランクル

バルトーク   ラプソディ第1番
ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ 第9番イ長調「クロイツェル」
ドビュッシー  ヴァイオリン・ソナタ ト短調
ラヴェル    ヴァイオリン・ソナタ
ドビュッシー  「美しい夕暮れ」(アンコール)
ブラームス   ハンガリー舞曲第3番、第4番(アンコール)
ドヴォルザーク 「ユーモレスク」(アンコール)

アンコールの曲目を前回、ドヴォルザークのスラブ舞曲と書きましたが、私の思い違いでお恥ずかしいかぎりです。
当日は私自身、初めてサントリーホールへ行きましたが、ホールの贅沢さに驚き、東京の音楽ファンをたいへんうらやましく思ったものです。私の町にも立派な(外見は?)ホールが2つありますが次元が違います。またチャンスがあれば行きたいものです。

今、スピーカーからチョン・キョン・ファの演奏するサン・サーンスのヴァイオリン協奏曲第3番が流れています。こちらも素晴らしい演奏です。また機会があれば触れたいとおもいます。 

 


チョン・キョン・ファ

2008年11月10日 14時44分50秒 | 今日、聴いたCD
ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲二短調 作品61
ブルッフ    ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 作品26

チョン・キョン・ファ(ヴァイオリン独奏)クラウス・テンシュテット指揮
ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団(ベートーヴェン 1989年録音)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団(ブルッフ 1990年録音)
(国内盤)EMI TOCE-7730

昨日の深夜、NHK・BS2でNHK交響楽団の演奏会(指揮はノセダ)の放送があり、酔っ払っていたので録画を朝、見ました。お目当てはサラ・チャン独奏のブルッフのヴァイオリン協奏曲である。演奏はやはり世界のトップレベルの方だけに悪くはない。いや、文句を言うべきではないのかもしれない。しかし何か物足りない。自分の耳にこびり付いているこの曲の演奏とくらべて何か淡白である。そして気が付きました。「そうだ!この曲はチョン・キョン・ファの得意としていた曲じゃないか!」この曲は名前を伏されて聴かされてもわかる彼女の感情たっぷりの演奏でないと私にとっては面白くない。レコード会社の専属をデッカからEMIへ移ってからは、どうも精彩を欠くことが多くなり、この数年、新録音も無く、演奏活動も耳にすることが無くなってしまった。世界の楽壇のたいへんな損失である。スランプならば早く脱出して欲しいものである。彼女には、ぜひとも私の大好きなブラームスのヴァイオリン協奏曲を最高の演奏で録音してもらわなければ困るのである。(ラトルの指揮での録音は最低であった)
なお彼女の弟は指揮者のチョン・ミュン・フンである。最近は弟の名前ばかり出て残念です。

さてテレビの録画を観た後、口直し(失礼)に久方振りに彼女のCDを聴きました。ベートーヴェンの協奏曲では第1楽章、ヴァイオリン独奏の音色がスピーカーから流れたとたん崇高なチョン・キョン・ファの世界である。第1楽章の最後のカデンツァの壮絶さ、その後のいい様もない静けさ!この様な演奏を聴くと他の演奏か聴く気が無くなります。
この録音は彼女がぜひテンシュテットと録音したいと希望して実現したとの事で指揮者とソリストの息もぴったりである。  
2曲目のブルッフの作品は1972年のケンペ指揮での録音も一度聴いたら忘れることの出来ない演奏でしたが、二度目の、この録音も同様である。この録音を聴いてこの協奏曲の演奏は「こうでなくては!」と思うばかりである。チョン節と言っても過言ではない演奏であるが、けっして下品にならない。彼女が表情を付ければ付けるほど作品の素晴らしさが前面に出て来る感があります。

10数年前、私が出張で東京へ行った時の夜、何と彼女のリサイタルがサントリーホールであり、取引業者との会食を断って、会場に脚を運びました。帰りの楽屋口で彼女にサインを頂きましたが、たいへん小柄なので本当に驚きました。韓国の方なので欧米の演奏家と比べて小柄なのは当たり前の事かもしれませんが、あの物凄い演奏するエネルギーがこの小柄な体の何処から出るのか本当に驚きでした。
あれから、かなりの年月が経ちました。再び彼女の生のステージに接することが出来るのは、いつになるのでしょうか?その日が近いことを念ずるばかりです。

GPシリーズ・中国カップ、フリー

2008年11月08日 23時42分37秒 | 2008-2009年シーズン
GPシリーズ・中国カップの女子シングルのフリーも終わり結果は皆様、ご存知の通りです。テレビの放送では安藤美姫さん一色?のようでしたが心の中でキム・ヨナさんを応援している自分がいました。
安藤さんはアメリカ大会よりも良かった!やはり安藤さんはジャンプである。4回転はありませんでしたが素晴らしいジャンプを見せてくれました。GPファイナル出場は現時点では微妙ですが全日本選手権を経て、ぜひ世界選手権に登場して欲しいものです。
キム・ヨナさんは今回は手堅かった。もっと出来るのではと思いましたが高得点。今度は地元で開催されるGPファイナルで、もっと凄い演技を期待しましょう。

今回のフリーでキム・ヨナさんや安藤さん以上に楽しみにしていたのがフィンランドのラウラ・レピスト、そしてアメリカのアシュリー・ワーグナーとカトリーヌ・ハッカーの演技でした。
レピストは最終的に3位でしたがジャンプのミスがあり最良の演技を見れなかったのが残念!次回、登場するNHK杯に期待しましょう。
SPで私の胸をときめかせたハッカーもジャンプでの転倒が残念。しかし、あのスパイラルでは見せ場を作ってくれました。彼女もNHK杯に登場します。NHK杯には浅田真央さん、中野友加里さん、そして長洲未来さんや鈴木明子さんも出場するので放送が楽しみです。本当は実際に会場に脚を運んで生で見たいのが本音です。
そして私が今大会で一番、目をみはったのはアシュリー・ワーグナーである。スピード感、そしてスケールの大きさ。これからの彼女の演技には目が離せませなくなって来ました。彼女もNHK杯に出場予定である。NHK様、最高の放送を頼んます!

いよいよ来週はGPシリーズ・フランス大会。待ちに待った浅田真央さんの登場です。フリーでのハチャトリアンの組曲「仮面舞踏会」の音楽での演技。あのワルツではどんな演技を見せてくれるのでしょうか?胸が高鳴ってきました。