オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

映画「シベールの日曜日」

2010年06月30日 14時26分25秒 | 映画
映画「シベールの日曜日」 (フランス映画 モノクロ)

主演 ハーディ・クリューガー、パトリシア・ゴッチ
監督 セルジュ・ブールギニヨン  音楽 モーリス・ジャール

1962年ヴェネチア映画祭特別表彰、1963年アカデミー賞外国語映画賞 受賞

あらすじ
インドシナ戦争で誤って少女を射殺したと思っている心の闇を持ち記憶喪失になったピエールは、ある日、寄宿学校に入れられるために町にやってきた12歳の少女に出会う。
彼女の孤独に自分と通じるものを感じたピエールは、日曜日ごとに彼女と会って遊ぶようになる。
ピエールは、名前もわからない、この少女(シベール)が自分の心の中に立ちこめる霧を払いのけてくれるような気がしてくる。そして少女もこの過去の記憶を失ったピエールだけが、家族にも捨てられて孤独な自分をやさしく包んでくれるものを感じる。
しかし、周囲の人々は異様な目で見ており、そして悲劇的な結幕をむかえる。

私は、この映画はかなり以前、レンタルビデオを借りてきて見て深い感動を憶え、もう一度見たいものと思っていましたが、今月、HDニューマスターで初DVD化され、迷わず購入しました。

「シベールの日曜日」

アンリ・ドカエ撮影のモノクロの映像が本当に美しい。2人が湖のほとりで楽しげに遊ぶシーンは特に詩情あふれ美しい。
少女がピエールを見つめる眼差しが凄い。少女の眼差しではない。恋する一人の女性の眼差しである。12歳で命をかけた恋なのである。これを映像で伝える当時のフランス映画界の物凄さ!
もし現在、この作品を映画化したら単なる興味本位の映画になってしまったかもしれない。
清らかで孤独な魂の触れ合いによる本当に純粋な愛の物語である。
映画のラストでの少女の叫びが心に響き胸をかきむしられる思いがします。
「私はもう名前はないの。誰でもないの」

今回この映画のDVDを見終えて、今は亡き映画評論家の淀川長治氏がスピルバーク監督の「シンドラーのリスト」を見た時のコメントを思い出しました。
「アカデミー賞を取ろうとする魂胆が見え見え。何と貧相なんだ。」
そして戦闘シーンや残虐シーンがなくても戦争の悲しさが伝わってくる映画としてフランス映画の「かくも長き不在」(1961年)を挙げられていました。
この「シベールの日曜日」も何か共通するものを感じました。
最近の映画はCG全盛で、見た目勝負の映画が多くなってしまいましたが、心の奥底を揺るがすような映画をもっと見たいものです。

スウィトナーのモーツァルト。

2010年06月29日 23時04分49秒 | 名演奏家の思い出
毎週日曜日のお楽しみはNHKハイビジョンで早朝、放送されるNHK交響楽団の演奏会である。
この前の日曜は今年の1月亡くなったN響の名誉指揮者オトマール・スウィトナーの追悼番組でモーツァルトの交響曲第39番、第40番、第41番「ジュピター」が放送された。1980年代の映像である。
以前、NHK・BS放送でスウィトナーのドキュメンタリー番組があり、その中でスウィトナー自身が交響曲第39番への思いを語っていたのが、たいへん印象に残っていたので、今回の放送でも第39番の演奏は、どうしても特別な感情で聴いてしまった。やはり第2楽章が美しかった。
昨年か一昨年、放送でアーノンクールが同じプログラムでウィーンフィルを振った演奏を聴きましたが、たいへん疲れた記憶があります。逆にスウィトナーの演奏はもっと聴きたい、もう一度聴きたいという気持ちを強くします。やはり、私はスウィトナーのモーツァルトの方が好きである。
スウィトナーの演奏はけっして刺激的な演奏ではありませんが、何か心に残るものがあります。これがスウィトナーの魅力かもしれません。
それにしても演奏当時のNHK交響楽団のメンバーは懐かしい顔ぶればかりである。
私は東京での大学生時代、よくN響の演奏会に通いましたが、当時が本当に懐かしくなりました。あれから、もう30余年も経っている。
当時のスウィトナーやサヴァリッシュが指揮するNHK交響楽団の映像を、もっと見たいものです。

大相撲7月場所開催。

2010年06月28日 22時57分45秒 | 大相撲
大相撲7月場所は、賛否両論のようであるが、予定通り開催されるらしい。
私にとっては、もう、どっちでもよいことである。
ただ報道でも話題になっている、大嶽親方と大関琴光喜の事を思うと本当に複雑な気持ちである。
私は大嶽親方が現役の時の貴闘力が大好きだった。大ファンだった大関貴ノ花の弟子ということもあります。また闘志満々の取り口、土俵態度にもたいへん魅力を感じていました。それだけに残念という言葉だけでは言い表わす事の出来ない辛いものが心の底から湧いてきます。また現在の義父に当たる元横綱大鵬の今の心境を考えると、ますます辛くなる。
そして大関・琴光喜。今回の一連の騒動で琴光喜の名前が出た時、すぐに頭の中をよぎったたのは琴光喜が大関に昇進した直後、亡くなった元横綱琴桜の先代の佐渡ヶ嶽親方のことである。もし先代が生きていたら、どんなに悲しんだであろうかと思うと胸が張り裂けそうな気持ちになります。
横綱大鵬と琴桜、そして大関貴ノ花。大嶽親方と琴光喜を取巻いていた人たちの存在が私自身、大きかっただけに今回の不祥事は本当に辛い。悲しい。
不祥事続きの大相撲界。もう二度と今回のような大相撲を愛していた者を悲しませることが起きないように・・・念ずるのみである。



今晩のオペラ放送。

2010年06月26日 21時21分00秒 | オペラ
今晩の夜の11時前からNHKのハイビジョン放送でベルリーニの歌劇「夢遊病の女」とベルクの歌劇「ヴォツェック」の放送があります。「夢遊病の女」はパリ・オペラ座の公演でナタリ・デッセイが出演。「ヴォツェック」は新国立劇場での公演である。
特に「ヴォツェック」が楽しみです。
それにしてもベルリーニの次にベルクとは凄い組み合わせである。
そして明日の早朝のNHK交響楽団の放送はオットマール・スウィートナーの追悼番組である。
明日も仕事なので、いずれも、しっかりと録画予約をしました。
今晩は早く寝ましょう。

カルロス・クライバー

2010年06月25日 17時22分50秒 | 名演奏家の思い出
今日は母方の祖母の命日とのことで、早朝より市内の墓地まで私の母の運転手をする。
そして午後からは財務大臣閣下が「買い物へ連れて行け」という命令が下り、郊外の大型ショッピングセンターまで運転手をする。
そしてショッピングセンター内の本屋で大臣閣下の目を盗んで久し振りに音楽雑誌「音楽の友」を衝動買いする。
「音楽の友」を買うのは、おそらく4年振りだろう。高校生時代から欠かさず購読していたが、この数年フィギュアスケート関係の雑誌の購入のための出費のため、購入を自粛していました。
「音楽の友」を読まなくなって世界の音楽事情に本当に疎くなってしまった。
リッカルド・ムーティがシカゴ交響楽団の音楽監督に就任したことすら知らなかった情けない状態だった。
さて「音楽の友」の最新号の特集は生誕80年を迎える指揮者のカルロス・クライバーである。
年譜を見るとクライバーが亡くなったのは2004年7月なので、もう6年も経つのかというのが実感である。
亡くなって年月が経ってもその人気は衰えずという状況のようだ。
私は1度だけクライバーの生のステージを体験している。
1981年、初来日のミラノ・スカラ座の公演を大阪フェスティバルホールで見ている。演目はプッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」だった。私の今までの音楽体験の中で、正に最高ランクの公演と言って良いでしょう。
ただ、私自身、よく音楽雑誌のCDの名盤選びに見られるようにクライバーの録音は全て最高とは必ずしも思っていない。
ヴェルディの「椿姫」はプレートルやムーティの録音の方が好きだし、シューベルトの未完成交響曲はワルター、ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」全曲は今だにベームが最高と思っている。
しかし、やはりライブでのクライバーは、スタジオ録音には無い熱気と独特の乗りがあり、特にオペラを振った時、オペラが始まって終わるまで、そのオペラの世界から離れることが出来ない。
スカラ座でのヴェルディの「オテロ」、ウィーン国立歌劇場での「カルメン」や「ばらの騎士」の公演を収録したDVDは何度見ても飽き足らない。まさにクライバーの物凄さの全てを体感することが出来ます。
やはり私にとってカルロス・クライバーはオペラの人である。最高のオペラ指揮者の一人である。
クライバーは1992年にウィーンフィルとの来日公演が予定され、私も大阪公演のチケットを購入していましたが病気を理由にキャンセルされてしまいました。もし実現していたら私にとって最高の音楽経験が出来たのではないかと思うと、現在でも残念でたまりません。

浅田真央さんのバラード その2

2010年06月24日 23時10分43秒 | 浅田真央さん
ショパンはバラードを4曲、作曲しました。
この4曲の中で1番、傑作とされているのは第4番ですが浅田真央さんが新しいシーズンのエキシビションの曲目に選んだのは第1番。
ショパンの作品がフィギュアスケートで使用されてることは、よくありますがバラードが使用されるのは記憶がありません。
それにしても渋い選曲である。
高揚しかける感情、憂鬱さ、そして甘味さなど合わせ持った聴き応えある作品。
ショパンが好きな方には、たまらないのではないでしょうか?
シューマンはこの曲を「ショパンの曲で最も好きだ」と言っていたらしい。
私はバラード全4曲のCDはマレイ・ぺライアの1994年の録音(SONY MUSIC)しか持っていないので語る資格はない。

http://www.youtube.com/watch?v=XhnRIuGZ_dc&feature=related

それにしても、やっぱり浅田真央さんにはショパンが1番、お似合いである。
それも今回は「別れの曲」といった表題作品ではなくバラード。
氷上で、どんなショパンの世界を表現するのか、タラソワさんの振付だけに本当に楽しみです。



喜歌劇「こうもり」

2010年06月23日 14時56分50秒 | 今日、聴いたCD
ヨハン・シュトラウス 喜歌劇「こうもり」(全曲)

アデール・リー(ロザリンデ)エバーハルト・ヴェヒター(アイゼンシュタイン)アンネリーゼ・ローテンベルガー(アデーレ)シャーンドル・コーンヤ(アルフレード)エーリヒ・クンツ(フランク)ジョージ・ロンドン(ファルケ)リゼ・スティーヴンス(オルロフスキー)

オスカー・ダノン指揮ウィーン国立歌劇場管弦楽団及び合唱団
(輸入盤)RCA LC00316 1963年6月ウィーン・ゾフィエン・ザールでのセッション録音

たいへんな掘り出しCDだった。少し前、亡くなったドイツの名ソプラノアンネリーゼ・ローテンベルガーの録音を調べていたら、ローテンベルガーがアデーレを歌っていて、他のキャストも揃っていたCDを見つけたので取り寄せてみました。
まず当然ながら序曲から聴いてみたが、なかなか生き生きとして熱気のある演奏で驚きました。全曲を通しても序曲と同じことが言えます。オスカー・ダノンという指揮者はよく知りませんが、この指揮者、只者ではありません。
「こうもり」の全曲盤と言えばカルロス・クライバーがミュンヘンで録音したドイツ・グラモフォン盤が有名で、私も当然、持っています。発売以来、「こうもり」と言えばクライバー盤で水戸黄門の印籠ではないが、この録音にひれ伏すばかりの名盤と言ってもしかたありませんが、このダノン盤もなかなか聴かせてくれます。
やはり録音当時、ウィーンで活躍していた歌手たちの歌が聴けるのが最大の魅力です。ワーグナーで有名なコーンヤによるアルフレードやクンツのフランク、ロンドンのファルケなど聴いているだけで楽しくなりますが、やはりローテンベルガーの歌うアデーレが私にとって最大の魅力です。
第2幕ではよくポルカ「雷鳴と電光」が演奏されていますが、この録音ではワルツ「春の声」が演奏されています。それもローテンベルガーが歌っていて本当に贅沢な録音です。初めてCDを聴いた時、このことを全く知らなかったので「春の声」の音楽に乗ってローテンベルガーの歌声がスピーカーから流れた時は本当に驚きました。
「こうもり」と言えば前述した通りクライバー盤が超有名ですが、私は、これからは、このダノン盤を聴いてしまいそうです。
なおこのCDの2枚目の余白にはアンナ・モッフォがロザリンデを歌っている英語による抜粋も収録されています。英語で聴くと、この作品もミュージカルのように聴こえます。












浅田真央さんのバラード。

2010年06月22日 21時58分23秒 | 2010-2011年シーズン
浅田真央さんの公式サイトと見ると新しいシーズンのエキシビジョンのプログラムも発表されていました。

ショパン作曲 バラード第1番。

真央さんにはショパンの作品が一番、お似合い。

それも今回はバラードである。

ショパンの真髄を、どう氷上で表現するのか本当に楽しみであり、早く見たい。

「シンフォニア・ダ・レクイエム」

2010年06月21日 23時17分35秒 | NHK交響楽団
昨晩、帰宅すると、ちょうどNHK教育放送で「N響アワー」が始まっていました。
下野竜也氏の指揮による先月の定期演奏会だった。
後半のバーバーの「弦楽のためのアダージョ」
本当に心に浸みる作品である。
そして最後はブリテンの「シンフォニア・ダ・レクイエム」
良かった!
この作品は戦前、我が国が皇紀2600年を記念してイギリスに委嘱して、送られてきたのが、この「シンフォニア・ダ・レクイエム」である。
祝典の日にレクイエムとは何事ぞということとなり演奏されなかった作品である。
第1楽章のティンパニの強烈な暗示、第2楽章の激しさも印象に残りましたが、やはり第3楽章の魂の平安を祈るような瞑想的な音楽には心が惹かれるものがあります。
私はこの作品のCDではNAXOSから発売されたスチュアート・ベッドフォード指揮ロンドン交響楽団の録音が気に入っています。
このCDにはブリテンの傑作オペラ「ピーター・グライムズ」から「4つの海の間奏曲」と「パッサカリア」も収録されていてブリテン入門には、うってつけのCDだと思っています。

「N響アワー」を見終えた後、早朝、NHKハイビジョンでの尾高忠明氏の指揮によるN響の定期演奏会の放送の録画を見る。
メインはブルックナーの交響曲第7番。ハース版とのことだったが・・・
第1楽章の冒頭を聴いただけで何かワクワクする。
しかし問題は第2楽章のアダージョ。アダージョのクライマックスでトライアングルやシンバルはありませんでしたがティンパニの連打!
この瞬間、私は心の中で「本当のハース版じゃないよー!」と叫んでしまい、醒めてしまった。
「ハース版と言わなかったらよかったのに~」と思うばかり。
本当のハース版による交響曲第7番を聴きたかったら、どうか朝比奈隆かギュンター・ヴァントの録音をお聴き下さい。

昨晩はブリテンで感動して、ブルックナーでガックリした暑い夜でした。

浅田真央さんの新シーズンのプログラム。

2010年06月20日 22時37分08秒 | 2010-2011年シーズン
浅田真央さんの新シーズンのプログラムの曲目が発表されました。

SPはシュニトケの「タンゴ」
フリーはリストの「愛の夢」

SPがシュニトケの作品とは、またまた通好み。SP振付のタラソワさんのチョイスかな?
そしてフリーは「愛の夢」
ピアノ独奏曲なのか?何かのアレンジしたものなのか?どちらなのか、ローリー・ニコルの振付共々楽しみである。
また衣装も、かなりチャーミングなものになるかな?と新しいシーズンに思いを馳せています。
またジャンプ選任コーチに鈴木明子さんの師匠の長久保裕氏が就任とのことで高難度のジャンプに期待が大きくなります。
なお全般的に指導するコーチはまだ発表されていません。
新しいシーズンにキス&クライで真央さんの横に誰が座るのか本当に気になります。



ドカーン!

2010年06月19日 23時21分03秒 | 音楽
今日、サッカーの日本対オランダ戦を見なくては、いけないので慌てて帰宅するとCDがドカーン(大げさな!)と届いていた。その中に、ベートーヴェンの弦楽四重奏全曲のアルバムも含まれていました。
到着を上手に分散させていたつもりだが、まとめてドカーンだった。
何という不手際。
財務大臣閣下がにこやかに(この笑みが怖い)のたまう。
「しばらくは、CDは買えないわね~~」
ん~。来週はフランス映画のDVDが届くはず。
黙っとこ~~。
沈黙は金なり。

とにかく動揺の表情を隠してサッカーの放送を見る。
1対0で敗れたが、よくやった!すばらしい守りだった!何たって相手は世界ランキング4位だもの。
次のデンマーク戦は絶対勝ってと念じながらサッカーの放送を見終わる。

チャンネルをNHKハイビジョン放送に変えるとプッチーニの歌劇「西部の娘」を放送していた。
黒ジャンだらけの男声コーラス。プッチーニの美しいメロディーに合わないよ~。
舞台を西部から摩天楼の一角に変えたからと言っても、ヒロインのミニーの登場では笑ってしまった。
現在、オペラの演出は「読みかえ」が主流になってしまいましたが、作品の持つ夢や詩情を感じることがなくなってしまった。
CDを聴きながら、たっぷりと音楽の美しさを満喫した方が良いようだ。
明日は、朝の7時15分から営業会議。
朝のお楽しみのNHKハイビジョン放送のNHK交響楽団の演奏会は尾高忠明指揮によるブルックナーの交響曲第7番。
しっかりと録画予約しました。
早く寝ることにしましょう。

「ドイツ・レクイエム」

2010年06月18日 09時58分44秒 | 音楽
今日は朝から仕事の疲れが激しい。こんな時こそ大曲を聴きたいと思い、手にしたのがはブラームスの「ドイツ・レクイエム」のCDである。
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン国立歌劇場合唱団による1987年、ウィーンでのライブ録音(ドイツ・グラモフォン)を聴く。
若い頃はブラームスをよく聴いたが、齢を重ねるにつれて、あまり聴かなくなった。しかし例外的に好きな作品が2つあり、一つはヴァイオリン協奏曲。もう一つは、この「ドイツ・レクイエム」である。私にとって我を忘れる作品の一つです。
「ドイツ・レクイエム」の中で一番好きなのは第2楽章「なぜなら、すべての肉体は草のようなものであり」と第4楽章「あなたの住まいはなんと気持ちのいいことでしょう」そして第6楽章「死者たちはしあわせである」です。
3曲とも独唱なしの合唱のみの曲である。日本人はベートーヴェンの第九が大好きですが、もし私にオーケストラと歌うチャンスがあれば、ぜひ「ドイツ・レクイエム」を歌ってみたいとよく思っています。おそらく見果てぬ夢でしょう。

第2楽章
「・・・すべて人間の栄華は、草の花のようなものなのだ。草は枯れ、花は散るのだ・・・」
何か無常観すら感じます。

さて、この曲のCDのお気に入りはジュリーニ盤です。やはりウィーンフィルとウィーン国立歌劇場合唱団の魅力でしょう。
また、このCDのジャケットのハンブルク美術館蔵の油絵の写真が好きで、このジャケットの写真を眺めながら、この曲を聴くのが大好きである。

さてさて、このCDを聴きながらパソコンでベートーヴェンの弦楽四重奏曲の情報を検索中である。いよいよ来週、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲のCD10枚のアルバムが到着します。私のCD棚に室内楽のCDはほとんど無い状態である。
ベートーヴェンの多くの作品の中で交響曲とピアノソナタと並んで弦楽四重奏曲は、避けて通れない傑作とは分かっていたが、私が室内楽自体、ほとんど聴いていない為か、この齢になるまで腰を据えて聴いていなかった。
昨年、バッハの宗教曲全集を購入しましたが「マタイ受難曲」と「クリスマス・オラトリオ」だけ聴いて頓挫状態である。今度はベートーヴェンだから大丈夫でしょう。
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲のあとはショスタコーヴィッチの交響曲と弦楽四重奏曲を聴き込んで行きたいと思っています。
財務大臣閣下はCDが届くたびに冷たい視線を飛ばしますが、まだまだ聴かなければいけない作品、CDがあるのは間違いなく、私にとって永遠の旅の様です。
 

うんざり。

2010年06月17日 23時09分27秒 | 大相撲
すでに興味を失っているとは言え、毎日、ニュースやワイドショーで報じられる大相撲界の不祥事の連発には、もう、うんざり。
もう、沢山だ!
もう、大相撲というものが、この世から無くなるのではないかという危機感すら私は感じています。
明治時代、角聖といわれた横綱常陸山から戦前の大横綱双葉山、戦後の栃錦、若乃花、そして大鵬、柏戸、そして、そして現在へと脈々と伝えられてきたものが無くなってしまうのであろうか?
私の大好きな「お相撲さん」という言葉が無くなるのだろうか?日本人として私は嫌だ!
大関貴ノ花(元横綱貴乃花親方の父)の土俵に一喜一憂した、あの頃が無性に懐かしい。もう、あの時の様な熱狂、感動は二度と得られないのだろうか?
現在、来るところまで来た断末魔の状況なのだろうか?これが、まだ入り口なのだろうか?
もう7月の名古屋場所どころではないのは間違いないのは確かである。

本当に、毎日が辛い。

朝比奈隆の素晴らしいハイドン。

2010年06月16日 10時23分15秒 | 朝比奈 隆(生誕100年記念)
ハイドン 交響曲第92番ト長調「オックスフォード」 (1971年録音)
ハイドン 交響曲第99番変ホ長調          (1975年録音) 

朝比奈隆指揮ベルリン放送交響楽団(現 ベルリン・ドイツ交響楽団)

輸入盤 WEITBLICK SSS0106-2

本当に素晴らしいハイドンである。
もし、この録音を指揮者の名前を伏せて聴いたら、朝比奈隆の指揮であるという事を言い当てることは出来ないでしょう。私もおそらく、当てることは出来ない。一瞬「ワルターか!」と思った位である。その位、朝比奈隆のブルックナーやベートーヴェンの演奏から考えれないほど美しく格調高い演奏である。最高のハイドン。いずれも1970年代、ベルリンでの放送用のスタジオ録音である。
まず「オックスフォード」である。私はこの作品が好きでベーム指揮ウィーンフィル盤を愛聴していましたが、朝比奈盤の登場でベーム盤とオサラバである。私にとって朝比奈盤がベーム盤より上という事になってしまったと言う事なのである。ベームのファンでもある私が、そう感じたのだから、これは大変な事なのである。
第1楽章の序奏で弦がゆっくりとしたテンポでの美しいメロディを聴いてだけで、もう決まり!である。全曲、見事に歌い込まれており、指揮者の心の中の乱舞が見事のオケに乗り移っている。この頃の、このオケの指揮者はロリン・マゼールだったはず。ベルリンフィルの陰に隠れていましたが、たいへんなレベルであったことがうかがえます。
そして第99番。心に浸みてくる。特に第1楽章のいじらしいほどの歌わせ方!そして気品、格調の高さ。こんな朝比奈隆の演奏、初めて聴きました。
この2曲のハイドンの録音、いずれも1970年代の録音である。この頃から朝比奈隆がブルックナーの交響曲を積極的に取り組みだしましたが、我が国では、まだ一部のファンしか認知されていなかった頃に、ドイツで、こんな素晴らしい演奏していたとは!この時すでに朝比奈隆は大指揮者だったのだ。
朝比奈隆のファンは他の音楽ファンから見てどう写っているのだろうか?音楽評論家の宇野功芳氏に踊らされているタチの悪い音楽ファンと思われているのであろう。私自身も最近、そう見られているのではないか?と迷いが出て苦しみましたが、今回、このハイドンを聴いて、そんな迷いはぶっ飛んでしまいました。心から、この約30年余り、この指揮者を聴き続けてきて本当に良かった!と心から思いました。
一人の演奏家と出会い、一時期のブームに流されることなく長年聴き続けることの大切さ、喜びを今回のハイドンのCDで本当に痛感しました。
このハイドンの録音、朝比奈隆に対して偏見がある方には、ぜひ聴いて欲しいものです。いかに彼が素晴らしい指揮者だったのか分かって欲しい。
昨年の暮、ベートーヴェンの「英雄」のベルリンでのライブの録音も登場しましたが、まだまだヨーロッパでのお宝録音があるのだろうか?あるのならば早く聴いてみたいものである。

3周年、御礼。

2010年06月14日 23時05分16秒 | 私事
2007年5月にパート1のブログを立ち上げて、ちょうど丸3年経ち、ブログ生活4年目に突入しました。
いろいろと迷いだらけで御迷惑ばかりかけて本当に申し訳ございません。
ただ、大好きなクラシック音楽とフィギュアスケートを通じて私自身がその時感じた事を少しでも素直にコメント出来たらと思っていますが、今は「敷居の高いアサヒナファン」状態で、どうしても私にとって思い込みの強い演奏家やスケーターもいて、どうしてもムキになって一部の方には不愉快な思いをさせてしまった思うと悩むばかりです。
荒川静香さんプロデュースのフレンズ・オン・アイスまで、あと2ヶ月少々となりました。フレンズ・オン・アイスほど一度みたら、また見たいと思うアイスショーはありません。これから、どんどん盛り上がりたいものと思っています。
今、気になるのはフレンズ・オン・アイスに誰が荒川さんのフレンズとして登場するのか?そして、もう一つは浅田真央さんの新しいコーチは誰なのかな?ということです。
私の予想では本命は本田武史氏、対抗は佐藤信夫氏、そして大穴が荒川静香さんと思っていますが、どうなりますやら。とにかく発表の時、どんな名前が飛び出すか楽しみです。

ブログ開設4年目に入りました。今後もよろしく御願い申し上げます。