オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

朝比奈 隆の「英雄」

2009年06月29日 14時35分15秒 | 朝比奈 隆(生誕100年記念)
ベートーヴェンの9曲の交響曲。全てたいへん大きな山々である。第1番と第9番では演奏時間、オケの規模など大きな違いがありますが、作品の重さは同じだと私は思っています。その中で一番好きな作品は何番?と聞かれたら、やはり第3番の「英雄」と答えてしまいます。曲のスケールの大きさ、胸のふくらむような広々とした世界に聴くたびに圧倒されます。
さて、私にとって大変懐かしく、また、それからの私の音楽への指針を決定つけた演奏のCDが届きました。

ベートーヴェン 交響曲第3番 変ホ長調「英雄」

朝比奈隆指揮大阪フィルハーモニー交響楽団
Victor JM-XR300007 (1977年10月東京文化会館でのライブ録音)

私事で恐縮であるが私が初めて朝比奈隆の演奏を聴いたコンサートのライブ録音である。なぜ、このコンサートのチケットを購入する気になったのか、よく憶えていません。私は関西の人間なので大阪のオーケストラの公演に近親感をかんじたのかもしれません。プレイガイドでの朝比奈隆の写真による公演のポスターを見て、何か凄いものが聴けるという予感があったのかもしれません。またチケット代もNHK交響楽団の定期公演より安かったこともあるかもしれません。
当日の座席は何と文化会館の1階の最前列のほぼ、ど真ん中でした。現在はネットで好きな場所を選ぶ事が出来ますが、当時はプレイガイドへ行ってみなければ、どんな席があるか、わからない時代だったので新宿のプレイガイドでしたが、最前列の真ん中を確保できた時は、びっくりでした。
ベーム指揮ウィーンフィルのコンサートと同じですが、この時も単なる運の良さだけではない「朝比奈隆を初めて聴くなら、ここで聴きなさい」という神様のご配慮があったと今も思っています。

コンサート当日、ステージに登場した朝比奈さんの姿は貫禄十分で、まさに巨匠という雰囲気が十分に伝わってきました。この時、巨匠はまだ68歳!である。また最前列のど真ん中の席だったので指揮者の息使いも伝わってきて、たいへんスリリングでした。これがライブの魅力かもしれません。また後年のようにメガネはかけていませんでした。
プログラムは「田園」と「英雄」でしたが、やはり「英雄」が凄かった!そしてクラシック音楽というものが、こんなに心の中を熱くするものであるという事を初めて思い知らされました。そして、こんな凄い指揮者が日本にいたとは!朝比奈隆という指揮者を知った喜びは本当に大きかった。

これ以降、東京での大学生時代、朝比奈さんの演奏は出来る限り脚を運びましたし、現在までCDの収集は続いていますが、1977年10月の大阪フィルとの「英雄」のコンサートは、私の朝比奈隆の原点であり、一人の音楽家とこのような出会いが出来たことは本当に幸せである。

なお、この時の「英雄」の録音はコンサートの後、数ヵ月後、レコードとして発売され、当然、購入しましたが第2楽章の「葬送行進曲」の途中でA面からB面へ裏返しにしなくてはいけないのが、何か緊張感が途切れるようで興ざめで数回聴いただけで、そのまんまになっていました。今回、マスターテープからのダイレクトカッティングによるCD化で当日の会場の雰囲気が蘇るような見事な復刻で、約30年の年月を感じさせないもの、東京文化会館の座席に座っているような気分でした。

さて1977年頃、朝比奈さんのレコード評はボロクソで、ひどいものでした。まだまだ大阪フィルの演奏も未熟な点もあり、ほとんどの音楽評論家は、それらが気になったのでしょう。当時はカラヤンとベルリンフィルやショルティとシカゴ響の全盛時代だったので朝比奈隆指揮大阪フィルの録音の出る幕はなかったのでしょう。あれだけライブでは素晴らしいのに・・・と思い、現在まで続く音楽評論家不信(数人の評論家は除く)の原因となりました。

晩年の朝比奈さんの人気は凄く、こんな人が?と思う評論家までほめだしました。朝比奈さんの音楽を多くの方々にわかってもらうのは嬉しいのですが、何か複雑な心境でした。「レコード芸術」誌の最新号での「名曲名盤300」選びのブルックナーのページを読みながら、まだまだ真に朝比奈さんの音楽が理解されていないと痛感しました。単なるご長寿指揮者の演奏と思われるのは、たいへん遺憾です。最近の全盲の辻井伸行氏のコンクール優勝の扱いと何か共通するものを感じてしまいます。

やはり私は一時のブームに流されることなくクラシック音楽を聴いて行きたいものです。それを教えてくれたのは、朝比奈さんでした。1977年当時、カラヤンやショルティの時代、晩年には考えられないほど、まだ評価の低かった朝比奈隆という指揮者を知ることが出来たのは私にとって大きな財産となりました。
今後も、一般の評価が、どう変わろうとも朝比奈さんの演奏を聴き続けていくつもりです。

FOIに鈴木明子さんが出演。

2009年06月27日 22時05分49秒 | フレンズ・オン・アイス2009
今日、フレンズ・オン・アイスのHPを見ると鈴木明子さんの出演を発表していました。

本当に嬉しい!彼女の生の演技を見るのは一昨年の大阪での全日本選手権の「タイタニック」の演技以来である。

公演当日のプログラムは、シェーリーン姐さんも出演するので、どうしても新シーズンのプログラムを期待してしまいます。頭の中でバーンスタインの音楽が鳴りだしました。

荒川静香さん、そして鈴木明子さんとくれば、あと、もう一人。

ん~~

浅田真央さんの新シーズンのプログラム

2009年06月26日 20時56分45秒 | 浅田真央さん
今日、出社すると、多くの社員に昨日の晩のテレビ番組のゴチバトルの事ばかり聞かれてしまった。そのたびに、私は「フカヒレのステーキが、いけなかった」と答えていました。しかし、荒川静香さん、かわいかった!「ドボン」に「ドロン」!

さて今日の朝、出社前、テレビのニュースで新しいシーズンの浅田真央さんのプログラムを発表していました。

SP  ハチャトリアン作曲「仮面舞踏会」
フリー ラフマニノフ作曲 前奏曲「鐘」

一緒に見ていた財務大臣閣下、いわく。
「SPでトリプルアクセルを跳ぶつもりなのね!」
よく、ご存知で、恐れ入りました。

それにしても、あの凄い「仮面舞踏会」のプログラムを1シーズンだけで終わらすのは、もったいないと思っていたので、SPですが、新しいシーズンで見る事が出来るのは本当に嬉しくてたまりません。オリンピックは「仮面舞踏会」で勝負のようである。
フリーはラフマニノフのピアノ曲。しっとりとした、ロシアのロマン溢れる作品。大人の雰囲気あふれた演技が目に浮かびそうである。衣装も、たいへん楽しみです。

グラズノフ、ストラヴィンスキー、チャイコフスキーそしてラフマニノフ。オリンピックが終わるまでロシア音楽三昧になりそうです。
バッハとベートーヴェンは、それまで、お休みかな? 

バックハウスのブラームス

2009年06月25日 15時29分25秒 | 音楽
本日、とうとうネットで私のたいへん気になる作曲家グラズノフの交響曲全集のCDを予約する。2~3日後に到着予定である。昨年の暮購入したバッハの宗教音楽全集をまだマタイ受難曲とクリスマス・オラトリオしか聴いていない状態にもかかわらず、また全集である。
我が家の財務大臣閣下のせりふが聞こえそうである。
「こんなの買って、いったい、いつ聴くの!」

音楽雑誌「レコード芸術」の最新号が届く。特集はまたまた音楽評論家たちによる「名曲名盤」選びである。今回はブラームスやブルックナーの作品が取り上げられていたので細かく読んでみる。私のベストワンや好きな録音は、ほとんど沈没状態であった。どうも私は大多数の音楽評論家と言われる人たちと合いまみえる事の出来ない人間なのでしょう。
そんな中でびっくりしたのがブラームスのヴァイオリン協奏曲のベストワンにハイフェッツ(ライナー指揮シカゴ響)の録音が選ばれているではないか!今まではオイストラフかクレーメルの録音だっただけに驚きである。私は以前、この録音を聴いてたいへん気に入り記事にもしたことがあります。音楽評論家共もやっと私に追いついてきたか!と思ったしだいである。
http://blog.goo.ne.jp/0612-0523/e/559765f80a2efd25e0719e9226b9df49
またブラームスのピアノ協奏曲第1番では伊藤恵のピアノ、朝比奈隆指揮新日本フィルの録音を挙げられていた方が一人だけいて、大変嬉しくなりました。
そして久し振りに下記のCDを聴いてみました。

ブラームス ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83

ウィルヘルム・バックハウス(ピアノ) カール・ベーム指揮ウィーンフィルハーモニー管弦楽団
1967年ウィーンでのスタジオ録音(原盤 デッカ)

「レコード芸術」誌の今回の名盤選びでは2位であった。1位はポリーニの1976年の録音(アバド指揮ウィーンフィル)だった。「ポリーニより下か!?」と何か納得できない気持ちで聴き始める。(ポリーニファンの皆さん、ゴメンナサイ)
バックハウス、ベーム、ウィーンフィルの組み合わせのこの録音。やはり私はこちらの録音が最高だと思います。いや演奏行為というものの最高の演奏を記録した録音の一つだと思います。
録音当時バックハウスは82歳、ベームは72歳のはずである。バックハウス、死の2年前の録音であるが死の影は全く見当たらない。ベーム指揮ウィーンフィルに一歩も引いていない。物凄い覇気を感じます。時には淡々と、時には力強く、ブラームスそのものといった感がします。
第1楽章の冒頭、ホルンの何とも言えない柔らかい響きのあと登場するピアノの調べ。そしてまさに円熟期に入ったベームが指揮するウィーンフィルの壮絶な響き。多くのベームの録音の中でも最高のものでしょう。
第3楽章でのチェロのソロを聴きながらバックハウスはどのような表情をしていたのでしょうか?思いを馳せるものがあります。

フィギュアスケートの新しいシーズンに入るまでベートーヴェンを腰を据えて聴くつもりであったが、気分しだいのたいへん行き当たりばったりな状態になってきました。




今晩の「ぐるない」

2009年06月25日 10時52分08秒 | 荒川静香さん
今晩の「ぐるない」はスペシャルで荒川静香さんが登場。

見逃せません。

松田聖子さんも登場との事。

私の店の事務のお姉さまは大の聖子ちゃんのファンである。偶然ですが昨年私が新横浜へFOIを見に行っていた当日、お姉さまは大阪城ホールへ聖子ちゃんを聴きに行っていました。

明日はどんな会話になりますやら??

グラズノフのバレエ「ライモンダ」

2009年06月22日 10時55分14秒 | 音楽
久し振りの更新である。苦しい事もいろいろありますが、この世の中には音楽やフィギュアスケートなど美しいものもたくさんあり、それらを心の糧にしていきたいと思います。

さて、このところ完全にクラシックバレエにはまってしまいました。元々バレエは好きでしたが中野友加里さんの影響でどうにもならない状況におちいってしまいました。「バレエファン」と改名しなくてはいけないかな?と思ってしまうほどです。
数日前、街の商店街の本屋の音楽書のコーナーに行ってみると出版業界から発売されているオペラとバレエのDVDのシリーズ物を眺めていると思わず目が止まったDVDがありました。
グラズノフ作曲、バレエ「ライモンダ」、2009年2月の東京の新国立劇場での公演のライブ映像、そして当日のプリマは何とスヴェトラーナ・ザハロワではないか!すぐに商品を手に取りレジへ走ってしまいました。
スヴェトラーナ・ザハロワ!現在、モスクワのボリショイバレエのプリンシパルである。私が持っているミラノスカラ座の「白鳥の湖」の公演のDVDでオデットとオディールの二役を演じていたのがザハロワである。美しさの極みと言えるようなオデット、そして妖艶の極みといえるオディール。本当に見事でした。
グラズノフは今、私の一番気になる作曲家である。解説書を読んでみると「ライモンダ」は世界でも全幕上演されることが稀な作品との事である。私も部分的には聴いたことがありますが全曲を通して聴くはこのDVDが初めてである。
第1幕第1場のザハロワ扮するライモンダの登場のシーン。音楽の躍動感!そしてザハロワの毅然とした美しさ!これでノックアウトである。また第3幕の結婚式の場面ではハンガリーの民族舞踊も入りバレエの醍醐味満点である。全曲を通じて感じたのはやはり表現は下手ですがロシア音楽の持つ独特な哀愁をおびたロマンと言えるでしょう。
グラズノフのバレエ音楽には「四季」という作品もあります。今もスヴェトラーノフ指揮ロンドン響のCDを聴きながらパソコンの前にいます。最近のお気に入りのCDです。こちらの音楽も一度聴いたら忘れられないものがあります。一度、実際のバレエのステージの映像で見てみたいものです。

御礼。

2009年06月15日 20時11分18秒 | 音楽
このたび、当ブログの休止宣言に関して、皆様よりお見舞いや温かいお言葉を頂き本当にありがとうございました。今は感謝の気持ちで一杯です。本当は御一人ずつコメントをさしあげるべきかもしれませんが、何卒ご容赦下さい。
先週の半ば、私自身、完全に曜日の感覚が無くなり、新規の記事を書き込みも仕事(会社)への愚痴や不満ばかり書き始めてしまい、私自身、こんな状態では人様に御見せできるブログの継続が出来ないと判断して仕事に関する新規の書き込みを取り消してブログ休止のご案内に変更しました。

今日は本当に久し振りの公休日で、朝、起床した時は、まだまだパソコンを起動させるつもりは毛頭無かったのですが、そんな気持ちを変えさせたのは「音楽の力」でした。
ブログの更新を休止して一週間ほどですが、たった一週間でこんな大騒ぎ、心配をかけてと思われてもしかたありませんが私にとってこの一週間はたいへん長い苦痛、そして長いトンネルでした。

さて今日の朝、先週の金曜にNHK・BS2で放送されたNHK交響楽団の定期演奏会の放送の録画を見ました。私にとって久し振りに聴くクラシック音楽でした。指揮は尾高忠明氏。メインはエルガーの交響曲第2番。素晴らしい交響曲。本当に心から感動しました。オーケストラを聴く喜び、クラシック音楽を聴く喜びを久し振りに本当に感じる事が出来、私自身、救われた気持ちになりました。そして、またパソコンと向き合うことが出来ました。

録画を見る前に民放のワイドショーを見ましたが、先ごろヴァン・クライバーン・コンクールで優勝した辻井伸行さんのことが採り上げられていました。
いろいろと考えさせれました。コンクールで優勝したのは辻井さんのピアノ演奏の素晴らしさからだと私は思っていますが、どうも世間は全盲であることが大きな話題のようである。(この事自体、大変な事であることはよく解っていますが・・・)
コンクールは才能がある若手演奏家にとって正に出発点であり、まだ中間点でも終着点でもありません。辻井さんが本当に聴いている者の心を揺り動かす演奏家になれるかどうかは、今回の優勝に浮かれることも無く、これからの努力精進しかありません。どうも辻井さんの優勝に関する加熱した報道には考えさせられるものがあります。また今回の優勝で騒いでいる方々が、本当に今後もクラシック音楽を愛してくれるのであろうか?と思ったりします。
ワイドショーでの辻井さんの報道を見たあと聴いたNHK交響楽団のエルガーの演奏。世間の騒ぎとは全く関係ない世界である。クラシック音楽の持つ奥の深さ、それを感じることが出来る幸せ。私はやはり同じクラシック音楽を聴いていても、こちらの世界の人間の様である。
しかし、やはりクラシック音楽が本当にいい!自分を取り戻すことが出来る!

さて明日は早朝よりまた仕事である。問題山積の状態であるが、とにかく楽しい事を考えるつもりである。
私の大好きなスケーターの一人、鈴木明子さんの新シーズンのフリーの曲目がバーンスタイン作曲のミュージカル「ウエストサイド物語」の音楽らしい。この曲は秘かに安藤美姫さんに期待していただけに驚きであった。振付はシェーリーン姐さんとの事で非常に楽しみです。

とにかく復活しました。
今後もよろしくお願い申し上げます。

お詫び

2009年06月11日 22時02分46秒 | 私事
たいへん申し訳ございません。

休みが取れない為、しばらく当ブログ、休止します。

また「しーぱら」が、とうとう、つながらなくなったショックもあるかもしれません。

精神的に落ち着き次第、復活します。

本当に申し訳ない気持ちで一杯です。


まだまだ世界選手権

2009年06月08日 13時52分56秒 | 2008-2009年シーズン
昨日も仕事から帰宅して、数日前に届いた今年のフィギュアスケートの世界選手権のペアを録画したDVDを見ました。
金メダルのサフチェンコ&ゾルコーヴィの演技を何度も見る。何度、見ても見飽きることがない。演技の最後でのスロージャンプは何度見ても、しびれます。
メダリスト以外の演技で注目していたのが昨年、3位だったカナダのデュベ&デイヴィソンのペアでしたが今年は残念ながら7位。昨年、このペアの演技を見て音楽性豊かな演技、そしてデュベの表情がたいへん素晴らしかったので大いに期待していたのですが・・・NHK杯の時も感じたのですが今年のフリーの曲目「カルメン」と合っていないのかな?と思ったりしました。やはりこのペアにはロマンティクな曲目で見てみたいものである。地元でのバンクーバーオリンピックでの巻き返しに期待します。

今日は朝起きて、いよいよアイスダンスの録画を見る。そしてアイスダンスを堪能しました。アイスダンスはペアのようにジャンプや豪快なリフトもありませんが、見れば見るほど面白い。細かい技が散りばめられ、美しさと各スケーターの個性に大いにひきつけられるものがあり、見ていて本当に楽しい。
また音楽もクラシックからオペラ、映画音楽、ポップスそしてシャンソンと多彩で、また歌入りもOKなので音楽好きの私には堪えられないものがあります。
金メダルはロシアのドムニナ&シャバリン、銀メダルはアメリカのベルビン&アゴストだった。私は演技を見てどちらが上か聞かれても返答できません。両ペアの個性が見事に開花したとしか言い様がありません。
ハチャトリアンのバレエ「スパルタクス」の音楽に乗ってのドムニナ&シャバリンの演技。最初のダイナミックなリフトには凄いとしか言えません。しかし、最近のフィギュアスケート界はハチャトリアンが大流行である。新しいシーズンも見ものである。
ベルビン&アゴストはプッチーニの歌劇「トスカ」の音楽に乗っての演技。私は美人に弱いのでベルビンが真っ赤な衣装で登場しただけでポーとしてしまいました。アゴストのケガで今年の全米選手権を欠場した直後の銀だけに、世界選手権を標準に合わせての調整はたいへんだったと思います。来年のオリンピックには万全の体調で登場して欲しいものです。8月のFOIにも出演するので、生で見るのをたいへん楽しみにしています。ベルビン&アゴストのFOIの出演する贅沢さ。本当に荒川静香さんに感謝します。
銅のカナダのヴァーチュー&モイアの演技もエレガントで良かったのですが私は4位のアメリカのデイヴィス&ホワイトの演技に魅了されました。今年の全米選手権優勝のペアとの事。サン・サーンスの歌劇「サムソンとデリラ」の音楽。デイヴィスによるデリダの妖艶さが見事に出た演技で、これから目が離せないアイスダンスのペアである。

世界選手権が終わって3ヶ月が経っていますが、私自身はまだ終わっていないようである。今度は久し振りに女子シングルの録画を見ようと思っています。月日もたっていて落ち着いて、そして客観的にみる事が出来ると思うので、またフィギュアスケートの魅力を発見できるかもしれません。

今頃、世界選手権。

2009年06月05日 22時19分03秒 | 2008-2009年シーズン
やっと今になって知人に頼んでいた、CSで放送された今年3月に開催されたフィギュアスケートの世界選手権でのペアとアイスダンスのフリーの放送を録画をしたDVDがやっと届きました。録画はきちんとしてくれましたが郵送するのをすっかり忘れていたらしい。
お目当てはペアの金メダル、ドイツのサフチェンコ&ゾルコーヴィの演技である。今シーズンのこのペアの演技をまだ一度も見ていなかったので、見たくて、見たくて、たまりませんでした。本当に忘れ物をしたような気分で心残りでした。
やっと見る事が出来たサフチェンコ&ゾルコーヴィの演技。凄い!サーキュラーステップでゾルコーヴィの転倒があり、びっくりでしたが、その他は次元が違うものを感じました。
美しさ、迫力、スピードなど全てを兼ね備えた、現在、最強のペアでしょう。有力な選手がひしめくペアの中で来年のオリンピックの金メダルの最有力のペアと言っても過言ではありません。
銀の中国のダン・ザン&ハオ・ザンの音楽はピアノ協奏曲「黄河」だったのですね。今頃、知りました。お恥ずかしい限りです。この曲にはオーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の録音があるはず。CDが欲しくなってきました。
銅の川口悠子&スミルノフ。2位と僅差の3位だったとは!エキシビションの「美しき青きドナウ」が素晴らしかっただけに新しいシーズンも期待「大」である。

それにしても地上波やBSで放送はあったのでしょうか?世界選手権のペアの演技を見るのに、こんなに苦労するとは夢にも思いませんでした。

NHK交響楽団の「わが祖国」全曲

2009年06月04日 10時05分08秒 | NHK交響楽団
昨日の朝、健康診断へ行く。メロメロだった。血圧は相変わらずヒートアップしているし尿検査ではタンパクが降りていて問診の医師からはいろいろと言われて、大いに落ち込んでしまった。
やはり疲れが抜けていなない為であろう。連休が欲しい。中間決算も、もうすぐで何かと忙しくなるが、とにかく体調を万全にして8月22日の新横浜でのFOIに備えたい。荒川静香さんに会える!この日が唯一の私にとっての光明である。

本当は一ヶ月に一度は生のオーケストラの演奏会を聴きに行く事が出来たら、気分も変わるのかもしれませんが地方在住ではどうにもなりません。そんな中、私が結構、楽しんでいるのは毎週、金曜の午前のNHK・BS2でのNHK交響楽団の定期演奏会の放送である。一回の演奏会のプログラムをカットなしで、最初から最後まで全て見る事が出来、また知ったかぶりの音楽評論家やアナウンサーのコメントも皆無で演奏会の雰囲気も味合うことが出来ます。
昨晩、2週間ほど前の放送の録画を見ました。2月の定期演奏会からで曲目はスメタナの連作交響詩「わが祖国」全曲である。たいへんな大曲である。指揮はラドシル・エリシュカ。チェコの音楽界の重鎮との事ですが、恥ずかしながら、私にとって、よく知らない指揮者である。当然、初めて演奏を聴いたことになります。
スメタナの「わが祖国」の全曲を聴くということは、やはり何か特別な気持ちになってしまいます。作曲者とチェコの人々の自国に対する思い、そしてボヘミアの自然や伝説が詰まった作品で、この作品と同じレベルの熱い思いを持って聴かなければいけないのではと思います。
私が初めてこの作品の全曲を聴いたのはノイマン指揮チェコフィルによるレコードでした。第1曲の「高い城」の冒頭のハープの独奏を聴いて何とも言えない気持ちになった事を憶えています。
この全曲では第2曲の「モルダウ」が特に有名ですが私は第4曲の「ボヘミアの森と草原から」が大好きです。まさにボヘミアへの自然賛歌と言うべき作品と言ってよいでしょう。
今回のN響の演奏では特に後半の第5曲「ターポル」そして第6曲「ブラニーク」が素晴らしかった。凄い盛り上がりでした。「ブラニーク」の最後、第1曲の「高い城」のテーマが響き渡る所はいつ聴いてもグッとくるものを感じます。

私は「わが祖国」全曲のCDはノイマン指揮チェコフィルの東京でのライブ盤とマタチッチが1968年NHK交響楽団を指揮したライブ盤の2枚しか持っていませんが他にも熱い演奏のCDはないのでしょうか?いろいろと調べてみたいと思います。

PIW豊橋公演

2009年06月02日 23時37分48秒 | 2009-20010年シーズン
☆ゴールデン・ベリル☆様の情報で某有名動画サイトでPIW豊橋公演の公演をさっそく見ました。
中野友加里さんの「ハレム」、荒川静香さんの「夕顔」を初めて見る事が出来、胸が一杯です。そして太田由希奈さんの「Ave Maria」も見てしまいました。
中野友加里さんの映像の冒頭、中野さんのコメントもありましたが、来年のオリンピックをしっかりと見据えていました。私もしっかりと応援するつもりです。久し振りの中野友加里さんの直近の演技を見る事が出来、彼女の健在振りを確認できて本当に嬉しかった!
荒川静香さんの「夕顔」何と言いあらわしたら良いのでしょうか?絶品!まさにプロの演技である。7月のPIWの東京公演でシフ様は生でこれを見るのか!この荒川さんの演技を見て卒倒するのではないかと心配になってきました。
太田由希奈さんの「Ave Maria」も美しかった!パソコンの小さな画面で見ていましたが画面に吸い込まれそうでした。ん~生で見たい!
明日も仕事なので休みの日に他のスケーターの演技も含めて、もう一度ゆっくりと見るつもりです。

私もPIWの公演に行きたいがじっと我慢の子である。8月のFOIに全てを賭けています。昨日、佐藤有香さん、そしてライサチェックとアイスダンスのベルビン&アゴストの出演が発表されました。私自身、最近、特にアイスダンスに興味がわいて来ているので昨年に続いてベルビン&アゴストの演技を生で見るのを、たいへん楽しみにしています。

父とフィギュアスケート

2009年06月01日 15時56分05秒 | フィギュアスケートとの出会い
イベントの為、一週間振りの休みである。また、この数日、朝の7時前に出社していたので、ヘトヘト状態である。昨日も仕事していて夕方に気持ちが悪くなってしまいトイレへ駆け込んでしまった。やはり自分の年齢を考えてしまう。
今日は、ゆっくりと寝ようと思っていたがいつも通りの時間に目が覚めてしまった。やはり齢をとって来たのであろうか?しかし、さすがに体中しんどくてたまらないので、今日はまだ一歩も家の外へ出ていない。

朝CDを数枚、聴いた後、久しぶりに映画「砂の器」(1974年、松竹映画)のDVDを見る。そう言えば今年は「砂の器」の原作者である松本清張の生誕100年のはずである。
久ぶりにこの映画を見て映像と音楽の素晴らしさや美しさに圧倒されました。また若き日の現在の千葉県知事さんも若い刑事役で登場していて年月の経つことの大きさを感じます。
この映画の大きなテーマの一つに「父と子の絆」があると思います。
映画のラストで今の千葉県知事の扮する若い刑事が丹波哲郎扮するベテラン刑事にたずねるシーンがたいへん印象に残りました。
若い刑事「(犯人の)和賀は父親に会いたかったのでしょうね?」
ベテラン刑事「そんな事、わかっている!和賀は今、音楽、音楽の中で父親と会っているのだ!」

私自身、18歳の時、病気で父を亡くしましたが、もう父と過ごした年月よりも、死後の年月の方が、はるかに長くなってしまいました。
父と過ごしたのはたった18年でしたが今だに私の内面では父の影響が大きく残っており、終生、消えることはないでしょう。
考えてみると、時々書き込みましたがクラシック音楽、大相撲、そしてフィギュアスケートは父の影響がなければ、これだけのめり込まなかったかもしれません。
かつて一度だけ書き込んだ記憶がありますが、私の様なフィギュアスケートとの出会いをした人間はあまりいないかもしれません。きっかけを作ってくれたのは、やはり今は亡き父です。

父はある大手の建築会社に勤めていました。私が小学6年の時、県下で初(四国でも初?)のスケートリンクの新築工事を担当しました。とにかく初ずくしで大変な工事だったらしい。
建物もほとんど完成していよいよ初めてリンクに氷をはる時、ある夜、家にいた父はやはり心配でたまらなかったらしく新築現場へ様子を見に行ったのですが、何故か私も連れていかれました。
そして初めて見る誰もいないスケートリンク、そして、まだ誰も脚を踏み入れていない真っ白い氷をはったリンクの美しさ、荘厳さは子供心にも忘れられないものがありました。
最近、何度かアイスショーなどで、なみはやドームなどを訪ねていますが、会場に入るたびに、やはり氷のはった真っ白いリンクの美しさに心を奪われます。やはり小学生の時のインパクトが強かったからでしょう。
新築のスケートリンクのオープニング(今で言うエキシビションか?)が大変華やかだったらしく父は酒を飲むたびに、この時の事をしゃべるのですが私にはどういう事なのかさっぱりわからない状態でした。当日は現在の作詞家のなかにし礼の嫁さんも出演していたらしい。
そして中学生の時、札幌冬季オリンピックが開催されました。その時、初めてテレビでフィギュアスケートを見ました。いや、無理やり父に見さされたと言うべきか?そして父がこれを言いたかったのかと、やっとわかりました。また、その頃クラシック音楽に興味を持ち出した時だっただけに、私自身も深く興味を持ち、現在も続いているしだいである。
トリノ冬季オリンピックで荒川静香さんが金メダルに輝いた当日、私が母と初めて顔を会わせた時の母の第一声は今も忘れることが出来ません。
「お父さんが生きていたら物凄く喜んだでしょうね」
父が生きていたら現在の日本のフィギュアスケート界の隆盛を本当に喜んでいたでしょう。荒川静香さんや浅田真央さん、安藤美姫さんたちの演技を一目見せてあげたかった!もし、長生きしていて、見る事が出来たら本当に喜んでいたでしょう。
もし、生きていて元気だったらアイスショー会場のなみはやドームでヨイヨイのじいさんと頭の薄くなったおじさんさんのコンビがフラフラと歩いているという珍妙な光景が見れたかもしれません。
父が担当したスケートリンクも数年前、解体され現在は別の建物が建っています。やはり年月の経つ事の大きさを痛感します。

映画「砂の器」を語るつもりが大きく脱線して私事ばかりグダグダと書いてしまいました。どうかお許し下さい。