オペラファンの仕事の合間に パート2

大好きなクラッシック音楽やフィギュアスケート、映画などを語ります。メインは荒川静香さんの美しさを語るブログ。

続・浅田真央さんの「火祭りの踊り」(リチュアルダンス)への期待

2016年06月29日 22時14分49秒 | 2016-2017年シーズン
昨日は浅田真央さんの新しいシーズンのプログラムが発表されて初めての公休日。
朝からCDでファリャの「火祭りの踊り」(リチュアルダンス)のオーケストラ版を何度か聴いたあと、バレエ音楽「恋は魔術師」の全曲を初めバレエ音楽「三角帽子」などファリャの作品ばかり聴くという正に病的な?1日でした。
まだ新しいシーズンが始まっていないというのに、先が思いやられる?状態である。
浅田真央さんの新しいシーズンのキーワードは、もちろんスペインである。
何を言う、エキシビションの曲目はバッハの「無伴奏チェロ組曲」(チェロ・スイート)ではないか!
バッハはドイツの作曲家ではないか!と。
長年、単なる練習曲と考えられていた「無伴奏チェロ組曲」を広く紹介し真価を高めたのはチェロの神様と言われたパブロ・カザルスである。
そのカザルスはスペインのカタルーニャ出身。
当てつけと言われても仕方がありませんが、とにかくスペイン!スペインなのである。
ところでドイツやオーストリアの作曲家の音楽一辺倒だった私が初めてスペインの作曲家ファリャの音楽に目を開いたのは1枚のレコードだった。大学生の時である。大昔のお話です。
それは歌曲「7つのスペイン民謡」である。
メゾ・ソプラノ独唱はテレサ・ベルガンサ、そしてギターのナルシソ・イエペスのギターによる伴奏。(ドイツグラモフォン盤)
この録音は、残念ながら、まだCDで買い直していない。
あのオリジナルのジャケットによる復刻を長年待ち続けているのだが・・・。
今回の浅田真央さんの新しいシーズンのプログラムの発表は私にファリャなどスペイン音楽へ再び目を開かさせてくれました。
どこかにサルスエラのレコードもあったはず。
「火祭りの踊り」一曲で、大変なことになってしまった。
そしてシーズンが始まって、テレビで浅田真央さんの演技を見てしまったら、私はどうなるのでしょうか?
そのくらい期待を持たせてくれる浅田真央さん。
若いスケーターが、どんどん出てくる中で、そんな気持ちにさせる浅田真央さんの存在の大きさを改めて痛感しました。
私にとって新しいシーズンは、やはり浅田真央さん中心になるのは間違いありません。


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浅田真央さんの「火祭りの踊り」(リチュアルダンス)への期待

2016年06月28日 16時48分01秒 | 2016-2017年シーズン
浅田真央さんの新しいシーズンのプログラムの曲はファリャのバレエ音楽「恋は魔術師」より「火祭りの踊り」(リチュアルダンス)と発表されました。
昨晩、仕事を終えて帰宅すると財務大臣閣下(私の妻らしい)が一発。

大臣閣下「真央ちゃんの新しい曲(新しいプログラムの曲のこと)が決まったの知っとんか?」
私「もちろん」
大臣閣下「家(うち)にはCDあるんか?」
私「ある」
大臣閣下「よかった!もし無かったら、またCDがふえるところだった」
しかし大臣閣下の喜びも束の間、今日の朝、ネットで手配していたCD(中田喜直ピアノ作品集)が届く。
何故かしら大臣閣下のご機嫌が悪うなったでござった。

さて浅田真央さんの新しいプログラムの曲目「リチュアルダンス」の作曲者はマヌエル・デ・ファリャである。
スペインを代表する作曲家で1876年11月23日生れ、晩年はフランコ政権を避けてアルゼンチンに亡命。1946年11月14日 アルゼンチンにて没。
代表作のバレエ音楽「三角帽子」や交響的印象「スペインの庭の夜」などが 、よくコンサートでも演奏されています。
バレエ音楽「恋は魔術師」はファリャの出世昨で、1914年、ジプシー系女性舞踏家のパストーラ・インペリオからの依頼をうけて1915年初演。
初演は不評に終わるがファリャはこれを改作し、1916年に再発表した。そして、さらに音楽に最終的な改訂を行い1925年に上演された。
「リチュアルダンス」はバレエ音楽「恋は魔術師」より第8曲「火祭りの踊り」(Danza ritual del fuego)である。

このバレエの舞台は南スペインのアンダルシア地方。若くて美しい未亡人のカンデラスは、カルメロという二枚目の若者と恋仲になるが、それに嫉妬したカンデラスの死んだ亭主が幽霊になって、二人の恋の邪魔をしようとする。
そこでカンデラスは、彼女の友人のグラマーな娘ルチアに、亭主の幽霊を誘惑させて、ルチアに夢中にして、その間にカンデラスとカルメロは、めでたく結ばれるという物語。
「火祭りの踊り」は悪魔払いの際の音楽で、燃えさかる炎の前で、カンデラスは激しく踊り、悪魔払いの儀式を行う。
全曲中、最も人気が高いスペイン的な舞曲で、ピアノに編曲される。

浅田真央さんは新しいシーズンではショートプログラム、フリー共に「火祭りの踊り」である。
そして浅田真央さんは新しいシーズンのプログラムのイメージを「ショートプログラムは黒のようなイメージで、フリーは赤いイメージ」とコメントしています。
おそらく浅田真央さんはショートではピアノ版、そしてフリーではオーケストラ版での演技かな?と私は予想しています。
ショート、フリーを同じ曲で挑んだプログラムは私は記憶がない。それを演奏方法の違いで、どう変化を出すのか?またショートとフリーで、どう表現を変えるのか予想が出来ない。
衣装はショートでは黒、フリーでは華やかな赤を基調にしたものになるのだろうか?
本当に大胆で画期的で、若いスケーターには真似の出来ない浅田真央さんのプログラムになるのは間違いないないでしょう。
クラシック音楽ファンとしても、ショートとフリーでの浅田真央さんのアプローチの仕方の違いで曲への感じ方が、どう変わるのか楽しみです。
まさに浅田真央さんの新たなる挑戦!
新しいシーズンが待ち遠しい気持ちで一杯です。






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浅田真央さんの新しいプログラムはファリャの作品

2016年06月27日 21時44分24秒 | 2016-2017年シーズン
浅田真央さんの新しいシーズンのプログラムの曲目が発表されました。
ショートプログラムとフリーともに、スペインの作曲家ファリャのバレエ音楽「恋は魔術師」より「火祭りの踊り」(リチュアルダンス)です。
スペイン音楽とは全くの予想外でした。
かなり以前、私は鈴木明子さんによるファリャの音楽のプログラムを見てみたいとコメントをした記憶がありますが、浅田真央さんで実現するとは、本当に嬉しいです。
新しいプログラムのショートとフリーが同じ曲目とは珍しい。
「火祭りの踊り」(リチュアルダンス)はオリジナルはオーケストラ音楽ですがピアノ曲にも編曲されています。
少し前、浅田真央さんは新しいシーズンのプログラムのイメージを「ショートプログラムは黒のようなイメージで、フリーは赤いイメージ」とコメントしています。
オーケストラ版とピアノ版によるプログラムになるのかな?
ショートとフリーで、どの様な違いを演技で表現するのか?
衣装もスペイン情緒あふれたものになるのでしょう。楽しみです。
浅田真央さんの新たな挑戦に期待します。



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「メリルのパートナー」

2016年06月24日 08時37分47秒 | フレンズ・オン・アイス2016
6月30日から始まる「LOVE ON THE FLOOR」の公演。
出演する高橋大輔さんとアイスダンスのメリル・デイビスの練習での2ショット画像に胸がドキドキする。
画像を見ていて、2013年のNHK杯・エキシビションでの荒川静香さんがアシスタントで登場した「選手インタビューコーナー」を思い出した。
そして出演の選手へのアンケートは「生まれ変わったら何になりたい?」でした、
鈴木明子さんは「アイスダンサー」
そして高橋大輔さんは「メリル(・デイビス)のパートナー」
アイスダンス大好き人間の私は本当に嬉しかった。
そして今回、氷上ではありませんが、高橋大輔さんの念願が叶ったのですね。
それにしても本当にいい雰囲気!
8月末のフレンズオンアイスでは、ぜひとも2人のコラボを見たいものです。
そして、この2人に鈴木明子さんとチャーリー・ホワイトが絡んだら最高でしょうねえ。







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ザルツブルク復活祭音楽祭2015「カヴァレリア・ルスティカーナ」「道化師」

2016年06月21日 17時37分26秒 | オペラ
6月20日日曜の深夜、NHK・BSでザルツブルク復活祭音楽祭2015よりマスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」とレオンカヴァルロの歌劇「道化師」の全曲放送あり。
演奏はクリスティアン・ティーレマン指揮ドレスデン国立歌劇場管弦楽団及び合唱団。
ティーレマン指揮によるイタリアオペラを聴くのは初めてである。やはりティーレマンはオペラの人。歌うところはしっかりと歌わせて、しっかりと聴かせてくれます。ティーレマンがプッチーニのオペラを振るとどうなるのかな?などと思いながら聴いていました。「蝶々夫人」を聴いてみたい。
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団のイタリアオペラも珍しい。しかし、やはり歌劇場のオーケストラ。イタリアのオーケストラと比べて、輝きさは少ないかもしれませんが、オペラの雰囲気たっぷりで満足する。
この公演の一番の聴きどころは、やはりトゥリッドゥとカニオの二役を歌ったヨナス・カウフマン。
今、世界のオペラ界で一番人気を誇っているテノールだけに、やはり特別なオーラを感じました。やはり現在一番乗っているテノールの声を聴くのは、やはりオペラの醍醐味の一つですな。
さて演出は分割したステージで、それぞれの枠の中で登場人物の心理を表現したもの。
「カヴァレリア・ルスティカーナ」でも音楽が始まると直ぐに登場人物の演技が始まり、トゥリッドゥの歌うシチリアーナもステージで歌われる。私は、こういう演出は好きではなく、前奏曲が流れている時はじっくりと音楽を聴きたいと、いつも思っていますが、今回の演出は、面白かった。目が離せなかった。
ただ有名な間奏曲の前に歌われるサントゥッツァとトゥリッドゥの激しい2重唱は室内で歌われていましたが、どうも、しっくりいかなかった。群集が立ち去ったステージで間でローラが絡む以外は2人が激しく感情をぶつけ合う場面に集中したいというのが本音である。
たいへん凝った演出でしたが「カヴァレリア・ルスティカーナ」の場合は、もっとシンプルな演出の方が私は好きだな。
今回の演出は「カヴァレリア・ルスティカーナ」より「道化師」の方が効果があったと思う。
第1幕の最後、カニオの歌う「衣装をつけろ」をカウフマンが、たっぷりと聴かせてたあと、第2幕の前奏曲の時は、カニオが顔におしろいを塗り、道化師の衣装をはおり、ネッダやぺっぺの劇中劇での最中のカニオの動き、表情が、このオペラの最後へ引き込んでいく前触れを見せてくれて、この演出の面白さを強く感じたしだい。
ただステージが分割されていたため最後のだんだんと狂気を増していくカニオと群集が一体になるこのオペラの醍醐味が分断されたのは残念でした。
しかし何だかんだといって、たいへん面白い演出でした。
もう一度、録画を見直すことにしましょう。また新しい発見が、あるかもしれません。





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宇野昌磨君がフレンズオンアイスに出演

2016年06月20日 22時22分44秒 | フレンズ・オン・アイス2016
4月28日の高橋大輔さん以来、出演者の発表が途絶えていた今年のフレンズオンアイス。
今日、佐藤有香さん、無良崇人君、宇野昌磨君、ジェレミー・アボットの4人の出演が発表されました。
特に楽しみなのは宇野昌磨君の出演。
私は宇野君のノービス時代以来、久し振りに、彼の演技を生で見ることになります。
そういえば、昨年、会場では宇野君からのお花が飾れていましたなあ。
宇野昌磨君の出演は、すぐさま財務大臣閣下(私の妻らしい)に、ご報告させていただきました。
大臣閣下は、たいへんお喜びでしたでごんす。


昨年のフレンズオンアイスの会場にて。


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私のNHK大河ドラマ列伝

2016年06月17日 11時31分44秒 | テレビ
私の毎週日曜日夜のお楽しみはNHK大河ドラマ「真田丸」とNHK・Eテレの「クラシック音楽館」を見ること。
「真田丸」はいよいよ来週は小田原の北条氏の滅亡。いよいよドラマも佳境に入ってきました。
私は大河ドラマ大好き人間。
昨年の「花燃ゆ」も全てみました。
視聴率の低さが話題になりましたが、吉田松陰と、その周辺の人々を、あのくらい丹念に描いたドラマは今まで、なかったのでは?と思っています。多くの人々に見て欲しかったドラマでした。
ところで、私が初めて大河ドラマを1年を通じて全て見たのは小学生の時。「源義経」でした。
最終回の緒方拳扮する弁慶の壮絶な立往生は今も、はっきりと憶えています。
また大河ドラマのお楽しみは何といってもオープニングのNHK交響楽団が演奏するテーマ音楽。
私は小学生のガキの時代から毎週、オーケストラの演奏を楽しんでいたということになります。
さて今までの大河ドラマで私の印象に残っているドラマのオープニングの映像を集めてみました。
特に小学生から、何かと感じやすい中学生の時代に見たものは特に強く心に残っています。


昭和41年「源義経」
私は小学2年の時。私の地元が舞台になった「屋島の合戦」で戦死した義経の家臣の佐藤継信の墓が古戦場近くにあると知り、家族に連れていってもらった思い出があります。
音楽は何と武満徹!
和楽器とオーケストラの組み合わせはあの「ノヴェンバー・ステップス」を予感させるものがあります。
小学2年の悪がきが何と毎週、武満徹の音楽を聴いていたとは!


昭和44年「天と地と」
音楽は惜しくも、この前亡くなった冨田勲。
私の大河ドラマ好きを決定的にさせたドラマ。小学6年の時だった。
川中島の合戦の場面のオープニングは本当に素晴らしかった。
大河ドラマを見続ているためか私は特に戦国時代が大好き。戦国武将の中で上杉謙信が一番好きなのは、このドラマの影響といって間違いありません。
また上杉謙信と言えば石坂浩二というイメージが今だに残っています。


昭和45年「樅ノ木は残った」
音楽は依田光正。
私は、中学1年。
仙台藩に起きた伊達騒動を題材にしたこのドラマは正直、当時の私には難しかった。しかし、毎週、何とか追いついて行こうとして見ていました。
前半のヒロインを演じた栗原小巻の美しさ、そして当時、テレビドラマに出演するのが珍しかった吉永小百合の可憐さが、たいへん印象に残っています。伊達騒動ののち、吉永小百合が主人公だった原田甲斐を思って樅の木に手をやる最終回の最後のシーンもわすれられません。
今となっては、もう無理なことですが、本当は、もう一度見てみたいドラマです。


昭和47年「新・平家物語」
音楽は冨田勲。


昭和48年「国盗り物語」
音楽は林光。
「新・平家物語」と「国盗り物語」は中学3年から高校1年にかけてのドラマ。
多感になってきた時だけに、出演の女優さんたちの美しさが印象に残っています。
歴史のあでやかさ、はかなさ、そして時代のうねりを毎週感じていました。

今年の「真田丸」
おそらく最終回、大阪夏の陣で徳川家康を追い詰める真田信繁の姿。そして竹内結子扮する淀君が、大阪城落城の時、どのような演技を見せるのか、今は楽しみにしています。


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本田真凛ちゃんの「キダム」?

2016年06月17日 09時54分26秒 | 本郷理華さん
今年のプリンスアイスワールドのフィナーレでは村上佳菜子さん、本郷理華さん、本田真凛ちゃんの3人が衣装を取り換えっこして、楽しませてくれているらしい。

村上佳菜子さんの「キダム」?

八戸公演では本田真凛ちゃんが本郷理華さんの「キダム」の衣装を着ていたという、この公演を実際に行かれたYKI様からの情報があり、ぜひ見てみたいと思い、いろいろ画像を探し、あっちこっちからお借りしてきました。
衣装を見ただけでプログラムが分かるというのも、フィギュアスケートを見る楽しさの一つでしょうねえ。


真凛ちゃんのポーズ、決まっているねえ~。いいねえ~。
村上佳菜子さんは鈴木明子さんの「リベルタンゴ」の衣装です。

そして本郷理華さんは鈴木明子さんの鈴木明子さんの「ハンガリアンラプソディー」の衣装。
鈴木明子さんは、この日のため?に、たくさん衣装を準備してくれていたのね。

そして、そして、こんな画像も見つけてしまった。
役者やのお~。



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武満徹「系図 ―若い人たちのための音楽詩」

2016年06月14日 16時27分53秒 | 私の名曲アルバム
この12日の日曜は私の誕生日だった。
とうとう節目の年齢まで、あと1年となってしまった。
いよいよカウントダウンが始まった!残り少なくなってきた砂時計の砂が、いっそう慌ただしく落ちだしたような気分である。
仕事面では、余計な事を考えず、前を、しっかりと見据えて、とにかく来年の6月12日まで全力で頑張りたい。
さて毎週日曜夜の私の細やかな楽しみであるNHK・Eテレ「クラッシック音楽館」でのNHK交響楽団の定期演奏会の放送。
12日は私が待ちに待った作品が放送された。
聴きたくて聴きたくてしかたがなかった作品。
今年没後20年の武満徹作曲の「系図 ―若い人たちのための音楽詩」である。
私自身、年齢を重ねていっての誕生日に、こういう作品を聴くと普通の気持ちになれない、本当に心に強く響くものがあります。
どうしても今は忘却の彼方になってしまった私の幼い日が、蘇ってきて、どうにもならなかった。
また私自身、この作品のテーマにある父、祖父、祖母はすでに他界してしまって、この世にいない。
それだけに、いろいろな感情が込み上げてきて、実際、聴いていて涙が流れてきて困った。
この作品は谷川俊太郎の詩集「はだか」から武満徹が6篇の詩を選んで作曲した作品。

第1曲 むかしむかし
第2曲 おじいちゃん
第3曲 おばあちゃん
第4曲 おとうさん
第5曲 おかあさん
第6曲 とおく

少女の語り手とオーケストラのための作品である。
作曲家自身、語り手は、12歳から15歳の少女が望ましいと語っている。
今回の語りは女優の山口まゆさん。2000年生まれの現在15歳。作品のイメージにピッタリでした。
マイクを使っての語りなので、実際に会場では、どう聴こえたのかよく分かりませんが、テレビでの放送では何も気になるところはなく、少女らしい自然で素晴らしい語りでした。
第1曲の「むかしむかし」で語りが始まると、その美しい日本語に、すっかり、この作品の世界に引き込まれてしまった。
また一言一言変わっていく山口まゆさんの表情も素晴らしかった。これはテレビではないと分からないでしょう。
この作品は1995年ニューヨーク・フィルハーモニックの創立150周年を記念して委嘱されレナード・スラットキン指揮ニューヨーク・フィルハーモニックによって世界初演された。
そして今回の指揮は、その世界初演の指揮者レナード・スラットキンである。初演の時の語りは英語だったとのことですが、今回、作曲者の没後20年、そして日本のオーケストラと日本語による語りでの演奏は指揮者自身、深く心の思うものがあったに違いありません。
私が初めて、この作品を聴いたのは調べてみると1997年のシャルル・デュトワ指揮NHK交響楽団による演奏の放送でした。
それまで、よく聴いていた武満徹の作品にないノルスタジックで、どこか心の中に懐かしさを感じ驚いたものでした。
この時の放送はビデオテープで録画していたのですが、数年前、DVDの普及でビデオテープを大量に処分した時、一緒に処分してしまい、あとで「しまった!」と思った時は後の祭りでした。
CDで購入したかったのですが、後手になってしまいCDを手にすることが出来ない状態で今に至ってしまった。
小澤征爾指揮サイトウキネンオーケストラの演奏のCDは手に入るのですが、残念ながら語りが英語。
せっかくの谷川俊太郎の詩。日本人なら日本語で聴きたいものである。
今回も、しっかりと録画。そして、2度と手放すまい。
武満徹はオペラを書きたいと思っていたらしい。
言葉を大切にした素晴らしい作品になっていたでしょう。
返す返す、その早い死が残念です。




1997年のNHK交響楽団の演奏の動画を見つけました。指揮はシャルル・デュトワ、語りは女優の遠野凪子さん。あの時も語り手は白いワンピース姿。
何か郷愁にかられる気持ちになります。




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鈴木明子さん、結婚!

2016年06月14日 16時14分28秒 | 鈴木明子さん
びっくりするニュースが飛び込んできました。

鈴木明子さんが結婚!

ワ~!

お相手は小学校の同級生とのこと。小学校の同級生とは何か微笑ましくなります。

結婚を期に、プロスケーターとして、振付師として、なお一層輝いて欲しい。

そして、とにかく幸せになって欲しい。

本当に、おめでとうございます。

今年8月末のフレンズオンアイスで幸せ一杯の鈴木明子さんのお姿をみるのが楽しみです。


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追悼、音楽評論家・宇野功芳氏.

2016年06月13日 22時23分46秒 | 音楽
昨日、音楽評論家の宇野功芳氏の訃報に接してコメントしました。
私自身、40代後半頃から音楽評論家の批評など気にせず、本当に自分自身が聴きたいもの、自分自身がこうだ!と思ったものを聴いていく、要は「我が道を行く」状態になり50歳代になると、より頑固な状態になりました。
それでも、やはり宇野功芳氏の訃報は衝撃的で今も心の中にポッカリと穴が開いた状態である。
何故だろう?
クラシック音楽を聴き始めて、最初は自分が持っている知識だけでは、どうしても壁に当たってしまう時期が誰でもあったと思います。
こんな時、頓挫してクラシック音楽から離れてしまうか、雑誌や本など活字のごやっかいになって知識を新たに吸収して、新たな一歩を踏み出すか、どちらかと思います。私の場合、そんな頃は現在のネットなど無い時代だったので音楽雑誌の影響が大変大きかった。
私が宇野功芳氏の批評を初めて読んだのは、そんな頃、中学3年生の時、初めて買った音楽雑誌「音楽の友」での演奏会批評でした。
今から44年前?
あの頃の「音楽の友」は分厚かった!そして演奏会批評も、あの頃は現在のようにチョロチョロと書かれたものではなく、一つの演奏会の批評に2ページも亘っているものがあり読み応えがありました。
そして初めて読んだ宇野功芳氏の演奏会批評。ピアニストの宮沢明子さんの演奏会の批評でした。
現在もそうですが、当たり障りのない、何が言いたいのかよく分からない音楽評論家と称する人たちの文章が多い中で、宇野氏の文章は中学生の私でも分かりやすい文章で夢中で読みました。
そして、いかに素晴かった演奏会で、宮沢明子さんが、いかに素晴らしいピアニストであるか、その文章から、熱く伝わってくるものがあり、私自身、この批評を書いた「宇野功芳」と言う名前を強く心の中に刻み込みました。
残念ながら、私は宮沢明子さんの生の演奏会を機会はありませんでしたが、後年、菅野沖彦氏が録音を担当したレコード「マイクと楽器の対話」を購入したのは言うまでもありません。
そして高校生になって「レコード芸術」を購読するようになりましたが、その頃、新譜月評で交響曲を担当していたのが、当時、音楽評論の大御所だったO氏でしたが、再発売のレコードの批評では手抜きが多く、まだ高校生だった私でも何か物足りなさを感じていましたが、そのO氏が病気になり2か月ほど宇野氏がO氏に代わって交響曲の月評を担当された時がありました。
そして、その時、クナパーツブッシュ指揮ミュンヘンフィルによるブルックナーの交響曲第8番のレコードが再発売され、その熱の入った文章に、ぜひ聴いてみたいと思い初めてクナパーツブッシュのレコードを購入しました。
私にとってブルックナーの音楽との出会い、そしてクナパーツブッシュとの初めての出会いでした。
ブルックナーやクナパーツブッシュと私の橋渡しをしてくれたのが宇野功芳氏でした。
そして、その頃、レギュラーとして協奏曲の新譜の月評を担当していたのが宇野功芳氏。
宇野氏の月評と通じてヴァイオリン奏者のチョン・キョンファアを知りました。
クナパーツブッシュ、そしてチョン・キョンファアの素晴らしさを教えてくれた宇野功芳氏。
どれだけ私の心の中で財産になったでしょうか!
あの頃、高校生だった私も、現在は来年に還暦を迎える頭がすっかり薄くなってしまったジジイである。
ただ、これからもクラシック音楽は死ぬまで聴き続けるでしょう。
宇野功芳氏が教えてくれたことを、しっかりと心に刻み込んで、これからもクラシック音楽に向かい合って行きたい。
改めて宇野功芳氏のご冥福をお祈りします。



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音楽評論家の宇野功芳氏、死去。

2016年06月12日 22時36分16秒 | 音楽
訃報。
6月10日、音楽評論家の宇野功芳氏が老衰のため亡くなった。86歳。
音楽雑誌「レコード芸術」の月評も、勇退したばかりだった。
あまりにも突然で本当に驚いている。
最近は、私自身、わが道を行く状態ですが、それまでは、クラシック音楽を聴き始めてから一番影響を受けた音楽評論家である。
もし宇野功芳氏がいなかったら朝比奈隆やクナパーツブッシュ、ムラヴィンスキーそしてチョン・キョンファといった演奏家の魅力に気が付がなかったのは間違いない。
そして何と言ってもブルックナーの音楽!
ブルックナーの交響曲の魅力を著作等を通じて数多くのことを教えてくれました。
大学生の時、購入した著書の「モーツァルトとブルックナー」は私のブルックナーを聴くことへの大きな指針となりました。
この本は今も、そのままの状態で私の本棚に並んでいます。
また「名指揮者ワルターの名盤駄盤 」もワルターの大好きな私にとって、たいへん参考になるものでした。
宇野功芳氏の評論は他の音楽評論家にはない良いものは良い、悪いものは悪いと分かりやすい言葉で演奏の良し悪しを伝えようとする素直さが魅力だった。
私の大好きな指揮者のベームに対しても褒める時はとことん褒め、くさす時はボロクソで、私自身喜んだり憤慨したりでしたが、この落差が今にして思えば、それが魅力だったのかもしれません。
また指揮活動も行い、私の手元にはベートーヴェンやブルッックナーのCDがありますが、やりたい放題で、ここまでやるか!と思ったものです。
数年前に吉田秀和氏が亡くなり、今回の宇野功芳氏の訃報。
私にとって、クラシック音楽を聴くことにに対することへの道しるべを示してくれた音楽評論家が、とうとういなくなってしまった。
今頃、天国で朝比奈隆とブルックナーの音楽の魅力を語り合っているのでしょう。
私がクラシック音楽を聴き始めてから約40余年。今まで本当にありがとうございました。感謝の気持ちで一杯です。
今は亡き宇野功芳氏のご冥福を、ひたすらお祈りします。






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「ブルーノ・ワルター: 音楽に楽園を見た人」

2016年06月10日 09時31分29秒 | ブルーノ・ワルターとの出会い
エリック ライディング 、 レベッカ ペチェフスキー著の「ブルーノ・ワルター: 音楽に楽園を見た人」を、やっと読み切る。高額な本なので、長い間、市立図書館から借りっ放し状態だったので、これで何か気が楽になった気持ち。
大指揮者ブルーノ・ワルター(1876年生-1962年没)についての、決定版とも言うべき伝記と言えるでしょう。読み終えてワルターの重たかった一生がズシリと乗りかかってきたような気持ちである。
生い立ちから死まで、よくぞ、ここまで細かく徹底的に調べたものと感服するのみである。
私が持っている一番古いワルターの録音は1929年のもの。その1929年に行き着くまでがたいへんでした。
ワルターの正に尋常ならざる人生。嵐のような人生。
私が初めてワルターの録音を聞いたのは晩年のコロンビア交響楽団との録音。本当に、おだやかで温厚な演奏。長らくそんなワルターのイメージが強かったのですが、これは晩年のほんの一瞬の姿。
CDの時代になって、ニューヨークフィルの時代、アメリカへの亡命直後、そして戦前のウィーンフィルの録音と、どんどん時代をさかのぼってワルターの録音を聴いて行くにつれて、これは違うぞと実感するようになりました。
そして、この本を読み終えて、もう一度、ワルターの録音を聴き直していきたいと強く思いました。
また、いかにワルターが自身が生きていた時代の作曲家の作品を積極的に演奏していたか、よく分かりました。ワルターと言えばモーツァルトのイメージが強かったのですが、そんな感覚すら払拭させられるものがありました。私たちが録音で聴いているのはワルターのほんの少しのレパートリーに、すぎないのである。
それにしてもワルターの指揮するワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」が聴けないのは、やはり残念。メトロポリタン歌劇場での指揮を熱望しながら実現しなかった。「前奏曲と愛の死」だけでも聴いてみたいのだが・・・。
そしてワルターにとって欠かせない関係だった作曲家であり指揮者のマーラー。
私はマーラーの未完に終わった交響曲第10番は、いろいろ聴いてみてクックによる完成版も良いのではと思っていましたが、ハッとさせられるものがあり、目が覚めました。第1楽章にあたるアダージョと他の楽章を絶対に同列に見なしてははいけないのである。
ワルターの言葉。

「私はマーラーの交響曲第10番の完成と出版に強く反対するものです。巨匠が未完で遺さなければならなかった自分の最上の作品の一つを、一体誰が誰が引き継げるというのでしょうか?」

またワルターの女性関係も興味深かった。
作家トーマス・マンの娘と関係があったらしい。ワルターの娘の証言もあるので間違いないのでしょう。
この件(くだり)を読んで思い出したのは、ワルターのミュンヘン時代、当時、彼の元で修行していた後の大指揮者カール・ベームの回想禄「回想のロンド」の一節である。

「ブルーノ・ワルターを通じて私はトーマス・マンの知遇を得たが、マンは私のことを人間的にも芸術的にもひじょうに気に入ってくれ、のちに聞いた話だが、自分の娘と結婚させたい意向だったという」

最後に、たいへん印象に残ったヴァイオリン奏者アイザック・スターンのコメント。

「トスカニーニは爆発的な形で独裁者でしたが、ワルターは温和な形で、やはり同じくらい独裁者だったのです。しかしある意味では、音楽家はそうであらねばなりません。なぜなら何と言っても演奏家は、自分の意思を押しつけなければならないのですから。
もし指揮者ならば、まずオーケストラに、それに聴衆に、そうやって自分の意思を押しつけるには、内面の力と信念がどんな時にも必要なのです」

今回読んだワルターの伝記はワルターの録音を聴く幅を、さらに広げるのに十分すぎるものがありました。
これからも、もっともっとワルターの録音を集めていき、聴き込んでいきたい。







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村上佳菜子さんの「キダム」?

2016年06月07日 12時26分41秒 | 本郷理華さん
このところ少々忙しかったのでフィギュアスケート関係のブログやTwitterを、あまりチェックしていなかった。
久し振りに今日は朝から、いろいろと見てみる。
本郷理華さんのTwitterを見て、オッと思い、そしてニコニコする。
村上佳菜子さん、本郷理華さん、本田真凛ちゃん。
プリンスアイスワールドでは、衣装を取り換えっこしたのね。
「キダム」の衣装の村上佳菜子さん。
似合ってる~。イカスねえ~。
何か仕事の疲れを忘れさせる画像でした。



画像は本郷理華さんのTwitterから、お借りしました。


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NHK交響楽団のJ・S・バッハとプロコフィエフ

2016年06月07日 08時57分46秒 | NHK交響楽団
毎週日曜の私の楽しみは大河ドラマ「真田丸」とNHK・Eテレ「クラッシック音楽館」からNHK交響楽団の演奏会を見ること。
今月5日の日曜も同様だった。
さてNHK交響楽団。
5日の放送はレナード・スラットキン指揮による4月の定期演奏会から。

J・S・バッハ/無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ホ長調 BWV1006 ― 前奏曲(ヴァイオリン独奏:コンサートマスター伊藤亮太郎)
J・S・バッハ/カンタータ「神よ、あなたに感謝をささげます」BWV29 ― シンフォニア(《無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ― 前奏曲》の作曲者自身による編曲)
J・S・バッハ(ウッド編曲)/組曲 第6番 ― 終曲(《無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第3番 ― 前奏曲》の編曲)
J・S・バッハ(バルビローリ編曲)/カンタータ「狩りだけが私の喜び」BWV208 ―「羊は安らかに草を食み」
J・S・バッハ(オーマンディ編曲)/カンタータ「心と口と行ないと命」BWV147 ―「主よ、人の望みの喜びよ」
J・S・バッハ(ストコフスキー編曲)/トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
プロコフィエフ/交響曲 第5番 変ロ長調 作品100

たいへん面白いプログラムだった。とにかく面白かった。
前半はJ・S・バッハの作品をオーケストラ演奏用の様々な編曲がズラリと並び、後半は大編成のモダンな交響曲。バッハの編曲も作曲家によるものでなく、指揮者による編曲というのがミソ。
こんなプログラムが組まれるとは、私の若い時代には考えられなかった。これも時代の流れか。
オーケストラを聴く楽しさが増してきて、私にとっては嬉しいですな。
バルビローリの編曲が何かデーリアスの作品を聴いているようで面白かった。
そしてストコフスキー編曲の「トッカータとフーガ」が一番素晴らしかった。
すっかりオーケストラ演奏のレパートリーとして根付いていると感じた。
私がクラシック音楽を聴き始めた頃はストコフスキーは、まだ存命だった。その頃は、バッハの編曲物というと何か、悪い表現ですがランク下のように感じていたのですが、年月が経ち今、何ら抵抗もなく楽しめる私は、時代の流れもありますが、やはり私も変わってきたということでしょう。
プログラム最後のプロコフィエフ/交響曲 第5番。
まず画面を見てビックリ!
NHK交響楽団の3人のコンサートマスターが揃っているではないか!最近、見たことなかったなあ。
先月放送のパーヴォ・ヤルヴィ指揮のR・シュトラウスでのゲスト・コンサートマスターのみの定期演奏会の時と両極端。
どんな事情があったのか分かりませんが、力入っているなあ。
暗さ、華やかさ、豪快さなどてんこ盛りの交響曲。
スラットキンにこういう作品を振らすと、やはり上手い。
とにかく大編成のオーケストラの演奏を見る楽しさを満喫する。

さて来週は武満徹の「系図(ファミリー・トゥリー)」が放送されます。
私は何か消え去った昔を思いださせるこの作品が大好きです。
語りは女優の山口まゆ。
放送日は私の誕生日。私にとって最高の誕生日プレゼントになりそうです。





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