百姓通信
自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!
ビジネスブログランキング
 



日本国内でオーガニックコットンを栽培し、糸を紡ぎ、製品化まで行っている人がいるという。
長くて細くやわらかい綿が良いとされているようだが、その糸を紡ぐにはまた一つ難しい技術が必要だという。
大量生産は、製品の価格を下げ、世界市場を狙うグローバル企業にとっては大切なことだというが、“こころ”のゆとりを失くし、環境を破壊し、人の健康をも侵しかねないと考えると、少し高価にはなるが有機的な農法で栽培され、丁寧に紡がれ、人にやさしい衣服をつくることが大事だと考えるに至ったとその方はいう。
オーガニックコットンといいながら、ビビッドな色遣いを求める顧客ニーズにこたえるために化学染料で染めた衣服をつくるメーカーもある。折角有機で栽培されたのに、天然の染料では色の幅が作れない。顧客ニーズは多岐に渡る、様々なニーズに対応してきた現代社会は更に消費に寄り添って生きていくのか、もう少しポリシーを持った生き方を目指すのか。オーガニックコットンですら、答えが持てていない。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




近世以降、すす払いをするのは、事始めの12月13日だったという。
そういえば今日20日に京都の東と西の本願寺では僧侶や門徒ですす払いを行うのが年末の行事となっている。
「銭金も、こう集まればと、すす払う」
※写真は昨日の夕暮れ

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




酢酸菌君はなんとも面白い。
バクテリアは、単純に餌があれば(必要があれば)仕事をするが、必要がなければいなくなる、と思っていたが、酢酸菌君は何ともそれだけではないようだ。
酢酸菌君は、果実や花など華やかな舞台で多くの酵母や乳酸菌と共に普通は暮らし、糖やアルコールを食べているが、特徴的なのは食べることでそれらを変換して他の者達(他の酵母やバクテリア)が入れない環境を作り出し(でもその環境は酢酸菌君にとっても厳しい環境のようだが)、その環境の中で生育状況を控えめにしながらもう一度生育する、つまり厳しい環境を乗り越え、そしてまた自らが創り出した厳しい環境で、あくまでも利己的にスローな生活を営んでいるという(山口大学の松下一信教授のお話より)。
なんとも面白い、生きる戦略なのだわ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




キューバとアメリカが、53年振りに国交回復を目指す。
キューバは国際的に孤立させられた中で、世界でも珍しい有機農業の国家として進化した。
しかしその大規模有機農業は、どこまで機能し、何が機能せず、何が問題で、どういう解決策があったのか?
今一度、整理しておく必要がある。
現実、絶対的な食糧の量的確保が、持続的な農業の進展よりも優先される中、
エコロジー的な栽培の継続は収量の低下から逃れられないという呪縛からの
解放はなされたのであろうか。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




なんとも寒く、日中は陽射しはあったものの、夕暮れ時からは風も強くなり、ここで雪など降ろうものならもう耐えられない、まさしく“寒波到来”。
爆弾低気圧というらしいが、北海道2つの低気圧がひとつになり946hPaと猛烈に成長し、根室では最大瞬間風速39.9mの強風が吹き、高潮による床上浸水等で730の世帯に避難勧告が出されたという。
みんな家の中にいれれば良いが、どうしても外出しなければならない人も多いのが通常、あまり無理はなされぬように、気をつけて、気をつけて!!
荒ぶる自然はわれわれにまた別のカタチで恵みをもたらす。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




長期間継続するゼロ金利は、資本主義の“死”を意味する。
資本主義の終焉は、先の見えない歴史の危機を意味し、世界に中でも大転換期を迎える先方を担うのがこの日本になるようだ。
先はまだ見えないが、ヒントはある。
「より速く、より遠くへ、より合理的に」から
「よりゆっくり、より近くへ、より曖昧に」への転換だ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




先日のNHKのSWITCH INTERVIEW『達×達』での話
山崎貴監督が、
「誰にでも絵の具は買えても、ゴッホの絵は描けない」と、...なるほどー!
春風亭昇太さん曰く
「コピーのコピーはだんだん重ねれば重ねるほどボやけていく、だから新しいものも取り込まないと、駄目だと思うのです」 遺伝と同じで、優性遺伝だけでは強くなれないのか!!
また、山崎監督は、CGは弱点の塊、ホンモノには勝てない、CGも所詮手仕事だという。
そして「やればやるほど、良く作れば作るほど、何か不思議に、何か違和感を感じる、それをわれわれは『不気味な谷』に陥るという」それとの闘いに価値があるということか。
そして春風亭昇太さんが
「人に頼まれたことは断らない」ことにしている。先入観は自分を拡げないし、興味のないことに興味を持って取り組むことが逆にエネルギーになる。
なんとも学びになる番組だった。録画しておいて良かった。
※写真は、掘り上げた芍薬

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




『小麦の祖先の発見』でノーベル賞候補の期待も高かった京都大学の木原均教授(1893~1986)の功績は多岐にわたる。
その第一人者であったゲノム研究では従来の遺伝学や生命科学に大きな変化をもたらし、「生命の歴史は染色体に記されている」という先生の言葉の通り、現代社会ではDNAの中身の解析が可能になり、その技術はゲノム編集等にまで進化している。
その昔、北海道大学大学院で小麦の研究を始め、先生の名を世界にとどろかせたのは、『小麦の祖先の発見』だった。京都大学農学部教授の1944年、実験室の顕微鏡による染色体分析を通じて、染色体21本のパン小麦(所謂パンの小麦)が、14本の染色体を持つマカロニ小麦(所謂ヨーロッパ系の小麦)と7本の染色体を持つ他の種との交配によって発生したと仮定した。アフガニスタンやイランなどで学術探検を行って該当する野生種を発見、実証した。このコムギの起源の解明は、害虫や病気に強い品種の開発でのちに成果をもたらすことになる。
北海道大学創基百周年記念講演(1976年9月14日)の中で彼は「生命科学の役割はたくさんあるが、地球は人間だけのものではなく、全ての生物がここで生を営んでいるのです。他の生物なしでは人間は生きることができません。このままなりゆきまかせで行くならば、いつかは自滅することでしょう。医師が人類の病気を予防したり治療するように、生命科学は地球の医師となって働いてほしいものです。」と述べたといわれている。
遺伝子操作が可能になりつつある現代社会に、地球はさも人類のために存在しているというような錯覚に陥ることなく、“神の手”を決して持つことを許さない倫理観が大切なことを当時から先生は我々に示唆してくれていたことに、今更ながらに感謝する。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




札幌農学校はあの boys be ambitious!のクラークさんが有名で北大農学部の前身、東京の駒場農学校はドイツ農法を範として開学、東大農学部、筑波、農工大の前身として知られているが、京都にも農学校があったらしい。
札幌農学校と同時期にジェームス・オースチン・ウィードさんを招いて京都府農牧学校として京都府船井郡須知村蒲生野に創設、しかしウィードさんの任期満了と共に2年7ヶ月で廃校となる。
後任を望む様々な方々の期待や支援とは裏腹に廃校となり、翌年には市内、鴨川東岸の牧畜場も民間に払い下げられたという。
なんとも残念な話だ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


朝陽  


寒い日の朝、朝焼けに照らされた風景は何とも清々しい。
所謂《赤富士》の撮影の条件が
・晴れた日 ・日の出の時刻 ・北東から東にかけて ・(雨のあと)等といわれているように一般には冬場が最も現れやすいといわれている(でも本当に素晴らしい《赤富士》は初秋の限られた日にしか観られないといわれている)。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )



« 前ページ 次ページ »