百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

winの累乗

2014-12-22 19:20:52 | Weblog
以前から「WINーWIN の関係が・・・」とよくビジネスモデル等の話の中で言われるが、お互いが良ければそれで良いのか? 最低三方良しではないのか? もっというなら、未来も良くならないとアカンのちゃうんか、社会全体が良くならなあ、と思ってたりした。
先月、大塚製薬の会長(正確には大塚ホールディングスの会長)がお亡くなりになった。以前から一度調べてみたいと思っていたので、大塚製薬と大塚食品、大塚化学の関係を少し調べてみた。大塚製薬は言わずもがな製薬会社でオロナイン軟膏、ポカリスエット、ファイブミニで有名、 大塚食品はあの“ボンカレー”で、大塚化学は化学肥料(養液栽培等で使う大塚1号、2号)でその分野においては特筆した独自の領域を持っておられる(ちなみにオロナミンは大塚化学のようだが、)。
ボンカレーのパッケージの初代には松山容子さんを起用したが、会長は松山さんを交代させないで欲しいと常に要望されていたという逸話もあった。
ポカリスエットも販売当初はなかなか口に残る若干の甘みで売上を上げるのに苦労されたと思うが、スポーツドリンクの先駆けで、当時の飲料界に大きな風穴を開けられたのではないかと思う。大豆ベースの栄養補助食品ソイジョイなども同様で、果敢に新しい分野にチャレンジされている点は常に感心していた。
そんな中、写真の小暮真久さんの『社会をよくしてお金も…』(ダイヤモン社)を読むと、ポカリスエットがインドネシアで大ブレイクしている(もう2年以上も前の話になるが)という。その理由は、ひとつが熱中症やデング熱(今年流行った)の予防になる、もう一つがラマダンあとの飲料に最適という、二つの理由によるものだそうで、大塚製薬の「気候や文化、風土を充分知り尽くした営業活動は、まさしく社会貢献だ」と記載されていた。
NPOやNGOでなくても、企業にも当然社会貢献ができ、社会に喜んで頂くことでビジネスもまた成功する、なるほど。