百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

大豆

2006-05-20 00:37:00 | 農業
日本の大豆消費量は約500万トン、そのうち約80%が搾油用(油・飼料)、約20%が食品用(高品質の大豆)として使用されています。現在そのうちの97%は輸入に頼っているのが現状で、その約80%を米国から輸入しています。世界最大の大豆生産国である米国は、約60%を国内で消費し、40%弱を輸出しています。 「大豆」は主に圧砕され、「大豆油」「大豆ミール」として消費されます。大豆油は植物油の中で最も多く生産され、サラダ油・マーガリン用など主に食用油として使用され、「大豆」の油を絞った後の大豆ミールは、ほとんどが配合飼料として使用され、その多くは養鶏用になっています。生産量で世界第二位のブラジルは 今年2,700万トン生産するであろうと予測されており、鶏肉の輸出では既に世界第一位になっています。日本の国産大豆の用途は 1)豆腐(58%)、2)煮豆・総菜(13%)、3)納豆(8%)、4)味噌・醤油(7%)となっており、国産大豆と外国産大豆の成分を比較すると、国産大豆はタンパク質含量が多く、外国産大豆は脂質含量が多いという特徴があり、具体的にはタンパク質含量は国産が35%、米国産が33%、脂質含量は国産が19%、米国産が22%と違いがみられます。日本では豆腐用としては主にアメリカのnon-GMO大豆(遺伝子組み換えではない大豆)が使われてはいますが、最近、ブラジルでもGMO大豆(遺伝子組み替え大豆)の生産が可能になり、大規模農家は生産効率の追求(コストを15%下げることが可能)からGMO大豆への切り替えが進んでいるようです。一方、昨年一日の売買高で500万トン(日本の年間消費量相当分)を記録した13億人の胃袋を抱える中国の大豆輸入量は、2,300万トンに達するいわれており(2004年)世界の貿易量が約6,000万トンですから、その3分の1を中国が輸入していることになります。それだけではなく、150万トンの大豆油が輸入されています。これは800万トンの大豆に相当しますから、合計で3,000万トン近い大豆を国際市場から購入しているのです。大きな消費国の出現と大きな生産国の出現(アマゾンの森林地帯は、毎年日本の国土の2倍以上を大豆生産農地に転換しているという。)は世界規模で進行する環境破壊と食糧危機をより深刻なものとしています。そういう世界の動向の中で日本はいつまでも輸入に頼ってばかりいられるのか、そろそろ限界なのではないか、もう少し様々な視点で日本の農業の在り方について検討してみる必要がありそうです。1973年に米国が大豆の輸出を全面禁止した際に、ブラジルに生産拠点を模索したのはその当時の首相・田中角栄氏だったといいますが、『あちらが駄目なら、こちらがある』というという考え方はもうそろそろやめた方がよさそう・・・に思います。
※0516ミニトマトのハウスの様子

アルバイトから社長に!!

2006-05-18 23:17:30 | Weblog
一部上場企業、古本買取と販売で最大手、ブックオフの次期社長に橋本真由美(57歳)さんが内定!!(その彼女の弟さんがあの「赤とんぼの唄」で有名な“あのねのね”の清水国明さんらしい・・・ヘェッ?!)テレビのワイドショーで「現場のことならだれにも負けません」と明言され、「人材の質によって繁盛店にも不振店にもなる。永久に人材が育ち続ける会社、最強の現場の軍団をつくる」と抱負を述べられていました。やっぱりただモノじゃない!!また、会社の社訓には『感謝』の心、『お客様』の側、『現場』で判断、等をモットーにしたいと話される姿はなかなかの経営者、プロですねぇ。
プロと言えば、今夜もあったNHKのプロフェッショナルは結構、面白い!!司会を務める茂木さんもなかなか面白いキャラ(茂木健一郎・・・脳科学者、クオリアの研究の第一人者)、茂木さん曰く『プロフェッショナルと言われる人は、みんな大きな欠点を持っているが、その欠点を克服した時200%、300%の成長をされているようだ。またお金儲けというより、人の為に何かしたいという倫理観が強いという特徴が見受けられる。』

飼料もほとんどが輸入品?!

2006-05-17 20:14:23 | 農業
日本人の食もそうとう危ないが、牛や豚や養鶏等国内産畜産物の飼料も結構危ない。というのは、国内自給率は平成15年の時点でなんと23.6%、昨年、国をあげて「農林水産省飼料自給率向上戦略会議」が開催されはしたが『平成27年度までに35%まで引き上げたい』と目標設定はされたものの、ほぼ10年後の35㌫??、現実的な数値なのではあろうが、全てを輸入に頼っている現状を如何に否定し、国民に明るい未来を示せるか!!それが大切なのではないだろうか。あまりにも謙虚過ぎてガックリ?!してしまう。
畜産センターの方曰く、「国産飼料100%はほぼ不可能!!コスト的にもカロリー的にも干し草は輸入物に頼らざるをえないが、国産の大豆やフスマも無理のよう!?というのはほぼ飼料は輸入物に頼っている為、それぞれの流通過程や製造加工の工程内でそれらをピックアップすることは不可能に近い・・・。」「でも、出来るだけ拘ってチャレンジしたい。県内産の飼料で県特産の“近江牛”を、全頭でなくっていいので1,000頭ぐらいは育ててみたい。」
僕たちが今、水稲で抑草効果の実験に用いている“酵素オカラ”も出来れば飼料等でも活用していただければ本望!!大豆フレークに較べると粗タンパクが少し足りないですが、決して引けを取らないはず・・・もうひとつ知恵を絞ってみますので、今後も要検討、宜しくお願いいたします。

玄米餅

2006-05-16 23:23:10 | 料理
玄米も美味しいけれど、餅米を精米せずそのままつく玄米餅もなんともいえずコクがあり美味しいというお話を聴きました。私も茶色いお餅で自然食品店などで入手出来る事は知っていましたが、どうして蒸すのか、どう搗(つ)くのか、ほんの少し傷がつくくらい精米してからつくと良いようですが、精米せずにそのままでも良いとのことです。水にかしてから水に長めに浸して(調べてみると3日間も浸すという説もあるくらい・・・)、蒸す時も弱火にしてからの時間を長めに取ることが玄米を炊く時と同様に大切なようです(圧力鍋でも良いようです)。
上手く蒸せないと、ついてもついても餅にならない場合やなかなか米粒が硬くてつぶれない場合、硬いお煎餅のようになる場合等があるようでが、私も今度一度挑戦してみたいと思います。
※0516の大玉トマトのハウスの様子

玄米菜食のススメ

2006-05-15 22:42:29 | 料理
マドンナには専属の日本人料理人がついているという。結構、ハリウッド俳優は日本食がお気に入りだともいいます。日本人の料理人がついているから、日本食かというとそうではない・・・そりゃそうだ、日本人もいろいろな料理をつくる(マドンナの場合は、マクロビオテックの西邨まゆみさんが専属シェフ、彼女曰く「日本食じゃないものも多いです!」とのこと)。あたり前ッ!!
僕は、やっぱり一汁一菜で旬の野菜をおかずにした玄米ご飯が一番の好み!!!玄米そのものが完全食なためによく噛んで食べなければなりません。噛んで食べるとそのものの味がよくわかります。玄米は、無農薬のものじゃないと駄目です(お薦めはシバタプラセルファームの“ありがとう米”)。2~4時間ぐらい水に浸して、鍋で炊きます。白米との違いは水に浸す時間と沸騰した後の弱火の時間の長さかなッ、玄米は20分ぐらい(白米の3倍ぐらい)にします。大豆や他の雑穀類と一緒に炊くとなお美味しい!!あとは、アルカリ性のおかず・・・野菜や魚、海藻類、発酵食品、があれば言うことなし。食も複雑になって、最近『食べることが邪魔くさい!!(僕もサラリーマン時代はなかなかゆっくり食事を摂ることが出来なかった)』っていう人がいますが『身体が資本というように、自分の身体と向き合った“食”を自らが問いかけることが自分の身体を大切にするということであり、生きるエネルギーに繋がる』ということを今一度みんなで考えてみたいですねぇ。

リュック・ベッソン

2006-05-15 00:53:22 | Weblog
今夜『フィフスエレメント』がテレビで放映され、リュック・ベッソンの6年ぶりの監督作品『アンジェラ』がこの13日より公開されています。早く観に行きたいのですが、なかなか時間が取れません・・・。
リュック・ベッソンは最近専らプロデュース業(「TAXi」「トランスポーター」など)だったので、今回はあの映像美に再会出来ることに大変期待しております。また、舞台はパリ!!舞台が良いですよねェ。モノクロにも期待感が募るばかり、あのグランブルーに匹敵する映像とレオンやニキータにみられる独特な愛の解釈がどういう今回の物語を綴るのか、やっぱり観てみないとなんとも言えない・・・やっぱりさっさと観に行こーッと!!
ブツブツ言ってないで!!!

大豆プロジェクト

2006-05-14 00:47:16 | 農業
今日は、愛農NOAHの大豆プロジェクトに参加させていただいた。プロジェクトというと、少し暗いイメージになるので名称も“豆っ子NOAH”に改め、企画趣旨『大人も子供も一緒になって、お日さまや雨、風、土と心を通わし、自然との共生を図る。大豆を育て、大豆を収穫、大豆を食する(大豆の販売も出来て、出来れば利益を上げられれば・・・)!!』を会員同士で相互に確認、柴田さんの方から「土づくり」の大切さを話させて頂き、午前中を終了。午後からは、この会に臨む参加者の熱き想いを踏まえた自己紹介を1時間あまり行い、栽培上の留意点を柴田さんよりお話して、その後、生憎の雨の中ではあったが圃場の現地見学、午後3時前に解散の運びとなりました。
農業は、なかなか1+1の足し算のようには上手くいきませんが、積み重ねや継続は決して無駄ではなく、ポイントは如何に“愛情(柴田さん流にいうと)”を注ぐか!!ということに尽きると思われます。また、今回の会のように、会員の各々がそれぞれの生活環境や人生経験の違い(大阪府全域からお集まり頂いた30数名)をしっかり踏まえながら、お互いを尊重し、共にその成長を喜び合えることは農業ならではの醍醐味であり、お互いに立場は違うものの、栽培者、流通業者、消費者がお互いの立場を熟知した中で一体となって行う活動は大変価値のあるものになると思います。
これからも宜しくお願い申し上げます。がんばりましょう!!

生物多様性

2006-05-12 22:25:29 | 農業
生物多様性(biodiversity)っていうと大変難しく聞えますが、考え方は、もともと一つの細胞から出発したといわれる生物が進化し、いろいろな姿や形、生活様式をみせることをいうようです。・・・これも難い言い回しですが。簡単にいうといろいろな生物がそれぞれの立場で地球上に存在する、かつ存在し続けることだと僕なりに理解しています。
もう少し細かくいうと、内容的には三つの多様性から構成されていて
【生態系の多様性】⇒様々な生物の相互作用から構成される様々な生態系の存在を指します。・・・いろいろな種が棲み分けられる環境が崩壊すると、種の絶滅する可能性が高まってしまうということです。
【種の多様性】⇒様々な生物種が存在することを指す。・・・種の分化も種の進化も、地球上に生物がどれほど多く生息するかが鍵となるようです。
【遺伝的多様性】⇒種は同じでも、持っている遺伝子が異なることを指す。・・・多様性が低下すれば、それぞれ遺伝的劣化が進み、絶滅の危険性が高まってしまうということです。
琵琶湖に棲む淡水魚達に例えると・生態系⇒全体的な棲みやすさ/・種⇒豊富な古来種:純潔種の存在/・遺伝的⇒個々の生物体のDNAの複雑さ となるのかなぁ。
単純にいうと生物多様性は生命の豊かさを表現しており、それはただ単に食料や肥料・飼料、薬品といった生物資源のみなず、人間の生存基盤そのものとしても大変重要であり、人間の活動が大きくなると、生物多様性は必然的に低下し、それ自身が大きな地球環境問題にもなってしまうのです。だから日本では生物多様性国家戦略の策定を受けて総合的な取り組みがなされ、国際的には生物多様性条約に基づく取り組みが進められているのです。
我々百姓に置き換えると、いろいろな種類の野菜を自然界の力とともに育て、決して多収を求めずほどほどの足りるを知るの精神が大切ということなのかなぁ。

豆腐料理

2006-05-11 21:12:07 | 料理
最近、専ら興味があるのが、イベント(20日開催予定)の関連もあり、豆腐料理!!今回のイベントでお出し出来ることになったシバタプラセルファームの無農薬・無化学肥料の大豆100%の木綿豆腐は、火を通すと味が締まり、まさに田楽にぴったり!!調べてみると昔、湖北(琵琶湖の北部)のほうでは真宗の報恩講の際のメイン料理として出され巷では“親鸞焼き”と言われていたそうな。江戸時代になると浅草と栗東(滋賀県の)の目川が全国の中でも有名だったらしく何かと滋賀県とは縁があり、何か不思議な感じがする。
まだ購入して読んではいないが、江戸時代に『豆腐100珍』なる百種類の豆腐料理が考案され、一冊の本にまとめられていると言う。毎日、豆腐料理をしても百日間いろいろ愉しめる・・・まぁ3日に一度でもほぼ一年かかって食することが出来る、なんと豊かな食生活、これがまさに文化??なのでは。

アイスクリームの日?!

2006-05-10 21:17:28 | 料理
昨日5月9日は『アイスクリームの日』だったようだ。何故、5月9日がアイスクリームなのかなぁ。調べてみると、明治2年(1869) の5月9日に日本で初めてアイスクリームが製造販売されたからのようです。その頃既にアメリカで酪農技術を学んで帰国した方から指導を受けて、横浜で町田房蔵氏が始めたのが最初で、当時はやはり高級菓子だったようです。そういえば、あの榎本武揚も明治2年に函館で破れた時に「この北の大地で酪農を広めてみたかった。」(?!)と言ったような、言わなかったような。
アイスクリームの日にちなんで、近くのサーティワンでは『FreeScoopナイト(ユニセフ募金をするとレギュラーシングルコーンがプレゼント!!)』が開催されると、我が家のチビは大はしゃぎ・・・でもサーティワンってなんの意味??そちらのほうも調べてみると『「お客さまに、1ヵ月(31日)間、毎日違ったおいしさを発見し、楽しんで頂きたい」という意味で名付けられ、それがフレーバーの豊富さに繋がっている』ようです。ヘエーッ!!なーるほど!!!
最近はちまたでは、野菜のアイスクリームも人気があるようで、京都では万願寺や賀茂、丹波・・・(万願寺はとうがらし、賀茂は茄子、丹波は黒豆)という野菜のアイスクリームも登場しているようです。(飴は結構以前からありましたが・・・)