百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

感性の農業

2014-02-05 21:14:41 | Weblog
『農家はみんなartistだ!』とサティシュ・クマールはいう。
彼のお母さんは、「神は時間をたっぷりつくって下さった。人間の手はなんでも紡ぎだすことが出来る、豊かさの象徴。こんな時間に満たされ、神から頂いた手があるのに、更に何を望むのか?」といったという。
そんな彼からみて農を営む者は、自然と共に歩むことで自然から大きな慈しみを全身で受け何でも創り出すことが出来る“artist”だということのようだ。
朝陽を浴びて輝く葉の先端の一粒の露や何とも寒い朝に地表を支えるかのように直下起つ霜柱、秋の落葉の見事なコントラストや春の若葉のはちきれそうなエネルギーを全身で感じる、それが豊かさであり、それらは所有するものではなく、それらは楽しむもの、仕事と遊びは表裏一体、全ての仕事はアート、仕事の中に楽しみや喜びを見出だし、そして自己表現として植物や動物を育てあげる。決して工場のように決まったことを決まった時間に行うという作業ではなく、たっぷり時間と愛情を注ぎ、その過程でやはり大切なのは“感性”(感じる力)なのではないか?という意味だと私なりに理解している。