百姓通信
自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!
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第6回琵琶湖塾は、講師に塩川正十郎先生を迎えて開催された。塩川正十郎氏こと、塩ジイは、今年で85歳!でもなんのナンノ、数字に強く、政治は斬るし、政治に疎い“官尊民卑”の日本国民もズバッと斬り、塩ジイ節は見事に炸裂!!
「滋賀県に期待することは?」という塾生の質問に対して、
「滋賀の文化を大切にして欲しい。」
「滋賀県は、農業立国を志向すべき!!」
「具体的な農業の工業化・高収益化については、オランダ等の海外の成功事例からもっと学ぶべき」
と話された。
農業者の私としては、『・文化を大切に・農業立国に』というご意見には深く頷くものの、別に今更オランダ等のハウス技術を学ぶ必要性は重要ではなく、植物工場のノウハウ等は世界の中でも日本の方が進んでいる点や良質な農畜産物を海外輸出するなんていう考え方についても少し古い気がした。日本の農業は現在政府が進めている安易な大型化ではなく、小さくても特徴のあるこだわった農畜産物にシフトすべきであり、そのためには現在既に各専門分野で持っている高度な技術を結集した農業の産業化を図ると共に農業を核とした文化の形成、食と農と環境と地方文化の再構築を行うべく、まずは、各地方に適した農畜産物の栽培技術の確立を促進し、産業化を図るシステムの構築と、匠の技として価値伝承をする技術の集積を明確に区分しつつ、食糧自給率の向上を早期に図る方向性を打ち出すべきで、それにはそれぞれは農業の個別産業化ではなく、農業と各種産業との融合の中での新産業の創造であるべきと考える。



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