マガジンひとり

オリンピック? 統一教会? ジャニーズ事務所?
巻き添え食ってたまるかよ

掛け捨て保険くん

2022-02-15 11:33:16 | 亡国クロニクル
ネット上で新型コロナ後遺症やワクチン副作用のことを話すとネトウヨがシュバッてきて叩くのか。貧すれば鈍す、まことにひどい国になった。「検査を増やすと偽陽性などの問題から医療崩壊を招く」「新型コロナ、とくにオミクロン株はただの風邪」、こういうのを広める者たちは、別にDappiや日本会議や笹川財団・統一教会のようなカネとコネで動くわけでなく、多数派にすり寄って異物を探していじめるような、子どもの遊びの延長としてやっているのだと思うが、そもそも実際にお金が動くテレビや政治や企業活動がイベサーの不良大学生の域なので東京五輪・イソジン・あさり・うなぎ・古塔つみ・入管の外国人虐待などなど最近の日本人がらみの風評被害はあらゆる価値をおとしめてとどまるところを知らない。

藤田ニコルの嗅覚が戻るのか心配。でも彼女は俺のこと知らないし病気になっても心配してくれない。イメージを売る商売。がんばって教習所なしで免許を取ってベンツを乗り回す。だから病気になったのにそれまで買ったひがみねたみそねみのため心ない中傷を浴びる。そう考えると人気・知名度というのは借金のようなものでもある。逆境で一気に顕在化し、その人の心や言動を縛って追い詰める。極端な例はアンジャッシュ渡部だ。ハライチだったかラジオでグルメだのアパレルだの旅行だのおしゃれなイメージの広告タイアップ的な仕事は金払いがよいと言っていた。渡部はイメージと真逆のことをやって裏切ったから、脱税のチュートリアル徳井より復帰が難しい。

昨年の6~7月だったか、長く聞いていた有吉弘行のラジオが急激につまらなくなり、しばらく聞かずにいて、気が向いて聞いてみた回、冒頭からタイムマシーン3号とアルコ&ピース、アルピーの平子と酒井、とんねるず石橋と上島竜兵、前者を持ち上げて後者を落とすというくだらない身内イジリの3連発でもう2度と聞くまいと。結婚前から予兆はあった。どこかの高価なダウンジャケットに言及したら、メーカーから彼とアシスタント(デンジャラス安田)の2着をプレゼント。有吉と渡部とカンニング竹山は不定期に会食し、渡部が店を決めて竹山が勘定を払うという、政治のニオイ。案の定、聞かなくなってから、贔屓にしてラジオやテレビに呼んでいた「もう中学生」にみみっちい文春砲。アンジャッシュ児嶋の悪口でプチ炎上。有吉は同輩後輩とのつながりを保険にしているのかも分らないが、狭い界隈に縛られ、世間の空気が変ってきていることに対応できず、本人も評判を落としてしまっている。広告・テレビ・芸能界全体からすれば有吉弘行というタレントもまた切り捨て可能な保険くんの一人に過ぎないのである。




個人事業主という建付け上、労働基準法などの労働法規はいっさい適用されない。男性が労基法の適用される労働者だったら、仮に上記のようなツイートを理由に解雇されても、裁判上で争えば解雇権の濫用と認定されるだろうが、個人請負だとそうした保護もない。
保護がないばかりか、男性はランキングを上げるために、プラットフォーム会社が行うセミナーにお金を払って参加していた。個人請負からセミナーや研修と称して、金銭を徴収する業界はほかにもある。 (経験者が激白!流行する「ギグワーク」過酷な末路 若者たちはどうしてのめり込んでしまうのか:東洋経済ONLINE・2021年11月30日)

本来、こんなにも悲惨な状況に置かれていて、米国なら市民が政府を訴える。このインタビューは日本で読まれる限り、私の言いっ放しになるだろう。官僚や政治家、市民、日本は誰も動かない。米国なら司法を通じて市民が社会を変えることができる。日本は何も変わらない。それが当たり前だ、仕方ない、と思っているから沈んでいるということに気が付くべきだ。一度すべて壊れなければ、若い世代が再興することもできないのだろう。 (ノーベル物理学賞受賞の中村氏「日本は研究者から選ばれない。上意下達が過ぎる」:ニュースイチ2017年11月23日)


元日の記事「世間という民活」にて監視・査定・選別、ときに排除までが日本の世間の機能であるとしましたが、「評価」でなく「査定」としたのは、たとえば中古品を扱う店に私物を持ち込んで買い取ってもらうような、そこでなければ自分ではさばけない、より一方的で因業なニュアンスを持たせたかったので。世間というのは、主婦やOL、学級やサブカルの女たちが徒党を組んで身の安全を図るような、男性が支配する攻撃的な資本主義と対照的に女の防御的な価値観から成り立ち、一時の大金よりも家柄・人間関係・将来性といったように、金銭万能にさせないための保険になってきた面がある。

ところが↑の青色LEDの発明者・中村氏が「日本でLEDの信号機が普及しないのは信号の電球取り換えが警察の天下り利権になっているから」とするように、戦後の日本で会社員の夫と主婦、あるいは妻が被扶養者の範囲でパート労働するような働き方が一般化し、さらに大卒が多数派になって、会社を通してしかお金を得られない、家族を含めて会社の人質のような、自由を嫌う隷属の安定が望まれる時代になり、そこで戦前のような全体主義、しかし表面上は法治・民主主義のまま、人治があいまいに連携する権力一極集中をタイミングよく成功させたのが安倍一派による「日本を取り戻す」である。

安倍晋三が最も敵視する菅直人の「橋下ヒトラー発言」がこうした構造を一部あぶり出す結果につながったのは、暗い世相ながらも愉快な出来事であった。橋下徹が逆上して吠え、維新幹部が応援に駆け付け、テレビ新聞も維新寄りで「ヘイトスピーチ」の意味を歪めて伝え、国会では維新議員がアベノマスク産着コントを披露。これらがすべて「民間人としてテレビ出演しているのになぜ維新が私を攻撃してくるのか」「維新は自民の別働隊なのでは」という菅直人の疑問を裏書きする。大阪が真っ先に医療崩壊しても在阪メディアは別世界。吉村はんはようやっとる。

維新が、N国が、入管が、警察が、検査スンナ派が、幸福の科学やDHCやアパホテルが、経団連や連合が、ネトウヨやテレビの著名人が、騒いだり暴れてくれるのは好都合、しかしほとんどの場合安倍周辺が直接命じてはおらず、あくまでも勝手に遊んでいる。不都合になったら籠池や河合夫妻や日大理事長や愛知県知事リコールのように切り捨ててくれて構わない。普通・平凡に寄せて、異物を排除し身の安全を図るバカ主婦的な「世間」の価値観が、日本人の無責任・付和雷同を極限まで推し進めた最終兵器が安倍晋三であり、日本が衰退しても最後まで守られるご本尊。

米国のように2大政党の力が均衡していればそれが最大の保険。トランプの暴走はどこかで止められる。韓国や台湾は分断国家の緊張があり、国内も左右や地域間の対立が激しいので、民主化と経済成長を急速に達成できた面があり、中国共産党やアマゾンのベゾスは独裁でも人間を信じておらず、データ化して厳密に管理する。日本はあいまいで無責任な人治だからIT化すると困るのである。国民の健康よりもGoToだのユースビオだの関係各所の利権が優先(中村氏の記事の後にはLED信号機も普及してきた。中抜き・天下りの仕組みを整えるので遅くなる)。なので急激に衰退し、格差拡大と貧困化が進んだ。

裏切り・内ゲバ・下剋上。脱税の徳井より復帰が難しい、広告イメージを裏切った渡部。アメリカにとっては日本そのものが、決して歯向かってこない保険くん。コロナとウクライナのドサクサにまぎれてなのか不明だが、日銀が10年国債を0.25%の金利で「無制限に」引き受けるという危険なニオイのする報道が。食品のサイズ・個数を小さくするようなステルス値上げもまた上記のような「ご本尊だけは守る」動きの一環だと思うが、このところ堰を切ったように各所の値上げが続いており、今後さらに事態が悪化し、国民が「日本を取り戻す」「アベノミクス」のウソ・裏切りに気づき始めれば、筒井康隆の全盛期のドタバタをはるかに超える一大スペクタクルを楽しめるであろうと連日ワクワクしています。
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