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オルタナティブの不在

2023-08-09 18:22:25 | Weblog
昼間のパパはちょっと違う。イイ汗かいてる。脂汗、顔は土気色、会議中に昏倒。巨額損失を子会社への「飛ばし」などどうやって隠すか。昼間のパパは男だぜ。銀行幹部総出の盛大な葬儀。しかし大和銀行は巨額の罰金を科されアメリカ追放。

人気番組ザ・ベストテンにて1982年、オーストラリアの一般家庭と中継を結んで番組の一部始終を見てもらうという企画が行われ、彼らの感想は「CMが面白い」というものであった。理解できなくて音楽については触れなかったのかな。当時私は高3で、その前の週にはRCサクセションの「サマーツアー」が初ランクインしたことから、連続登場してオーストラリアに届けられればというようなことを友人と話した記憶が。

甘かった。子どもであった。そもそもサマーツアーはベストテン入りするほど売れておらず、なるべくニューミュージック(歌謡曲に対してフォーク系ロック系を指す当時の言葉)系に出てもらって若い視聴者にアピールしたい「大人の事情」により1週だけ下位に登場し、清志郎は悪びれもせず「芸能人になった気分です」と語ったのだろう。いやきみは立派な芸能人で、原発推進側や悲惨なオリンピック開会式にもつながるような嘘まみれの広告人間だよ。

私が良いと思っている日本人の音楽を、もし海外の音楽愛好者に聞いてもらうとすれば、中森明菜や初期の中島みゆき、あるいはキャンディーズであれば、歌詞をはじめよく分らない、価値判断できないとしても彼女らが精いっぱい音楽にぶつかっている様子は伝わると思う。けれど日本で「ロック」に分類されるような人たちは恥ずかしくて聞かせられない。シンプルな力強さが必要なのに日本のアーティストによる楽曲はあまりにひ弱で人工的だ。「いとしのエリー」がヒットした1979年、同じころヒットした「魅せられて」に比べずいぶん洋楽に近いのではと感じたものだが、今ではそれをレイ・チャールズに歌わせたことを恥ずかしく思う。



ジャニー喜多川氏が事務所を作った意図を、被害者の服部吉次さんはこう見ていた。
「こういったこと(性的欲求)を合理的に処理したい、自分が思い描くことをしたいと(事務所を)つくられたのでは」 ─(47NEWS/70年前、ジャニー喜多川氏から性被害を100回以上受けた=作曲家・服部良一氏の次男らが打ち明けた加害の実態/2023年8月8日)

ビートルズの主要な曲を聞き飽きるということはないが、サザンオールスターズの代表曲ですら飽きる。常時シャッフル再生で全ジャンル全年代の曲が流れてくる中でかつて好きだった日本の曲に「ああ…」と心が曇ってしまう。サザンは初期の方が自由に伸び伸びやっていて魅力があるけれども英語で歌ったりする試みがうまくいかず、所属のアミューズが芸能事務所として巨大になるのにも伴いいくつかの類型を順繰りにやるだけでロック味皆無の存在に。福山雅治とか星野源って、さだまさしとジャニーズの男アイドルをミックスしたようなマーケティングの産物だと思う。存在自体が気持ち悪いし一曲も知らない。アミューズっていうのも渡辺プロの分家なんですね。素行の悪さが問題になった若い頃のジャニー喜多川を匿ったのも渡辺プロ。監督も劇団も写真家もモデル事務所もそれらの裏方も大なり小なりセックス目的で、そういう業界の総意がジャニー喜多川を世界犯罪者列伝に載って遠い将来にわたって日本を辱める存在に育てあげた。

2009年に恩人である従姉が急死、葬儀などでその弟が「今回は民主党でしょ」と迫る総選挙の投票先を広言していた。彼こそ「消防団のネトウヨの従弟」なんですが、その時点で分ってなくて、やがて原発事故の件や民主党の悪口などから典型的な安倍自民支持層であると知れて。お殿さまにお灸をすえるため一時的に小沢や鳩山のいる「第二自民党」としての民主党に預けておく。実際民主党政権は事業仕分けでお茶を濁すのみで、暗殺された石井紘基議員が追っていた特別会計・特殊法人の問題にメスを入れる動きはなく、特殊法人の代表格ともいえる原子力村が招いた過酷事故を押し付けられて潰されてしまった。代わって安倍や笹川の別働隊のような大阪のチンピラ集団が第二自民党を名乗るように。既に第三・第四も用意されている。

支配階級がエージェントを使って農漁民がヨコに連帯しないよう懐柔する「接待の価値観」。お気持ちお立場の一体化。独自の信念や価値観を持っているかどうかより、まず世間に背を向けているだけでこの国では差別され排除される。日の当たる場所に出ることはない。あらゆる面で後進国になってきている、それが最初に表れたのが音楽であるゆえん。
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