Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

芸術の女神たち(モザイクウミウシ)

2020-12-01 19:07:00 | ウミウシ

午後の遅くにようやく晴れ間。それまではド~ンヨリな空模様だった本日のやんばるです。

北寄りの風が強い日が続いています。週間予報を見る限りでは雨交じりの日が多そう…。

冬っぽい感じ、師走っぽい感じのこの頃です。

まあ、水温はまだ24℃以上ありますけど。

風はやや強めの北~北東。曇のち晴れ間。

■■

『カリオペ、クレイオ、エウテルペ、タレイア、メルポネメ、テルプシコラ、エラト、ポリュムニア、ウラニア』

これらは九人の女神の名前です。おっと神ですから九柱の女神の名前と言うべきですね。

『ムーサ(Musa)』、あるいは複数形で『ムーサイ(Musai)』と呼ばれるギリシャ神話の女神たちで、芸術や学問を司る女神たちです。

ギリシャ神話の絶対神『ゼウス』と記憶を司る女神の『ムネモシュネ』との間に生まれた娘たちで、ムネモシュネは9日間に渡ってゼウスと添い臥して9人のムーサたちを産んだとされています。

9日間で9人ですから、1日に一人ずつ産んでいったのでしょうか。速い! さすが神。

『ムーサ』という言葉は、学芸に関するいくつかの言葉の語源にもなっています。

英語・フランス語の『ミューズ』はスペルも同じで、ムーサが語源です。女神という意味だけではなく、ファッション業界ではブランドの象徴となる女性のことを指したりするのだそう。

音楽を表す『ミュージック』もムーサが語源です。

博物館や美術館を意味する『ミュージアム』そう。

そして、建築物の床や壁を装飾する美術技法である『モザイク』もムーサを語源とする言葉なのだとか。

ムーサイに捧げられた洞窟にこの装飾が施されていたために、この技法がムーサイと呼ばれるようになり、それが各国に広がる過程でモザイクへと変化したのだそう。

『Musai』が『Mosaic』になったということのようですね。

■■

さて…

〈ツヅレウミウシ科モザイクウミウシ属モザイクウミウシ Halgerda tessellata 20年10月5日 沖縄島安和〉

学名種小名は『モザイク模様の、モザイク模様になった』の意。

『mosaic』が入ってないのに…、と何度見ても思ってしまいます…。

 

 


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