Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

安全色彩(ヒレナガスズメダイ)

2017-07-07 20:04:01 | スズメダイ科

台風3号のあとにも、またすぐに熱帯低気圧が発生したりしてましたが、沖縄島には影響なく…。

凪の海、灼熱の陽光…、という感じの日々が続いてますやんばるです。

この先も晴れマークがズラリ…な週間予報。

高温注意情報を気にしながら潜ってるこの頃です。

風は南。晴れ。

■■

踏切の色といえば…、黄色と黒のストライプ。

あの配色や縞の幅、その幅の比率等は、JIS規格で厳密に定められているのだとか。

『JIS E 3701:1995 踏切諸施設-安全色彩』という規格なのだそう。

まあ、何にでも決まり事っていうものがあるのですね。

黄色は視認性の高い色で、黒との組み合わせでは非常に目立つコントラストになるのだそう。というのも、黄色は進出色と呼ばれる飛び出してくるように感じる色で、黒は逆に収縮色と呼ばれる向こう側にあるように感じる色なのだとか。

つまりこの組み合わせは、黄色をより目立たせる事になるというわけ。

■■

さて…

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科ヒレナガスズメダイ属ヒレナガスズメダイ Neglyphidodon nigroris 17年6月5日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

安全色彩ですね…。

学名種小名は『黒色・黒色の』の意。

成魚は確かにほぼ全体に黒色を纏っていますが、幼魚は画像の通り…。

成魚と幼魚の模様・色彩が大きく違う変化型の幼魚です。

黄色と黒の縞模様は、警戒色(警告色・危険色)でもあります。

その色彩は、捕食者などの自身に害を及ぼすものに対しての警告の役目を担っています。

幼魚のときにだけこの色彩を纏うこの子の場合も、そういう防衛的な意味があるのでしょうか。

■■

ところで…

〈同種同一個体 同日 同ポイント〉

小学生の通学帽は黄色単色ですよね。

最近では学帽スタイルの制帽やベレー帽を採用している学校も増えているそうですが。

あの帽子に黒色を加えて警告色にしたら、児童の通学時の安全率が高まったりしませんかね。

とか、ふと思ってみたり…。

 

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『    』(トウアカクマノミ)

2016-12-30 20:28:14 | スズメダイ科

風はまだ少々強いけど、寒さはやわらいできた本日のやんばるです。

後半は陽光もタップリでいい感じに。

明日以降も暖かい日が続きそう。

特に年明けすぐは夏日になるかも…な予報です。

気持ちのいい年末年始になりそうですね。

風は北東。曇のち晴れ。

〈スズメダイ科クマノミ亜科クマノミ属トウアカクマノミ Amphiprion polymnus 16年10月31日 沖縄島湾奥〉

画像は幼魚。

■■

さて…

今年はどんな年でした?

今年の過去記事を大雑把にチェックしてみると…

当地はまず1月に観測史上初の雪を記録しました。

強すぎる寒波で、多くの魚がビーチに打ち上げられた光景を目にすることに…。

そして夏には台風がなかなか発生・接近せず、当地の7月の平均気温と平均水温が観測史上最高の数値に。

つまり今年は冬はトコトン寒く、夏はトコトン暑かった…という感じでしょうか。

特に夏の高い海水温の影響で、沖縄島の珊瑚も例年以上に白化しました。

画像のトウアカクマノミの背後に写っているイソギンチャクも、白化しています。

そういう意味では、この画像は今年の沖縄島を象徴する一枚かも。

そしてスズメダイ科で、来年の干支を意識していたりも……。

■■

さてさて…

本種の学名種小名は『     』の意。

書き忘れてるわけではありません。

本種の学名種小名には、意味がないのです。

おそらく誤記されたものだとか。

名前があるのに、その名は意味のある言葉ではない。

何だか不可思議な感じがしますねぇ。

でもある意味特別な名前なのかも…と思えたりも…。

 

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水の青(クロメガネスズメダイ)

2016-12-27 18:36:53 | スズメダイ科

早朝は穏やかな天気だったのですが…

お昼までに急激に風が強まった本日のやんばるです。

空もドンヨリ、雨交じりで…、体感はかなり厳し~感じに。

明日はさらに冷え込むようで…。

でも寒さのピークは明日で、その後は寒さもやわらぎ、年末年始はいい感じの陽気になりそうです。

風は強い北~北西。曇、ときどき雨。

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科ソラスズメダイ属クロメガネスズメダイ Pomacentrus vaiuli 16年11月14日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

ヒレにダメージがありますね…

■■

水の色は何色でしょう…

コップ一杯の水ならば、それは無色透明ですよね。

でももっと大きなスケールならば…、それは青ですよね。

水が可視光線の赤色を吸収してしまうから…なのだそう。

つまり水が赤色の波長を吸収してしまうから。それは水の分子が赤色の波長を吸収してしまうということ。

すなわちそれは、水分子の運動(移動運動・回転運動・振動運動・結合伸縮運動)に、赤色波長のエネルギーが吸収されてしまうから…ということだとか。

というわけで、水は本質的に青を纏っている、ということなのだそう。

しかしながら海が青いのには他の理由も。

一つは、空の青色を海面が反射しているから。

もう一つは、水中に入った光が水底に反射して。

水中に大きな浮遊物があれば白く濁ってしまいますが、それがなく、また水底が珊瑚砂のような底質で白ければ、そこで反射した光は青色になるのだそう。

さて…

本種のタイプ産地は、サモア独立国の首都アピア。南太平洋に浮かぶウボル島の北方の海岸に位置するサモア唯一の都市です。

その地で、本種は vaiuli と呼ばれていて、それがそのまま本種の学名種小名になったよう。

vaiuli はサモア諸島で『青い水』の意味なのだとか。

〈同種同一個体 同日 同ポイント〉

何故魚である本種が、『青い水』と呼ばれることになったのでしょう?

漠然と、ファンタジックなイメージが浮かんできたり…。

なんにしてもこのタイプ産地の海は、きっと珊瑚砂の真っ白な底質で、高い透明度の青々とした海なのだろうなぁ…と思えたり。

 

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甘~いパンケーキ(メガネスズメダイ)

2016-10-25 19:00:41 | スズメダイ科

本日も真夏日なやんばるです。

昨日は真夏日ではなかったのですが、それだけで涼しさを期待してしまうほどに夏夏しい日々。

まあ昨日の最高気温も29℃でしたから、ほとんど真夏日だったのですが。

月末頃には少し涼しくなるそうですが…。

風は北西のち南西のち北東。晴れ一時雨。

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科ソラスズメダイ属メガネスズメダイ Pomacentrus bankanensis 16年9月9日 沖縄島崎山〉

画像は幼魚。

自他共に認めるスイーツ男子です。あっ違ったスイーツオヤジです。

世界には様々なスイーツがありまして、マレーシアにはアパム・パリクというスイーツがあります。

甘~い餡(生クリームとピーナッツバター)を挟み込んだパンケーキのようなスイーツ。

森永製菓のサイト内の〈天使のお菓子レシピ〉で紹介されてたりしますので、興味のある方はそちらで…。

アパム・パリクはインドネシアではマルタバ・マニスと呼ばれています。

こちらはチョコレートが一杯詰まった今川焼きって感じの見た目。

どちらにしてもかなり美味しそう。是非食べてみたい……。

そう…実は食べたことがないのです。

コンビニで商品化してくれないかなぁ…。

期間限定でもいいから…。

え~と、何の話でしたっけ?

そうそう、インドネシアのマルタバ・マニスは時にマルタバ・バンカとも呼ばれるのだそう。

なぜ別名を持っているのかはよく解りませんが、マルタバ・バンカのバンカとは島の名前。

インドネシア、スマトラ島沖にある島です。

で、本種学名種小名が『バンカの』の意。

つまりタイプ産地がバンカなのです。

あ~、マルタバ・バンカ食べたいなぁ…。

 

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透明という色…(アカホシイソハゼ・カスリヘビギンポ・レモンスズメダイ)

2016-08-05 19:30:21 | スズメダイ科

相変わらず不安定な空模様が続いてますやんばるです。

まあ、一日中雨ということはないですが。

そして相変わらず凪の海も続いてます。

台風5号は北上中ですが、やっぱり沖縄島には影響なさそうです。

風は東のち南西のち北東。強雨のち快晴。

■■

幼さに対するイメージに、純真無垢という感じを持っているのですが…

純真とか無垢って、色でいうと白ではないでしょうか。特に無垢なんかは。

じゃあ幼さに対する色のイメージが、白なのかというと…

水中で見る幼魚のイメージはそうではなく『透明』のように思えるのです。

例えばこんな感じ↓

〈ハゼ科ハゼ亜科イソハゼ属アカホシイソハゼ Eviota melasma 16年6月17日 沖縄島新里〉

画像は幼魚。

完全に透明ではないし、厳密には透明は色ではないですけど、今まで何度も書いてる纏う前感の強い感じ。

その感じからあどけなさや、純真無垢さを連想したり…。

〈ヘビギンポ科カスリヘビギンポ属カスリヘビギンポ Ucla xenogrammus 16年6月20日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

もちろん大きさや、パーツの比率なんかも関係してくると思いますし、そもそも成魚も透明感強いですけど…

そういう諸々を踏まえた上でも、強い透明感が幼魚を象徴しているように思えたりも。

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科ルリスズメダイ属レモンスズメダイ Chrysiptera rex 16年6月20日 沖縄島安和〉

画像はもちろん幼魚。

こちらの種は、成魚は鮮やかな色彩を纏っていますから、体の透明感が幼さと直結してるイメージ。

ところで、本種はほぼ同じ大きさでもしっかりと纏っている個体も↓

〈同種 別個体 同日 同ポイント〉

同じようなサイズで、纏っていたり纏っていなかったり…。

この差って、どこから来るのでしょう。

この子は早熟なのかな…。

 

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文月(キホシスズメダイ)

2016-07-01 19:11:11 | スズメダイ科

7月になっても相変わらずというか、7月だから当然というか…、灼熱~な感じになってますやんばるです。

台風がひとつも発生しないうちに7月になってしまったなぁ…。

さて、昨日沖縄地方の1ヶ月予報が発表されました。

それによると、高温・多雨・日照少なめな1ヶ月になるのだそう。

具体的には、1~7日はカンカン照り。8~14日は雨交じり。15~月末はまたカンカン照りになるのだとか。

で、8~14のタイミングに台風の発生が合えば、沖縄地方に接近するかも…だそう。

これは太平洋高気圧の張り出しの関係で。

windytyでその辺りを探ってみると、5~6日頃に南の海上で台風が発生して、7~8日頃に先島地方から台湾へ、そこから北上して朝鮮半島へ、という予想になってたりしてました。

まあ、現時点では熱帯低気圧も発生していませんが…。

風は南東~南。晴天。

〈スズメダイ科スズメダイ亜科キホシスズメダイ Chromis flavomaculata 16年5月11日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名は『黄色い斑点のある』の意。

和名のきほし(黄星)も同じ由来なのでしょう。

その斑点は、鱗1枚1枚にあるのだそう。

『キホシスズメダイ ウロコ』で検索すると、黄色い点が鱗の1枚1枚にあるけれど、標本にしないとわからない。

という文章があちらにもこちらにも散乱しているのですが……。

これって、黄色斑点が細かすぎるから、標本にしてじっくり見ないとわからないということなのでしょうか。

それとも生きている内は黄色斑点は目立たず、標本に固定するとはっきりと現れるということなのでしょうか。

どちらにしても生きているときには見えない星を、見えない黄色の星を纏っているということですね。

星といえば……

高原の空の正午の太陽は、かなり黄色っぽいのだとか。

けれど天空の青色が色みに影響していて、実際には白(白昼色)に感じられるのだそう。

こちらも見えない黄色…とか思ってみたり。

 

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雨水(フタスジリュウキュウスズメダイ)

2016-02-19 20:35:22 | スズメダイ科

本日は二十四節気の雨水だそうで…。

雨水とは雪が雨に変わり、雪解けが始まる頃ということだとか。

まあここには解ける雪はありませんが、暖かい一日でした。

このあとは雨が降り、北風が強まり…というこの頃のお決まりのパターンになる予報。

ですが、春の気配はそこここに感じたり…するようなしないような…。

風は南東。曇。

〈スズメダイ科スズメダイ亜科ミスジリュウキュウスズメダイ属フタスジリュウキュウスズメダイ Dascyllus reticulatus 15年12月28日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名は『網目状の』の意。

成魚の体全体の網目模様からでしょうか。

本種の模様としては、二筋というか二本の帯の方が特徴的に思えますが、それは成長とともに不明瞭になるからでしょうか。

あと網目模様というとミツボシクロスズメダイの成魚も網目模様で、こちらも成長とともに三つの白斑は不明瞭になるのですが……。

ミツボシクロスズメダイの学名種小名は『三つの斑点のある』

例えば本種も、『二つの帯のある』 bifasciatus とか、『二つの線のある』 bilineatus とかいうようなのもあったような気も…したりしなかったり…。

 

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全月発生…(ササスズメダイ)

2015-12-12 17:33:42 | スズメダイ科

ヒンヤリした風ですが、日差しはポカポカ…な週末になってますやんばるです。

暖冬を実感するこの頃になってますが、エルニーニョ現象の影響だとか。

データによると過去3番目に規模の大きなエルニーニョなのだそうで、海外のニュースではゴジラ・エルニーニョとも呼ばれているのだそう。

で、南の海上には台風27号が。

これで今年は、1月から12月まで毎月1個以上の台風が発生したことに…。

これは観測史上初の記録なのだそう。

もっとも12月の接近台風の平均値は0.1個だそうで、沖縄島に近づくことはないでしょうけど。

風は北。晴天。

〈スズメダイ科スズメダイ亜科スズメダイ属ササスズメダイ Chromis lepidolepis 15年11月9日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

魚類の鱗は真皮の内部に発達した骨格であり、ハイドロキシアパタイトを主成分とする…、のだそう。

ハイドロキシアパタイトという言葉ですぐに思い浮かぶのが歯。

脊椎動物の歯は、鱗の口腔周辺に分布するものが、摂食器官として分化したものと考えられていたり。

その役割は複数あり、まずは病原体や外敵から体を守る役目。

カルシウムなどのミネラルをためておく役目。

他には水圧や水の振動を感じ取るセンサーでもあり、水の抵抗を少なくする働きもあったり。

あるいは、鱗の隆起線から年齢を推定することができたりとかも。

鱗、鱗と書いてきましたが…

本種の学名種小名は『うろこのうろこ』の意。

一部の鱗に付属小鱗がある、つまりは鱗に鱗が重なってる感じ。

ホントに鱗鱗してる魚だったり。

 

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ほぼ夏…(スズメダイ科幼魚3種)

2015-11-17 18:57:35 | スズメダイ科

南からの風がムシムシした空気を運んできて、相変わらず暑いやんばるです。

日中は当然夏日で、夜もほぼ熱帯夜な気温。

まあ、ほぼ夏…な日が続いてます。

明日も半袖日和になるそうです。

11月はこのまま暖かい、というか暑い日が続いていくそうで、いい感じです。

風は南~南東。晴れ時々曇。

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科イシガキスズメダイ属ルリホシスズメダイ Plectroglyphidodon lacrymatus 15年10月5日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

スズメダイという呼び名の由来にはいくつかあるようで…

その1:小さいこと、やや茶色がかること、小さな丸い目などがスズメに似ているから。

まあこれは、スズメダイ科スズメダイ亜科スズメダイ属スズメダイのことでしょうけど。

さしずめこの子は舌切り雀って感じかな…。

ほら、痛くて全身涙で覆われているでしょう。

和名ではこのブルーの玉模様は瑠璃星ですけど、学名種小名では『涙』を意味するのです。

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科ルリスズメダイ属レモンスズメダイ Chrysiptera rex 15年10月22日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

その2:鈴のような目をしているところから。

鈴のような目…してますか。

というか鈴のような目ってどんなの。

『男の目には線を引け、女の目には鈴を張れ』の鈴を張ったような目のことでしょうか。

つまりは円らな目のこと。それならまあ、そうですね。

ただ、この子の学名種小名は『王』ですから、この子的には迫力ある目の方がよかったのでは…とか思ってみたり。

〈スズメダイ科クマノミ亜科クマノミ属クマノミ Amphiprion clarkii 15年10月22日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

その3:古語ですずは細小の意味で、めは群れのこと。で、群れる小魚という意味から。

クマノミのクマは歌舞伎のような隈取りのこと(白線をそれに見立てて)、ミは魚もしくは小さい魚のこと。

ということは、この子は科名でも種名でも小さい小さいと強調されていたり…。

そして学名種小名は……

あ、献名だった…。

 

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涼風湿潤(ミナミイソスズメダイ)

2015-10-24 18:50:24 | スズメダイ科

ここ数日雨交じりの空模様が続いてますやんばるです。

本日は北寄りの涼風がやや強め。

ただ空気がムシムシしていて、それがなかなかに心地よかったり。

明日からはまた気持ちいい晴れ空が続きそうです。

風はやや強めの北~北東。曇ときどき雨。

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科ソラスズメダイ属ミナミイソスズメダイ Pomacentrus sp. 15年9月7日 沖縄島安和グスク〉

画像は幼魚。

一昨日の夜、四色型色覚保持者が登場するドラマを見ました。

で、人間にも四色の色覚を持つ人がいるのだと初めて知りました。

両生類や爬虫類、鳥類や昆虫、そして魚類は(これらのすべての種がそうなのかは知りませんが)、四色型色覚であることは知っていたのですが。

そもそも哺乳類を含むこれらの共通の祖先が四色型色覚を持っていたのですが、哺乳類は夜間の活動に適応するため、二色型色覚になったのだそう。

そしてそこから枝分かれした霊長類の一部(もちろんヒトを含む)が、三色型色覚になったのだとか。

イヌやネコなんかは二色型色覚だそうで。

僕の知り合いにも赤と緑の区別が苦手な人がいますが、これは二色型色覚に近い感覚なのだそう。

先祖返りっぽい感じかな。

色彩に関しては、イヌやネコと共感できるビジョンで世界を捉えているのでしょうか…。

で四色型色覚保持者。

超先祖返りって感じか。

こういう方が潜れば、魚と同じビジョンで水中世界を認知できるということですよね。

どんな風に見えるのでしょう…。

例えば画像のような地味~な感じの幼魚も、違った姿に見えるのでしょうか。

できるならば、四色型色覚を体験してみたいなぁ…。

四色型色覚保持者は、世界に2~3人しか見つかっていないそうですが…。

 

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七夕(ヒレナガスズメダイ&アマミスズメダイ)

2015-07-07 18:25:47 | スズメダイ科

トリプル台風の直接的影響はまだ感じない本日のやんばるです。

予報によると三つのうち9号が沖縄島に接近しそう。

今のところ、9日~10日にかけて沖縄島が暴風域にかかるかなぁ…って感じです。

もっとも、これで上がりすぎてる水温が落ち着いてくれそう。

今は水深25mくらいまでいっても29℃ってポイントもありますから…。

海がかき混ぜられ、陸は暴風域に入らないというコースを進んでくれるのがベストなんですけどね。

今夜願い事をするなら、とりあえずそれかなぁ…。

風は南東。晴れ一時雨。

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科ヒレナガスズメダイ属ヒレナガスズメダイ Neoglyphidodon nigroris 15年5月26日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

卵生の魚類は、ふ化後、仔魚期、稚魚期、若魚期、未成魚期を経て成魚になるのだそう。

あれ、幼魚期がない。

そう、幼魚という言葉は、学術論文に使用される専門用語ではないのだとか。

ダイバー用語の幼魚は、稚魚期から若魚期の間かな…。

僕的には、幼魚の魅力は振り切ってる感だと思うのです。

それは色であったり、形であったり、動きであったり。

それが過剰方向であったり、あるいは不足方向であったり、どちらにしても振り切ってるところ。

例えば上の画像のイエローの鮮やかさに、過剰方向の振り切ってる感を感じたり…。

〈スズメダイ科スズメダイ亜科スズメダイ属アマミスズメダイ Chromis chrysura 15年5月26日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

この子のブルーにも…。

毎年毎年当たり前に出会って、それでも全然魅力が薄れなかったり。

 

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大晦日…

2014-12-31 18:09:39 | スズメダイ科

早朝は、吐く息が少しだけ白く見えるほどの凜とする冷え込みだった本日のやんばるです。

でもまあ日中は十二分な陽光を浴びられました。

それでも寒いですけどね。

夕暮れ時から北風が強まり、寒波が近づいているのが感じられたり…。

風はゆるい北東。晴天。

〈スズメダイ科クマノミ亜科クマノミ属クマノミ Amphiprion clarkii 14年11月27日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

今年最後の画像だから、気合いの入ったヤツを…なんて思ってみたりもしたのですが、そういうのはらしくないので、極スタンダードなこの子にしました。

でもね、思うんですよ。

クマノミって、ダイバーにとってフィッシュウォッチングのファーストステップ的な魚ではないでしょうか。

にもかかわらず、イソギンチャクとの共生や性転換や繁殖行動など、その生態はとても奥が深かったり。

間口は広いけど奥は非常に深く、迷宮チックであるとさえ思えたり。

来年も、そんなガイドができたらいいなぁ…。

とまあ、一年の締めくくりにそんなことを考えたりしてるしだいです。

 

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静穏のち晴れ(オジロスズメダイ)

2014-11-22 18:32:46 | スズメダイ科

雨で始まった本日のやんばるです。

が、風は静穏、海はベタ凪。

後半は少々風が吹きましたが、代わりに日差しが…。

明日以降も晴れ、風向も最終的には南寄りに傾きそうで、いい感じの連休になりそうです。

風は北東のち東。雨のち晴天。

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科ソラスズメダイ属オジロスズメダイ Pomacentrus chrysurus 14年10月17日 沖縄島崎本部ゴリラチョップ〉

画像は幼魚。

 

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ドンヨリ…(クロメガネスズメダイ)

2014-11-18 18:26:16 | スズメダイ科

昨日の夜から北寄りの風が強まり、寒~い一日になったやんばるです。

海もうねりありな感じでした。

空もドンヨリ…。

まあ、西高東低の気圧配置ですから。

でも今日西高東低だということは、明日以降西の高気圧が張り出してくるということですから、明日からはカラッと晴れそう。

週末の連休には夏日が戻りそうな予想で、それならまあいいかな…とか思えたり…。

風は強めの北~北東。曇。

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科ソラスズメダイ属クロメガネスズメダイ(Pomacentrus vaiuli) 14年10月1日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

幼魚の時だけ纏う鮮やかなオレンジ色が綺麗な被写体です。

 

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秋の凪…(ソラスズメダイ)

2014-09-12 18:41:28 | スズメダイ科

朝は涼しい~感じで始まりましたが、日中はまだまだ暑い本日のやんばるでした。

海はベタベタの凪。

夏の南東風がもたらす凪ではなく、北東風がもたらした凪…。

秋の凪ですねぇ。

そろそろ秋色が現れてきてるなぁ…なんて思えたり…。

南の海上では台風15号が発生したりしてますが…。

風は北東。晴れ。

140912

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科ソラスズメダイ属ソラスズメダイ(Pomacentrus coelestis) 14年8月9日 沖縄島安和グスク〉

画像は幼魚。

学名種小名は『天の、空の、空色の』の意。

和名もここからきてるのでしょうね。

幼魚は特に空色が鮮やかな被写体です。

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