Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

白いお腹(ナミスズメダイ)

2020-08-18 20:15:33 | スズメダイ科

灼熱~で、ベタ凪~な日々が続いているやんばるです。

一応風は北寄りなんですが、風に吹かれても涼しさは感じられず…。

台風7号が発生したようですが、遠ざかっていく一方の進路。

南の海上には他にも気になる低圧部はありますけど、取り敢えずは好天が続きそうです。

風は北東。晴天。

■■

『カウンターシェーディング』という言葉をご存じでしょうか。

動物の体表の日陰になる部分が白っぽい明るい色に、光の当たる部分が黒っぽい暗い色になる現象のことです。つまりお腹側が白っぽくて、背中側が黒っぽい体色のこと。

迷彩の一種でもある模様で、哺乳類・爬虫類・鳥類・魚類・昆虫という幅広い生物種で確認されているのだそう。

魚類では例えばサメ類の体色が、典型的なカウンターシェーディングの配色ですね。

1909年に画家のアボット・ハンダーソン・セイヤーによって大枠が発見されたのだそうで、別名『セイヤーの法則』とも呼ばれたりするのだとか。

この模様には、上下から見られたときに背景に溶け込ませる機能や輪郭をぼかす機能、あるいは横から見られたときには外見を平坦化させる機能などがあるのだそう。

必ずしも被捕食者だけのものではなく、遅くとも白亜紀前期にはこの特徴を持つ生物がいたと考えられているのだそうで、白亜紀の海生爬虫類モササウルスや恐竜のプシッタコサウルスもカウンターシェーディングの配色であったと考えられているのだとか。

また、腹側を上にして上下逆さまに生活する習性のある動物のなかには、配色が逆さまの逆カウンターシェーディングを纏っている種もいるのだそう。ダイバーに身近なところでは、アオミノウミウシがこれにあたるのだそうですよ。

動物たちはずいぶんと前から生き残り戦略で腹を白くしたり黒くしたりしていたよう…。

ところで僕ら人間界にも『腹黒』、『腹白』という表現があります。『腹黒』の方はよく使われますけれど、『腹白』の方はあまり使われませんね。

腹黒は、『腹が黒いこと。心の内に悪い企みを持っていること』の意。腹白はその逆で、『腹の白いこと。心の内が清く正直なこと』という意味なのだそうです。

■■

さて…

〈スズメダイ科ソラスズメダイ亜科クラカオスズメダイ属ナミスズメダイ Amblyglyphidodon leucogaster 20年7月9日 沖縄島崎山〉

画像は幼魚。

学名種小名は『白い腹(の)』の意。

幼魚のころは黄色のアクセントが綺麗な被写体です。

成魚になっても、お腹の色は白より黄色の方が目立つように思われるのですが…。

 

 


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