Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

落ちない形(マルスズメダイ)

2023-01-23 16:44:35 | スズメダイ科

早朝までの雨のあとは、ときどき日差しも浴びられた本日のやんばるです。

風は緩く、気温も20℃を越え、比較的過ごしやすい一日でした。

しかしながら連日ニュースで取り上げられている『最強寒波』とやらの影響は当地にもあるようで……。

明日、明後日は厳し~寒さになりそうです。

風は北。曇ときどき日差し。

■■

魚類や鳥類、爬虫類や昆虫も、卵から生まれてきますよね。

水中で産卵する魚類や、地面に産卵する爬虫類の多くは、丸い球形の卵を産みます。

でも鳥類の多くは独特な楕円形(いわゆる卵円形)の卵を産みますよね。

何故なのでしょう?

鳥類の多くは樹上や断崖などにお椀形や皿形の巣を作り産卵するのだとか。

卵がまん丸だったら、親鳥が動いた拍子に転がって巣の外に落ちてしまうかもしれません。

これが楕円形だと直線的に転がっていくことなく、その場でくるっと回り込み、巣の外に落ちにくいのだそう。

つまり環境に適応進化した結果なのだそうです。

ところで、地球の形も完全な球体ではありませんよね。

地球は回転楕円体ですので、極端に言えばひしゃげた形をしています。

つまり赤道の辺りは膨らんでいるわけです。

世界最高峰の山は『エベレスト』ですが、これは海抜高度でみた場合の話なのだとか。

地球の中心からの距離で測ると、赤道地域にあるエクアドルの『チンボラソ』という山の頂上が地球の中心からもっとも離れた場所になるのだそう。

つまり最高峰の意味をどう捉えるかによって、『エベレスト』でもあり『チンボラソ』でもあるのだそうです。

■■

さて楕円形(卵円形)といえば……

〈スズメダイ科スズメダイ亜科スズメダイ属マルスズメダイ Chromis ovatiformes 22年11月17日 沖縄島安和〉

画像は幼魚。

学名種小名は『卵円形の』の意。

和名のマルも漢字では丸なので、共に形からの名前なのでしょう。

ちなみに英名は体色からで、『Olive reeffish』と呼ばれています。

 

 


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