Sakana no Sanaka

沖縄本島テキスト系ダイバーの一考察

応量器(ハチマキダテハゼ)

2022-12-13 20:08:40 | ハゼ科

気温よりも水温の方が高い……という日が続いているやんばるです。

今日はときどき日差しがあったので、まあ過ごしやすい日でしたけど。

今週はドンヨリ曇か雨交じりという空模様が続きそう。

そして週末は暴風雨、そしてその翌日にはガツンと気温が下がる予報なんですが……。

風は北。晴れたり曇ったり。

■■

『鉢合わせ』

『鉢巻』

『托鉢』

共通するのは『鉢』ですね。

『鉢合わせ』は出会いがしらに頭と頭がぶつかり合うこと、からの偶然ばったり出会うこと。

『鉢巻』は額の位置で頭を布や紐で結ぶこと。またはその布や紐のこと。

共通点は『頭』ですね。

では『托鉢』はというと……。

仏教などの出家者の修行の1つで、街を歩いたり街の辻に立ったりして、食料などをこう修行。

『托』は手のひらに物をのせるという意味。『鉢』は……頭蓋骨のことなのだとか。

といってもお坊さんが頭蓋骨を手にのせて街を歩いたりはしてませんよね。手にのせているのは『応量器』という個人の食器なのだそう。

その『応量器』の中で最も大きな器である『頭鉢(ずはつ)』という器を托鉢には使うのだそう。

出てきましたね、『頭』が。

これが何故『頭鉢』と呼ばれるのかというと、この器がお釈迦様の頂骨であるとされているからなのだそうです。

『頂骨』、つまりは『頭蓋骨』ですね。

これがもととなって、『頭蓋骨(頭)=鉢』になったのだそうです。

■■

で、鉢巻……

〈ハゼ科ハゼ亜科ダテハゼ属ハチマキダテハゼ Ambolyeleotris diagonalis 22年10月21日 沖縄島崎本部〉

画像はまだ幼い個体。

学名種小名は『斜行の、対角の』の意。

目の後方の上後方に向かう黒褐色斜線が『鉢巻』ということのようですが……。

僕にはどうもそれっぽく思えないんですよねぇ……。

まあ、くわがた結びの鉢巻が近いかなぁ……。

 

 


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