湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

宇佐美小学校が残した関東大震災の記憶・・・大震災の教訓

2013-04-11 19:17:08 | Weblog
今日は、伊東市立伊東図書館に行ってきました
この図書館が発行している

「こわかった地震津波」

という本を買うためです

郵送をお願いすることもできますから
わざわざ、あちらまで行く必要は無かったのですが
伊東まで行ってみたかったのです
伊豆半島の、初夏のドライブを楽しみたかったからです

この本は
関東大震災直後の宇佐美小学校の子供達の作文集です
子供達の全作文が宇佐美小学校に保存されていたのです!

ちなみに、宇佐美では
地震と津波の被害を受けたにもかかわらず
関東大震災では、一人の犠牲者も出なかったそうです

作文を読むと、多くの子供たちが標高の高い場所に逃げていることが分ります
津波から命を守るには、とにかく高い所に避難するのが一番です
そのことは、この度の東日本大震災で、私達が知った事実です・・・

子供達の作文の中に、竹やぶに逃げたという記述があります
現地を見れば、今でも、山のふもとは竹やぶになっている所が多いです
まず竹やぶに入り、さらに上へ上へと、山をよじ登って行ったのでしょう
実際に現地を見て、作文の内容が良く理解できました

宇佐美で津波の犠牲者が出なかったのは
人々が、高所に避難するという適切な行動をとったためですが
町全体で、そうした情報が共有されていたのは
それ以前の津波で、多くの犠牲者が出たことが
教訓として生かされていたからだと言われています

”災害の記憶を後世に伝えることにより、後世の人々の犠牲を少なくすることができる”

宇佐美の人々の、そうした信念が

”子供達に作文を書かせ、それを後世に残す”

という

画期的な”文化的業績”を後世に残すことができました


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