もし通貨の新規発行を停止し
夜間の商取引を禁じ、全てのお金は一旦金庫に納めるとすると
夜中の12時の各家庭や企業の金庫にあるお金の総額は一定になります
それでも、景気不景気はあるでしょうし
不景気になれば、人々は金が足りないと訴えるでしょう
世の中に流通する通貨の総量が変わらないのに
お金が足りなくなるのは、どうしたわけでしょう?
実は、社会の豊かさは、商取引の数量で決まるのです
ある人が金儲けをしても、その金を自宅金庫に保管し続けたとすると
その分、社会に流通する通貨の総量が減るので、景気は悪化します
将来に不安を抱える人々が、我も我もと貯金に励むようになると、さらに悪化します
田畑が不作になったわけでも無く、大都市が地震や大火で焼失したのでもないのに
不景気は、人々の心の中から発生します
人々の不安、そして恐怖が不景気を作り出すのです
景気は気です・・・気分の「気」です
気分を明るくすることで景気は良くなります
質素倹約や貯蓄を美化するのも程々に・・・