私は、なぜ優秀なはずの学校秀才が間違うのかという問題を考えていました
しかし、これにはより深刻な問題が後に控えていることに気付きました
秀才以外の普通の人々はどうか?・・・という問題です
実は、彼等の多くもまた、この問題から無縁では無いのです
すなわち、間違うことへの恐怖にさらされ、自分の頭で考えることを避ける傾向が出来てしまうのです
ここに学校教育最大の問題が潜んでいます
丸暗記によるペーパーテストで優劣を付けて将来まで決めてしまう体制
これは、その体制にすっぽり収まる人は、それなりに幸せですが
そこかは外れると、生涯続く不幸がついて回ります
大卒と高卒では平均寿命すら大きく異なると言う衝撃的データもあるようです
人は体制から落ちこぼれにならないために、必死に学校体制に従属します
教科書を丸暗記し、良い点を取り、良い進学先を求め
その先に良い就職先と、安心な人生を過ごすことを夢見るのです
それが一番確実に手に入るのは上級公務員になることです
生きるための努力を批判は出来ません
ただし、その努力の過程で、自分の頭で考える習慣や意欲を失うとしたら
人生で最重要な要素を失うことを意味します
自分の頭で考えられなくなったら、それは自分自身でなくなるという意味でもあります
誰かの考えに従うだけの人生に、果たして本当の幸福はあるでしょうか?