湘南徒然草

湘南に生まれ、育ち、この土地を愛し、家庭を持ち、子育てに追われ、重税に耐える一人の男の呟き。

私に脅える女の子

2007-01-31 19:30:01 | Weblog
先日、小田急線で六会日大前から藤沢までの車中での話
六会日大前から乗車した私は
制服を着た小さな女の子が
座席にちょこんと座っているのに目を留めました
私は彼女の前に立ち、つり革につかまりました
ちょうど、そこだけが空いていたということもあります
左足が軽い肉離れを起こしていて、つり革を求めたということもあります
しかし一番の理由は、彼女を守りたいという気持ちです
彼女はたぶん私立小学校の1年生でしょう

以前、やはり小田急線で、藤沢から乗った私は
座れなかったので、つり革につかまりますと
後から来た若者が私の横をすり抜け
私の目の前の席に強引に割り込みました
私の前には、修道女の中年女性と女子高生が座っていましたが
彼女達は、二人同時に、さっと立ち上がると
席をずれ、その若者に席を譲りました
私の真正面に座った若者の顔を見ると
精神に障害のある若者のようでした
修道女と女子高生は、彼を見た瞬間、的確な状況判断をしたのでしょう
私は、六会日大前で降りるまで、その若者をにらみ続けました
これ以上おかしなことをすれば、ただではおかないぞという思いを抱きつつ・・・

そんな経験があったものですから
小さな女の子を見た瞬間、何かあれば彼女を守らねばいけないと思ったのです
それに、このところずっと、我が家のチビちゃんたちを
私立小学校に入学させる可能性を考えていましたから
そうなれば、小田急線に乗って通学することにもなります
小田急線に一人で乗って通学する小さな子供の安全は
私にとって他人事ではないのです

小さな女の子は藤沢で席を立ちました
私も藤沢駅で降りますから、彼女の後ろに立っていました
車内はほぼ満員でしたから、出口へ急ぐ人に突き飛ばされたりしたら大変です
さいわい車内に混乱は無く、彼女は無事にホームに降り立つことができました
私は安心して、ゆっくり彼女の後姿を見ながら歩いていました
すると彼女は改札口に向かって走り出しました

その時、私ははじめて気付いたのです
彼女は私の存在に脅えていたことを
彼女は座席に座りながら、時々上目使いに私を見ていました
私は彼女の校章を、今から思えば、ジロジロ見ていたのです
どこの学校か気になったからです
それが小さな女の子に恐怖を与えてしまったのでしょう
申し訳ないことをしたと、深く反省しました

私も通勤で毎日電車に乗っていた時は、こんなことはありませんでした
いつも本か雑誌を読んでいて、人と視線を合わさないようにしていました
たまに電車に乗ると、好奇心で、ついつい周囲をジロジロ眺めてしまいます

ここで私は一つの教訓を得ました

男のやさしさは、相手に気付かれないよう
さりげなくしなければ・・いけない
コメント
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