無意識日記
宇多田光 word:i_
 



『COLORS』のリリースから16年か。20歳の時の曲で今36歳なんだからそらそうだわな。『Laughter in the Dark Tour 2018』でもバッチリ披露されていた。ライブならではの劇的なアレンジも先日のスカパー!の放送で多くの人達に体験して貰えた事だろう。

ライブレポの時もしつこく触れたが、昔の曲が“生き残って”『Fantome』や『初恋』収録曲と居並ぶのは大変だ。『COLORS』の場合は曲本来のよさに加え、その圧倒的な知名度も味方している。

踏み込んで言えば、昔の曲は知名度による聴衆からの歓待をプラスすることでこの場に居続けられているともいえる。やはり愛されているというのは大きい。幾ら伊藤美誠や長崎美優の方が実力的に優れていようと福原愛が出てきた時の歓声には敵わないのだ。偏った例だけど。

そういう意味でも、今後のライブの為には楽曲の出来の良さやパフォーマンスの良さのみならず、沢山の人に曲が愛されていかなければならない。それが充実したライブを形作る。


それを踏まえた上で尚、圧倒的なパフォーマンス・パワーで「ライブの評判」自体を強化していけないか、とも思ってしまう。

『初恋』には圧倒的なヒット曲が欠けていた。いちばんのヒットシングルは『あなた』だったが、そこまで映画が特大ヒットした訳でもなければCMが流れまくった訳でもないので、知名度といっても然程でないような気がする。

他方、撮影O.K.ということで『Laughter in the Dark Tour 2018』の動画は出回りまくっている。マスに訴えた訳ではないのだけれど、これからその“バラ撒かれたライブ動画群”が評判を呼んでいけば面白い。


もっと言ってしまえば、時期が来たらYouTubeで『Laughter in the Dark Tour 2018』一公演まるまるアップしてしまってもいい。どこで稼ぐのか。その目処さえ立てばそれくらいの事をしても採算はとれるのではないか。ぶっちゃけ嵐やらミスチルやらと較べるとヒカルのライブDVD/Blurayの売上なんて大した事ないのである(較べる相手が悪いんだけどねw)。それより、楽曲の知名度を上げること、ライブ・パフォーマンスの強度の一端を知って貰う事を考えれば、それくらい大胆に打って出てもいいように思うのだ。一番極端な方法のひとつだとは思うが、“柔軟に考える”事の大事さを強調する為にここにこうやって書き記しておくことにしよう。

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『フェイス・マイ・フィアーズ』(日本語版とか書くの面倒だから便宜上こう書くことにした。美学には反するが)と『Face My Fears』はタイトルが同じなだけあって歌詞のテーマが非常に近い。『光』と『Simple And Clean』のような逆視点や、『Passion』と『Sanctuary』のファンタジー観の対比などに較べればずっとわかりやすいように思う。

他方、『フェイス・マイ・フィアーズ』と『Face My Fears』は特に『Don't Think Twice』の方と歌詞の対比を為している。『私の地図に載っていない海は遠くない』『Won't be long, won't be long』に対して『It'd take this long' it'd take this long』、『私の知らない私に早く会いたい』に対して『Baby I don't wanna know』という風に。

僕らは『誓い』と『Don't Think Twice』を先に聴いて、次に『フェイス・マイ・フィアーズ』と『Face My Fears』を聴いたが、このたびゲームをし始めた人達にとってはこの順序が逆になっている、筈だ。『フェイス・マイ・フィアーズ』&『Face My Fears』の方がオープニングなんだよね? とすると、宇多田ヒカルの物語を追い掛けてる人とキングダムハーツの物語を追い掛けてる人とで話の順序が逆になる訳で…っていう話をしたいんだけど、そもそも歌詞表記は正確なのか、っていう疑念がある中で歌詞の話をするのは…まぁ、いいか(笑)。てなわけでこの話の続きもそのうち書かなきゃだわね。

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