無意識日記
宇多田光 word:i_
 



「ストリーミングとアナログがあればCDなんか要らないんだけどなぁ」と思いつつ『Face My Fears』のシングルCDを受け取る。確かに要らない。でも、欲しかったのでね。

娯楽なんだから要不要なんて必要ない。欲しいかどうかだ。

ま、聴くのはこのあとじっくりね。


でその不要な要不要の議論。一応書いとくか。不要だけど、書きたくなったので。欲望に素直な私。


音を聴くだけならストリーミングがあればよい。歌詞も表示される(『Too Proud L1 Remix』ではしっかり中韓越の言葉も表示された)し音質も悪くない。外でも気軽に聴けるし家に帰ってもそうだ。更にゆったり音楽に浸りたいとなれば、CDのみみっちいブックレットより豪華なアナログスリーブの方が嬉しい。ジャケットを飾って聴くもよし中を開いて眺めるもよし。音は別にアナログでなくて構わない。私なんかまだ『初恋』のLPを一度もターンテーブルに載せてない。まぁ気が向いたら音質チェックしてみるけど、普段聴きはデジタルで十分だ。だってレコード取り出すの面倒臭いからね。夏場に反り返る前には一度聴いておきたいのだけれども。

…というサイクルにCDの出番はない。まぁでも、実際に私が一番欲しいのはアナログサイズのジャケットスリーブの中にハイレゾファイルを収録したDVD-ROMが嵌まっているヤツなんだよね。ハイレゾの何が面倒ってダウンロードさね。いや今の子達はディスクドライブ持ってないからわからないかもしれないけど、単位がギガになったらダウンロードするよりDVD-ROMから直接再生する方がずっと早いのよ…。

でも現実にはそんな商品は存在しないからこうやってCDを買いダウンロード購入を予約しストリーミングで再生しながらアナログの発売を待つ、なんていうまわりくどい(しかし売り手からしたらカモなお客としての)スタンスで生きている。まぁ別に特に不満がある訳じゃなし。

…あ。不満があった。まだ開封してないから今回はどうだかわからないが、ブックレットをもっと充実させて欲しい。歌詞とクレジットを載せるのは勿論、参加ミュージシャンの略歴やら今回の貢献の詳細やらもっと情報を掲載して欲しい。『First Love 15th DX』並みの充実度希望。大体音なんかストリーミングでタダ同然で聴けるのだからわざわざ1400円やら2500円やら払う人間には他のサービスで納得させないとさ。まぁ無茶言ってるのはわかるけど、本音を書いてこその個人の日記ですよ。音の充実はヒカルが鉄板保証するんだからそれをサポートする方もクォリティーの高いものを用意しないとね。それで値段が上がるんなら仕方ないでしょ。どうせ今時CD買う人間なんて金銭感覚おかしいんだから(笑)多少高いものの方が「お金を費やした甲斐があった」と思ってくれるさね。そこのところは理解しといて欲しいな。

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『Face My Fears』EPのCD、フライング日の今日に向けて発送通知やらラジオオンエアやらが来てるので今日手に入れられるのかな。ならば重畳。半日とかでもダウンロードやストリーミングに先んじれた方がいいもんね。

自分のようにCDとダウンロードで購入し再生時はストリーミングを使う人間からすりゃどれかで聴ければそれでOKみたいなところがあるからそんなに気にはしていないのだが大抵の人はどれかひとつのメディアで購入するのみだろうからどれが真っ先に手に入るのかは気になるだろう。まぁ社会人になるとどうせゆっくり聴けるのは週末だからそれまでに手に入ればいいやと思ってる人も少なくないかもしれない。三者三様。アナログ発売まで待つ剛毅な御方はいらっしゃるのかな。あたしゃあれはインテリアだと思ってるからそこも意識が違うかもしれないが。

前から触れている通り『Face My Fears』EPは「キングダムハーツ3」さんの露払いみたいなものだからお祭り気分を盛り上げる程度で構わないのだろう。順番としては、まずゲームで聴いてからそこで気に入って曲を聴こうとなる人も結構居るかもしれない。そのタイミングでダウンロードやストリーミングの数字が動いてくれればわかりやすい。CDはグッズなので既にキングダムハーツマニアと化しているゲーマーさんが発売後すぐさま購入してくれるだろう、という小さな希望もある。

そういう人たちに対して今回のアートワークはかなかなところを突いているのではないかと思う次第。声優さんやアニソン歌手の方がアニメソングを歌う場合タイアップ相手への敬意と自らのアーティスティック・キャリアを両立する為にアニメ版ジャケットと実写版ジャケットの二種類のアートワークを用意することがあるけれど、ヒカルの場合は1枚でそのどちらにも対応しようという野心作だ。歌詞みたいだね1曲両面作戦て。

見方によってはアーティスティック・キャリアの方が最大限にタイアップ相手を尊重したともとれる訳だからこのアートワークは同EP収録曲の歌詞を読み解く上での示唆も与える事になる。それだけゲームを尊重した歌詞が作られている可能性があるからだ。

街中にもこのアートワークが貼り出され、少しずつ皆の気分も盛り上がっているだろうか。後は曲の出来次第。アーティスティック・キャリアにも好影響を与えるようなそんな強力な楽曲を期待したい所だが、ちゃんと曲と向き合う為にも事前の思い込みはなるべく削ぎ落としてから行かないとね。ま、あんまり力んでも仕方がないので肩の力だけ抜いときますかね。

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