無意識日記
宇多田光 word:i_
 



あらiTunesUSA、1位とれてないのか。予想外れちった。

それはそれとして、『Face My Fears』、本当に強力なEPだ。惜しむらくは、結果論に過ぎないが、プレゼンテーションがベストではなかった事か。あクマで結果論であり、誰が悪い訳でもないのだけれど。

私としては、こうして4曲出揃った時点での印象としては、もし叶ったのなら


『Don't Think Twice』
『誓い』
『Face My Fears (English Version)』
『Face My Fears (Japanese Version)』


の順で巡り会いたかったな、と思った。現実にはこうはいかなかった。

自分の性格なのだろうか。『Flavor Of Life』の時も、『(Ballad Version)』が先に発表されてから一ヶ月半、割り切れない思いを抱えて過ごしていた。『(Original Version)』を聴いて漸く、何がどうなっていたかがわかって腑に落ちたのだ。どうしてもヒカルが作り上げていった順序を体感したいのだろう。美味しいモノを食べたら作り方を知りたくなる性格なのかもしれない。まぁそれもいい。


『Don't Think Twice』に続き、『Face My Fears (English Version)』の英語の歌詞の乗り方、そのスムーズさにドキリとする。異様にセクシーでエロティックで、物凄いフックがある。何かもう異様だよ。新しい宣材がダークシースルーだったのを思い出して「然もありなん」とひとり納得してしまった。

更に。『Don't Think Twice』での歌唱は、どちらかというと『This Is The One』の時に置いたバトン(或いはマイクかな?)をそのまま拾って歩き出したような感覚があったが、ここにきて『Face My Fears』では、『Fantome』以降の日本語曲での歌唱と同様、いよいよ本格的な進化を始めた手応えがある。声が違い始めたのだ。

過渡期なのは間違いない、と思うがそれにしても、なんだ、冷めた事を言えば、ヒカルは8年間、英語の歌の作詞や歌唱を前に押し進めていなかったのかもしれない。が、今やそれももうどうでもいいのだ。今年もヒカルは進化を続ける。それが実感として伝わってきた。ついていくのは今まで以上なや大変そうだけれど、それもまた楽しいとしか言いようが無いやね。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




『Face My Fears』EPが空飛ぶ日付変更線に従って各国iTunesチャートで1位を獲得していく報せを見るのは爽快だ。このまま中近東欧州英国北中南米各国でもチャートに入っていくのだろうか。あ、マリにもファンが居たな。アフリカ大陸も幾らかあるかもわからんね。

店頭展開もなかなかのものだったようで、アルバムほどではないにせよ本人がプロモーションに登場しないテンションにしてはかなりの好待遇みたい。ほんまにそんなに売れるんかと心配になるくらいのね。キンハマニアの皆さんの頑張りに期待したい。

中身は流石の出来である。これもまたキングダムハーツ伝説の一部として語り継がれていくだろうことを想像してワクワクする。『光』にせよ『Passion』にせよそれまでの宇多田ファンの好みに合うか微妙な曲調だったのだが今回は大丈夫なんじゃないか。英語のリフレインが許容できれば。

サウンドはギミック満載なので好みが分かれるところだろうがそれも総てSkrillexのせいにしてしまえるのがコラボレーションのいいところ(笑)。存分に罪を被って貰いましょう。

実際、どこからどこまでがヒカルのアイデアなのかはわからない。アルバム『初恋』も、ヒカル単独で手掛けた曲は『残り香』1曲だと言われて少々驚いたのだけど、今の制作体制ではそこらへんのところを読み取るのはかなり難しくなっているな。

だが、どちらのアイデアにしろ『Face My Fears』に漂う“ほんのちょっぴり和風”の匙加減は素晴らしい。『This Is The One』の時は「スターゲイトのお二人さん、それは和風じゃなくて中華風やで。」とツッコミを入れたくなったが今回はしっかり和風、しかも、これが最も特筆すべき点なのだが今時の全米チャートに馴染む丁度良い塩梅のエキゾチズム、或いは無国籍風になっているのがもう、ね。これはさすがにSkrillexの手腕だろう。今のヒカルがやると英国寄りになるだろうから。これなら十分にiTunesUSA総合チャートで1位を獲れる。今から動向が楽しみですわ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )