無意識日記
宇多田光 word:i_
 



今日1日朝のラジオで捕獲して以来ずっとこの曲以外聴かずに過ごした。多分、i_の一生で「1日に最も何度も繰り返し聴いた曲」だ。この曲には度肝を抜く鮮烈な旋律もなければ強烈に泣ける絶唱がある訳でもない。詞も普通ならテンポもリズムも普通、音域も曲の長さも音の厚さも何もかも中庸だ。でも、気が付いたらこの曲を聴いている。何度聴いても変わらない。あざとさも計算も策略もないし、狙いや目的・意図すらないかもしれない。ただそこにリズムとメロディ、ハーモニーがあって歌が詞がある。そして私はそれを聴く。ただそれだけ。何だか泣けてきた。音楽がそこにあるんだ。


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素直な曲、。あの宇多田ヒカルがここまで"抑えた"歌い方をしているのも驚きだ(ろう)し、昔ながらのシンガー・ソングライター気質の曲調も今迄のレパートリになかったものだし、何より詞に仕掛や構造が皆無。あらゆる意味で凝っていない。誰もが「春の別れの歌」といわれれば納得する(だろう)自然な音。力みや色気がなさ過ぎてこれだけキャッチーなのに商業性を感じさせない。ただ心をありのまま綴っただけの詞。キャリアともプロ意識とも無縁、騒ぎ立てる斬新さや戸惑いもない。トップアーティストとしてではない、1人の普通の女の子としての宇多田光が唱う歌。切なさの向こう側にある曲だ。


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