無意識日記
宇多田光 word:i_
 



1月4日に、あゆが会員制ファンサイトで自身の左耳の聴覚について報告した、んだとか。

音楽を聴き、ミュージシャンを応援する立場にある人間にとっては他人事じゃあない。

といっても、詳しいことはわからないので、あんまり語る気も起こらない。
今回は、“そういうこと”についてのHikkiのコメントを転載しておくことにする。

元々は英語インタビューです。原文は、
PCからはこちら
携帯からはi_0Uトップ(http://ishadow.nobody.jp/mobile/menu.htm)から
「新聞・マガジン」⇒「CD UK.comインタビュー」に進めば、
それぞれ参照できます。


(以下、2005年10月20日ウェブサイトcduk.comに
 掲載されたインタビューより抜粋。(日本語訳:i_))


***** ***** ***** *****



 ヘッドフォンのヴォリュームをテンにすることは絶対しないね。スタジオの中で音楽の音量を上げるのは構わない。そうする必要があるならね。でも、長い間大音量の環境でプレイし続けた所為でもう耳がよく聞こえなくなってる人たちのことを私は知ってるから・・・特に、私の仲間のギタリストみたいな、バンドをやってる人たちはね。その人はバカみたいにデッカイ音のクリック・トラックがないとダメなの。そういうことには、なってほしくないよね。

 2~3年前にメディカルチェックを受けに行ったことがあって。そんときにヒアリング・テストもしてもらったのね。私にヘッドフォンをつけさせて、高い音から低い音までを鳴らして、音が聞こえたらボタンを押してください、っていうの。だけど、最初んとき、ヘンなことになっちゃって。私、何回もボタンを押すか、全然押さないかのどっちかで。したら看護士のおねーさまがやってきて怯えた顔でこういうわけさ、「お、奥さん! 貴女の左耳の聴力が失われてるみたいですわ!」って! 「なんてこったっ! こりゃ新しい職場探さなきゃ!」って思っちゃったよもう。(笑) 結局、単に機械が壊れてただけだってわかったんだけどね。 しかしありゃびびった!


***** ***** ***** *****



、、、ちゃんとオチがついたからよかったものの、
当時のHikkiはビビっちゃっただろうなぁ。まぁ、ちゃんと左耳が
聞こえている自覚があったろうから、「何がなんだかわからなかった」というのが
その(機械の故障を確認するまでの)ほんの短い間の感情だったろうけど。

こうやって、聴覚に障害が残るかもしれないことを
ちゃんと認識した上で音楽活動をしていてくれる、というのなら、
少しはホッと一安心でございます。


※ あぁそうそう、追記々々。
※ 「お、奥さん!」と訳してあるところ、原文では「Miss」だから、
※ これは、結婚前の健康診断だったんだろうねぇ。
※ 訳すときに「お嬢さん」より「奥さん」の方が語呂がいいなぁ、と
※ 思っただけなで、「大将!」とか「社長!」みたいな呼びかけ語の一種とみて
※ どうか看過してやってくださいな。私が訳したのももう何年前の話だいっ。



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ピアノと銘打っているが、元々合成音で作曲しているだろうから
あのキラキラした音色の楽器の名前が正確には何であるかはわからない。
んだもんで便宜的にピアノと呼んでいるだけです。

“Stay Gold”ではこのピアノの音が非常に重要な役割を果たしている。
もちろん主役はヴォーカルだが、サウンドのイメージを決定づけているのは
このピアノの方であろう。

今回は前回の天啓で書ききれなかったそのピアノの構成について
図解(というほどのもんでもないが)してみる。


主なパーツは4つある。

和:和音(じゃーん、じゃーん、という全音符で鳴らされてる音。左より。)
単:単音(和音の基音(ルート音)がぽろーん、ぽろーん、と鳴ってる部分。左より。)
分:分散和音(カタカナで書くならアルペジオ。大体真ん中らへんで鳴ってる。)
主:メインテーマ(この曲独自のフレーズ。一番印象的、かな。)

ちょっと解説。
和音というのは複数の音を同時に鳴らすこと。複数というのは3つだったり4つだったり。
たとえばドとミとソをいっぺんに「じゃーん」と鳴らすこと。
その音符の組み合わせによって「ドミソ」だとCとかアルファベットがあてられる。
んで、本来いっぺんに鳴らす音を順番に「ドミソドミソドミソ」みたいに
鳴らすのが分散和音(アルペジオ)。“順番に”といっても色々あって、
「ドミソミドミソミ」とか「ドミソドソドソミド・ドミソドソドソミド」みたいなのも
ついでに(?)アルペジオって呼ばれる事が多い。
基音というのは、その和音を一番特徴付ける音。ドミソだとドかな。まぁそんなん。

音楽用語ってのはクラシックでも聴かない限りテキトーにイメージで使ってヨシ。
でないと会話が成り立たない。(笑)



以下がその“Stay Gold”のピアノ構成。
序は序奏(イントロ)、間は間奏、
A、B、CはそれぞれAメロBメロCメロ、ついてる数字は何回目の登場か、って数、
左中右ってのはイヤホン/スピーカで左側、真ん中、右側から聞こえてくる音ってことね。


********** **********
―――左―中―右―――

序:―単―分―――――
C1:―和―分―――――
間:―単―分―主―――
々:―和―分―――――
々:―単―分―主―――
々:―和―分―――――
A1:―和―――――――
B1:―単―分―――――
C2:―和―分―――――
々:―和―分―――――
間:―単―分―主―――
々:―和―分―――――
々:―単―分―主―――
々:―和―分―――――
A2:―和―――――――
B2:―単―分―――――
C3:―和―分―――――
々:―和―分―――――
間:―単―分―主―――
々:―和―分―――――
々:―単―分―主―――
々:―和―分―――――
C4:―和―――――――
間:―単―分―主―――
々:―和―分―――――
々:―単―分―主―――
々:―和―分―――――

********** **********


各1行はそれぞれ時間的には異なる長さなので注意。
例えば間奏部は4行になってるけど、実際は他のAやBの1行と同じ長さ。
(つまり間奏部での1行は他の4分の1の長さしかない)
まぁ、実際に音を聴きつつチェックしてもらえればわかる、、、と思ふ。

更に詳しい分析はまた次回、、、いやどうしようかな、、、w

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