つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

お勧め和久田脚本

2018年04月28日 | 時代劇
前回予告したように
時代劇脚本家である和久田正明先生が担当された回の中で
特に私が好きな回を簡単な寸評付きで紹介して参ります。
今回は特に暴れん坊将軍、桃太郎侍から20本を厳選してみました。

暴れん坊将軍 177話「鬼同心が哭いた朝」
凶賊を追う鬼同心が直面する非情な事件の顛末が
中々衝撃的で、印象に残っております。
名悪役菅貫太郎さんの悪らしさも光っておりました。

暴れん坊将軍 191話「吉原・木枯し・女の涙」
江戸に士官の為に出てきた浪人夫婦の妻(萩尾みどりさん)が
ある裏切りに遭い悲惨な目に遭うと言う話。

確か和久田先生の名前を知る前に面白い回だと思っていて
後に脚本家を確認して、納得したエピソードです。
終盤のハイライトシーンを最初に持ってくる演出や
成敗シーンの上様の怒りも含めて
初見以来、非常に印象に残っている話です。

暴れん坊将軍II 22話「十手を下さい!お奉行様」
十手を持ち盗賊を追う娘だが、追う盗賊は娘の父だったと言う話。
ラストは、それまで娘が隠していた本心をあらわにする事で
後味の悪いラストとなりますが
親子の絆の深さを改めて考えさせる物でした。

暴れん坊将軍II 63話「女のいくさ!うわなり討ち」
人が死ぬ件はありますし、不幸な女が出てくる話ながらも
いつもの和久田脚本と違ってコミカルな話
あの宮園純子さんが女同士でくんずほぐれつの
凄い喧嘩をするシーンが印象的でした。

暴れん坊将軍II 115話「借金取りを呑んだ女!」
タイトルから想像できないと思いますが
殺陣シーンで、珍しく上様が傷だらけになりながら戦うシーンが見られます。
浅茅陽子さん(後のおさいさん)に南利明さんとゲストも豪華。

暴れん坊将軍II 130話「鬼を背負った押しかけ亭主!」
鬼と目される火盗同心、善人っぽい魚屋
話が進むと、二人の真の姿があらわに…
意外な人物が豹変するのが和久田脚本の面白さの一つですが
今回は演者も相まって、意外性がかなり感じられました。

そんな卑劣な首領を上様がマジ斬りするのも見所です。

暴れん坊将軍II 133話「地獄の沙汰を待つ女!」
話自体もメインゲストの三浦真弓さんの心理描写が巧みで良かったのですが
何よりも菅貫太郎さんの悪人振りが
いつもにもましてキレが良くて、個人的には目を引きました。

暴れん坊将軍II 184話「夜叉の涙はあかね色!」
背中に夜叉の彫り物を背負うおもん(真木洋子さん)と
なさぬ仲の父親に折檻されていて屋敷を抜け出した与市の心の交流を描いた
いつもの和久田脚本とちょっと趣が異なる一編。

おもんがなさぬ仲の父に凄むシーンが良かったですし
おもんと与市の別れのシーンはジンと来るものがありました。

暴れん坊将軍III 14話「春の宴に舞う女」
あの土田早苗さんが女殺し屋として登場する話
…ですが、終盤悪者から上様を庇って非業の最期を遂げます。

ただ、土田さんは他にも暴れん坊将軍に二度ほど出ていまして
他の回も良かったですが
今回は土田さんのキレの良い殺陣シーンが見られますし
ラストは上様と(別に愛し合った訳じゃないんですけど)
相舞いを踊る場面があったり、見せ場が多かったし
上様が怒りのマジ斬りを披露しますので、特に好きな回です。

土田さんは死にますけど

暴れん坊将軍III 93話「悪霊の城の花嫁」
綱吉公に恨みがあるのに当代吉宗公に恨みを晴らそうとする
謎の一族の悪霊が登場しまして
上様は、終盤悪霊の城に赴いて、本当に悪霊と戦います。

この時点で既に常軌を逸していますが
悪霊を残らず退治したと思ったら城が崩壊し
気が付いたら、辺りは全く何も無い一面草だらけで
さっきの悪霊は夢なのか現実なのかを
あえて曖昧にして終わると言う所がさらに凄いです。

暴れん坊将軍III 114話「いとしのわらべよ、荒海が泣く!」
不幸な少女が捜し求めた父は実は悪党の一味で…と言うよくある話ですが
父が死ぬのはともかく、少女まで散々折檻される中々惨い話です。
当然上様怒りのマジ斬りも炸裂しますが
ラストは非常に救いが無かったですね。

暴れん坊将軍IV 52話「剣鬼が走る!江戸の闇」
あの沢竜二先生が演じる凄腕浪人月形が
苦界に身を落とした娘の為にある仕事に手を出しますが
終盤で月形は事件の意外なからくりを知り…と言う内容で
終盤の展開は、結構意外な展開が多く驚かされましたが
月形を沢先生が力強く演じていましたので
作品に非常に引き付けられました。

事後、上様が月形の事を振り返る場面が、何とも切なく感じられました。

桃太郎侍 29話「ふるさとは遠かった」
つばめ太夫が桃さんの鬼退治にちゃっかり助っ人参戦していますし
川合伸旺さんが悪者で出ているので、かなり好きな回です。

桃太郎侍 45話「からくり武士道」
桃さんの住むお化け長屋に
浪人の小野寺(品川隆二さん)と妻(新藤恵美さん)が引っ越してきます。
一見普通の浪人夫婦に見えた小野寺夫妻の正体が
実は事件の鍵を握っていると言うかなり凝った筋立てでした。

品川さんが焼津の半次とは違って
下級武士の悲哀を感じさせる侍を好演していたのも、印象的でした。
ただ、想定していたラストとかなり違っていたのには、驚きました。

桃太郎侍 75話「つばめが飛んだ甲州路」
御用金を狙うやくざ(田崎潤さん)
その用心棒の浪人(清水紘治さん)と浪人を仇と狙う女(田島令子さん)
御用金強奪が実行に移される時、その人間関係に変化が…

つばめさんが御用金強奪を追って現地に飛んだ桃さんの助っ人に
現地に赴き、やくざ一家に仁義を切って
わらじを脱ぐシーンが格好良くて好きです。
目立った活躍は少なかった気もしますけど…

桃太郎侍 86話「大当り貧乏くじ」
以前に林家木久蔵(現・木久翁)師匠が出て
「いや~んばか~ん」を披露した回の話をしましたが、この回です。
話としては一見不幸そうな女(新藤恵美さん)が出てきたかと思ったら
意外な展開を見せると言う和久田脚本らしく
意表を付いた展開が見られるの良かったと思います。

桃太郎侍 98話「飛び立った雉の与之助」
これも好きな話で取り上げましたが
つばめ太夫が
大奥で忍びとやりあったり、活躍が多い話です。

桃太郎侍 135話「妖しの花を咲かせる女」
根岸とし江(現・季衣)さんが使命に縛られて不幸になる
と言う和久田脚本らしい女性を演じております。
一方で、おなじみの川合伸旺さんはいつも通り悪者なのに
これまたおなじみの菅貫太郎さんが悪者じゃないと言う構図が
珍しく印象に残っております。

桃太郎侍 141話「浮世絵美人を狙う鬼」
これも好きな話で取り上げましたが
つばめ太夫そっくりの密偵が殺され
つばめ太夫が狙われるという話。
狙われたのを逆手に取って
つばめ太夫が悪に揺さぶりをかけるシーンの
野川さんの不敵な感じが格好良かったです。

桃太郎侍 156話「からくり悪党番付」
阿藤海(快)さん演じる太鼓に非常に目が無い盗っ人と言う
普通の悪人とちょっと違う人物が出て来ると言う
いつもの和久田脚本と違ってコミカル風味の話。

好みの時代劇脚本家

2018年04月21日 | 時代劇
前回申したように、『暴れん坊将軍』で私が好きな話を並べると
結構同じ脚本家の方の回が好きな傾向がある事に気付きました。

和久田正明って方なんですが
和久田先生は『桃太郎侍』『大江戸捜査網』なんかも書いているし
『桃太郎~』でも私が好きな回を結構書いていて
結構和久田脚本が好きなんだろうなって確信しました。

和久田先生の脚本回を私が好きな理由を分析すると
・悪い男のせいで女が不幸になる作風を貫いている点
・善玉っぽい人物が悪者になったり
悪者っぽい人物が悪くなかったり意外な展開が多い点

・不幸になる人物が多い事から
痛快時代劇における主人公の怒りが増幅され、感情移入しやすくなる所

・(暴れん坊将軍限定)上様が”マジ斬り”する事が多い点
 
・暗い話を書く一方で
同じ話でコミカルなシーンが入っていてそこでちょっと笑えてしまう所

・暗い話だけでなく、コミカルな話を書かせても面白い所がある点
が理由なのかな?と思っています。

和久田先生の時代劇での代表作と言うと
やはり有名所の『暴れん坊将軍』や『桃太郎侍』辺りになるんでしょうが
少し前までBSでやっていた『お耳役秘帳』は
和久田先生の担当回が事の外多く
和久田先生の独特の作風が存分に堪能できる作品で
ある意味での代表作とも言える作品でした。

ちなみに和久田先生は、現在時代小説家として活躍されているようです。

次回はこの流れで
和久田脚本で好きなエピソードを寸評付きでご紹介いたします。

あまりにも個人的な話題ですが、お付き合い下さい。

(※ちなみに、『大江戸捜査網』には
和久田先生の脚本回は無いかと思っていたのですが
末期頃ではありますが、和久田先生の脚本回がありました。)

暴れん坊将軍で好きな話

2018年04月14日 | 時代劇
『桃太郎侍』がBSで始まったと思ったら
今度は『暴れん坊将軍』がBSで始まりました。
この機会に暴れん坊将軍全シリーズ(800話以上)を
一通りは見た事がある私が、好きな回をご紹介してゆきます。

『暴れん坊将軍』で私が好きな話の傾向として
まずは、話が面白い回は好きな回が多いです。
あと、レギュラーキャラなら女お庭番のおそのさん(夏樹陽子さん)や
ゲストが魅力的に描かれている回も好きですが
さらに言うと悪役、具体的には
川合伸旺さん、菅貫太郎さん、遠藤太津朗さん、藤岡重慶さんが
特にお気に入りなので
そうした方々が演じる悪役が魅力的に描かれている回も好きです。

特に好きなのが
変な殿様同士の抗争と言う筋立ても中々面白いし
おそのさんが宴席で大暴れするシーンもある
暴れん坊将軍 93話「呆れ返った武門の意地」

妙なタイトルですが、西沢利明さんのバカを装った殿様が格好良かった
暴れん坊将軍 102話「大騒動!寄り道したのが悪かった」

藤岡さん演じる埋蔵金探しに血道を上げる旗本を
新さんが巧みに翻弄する件が笑える
暴れん坊将軍II 60話「易者新さん、二万両の夢占い!」

タイトルは妙ですが
川合さんが親バカから悪事に手を染めるし
川合さんが口封じをするシーンで格好良く決める件が面白い
暴れん坊将軍II 111話「あらイヤだ!魚の心は恋ごころ」

田中明夫さん演じる無法者の島の頭目が非常に格好良かった
暴れん坊将軍II 176話「決戦前夜の仮祝言!」

川合さんと藤岡さんが結託して悪事を働くと言う
個人的に非常に見応えのあった
暴れん坊将軍II 190話「食通くらべ日本一!」

息子が悪事に手を染めていた青木義朗さんが、最後渋さを見せる
暴れん坊将軍III 10話「逆転!決死の王手飛車取り」

川合さんの豪快なやられ方が特に目を引く
暴れん坊将軍III 26話「将軍に裏切られた男」

スケベな役が多い遠藤太津朗さんの怪演が出色の
暴れん坊将軍III 48話「恋も思案のおてんば剣法」

当時のリクルート事件をモデルにした
暴れん坊将軍III 75話「痛快!天下を正す目安箱」
がお気に入りです。

ここまで言っておいて何ですが
暴れん坊将軍で私が好きな回の条件として
もう一つ、ある脚本家が書いている回が多いと言う傾向があります。

その脚本家の方の話は次回と言う事で…

実現していたら・・・

2018年04月07日 | 声優列伝
最近は以前にも増してリメイク作品が多く、色々と取り上げたい事がありますが
今回はちょっと目線を変えた話題を一つ取り上げてみます。

日高のり子さんがバカボンママを演じる事になった
と言う話を聞きましたが
ご存知のようにバカボンママと言えば
増山江威子さんの代名詞の一つでありました。

好きな声優に好きな役所をやってほしい
と言う安直な考えを持つ私としては
同じ増山さんの代名詞であるキューティーハニーも
日高さんでいけるんじゃないか?とふと考えてしまいました。

ただ、ハニーで言うなら
日高さんは、元来は元気で活発な女性と言う
ご本人の素を含めてのイメージもありますので
ハニーをやるとしても、増山さんみたいなハニーと言うより
『キューティーハニーF』の永野愛さんのハニーの方が
合うんじゃないか?と考えたんですよね。

ただ、近年(でもない?)の日高さんは母親役でも活躍されていて
声の感じが非常に柔らかく、落ち着いた感じにもなっていて
増山さんのようなハニーもいけるかも?とも思います。

そう言えば、キューティーハニーも新リメイクが作られるんでしたね。
デザインを見る限りだと、悪くはないんじゃないかと思うのですが
どうなんでしょうか?

特別機動捜査隊 604話

2018年04月07日 | 感想関連
604話「金と毒薬と老嬢」
次々に人間の死体が消える事件が起きる
裏には危険な商売で金儲けを続ける二人の老婆の存在が

・死体を集めて儲ける老婆二人が巻き起こす奇想天外な事件を描く
かなり異色の一編
冒頭からストーリーテーラー役の主任と言うか青木義朗さんが
「こんばんは」と登場し
今回の話の概要を一通り喋ってから本編に入る所がまず異色です。

・老婆二人がアンジェラとイヴォンヌと互いに呼び合うわ
洋装姿で銀座の町を散策するのが
特に見ていて妙な気分にさせられました。
ちなみに、アンジェラとイヴォンヌってのは
欧州帰りの二人が互いをそう呼び合って
いつの間にか定着してしまっただけで
本名は「竹林ウメ」と「菊地千代」と言うありふれた名前なんですけどね。

・アンジェラを演じるのがあの沢村貞子さんと言うのが、また驚かされる所で
いつもの沢村さんそのままに出てきていますので
この妙な芝居に違和感無く溶け込んではいますが
沢村さんほどの女優が、この仕事を受けるに至ったのは
どう言う心境で受けられたのか、興味深い所ではあります。

なお、イヴォンヌはおなじみの村田知栄子さんでして
こう掴み所の無い感じのキャラは村田さんは得意としていると思いますので
全く違和感はありませんでした。

・台詞が全般に世間の皮肉に溢れていて
特に金儲けに狂う世相への皮肉がかなり目に付きました。

・おなじみの元西本係長(鈴木志郎さん)が登場しますが
靴磨きをしていたと思ったら、あっさり死体になってしまうなんて
元西本係長とは思えない酷い扱いじゃないかと…

・現場検証シーンで「昭和残侠伝」の「唐獅子牡丹」がかかっていたのは
どう言う意図だったんでしょうか?

・あと、松長さんが突如人体解剖の権威役で怪しげな髭を生やして
講義を始めるシーンは、松長さんが面白いから楽しく見ていましたが
人体が不足しているから
鯖の解剖で代用するなんて言い出す辺りは
何度見ても、意図が全く分かりません。

直後三船班メンバーが鯖で昼食を取る伏線だとしても
理解に苦しむシーンじゃないかと…

ついでに言えば松長さんだけその鯖を食べていないのは
解剖する側だからなんでしょうかね?

・アンジェラの屋敷の下男・紋太役は安藤三男さんで
怪しげな役が得意な方だけに、モゴモゴしたせむし男みたいな感じで
持ち味を遺憾なく発揮していました。

・アンジェラとイヴォンヌは武器商人もやっていたんですが
この二人から武器を買ったものの
実は使い物にならない武器を買わされていて
ダシにされた形になるやくざ役がこれまたおなじみの森山周一郎さんで
怒ってアンジェラ達の屋敷に殴り込んできますが
ここで、アンジェラは何の為に作ったかちょっと謎な
爆弾を内蔵したケーキと言うとんでもない兵器を用意させ
それがまんまと爆発して窮地を脱します。

もろ爆発に巻き込まれた森山さん達が死んだのか?
とちょっと気になりましたが
後の描写を見る限りでは、生きていたようです。

・ところが、爆発で起きた火事がきっかけとなって
アンジェラが貯め込んでいた何百億と言う金は灰となってしまう
残酷なオチが付くのでした。

そして最後は再び、ストーリーテーラーの青木さん(主任)による
「金に執着するのは怖い」と言うまとめが入り
「おやすみなさい」と言う青木さんの挨拶で
慌しい話に幕が下ろされるのでした。

しかし、何百億貯めたのが本当なら凄い才覚ですね。

特別機動捜査隊 601話

2018年04月07日 | 感想関連
601話「悪魔のような女」
結婚式を挙げる予定だった亮一が殺される
捜査する内に亮一の婚約者、仲人と言った関係者の
隠された秘密が明らかになって来る

・亮一の婚約者だった羊子には実は別の男がいる一方
亮一の仲人を務めるはずだった藤倉(柳生博さん)にも
実は佐代子と言う若い女性(演じるは小林幸子さん)と言う
妻の房江(谷口香さん)と別の相手がいた
と言う複雑な男女関係が事件に絡んできます。

・結局真犯人である「悪魔のような女」は房江だったのですが
ラスト佐代子を殺そうとするシーンで
本性をあらわにするのは
そこまでは割と貞淑そうな妻を演じていたギャップもあって
メリハリが効いていて良かったと思います。

・しかし、中盤房江が藤倉に対して
佐代子をしきりに褒めるシーンは
心にも無い事を言ってる房江の心理を思うと
非常に考えさせられるシーンです。

・オカマバーに聞き込みにやって来た松長さん
「たくましそう」に見られたらしくオカマの人に気に入られた上
妙な精力剤(今で言うならバイアグラみたいなの?)を勧められますが
「使わなくてもイケる」と豪語し、隣の鷲見刑事を爆笑させます。

・ところが、しばらくして同じバーで事件が起き
高倉主任が精力剤を確認した所、とんでもない毒薬と分かり
別に高倉主任にばれるのを気にしていた訳じゃないんでしょうけど
何故か妙に動揺している松長さん

・と、そこに電話がかかってきますと
松長さん「ハイハイ、バーむらさき」と
普段の早川さんが滅多に出さないような猫なで声で
電話応対をします。

あの応対はダメです。
あの早川さんがあんな声を出させちゃどうしても笑ってしまいますよ。
…松長さん、非常に動揺してたんでしょうね。

ちなみに、電話の相手は係長でした。

・あと、亮一が殺されて程無い時期にもかかわらず
羊子が我慢できず男と密会しているのを目撃した松長さんが
脇にいた鷲見刑事に八つ当たりしていたのも笑えました。

・聞き込みシーンも結構あったり
待機室ではテープレコーダーの操作をしたり
マキさんが細かい所で目立っていたのは嬉しい所でした。
ただ、今回がマキさんのラストになるようで、非常に残念です。

特別機動捜査隊 597話

2018年04月07日 | 感想関連
597話「愛の屈折・銀座」
大財閥の娘婿戸山が奇妙な電話をかけてきたと思ったら
殺される事件が起きる

・殺される戸山役は入川保則さんで
この番組のゲストにしては、結構有名所なんですが
役所もちょっと酷い役所ですし、あっさり殺されますし
扱いとしてはちょっと微妙なような気も…

・長さん、松長さん、石ちゃんがクラブで
プレイボーイに扮した畑さんが情報収集している様子を伺うシーンで
何故かビシッと決めた石ちゃんが
「本当は自分が畑さんの役をやる予定だったのに畑さんに横取りされた」
と恨み言を言うのも笑えましたが
スーツ姿の石ちゃんをまじまじと眺めながら
「容姿は互角だが、中身が…」とサラッと酷く評する
松長さんにはさらに笑わせていただきました。

直後、嫌味を言われたからか、松長さんに石ちゃんが
「血圧上がりますよ」なんて言い返す場面もありましたし

・さらにもう一つ、別のシーンでは
石ちゃんが難しい詩を諳んじるのを見た松長さん
石ちゃんを「学がある」と褒めますが
すると調子に乗った石ちゃんさらに詩を延々と諳んじようとしまして
これには松長さんも呆れてか「良いの!」と止める件もありまして
今回の松長さんと石ちゃんのこうしたやり取りは
個人的にはとても印象に残るシーンでした。

・事件は、途中に怪しげに登場したおなじみの森山周一郎さんもシロで
老靴職人の甚三が真犯人と分かります。

ラストは、逮捕しようとする所までは描きますが
実際に甚三を逮捕するまでに至らないのは
この番組らしい所かもしれません。

・ちなみに、戸山の「たかが靴職人」等と罵る台詞は
当時、”靴職人への差別を助長する”と
その筋で問題になった事もあったそうです。

特別機動捜査隊 595話

2018年04月07日 | 感想関連
595話「人間標的」
会社重役の爆殺事件と会社課長の妻が殺された事件の裏には
建設会社と大物総会屋の黒い結び付きが隠されていた

・事件の黒幕である大物総会屋の石堂が富田仲次郎さん
建設会社の社長小原が増田順司さんで
重役の島崎が江見俊太郎さん
最初の事件の被害者役がおなじみの中庸介さんと
時代劇でよく見る方が多く
特に石堂と島崎が密談するシーンや
松長さんが”三条建設の加藤”を名乗って
石堂に近付こうとするシーンが個人的には見所でした。

・終盤に、島崎が自分のアリバイを証明する為
出張先の風景を収めたフィルムを高倉主任達の前に
自信満々に見せます。

ところが、科学捜査が得意の主任に
フィルムに何気なく写っていた虫が
出張先には生息していないはずの虫である事を見抜かれ
アリバイは崩れてしまうのでした。

科学捜査はあまり関係無いような気もしますが…

・直後、主任が島崎(江見さん)を問い詰めるのは
里見さんが江見さんをいつも成敗する役所だから良いとして(?)
松長さんが
「悪党なら悪党らしく往生際は良くするもんだ!」と島崎に凄むのは、
いつも悪党側の松長さんがそう言う事を言うのか…と言うギャップから
中々面白く感じられました。

・犯行はもちろん石堂主導なのですが
石堂や島崎は直接手を下す訳ではなく
実行部隊として、何人もの石堂の手下が行っていました。

・終盤で驚いたと言うか笑ってしまったのが、最初に石堂に殺されかけた
守屋俊志さん演じる伊東五郎(深い意図は多分無いと思います)や
事件を追っていた
森っちゃんの知人の記者を実行部隊が殺そうとするシーン

標的を木に括りつけて、並べて銃撃して殺そうとするってシーンでして
時代劇ならたまに見かける事もある状況なんですが
現代劇でこのシチュエーションだと、独裁国家じゃないんだから…
と本気で思ってしまいました。

・そんな処刑寸前の所に現れる、高倉主任をはじめとする高倉班メンバー
当然、石堂一味と高倉班の銃撃戦…と思ったら
あっと言う間に状況が変わり、石堂一味は刀を抜いて応戦しますが
腕自慢の高倉班メンバーによって次々に逮捕されます。

残るは島崎(江見さん)と石堂(富田さん)となりますが
石堂はお仲間(?)の松長さんに期待を裏切らず逮捕され
島崎は何と、刀を抜いて高倉主任に立ち向かおうとします!

主任も伝法寺隼人の如く、刀を抜いて応戦!
…と言う事は無く、鋭い蹴りで石堂をあっと言う間にやっつけ
短期決戦で勝負に幕を下ろすのでした。

主任が非常に格好良いから良かったですけど。

・金粉ヌードダンスを長々と映すのは、意図は分かりますが
スケベなイメージの強い(?)松長さんが顔色一つ変えないで見ているのは
何かシュールで可笑しかったです。
堅い(多分)主任が顔色一つ変えないのは分かりますが。

特別機動捜査隊 593話

2018年04月07日 | 感想関連
593話「魔性の女」
バーの女が殺される事件が起き、捜査を進める内に
同時期に若夫婦が死亡した山荘の爆発事故との関わりが浮かんできた

・事件は実は若夫婦の遺産の取り分目当てで
高松(田島義文さん)が爆殺したと言う手の込んだ犯行だったのですが…

・土壇場でさらに凶行を重ねるのを躊躇した高松に対し
愛人のハルミ(おなじみの三田登喜子さん)は高松を見限り
銃を手に、タイトル通り「魔性の女」の本性をあらわにし
暴走を始めます。

・そんな三田さんの大暴れも
珍しい松長さんの威嚇射撃によってあっさり鎮圧され
事件は無事解決するのでした。

・高倉主任と松長さんが怪しい男のアパートに着くと
男が毒で殺されかけていた件は
時代劇でよく見るシーンみたいでちょっと笑ってしまいました。

・事件関係者に「里見画伯」がいまして
特に高倉主任と関係があったのかは分かりませんが
主任が聞き込みに行くシーンがあったので、もしかしたら狙っていた?

そんな里見画伯ですが堂々とヌードモデルの絵を描くのはどうなのかと…

・今回のマキさん、容疑者の一人を問い詰めるシーンは
普段は温和そうなマキさんが凄んだ事もあってか
以前にも増して迫力があったように感じました。

今回は主任とのやり取りが結構あったのも良かったですし
マキさんが(企業の)係長に扮し
バーのホステスに探りを入れるシーンがコミカルな感じで良かったです。

・ビルの工事現場に聞き込みに行った松長さんと森っちゃんが
ヘルメットを付けながら聞き込みをしてるのが面白かったです。

・堅物そうな弁護士(おなじみのベテラン清水一郎さん)が
ラーメンを食べながらダンスのメロディにあわせてノリノリで踊るシーンは
何の意味があったのかよく分かりませんでした。

特別機動捜査隊 589話

2018年04月07日 | 感想関連
589話「浅間山慕情」
松木部長刑事の妻・文子は帰省先の小諸で
逃亡犯の佐々木を発見する

・約一年半ぶりに荒牧刑事(マキさん)が登場します。
迫力がありながらも、温和な見た目は
あまり変わっていませんでした。

捜査では、事件関係者の愚痴を聞いて
そりゃ仕方ない…みたいな表情を見せるシーンの
何とも言えない表情が良かったですね。

・子供の明と子連れで逃亡する佐々木ですが
逃亡中に別件の犯人に明を連れさらわれたり
文子さんを人質に逃走を続けたり
信州小諸を舞台に逃走を繰り広げます。

ラストは唐突に起きる工事現場の発破に巻き込まれ
あわや!?と言うシーンもありますが
特に悲惨な目に遭う訳ではなく、普通に逮捕となります。

・奥さんが事件に首を突っ込んだり、人質にされたりで
ヒヤヒヤの松長さん、事件解決後奥さんを叱りますが
高倉主任の「東京へは汽車で二人で帰って」と言う
仲介で丸く収まるのでした。

・明役は児玉裕一さん、前も書いていますが
この番組では何度も事件に振り回される子役で出ていますね。

・パトカーが走っているのに”救急車のサイレンの音”が何度も流れるのは
普通ならありえない筈です。

単なる音声のミスでしょうか?

・松長さんの奥さんって前は房枝って名前だった気がしますが…