前回予告したように
時代劇脚本家である和久田正明先生が担当された回の中で
特に私が好きな回を簡単な寸評付きで紹介して参ります。
時代劇脚本家である和久田正明先生が担当された回の中で
特に私が好きな回を簡単な寸評付きで紹介して参ります。
今回は特に暴れん坊将軍、桃太郎侍から20本を厳選してみました。
暴れん坊将軍 177話「鬼同心が哭いた朝」
凶賊を追う鬼同心が直面する非情な事件の顛末が
中々衝撃的で、印象に残っております。
名悪役菅貫太郎さんの悪らしさも光っておりました。
凶賊を追う鬼同心が直面する非情な事件の顛末が
中々衝撃的で、印象に残っております。
名悪役菅貫太郎さんの悪らしさも光っておりました。
暴れん坊将軍 191話「吉原・木枯し・女の涙」
江戸に士官の為に出てきた浪人夫婦の妻(萩尾みどりさん)が
ある裏切りに遭い悲惨な目に遭うと言う話。
江戸に士官の為に出てきた浪人夫婦の妻(萩尾みどりさん)が
ある裏切りに遭い悲惨な目に遭うと言う話。
確か和久田先生の名前を知る前に面白い回だと思っていて
後に脚本家を確認して、納得したエピソードです。
終盤のハイライトシーンを最初に持ってくる演出や
成敗シーンの上様の怒りも含めて
初見以来、非常に印象に残っている話です。
後に脚本家を確認して、納得したエピソードです。
終盤のハイライトシーンを最初に持ってくる演出や
成敗シーンの上様の怒りも含めて
初見以来、非常に印象に残っている話です。
暴れん坊将軍II 22話「十手を下さい!お奉行様」
十手を持ち盗賊を追う娘だが、追う盗賊は娘の父だったと言う話。
ラストは、それまで娘が隠していた本心をあらわにする事で
後味の悪いラストとなりますが
親子の絆の深さを改めて考えさせる物でした。
十手を持ち盗賊を追う娘だが、追う盗賊は娘の父だったと言う話。
ラストは、それまで娘が隠していた本心をあらわにする事で
後味の悪いラストとなりますが
親子の絆の深さを改めて考えさせる物でした。
暴れん坊将軍II 63話「女のいくさ!うわなり討ち」
人が死ぬ件はありますし、不幸な女が出てくる話ながらも
いつもの和久田脚本と違ってコミカルな話
あの宮園純子さんが女同士でくんずほぐれつの
凄い喧嘩をするシーンが印象的でした。
人が死ぬ件はありますし、不幸な女が出てくる話ながらも
いつもの和久田脚本と違ってコミカルな話
あの宮園純子さんが女同士でくんずほぐれつの
凄い喧嘩をするシーンが印象的でした。
暴れん坊将軍II 115話「借金取りを呑んだ女!」
タイトルから想像できないと思いますが
殺陣シーンで、珍しく上様が傷だらけになりながら戦うシーンが見られます。
浅茅陽子さん(後のおさいさん)に南利明さんとゲストも豪華。
タイトルから想像できないと思いますが
殺陣シーンで、珍しく上様が傷だらけになりながら戦うシーンが見られます。
浅茅陽子さん(後のおさいさん)に南利明さんとゲストも豪華。
暴れん坊将軍II 130話「鬼を背負った押しかけ亭主!」
鬼と目される火盗同心、善人っぽい魚屋
話が進むと、二人の真の姿があらわに…
鬼と目される火盗同心、善人っぽい魚屋
話が進むと、二人の真の姿があらわに…
意外な人物が豹変するのが和久田脚本の面白さの一つですが
今回は演者も相まって、意外性がかなり感じられました。
今回は演者も相まって、意外性がかなり感じられました。
そんな卑劣な首領を上様がマジ斬りするのも見所です。
暴れん坊将軍II 133話「地獄の沙汰を待つ女!」
話自体もメインゲストの三浦真弓さんの心理描写が巧みで良かったのですが
何よりも菅貫太郎さんの悪人振りが
いつもにもましてキレが良くて、個人的には目を引きました。
話自体もメインゲストの三浦真弓さんの心理描写が巧みで良かったのですが
何よりも菅貫太郎さんの悪人振りが
いつもにもましてキレが良くて、個人的には目を引きました。
暴れん坊将軍II 184話「夜叉の涙はあかね色!」
背中に夜叉の彫り物を背負うおもん(真木洋子さん)と
なさぬ仲の父親に折檻されていて屋敷を抜け出した与市の心の交流を描いた
いつもの和久田脚本とちょっと趣が異なる一編。
背中に夜叉の彫り物を背負うおもん(真木洋子さん)と
なさぬ仲の父親に折檻されていて屋敷を抜け出した与市の心の交流を描いた
いつもの和久田脚本とちょっと趣が異なる一編。
おもんがなさぬ仲の父に凄むシーンが良かったですし
おもんと与市の別れのシーンはジンと来るものがありました。
おもんと与市の別れのシーンはジンと来るものがありました。
暴れん坊将軍III 14話「春の宴に舞う女」
あの土田早苗さんが女殺し屋として登場する話
…ですが、終盤悪者から上様を庇って非業の最期を遂げます。
あの土田早苗さんが女殺し屋として登場する話
…ですが、終盤悪者から上様を庇って非業の最期を遂げます。
ただ、土田さんは他にも暴れん坊将軍に二度ほど出ていまして
他の回も良かったですが
今回は土田さんのキレの良い殺陣シーンが見られますし
ラストは上様と(別に愛し合った訳じゃないんですけど)
相舞いを踊る場面があったり、見せ場が多かったし
上様が怒りのマジ斬りを披露しますので、特に好きな回です。
他の回も良かったですが
今回は土田さんのキレの良い殺陣シーンが見られますし
ラストは上様と(別に愛し合った訳じゃないんですけど)
相舞いを踊る場面があったり、見せ場が多かったし
上様が怒りのマジ斬りを披露しますので、特に好きな回です。
土田さんは死にますけど
暴れん坊将軍III 93話「悪霊の城の花嫁」
綱吉公に恨みがあるのに当代吉宗公に恨みを晴らそうとする
謎の一族の悪霊が登場しまして
上様は、終盤悪霊の城に赴いて、本当に悪霊と戦います。
綱吉公に恨みがあるのに当代吉宗公に恨みを晴らそうとする
謎の一族の悪霊が登場しまして
上様は、終盤悪霊の城に赴いて、本当に悪霊と戦います。
この時点で既に常軌を逸していますが
悪霊を残らず退治したと思ったら城が崩壊し
気が付いたら、辺りは全く何も無い一面草だらけで
さっきの悪霊は夢なのか現実なのかを
あえて曖昧にして終わると言う所がさらに凄いです。
悪霊を残らず退治したと思ったら城が崩壊し
気が付いたら、辺りは全く何も無い一面草だらけで
さっきの悪霊は夢なのか現実なのかを
あえて曖昧にして終わると言う所がさらに凄いです。
暴れん坊将軍III 114話「いとしのわらべよ、荒海が泣く!」
不幸な少女が捜し求めた父は実は悪党の一味で…と言うよくある話ですが
父が死ぬのはともかく、少女まで散々折檻される中々惨い話です。
当然上様怒りのマジ斬りも炸裂しますが
ラストは非常に救いが無かったですね。
不幸な少女が捜し求めた父は実は悪党の一味で…と言うよくある話ですが
父が死ぬのはともかく、少女まで散々折檻される中々惨い話です。
当然上様怒りのマジ斬りも炸裂しますが
ラストは非常に救いが無かったですね。
暴れん坊将軍IV 52話「剣鬼が走る!江戸の闇」
あの沢竜二先生が演じる凄腕浪人月形が
苦界に身を落とした娘の為にある仕事に手を出しますが
終盤で月形は事件の意外なからくりを知り…と言う内容で
あの沢竜二先生が演じる凄腕浪人月形が
苦界に身を落とした娘の為にある仕事に手を出しますが
終盤で月形は事件の意外なからくりを知り…と言う内容で
終盤の展開は、結構意外な展開が多く驚かされましたが
月形を沢先生が力強く演じていましたので
作品に非常に引き付けられました。
月形を沢先生が力強く演じていましたので
作品に非常に引き付けられました。
事後、上様が月形の事を振り返る場面が、何とも切なく感じられました。
桃太郎侍 29話「ふるさとは遠かった」
つばめ太夫が桃さんの鬼退治にちゃっかり助っ人参戦していますし
川合伸旺さんが悪者で出ているので、かなり好きな回です。
つばめ太夫が桃さんの鬼退治にちゃっかり助っ人参戦していますし
川合伸旺さんが悪者で出ているので、かなり好きな回です。
桃太郎侍 45話「からくり武士道」
桃さんの住むお化け長屋に
浪人の小野寺(品川隆二さん)と妻(新藤恵美さん)が引っ越してきます。
桃さんの住むお化け長屋に
浪人の小野寺(品川隆二さん)と妻(新藤恵美さん)が引っ越してきます。
一見普通の浪人夫婦に見えた小野寺夫妻の正体が
実は事件の鍵を握っていると言うかなり凝った筋立てでした。
実は事件の鍵を握っていると言うかなり凝った筋立てでした。
品川さんが焼津の半次とは違って
下級武士の悲哀を感じさせる侍を好演していたのも、印象的でした。
下級武士の悲哀を感じさせる侍を好演していたのも、印象的でした。
ただ、想定していたラストとかなり違っていたのには、驚きました。
桃太郎侍 75話「つばめが飛んだ甲州路」
御用金を狙うやくざ(田崎潤さん)
その用心棒の浪人(清水紘治さん)と浪人を仇と狙う女(田島令子さん)
御用金強奪が実行に移される時、その人間関係に変化が…
御用金を狙うやくざ(田崎潤さん)
その用心棒の浪人(清水紘治さん)と浪人を仇と狙う女(田島令子さん)
御用金強奪が実行に移される時、その人間関係に変化が…
つばめさんが御用金強奪を追って現地に飛んだ桃さんの助っ人に
現地に赴き、やくざ一家に仁義を切って
現地に赴き、やくざ一家に仁義を切って
わらじを脱ぐシーンが格好良くて好きです。
目立った活躍は少なかった気もしますけど…
目立った活躍は少なかった気もしますけど…
桃太郎侍 86話「大当り貧乏くじ」
以前に林家木久蔵(現・木久翁)師匠が出て
「いや~んばか~ん」を披露した回の話をしましたが、この回です。
以前に林家木久蔵(現・木久翁)師匠が出て
「いや~んばか~ん」を披露した回の話をしましたが、この回です。
話としては一見不幸そうな女(新藤恵美さん)が出てきたかと思ったら
意外な展開を見せると言う和久田脚本らしく
意表を付いた展開が見られるの良かったと思います。
意外な展開を見せると言う和久田脚本らしく
意表を付いた展開が見られるの良かったと思います。
桃太郎侍 98話「飛び立った雉の与之助」
これも好きな話で取り上げましたが
つばめ太夫が
大奥で忍びとやりあったり、活躍が多い話です。
これも好きな話で取り上げましたが
つばめ太夫が
大奥で忍びとやりあったり、活躍が多い話です。
桃太郎侍 135話「妖しの花を咲かせる女」
根岸とし江(現・季衣)さんが使命に縛られて不幸になる
と言う和久田脚本らしい女性を演じております。
根岸とし江(現・季衣)さんが使命に縛られて不幸になる
と言う和久田脚本らしい女性を演じております。
一方で、おなじみの川合伸旺さんはいつも通り悪者なのに
これまたおなじみの菅貫太郎さんが悪者じゃないと言う構図が
珍しく印象に残っております。
これまたおなじみの菅貫太郎さんが悪者じゃないと言う構図が
珍しく印象に残っております。
桃太郎侍 141話「浮世絵美人を狙う鬼」
これも好きな話で取り上げましたが
つばめ太夫そっくりの密偵が殺され
つばめ太夫が狙われるという話。
これも好きな話で取り上げましたが
つばめ太夫そっくりの密偵が殺され
つばめ太夫が狙われるという話。
狙われたのを逆手に取って
つばめ太夫が悪に揺さぶりをかけるシーンの
野川さんの不敵な感じが格好良かったです。
つばめ太夫が悪に揺さぶりをかけるシーンの
野川さんの不敵な感じが格好良かったです。
桃太郎侍 156話「からくり悪党番付」
阿藤海(快)さん演じる太鼓に非常に目が無い盗っ人と言う
普通の悪人とちょっと違う人物が出て来ると言う
いつもの和久田脚本と違ってコミカル風味の話。
阿藤海(快)さん演じる太鼓に非常に目が無い盗っ人と言う
普通の悪人とちょっと違う人物が出て来ると言う
いつもの和久田脚本と違ってコミカル風味の話。
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