つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

改めて稲妻お竜の魅力について

2015年06月24日 | 時代劇
BSジャパンで放送中の『大江戸捜査網』で
土田早苗さん演じる稲妻お竜が降板してしまいました。

以前も稲妻お竜(以下、お竜さん)の魅力をここで語った事がありますが
今回は、登場から降板まで通して見て
改めて感じたお竜さんの魅力を語って行きます。
 
お竜さんは芸者玉竜として悪を探りながら、
隠密同心として殺陣では悪を次々に成敗するキャラクターであり
また、女隠密同心の中では、
魚屋キャラ(志穂美悦子さん、安西マリアさん、かたせ梨乃さん)に対する
姉さん的な立ち位置のキャラでもあり
時代劇の女性キャラでも、かなり強い方のキャラだと思います。
 
そんなお竜さんの最大の魅力は、
以前にも触れたように殺陣のキレの良さだと思います。
時には二刀流を披露したり、
後ろから来た刃を後ろに目がある如く受け止めるとか
扇子一本で刀を持った何人もの侍を圧倒する等々
女性でこれだけの華麗でキレの良い立ち回りを見せられる方は、
中々いないと思います。
特に、土田さんが体調不良で(一度)しばらく欠場される前辺りが
非常にキレが良かったかな…と思います。
 
あとは、隠密同心らしく色々な格好を見せて下さった点も良かったです。
定番である表稼業での芸者スタイル、
殺陣シーンでの青や紫、水色の着物をはじめ
探索時によく見られた黒装束、旅先での鳥追い姿、
凛々しい若衆姿や白頭巾の着流し姿
果ては大胆な海女姿なんてのもありました。
 
もちろん殺陣ばかりではなく、普段の凛とした立ち振る舞いから
時折見せるコミカルな表情、華がある雰囲気は正に余人には代え難い
土田早苗さんでなければ実現し得なかったキャラだったと思います。

トンズラー死す

2015年06月20日 | 訃報関連
たてかべ和也さんが亡くなられました。
先頃話題になった大山のぶ代さんの一連のニュースで
たてかべさんも大病を患っていたとは知っていましたが
突然の訃報に驚いております。

たてかべさんはご存知のように
『ヤッターマン』のトンズラー等をはじめとする『ボカン』の三悪の一人
『ドラえもん』のジャイアン
等で幅広く知られてきました。
茉利さんの『ヤッターマン』は数え切れないくらい見てきましたが
たてかべさんのトンズラーはド
ロンジョ様とボヤッキーの影に隠れる事も結構ありますが
インチキ商売では、かなり存在感があったと思いますし
ドロンジョ様とボヤやんの潤滑油のような存在で、
決して欠かせない役所だったと思っています。
 
また、当たり役のジャイアンについても、
例の「おれはジャイアン~がーき大将~♪」と言う持ち歌や
「こんにゃろー」とか「ぶん殴る~」と言う台詞を見れば分かるように
一歩間違えばただ乱暴なだけになってしまうのですが
何とも言えぬ愛嬌のあるキャラクターになったのも、
たてかべさんのお力あればこそだと思います。
 
あとたてかべさんと言えば、個人的に印象に残っているのが、
『てんとう虫の歌』のコリ熊さんです。
たてかべさんには珍しく普通の青年を演じていたので
逆に印象に残りました。
前述のヤッターマンやてんとう虫の歌等々
岡本茉利さんとも、数多くの共演歴がある非常に縁の深い方でした。
 
謹んでお悔やみ申し上げます。

花形太夫の最期

2015年06月20日 | 時代劇
『桃太郎侍』で野川由美子さんが演じた玉川つばめ太夫は
普段は短刀投げを十八番にする花形芸人ですが、
その軽業で培った異常に発達した身体能力を生かし、
桃さん(桃太郎)の鬼退治を大いに手助けしました。
 
そんなつばめ太夫ですが、
最終回の一回前に悪者の短筒(今のピストル)から桃さんを庇い
非業の最期を遂げてしまいます。
ただ、つばめ太夫の凄い所は、自分を撃った山本昌平さんの悪目明しを
最後の力を振り絞り、刀を投げ付けて討ち取るところだったと思います。
 
死にかけながらも自分の始末は自分で付ける!
この件は10数年前に初見で見て以来、今でも胸を打たれるシーンです。

ジ・アニメ声優人気投票(1980年版)

2015年06月13日 | 岡本茉利
今は亡きアニメ雑誌『ジ・アニメ』誌1980年8月号に掲載されていた
当時の声優人気投票のデータを入手いたしました。
 
注目は我らが岡本茉利さんが第10位に入っていた事でして
投票形式が半年分の得票の積算と言う事ですから
一概に比較は出来ませんが
『アニメージュ』誌の人気投票では茉利さんの最高順位は第16位だったので、
こちらの方が茉利さんの順位が高くなっています。
 
雑誌の読者層等の違いで、どちらのデータが正確な物かは分かりませんが
おそらく『ジ・アニメ』誌は茉利さん関係の記事が多いとの事だそうで
読者も茉利さんに馴染みが深い事がもしかすると関係あるのかもしれません。
 
(参考)アニメージュ1980年2月号掲載の人気声優トップ10(左)
ジ・アニメ誌1980年8月号掲載の人気声優トップ10(右)
 
(男性編)
神谷明     神谷明
富山敬     井上和彦
井上真樹夫  水島裕 
古谷徹     富山敬 
曽我部和行  古谷徹 
山田康雄   井上真樹夫
水島裕     古川登志夫
井上和彦   三ツ矢雄二
池田秀一   石丸博也   
古川登志夫  曽我部和行
 
(女性編)
小原乃梨子  堀江美都子
麻上洋子    麻上洋子
杉山佳寿子  小原乃梨子
野沢雅子     上田みゆき
上田みゆき  井上 瑶 
池田昌子     田島令子
田島令子     杉山佳寿子
小山まみ     吉田理保子
井上瑶       池田昌子
吉田理保子  岡本茉利

こんな時代劇にこの声優が

2015年06月06日 | 時代劇
色々と時代劇を見ておりますと、
専業声優の方のお顔を色々な場面で拝見する事があります。
そこで、今回は時代劇に出演された専業声優について
個人的に印象に残った方々を紹介してゆきます。
 
1.増岡弘さん
この方は『太陽にほえろ!』でも、
刑事に話を聞かれる人の役等で何度も顔出しされていますが
時代劇(『大江戸捜査網』等)で何度かお目にかかった際も、
やはり同じような役で出演されておりました。
もちろん声も特徴的ですが、分かりやすい顔をされていますので、
一度見ると大体は分かるかと思います。
 
2.内海賢二さん&古川登志夫さん
アニメでも『北斗の拳』や『アラレちゃん』等で縁の深いお二人ですが
何と『破れ傘刀舟悪人狩り』でお二人が揃って出演された回がありました。
古川さんも内海さんも後年、写真等で見るのと全く変わらない見た目で
特に内海さんは当時からお髭を生やしていらしたんですね。
ちなみに役所は、古川さんが百姓で内海さんが悪い浪人でして
お二人の掛け合いも、少しですがありました。
 
3.堀川亮(現・りょう)さん
堀川さんと言えば、子役時代から活躍されているのは割と有名なのですが
『素浪人花山大吉』でやんちゃな子供を演じて
焼津の半次兄さんをやり込めていたのが、
あの堀川さんだったと言うのは、流石に驚きました。
声や見た目は、当然今と違っていますが
生まれ持った台詞回しなんかは、ご本人の片鱗が感じられるかと思います。
 
4.来宮良子さん
来宮さんは、怪奇現象等が取り上げられる事の多い
『三匹が斬る!』シリーズの
『続々三匹が斬る!』の蜘蛛が化身した人間が出てくる話で、
語り手の老婆として登場された事がありました。

あの来宮さんの語り口調が大いに生かされた
上手い起用法だったと思いますが
語り手の老婆は実際には姿を見せないので、
実質的にはナレーションと変わりない出演形式でした。
ただ、一話だけのナレーターと言うのは、珍しい事だと思いますので、
あえて取り上げてみました。

最近知ったショックな訃報

2015年06月06日 | 訃報関連
 最近、某掲示板を見ていたら、杉山とく子さんが昨年亡くなられていた事や
小林芳宏さん(大昔の名子役で、時代劇でも結構活躍された方)が
大分前に交通事故で亡くなられた事を知りました。
 
この所、今福将雄さんや小泉博さんのような往年の名優や
今井雅之さんや今いくよさんみたいに若くして亡くなられた方の訃報を知り
ショックを受ける事は多かったですが
杉山さんは結構有名な方(小林さんはちょっと微妙だと思いますが…)なのに
新聞やテレビで訃報が取り上げられず、ネットで訃報を知る事になったのは、
何とも世の中変わったものだな…と感じました。
 
数年前、『七人の刑事』等でおなじみの佐藤英夫さんが亡くなられた時も
ネットで知るまで訃報が分からなかった事もありましたが、
今のテレビの関係者は昔の名優に関して、興味が無いのかもしれませんね。