つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

悪役が正義に目覚める時

2013年06月29日 | 時代劇
時代劇の悪役俳優の中でも
川合伸旺さんが特に私のお気に入りなんですが
あの悪役の代名詞とも言える川合さんでも、
時代劇に時々悪玉じゃない役で出る事があります。
 
ただ、宮園純子さんの『紅つばめお雪』に川合さんがゲスト出演された回は
本当に意外な姿を見せていて、私ももちろん驚きましたし、
誰もが驚くかと思います。
 
この回の川合さんは、外見は胡散臭そうな浪人だったので、
多分悪一味とつるんで最後は斬られるのかな?と思っていたのですが
何と、その正体は
悪事を暴く為に殿様に使わされた善玉の隠し目付!
おまけに、ラストの立ち回りではガンガン悪者を斬りまくり、
挙句は親玉まで退治してしまう
大活躍を見せていました。
あの川合さんが、ギャグとかどんでん返し抜きで完全な善玉役で
しかも、主役級の活躍を見せていた時代劇作品があったと言うのには
非常に驚かされました。
 
余談ですが、『紅つばめお雪』には里見浩太朗さんも出ていますが
この作品での里見さんは三枚目っぽい役所で、
他の時代劇だと里見さんに成敗される事の多い川合さんが
二枚目
と言うのも面白い点ですね。
 
ただ、川合さんの悪役が好きな立場としては
こう言う役も良いかな…と好意的に思うのも確かなんですが、
悪役で見たかった…とちょっと残念に思う事もあって、複雑なんですよね。

わが心のアラレちゃん

2013年06月22日 | 懐かしアニメ
私が最初にアニメに興味を持った頃によく見ていた作品の一つが
『Drスランプ アラレちゃん』だったと記憶しております。
 
そうした経緯もあってか、センベエさんを演じた内海賢二さんが亡くなられ、
アラレちゃん役の小山茉美さんが追悼文や葬儀の際に
小山さん(演じるアラレちゃん)が内海さん(演じるセンベエさん)へ
強い想いを感じさせるコメントを出されていた
のは、
いい歳をしてお恥ずかしい限りですが、相当心を打たれました。
 
『アラレちゃん』は私のアニメ好きとなった原点と言える作品の一つで
子供の頃に見て以来、中々見る機会が無かったものの
最近、20年ぶり位で改めて見る事が出来ました。
 
前に真面目に見た時から20年も経っていると
(原作は既読なんですが)正直言って内容はほとんど覚えていないので
作品自体、新鮮な気持ちで見る事が出来ました。
筋立ては割とベタなギャグやストーリーで構成される話が多く
(中にはここまでやって良いのか?ってレベルのキツいネタも少々…)
思い出補正ってのも多少はあるのでしょうが
ベタな展開好きな私にとっては非常に面白く楽しめる内容でした。
 
実際、幼い時分にどのような感情を持って
『アラレちゃん』を見ていたのかは定かではありませんが
今見るとセンベエさんは、
所々首を傾げるような行動や言動を見せる事もありますが、
愛嬌はあるし、基本的に非常に良い人なのが好印象でした。
有名な“三分間しか持たない劇画調演技”
“ギャグ調演技”の切り替えもいつもいつも素晴らしく
内海さんが思い入れたっぷり、かつノリノリで演じていた、と言うのも
非常に伝わってきました。
 
あと、変な意味ではなくアラレちゃんが可愛いなあと感じますね。
小山さんの喋り方は言うまでもありませんが、
仕草なんかも可愛らしさを上手く表現できていると思います。
もう一人、密かに好きなのが、木緑あかねことあかねちん。
いたずらにしては洒落にならない事をしたりするんで
普通だと、ちょっと…と思う所ですが、
杉山さんの愛嬌ある声と台詞回しの為、何か小気味良く感じられるし
何とも言えぬ可愛さも感じられます。
 
他にも大竹宏さんの台詞回し&子分の千葉繁さんとのやり取りが秀逸な
ニコチャン大王主従等々、魅力的なキャラが多いし
(ややマイナーな所だと、桂玲子さん&松島みのりさんの
チビルくん&モラスちゃん弟姉も好きです)
菊池俊輔先生の数々の名曲も印象的な『アラレちゃん』は
(私みたいに)ハマる人は今でも十分にハマる作品だと思います。

センベエさんが…

2013年06月15日 | 訃報関連
内海賢二さんが亡くなられました。
内海さんと言えば、男らしい風貌に違わぬ野太い声で
洋画ではスティーブ・マックイーンの吹き替え等で
アニメでは『アラレちゃん』のセンベエさん
『北斗の拳』のラオウ等で活躍されました。
 
内海さんは、私が声優と言う仕事を知って割と早い時期に
センベエさんは言うまでもありませんが
ケロッグのCMとか『タートルズ』のシュレッダーなんかで
声と名前を覚えた、非常に馴染み深く大好きな声優の一人でした。
 
内海さんの印象的な役所と言うと、インパクトの強さもあってか
ラオウを挙げる方が多いかと思いますが
私としては、ラオウも良いけどやはりセンベエさんが一番印象的でした。
内海さんのセンベエさんは、大人げない一面を見せたりする一方で
(短時間ではありますが)突如劇画っぽい格好良い姿に変わったりするキャラで
内海さんが緩急を見事に使い分けて演じていた事もあって
キャラクターの面白みが増していたと思います。
 
内海さんは、つい最近まで活躍されていただけに、
突然の訃報を知った時は、非常にショックでした。
謹んでお悔やみ申し上げます。

怪物声優

2013年06月08日 | 懐かしアニメ
週刊新潮に、有名人の一週間の食生活等を掲載するコーナーがありまして
二週間前、そのコーナーであの野沢雅子さんが取り上げられていました。
そのコーナーでは食生活だけでなく、
一日の起床時間から就寝時間まで掲載されるのですが
該当期間中の野沢さんの就寝時間は、何日もAM3時だったり、
あるいは、深夜に収録の仕事をされたりしていて
精力的に活動されている事には、本当に驚かされました。
 
仕事の合間等で、スタッフなんかとお喋りされる事も多いようで、
(テレビで見たイメージだけですが)ああ言う方ですので
お喋りなんかが凄い気分転換になるんだろうとは想像できますが
あれだけのお歳(失礼)ながら、
これだけ精力的に活動されているのは
やはり基礎がしっかりしてるのと、
未だに努力を欠かさないからなのでしょうね。
 
(良い意味で)怪物みたいな人だな、と読後には感じました。

隠れた時代劇スター

2013年06月05日 | 訃報関連
俳優の長門勇さんが亡くなられました。
 
長門さんと言えば飄々とした持ち味で活躍されましたが
時代劇では特に槍の名手で通っていて
出世作にして代表作の『三匹の侍』をはじめ
レギュラー出演された『女殺し屋花笠お竜』、『影の軍団II』
『幻之介世直し帖』、『柳生十兵衛あばれ旅』
何回もゲスト出演された『暴れん坊将軍』や忠臣蔵の俵墓誌玄蕃等々
数多くの時代劇で印象に残っている方も多いと思います。
 
長門さんは、とぼけた持ち味を見せながら、
殺陣ではキレのある動きを見せる隠れた時代劇スターだと言えると思います。
『影の軍団II』の父っつぁん役が、特に長門さんらしい持ち味を見せながらも
格好良くて個人的に印象に残っております。
 
謹んでお悔やみ申し上げます。

衝撃!菊千代死す

2013年06月01日 | 時代劇
二週に渡って『隠し目付』シリーズに関してお送りしましたが
このテーマのラストは、最終回についてです。
『隠し目付参上』の最終回で衝撃だったのが、
事件解決後、悪をはめる為に作った偽の宿場を
屋台崩しの要領でぶっ壊す大掛かりなシーンをバックに
“完”と言う文字が現れるラストでした。
そのあまりの唐突さに
劇中で竜雷太さんが死んでしまったのも霞む有様でした。
 
一方の『江戸特捜指令』の最終回で衝撃だったのが
あのからくり人形の菊千代に爆弾が仕込まれてしまい
菊千代が非業の最期を遂げてしまうシーンでした。


最初は、多分解体して助かるパターンかな?と思っていただけに、
爆発して菊千代が部品だけになってしまったのを見た際には、
まさかここまでやるとは…と驚いたり、
爆発直前の少し悲しげな菊千代の姿にこちらも悲しさを覚えたり
複雑な気分になってしまいました。
 
しかし菊千代の最期って、よく考えると『ジャイアントロボ』や
『大鉄人17』のラストにも通じる
ものがあるような気もしますが…

菊千代=菊池よ??

2013年06月01日 | 時代劇
今回は前回紹介した「隠し目付参上」に続き、
隠し目付シリーズ第二弾「江戸特捜指令」を紹介してゆきます。
シリーズと言っても、(ゴリさん等)出演者が一部被っていたり
からくり三太が菊千代と名を改めて登場する点は前作と同じです。

ただ、
地獄に落ちてウジ虫になれ!
と言う素晴らしい決め台詞が、いつの間にか消えてしまったり
菊千代が三太より影が薄い等は残念ですが…
 
前作との違いは二つあり、
まずは、悪人をはめる芝居が前作にも増して大掛かりになった点
荒野に屋敷を作ったり、船が空を飛んだり等々、
実際に見ていただくとその奇想天外な発想に驚かされる事請け合いです。
 
もう一つが主人公の中村敦夫さんでして
中村敦夫さんと言えば代表作『木枯らし紋次郎』の
クールなイメージを持たれる方も多いと思いますが
この作品では主人公の戯作者(現代で言うなら脚本家か作家?)でして
悪人をはめる大仕掛けの台本を書くのが劇中での役割となりますが
悪人をはめる際、様々な役柄に状況に応じて(主にじじい役が多い)
嬉々として変装し、コミカルに悪人と渡り合うと言う具合で、
あの紋次郎の中村さんがここまで…と感想を抱く事、請け合いです。
 
ただ、中村さんは後の『雪姫隠密道中記』でも
似たような役回りを演じていましたので、
むしろ変装したりする役所が好きなのかな?と言う気もしますが…
 
あと、「特捜指令」は劇中の音楽が菊池俊輔先生でして
オープニングテーマも良いですが
特に立ち回りで使われるEDのアレンジ曲が、格好良くて好きです。
(ちょっとキャシャーンのEDに部分的に似てると思いますけどね)