つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

ダーリンも・・・

2023年06月28日 | 訃報関連

俳優の柳澤愼一さんが昨年、亡くなられていた事が発表されました。

柳澤さんと言えば俳優として時代劇等でも活躍されましたが、印象深いのが
海外ドラマの名作『奥さまは魔女』のダーリンの吹替えでした。

サマンサやサマンサの母のエンドラ等々に振り回される事の多いダーリンを
軽妙なイメージの柳澤さんが、堅物な感じで演じる事によって
可笑しさが強調されていて、非常に好きでした。

少し前にCSの何かの番組でお目にかかったのが最後でしたが
長年の活躍に敬意を表しつつ、謹んでお悔やみ申し上げます。


怖いけど見てしまう

2023年06月24日 | 時代劇

昔、ある本で時代劇『怪奇十三夜』の「妖怪血染めの櫛」と言うエピソードが
非常に怖いけど面白いと言う評が載っていたのですが
最近、そのエピソードをYouTubeで見る事が出来たので拝見しました。

内容

侍の正太郎は妻のいよがありながら
妻で満足できず遊郭で遊興に勤しみ、お袖と言う女に入れあげますが
あまりの酷さに、親によって座敷牢に入れられます。

正太郎はいよに
「俺が悪かった」と反省の素振りを見せ
お袖と別れる為、手切れ金を用立てさせ
手切れ金を手に遊郭に向かいます。

・・・が、正太郎はそのままお袖と逃亡してしまいます。
正太郎の仕打ちに耐えていたいよですが
ショックを受け、病床に臥せてしまい
そのまま亡くなってしまいます。

怪談だけに、ここからいよの呪いが発動
まず、正太郎がいよから取り上げたいよの櫛を使ったお袖が
櫛が刺さったまま、狂ったように叫び続け死にます。

さらに正太郎がいよの霊に取りつかれた事が分かり、陰陽師から
「家の周囲にお札を貼り、三日の間家に籠り何が起きても決して戸を開けてはいけない」
と指示されます。

その晩からいよの亡霊が執拗に正太郎を呼び続けますが
正太郎も一心に神仏に祈り二日を耐えます。
三日目は家に貼ってあったお札が剥がれかけ
いよの亡霊が家の中に入ろうとしたりしますが
正太郎は耐え続けます。

ついに、憔悴しきった正太郎の目に
朝日らしきものが見え、勝利を確信した正太郎は
喜び勇んで戸を開けますが
外はまだ夜だったのです。

間髪入れず逆さ姿のいよの亡霊が現れ
同時に正太郎の絶叫が・・・

いよの形見の櫛が血を滴らせながら
ドラマは一巻の終わりを迎えるのでした。(おわり)

話としては、尽くしていた妻が夫の不貞がきっかけで
恨みを残しながら死んで、復讐を始めると言う
怪談でおなじみのパターンですが
正太郎といよの人間性の対比もあって
怖いながらも良い作品でした。

色々と怖そうなシーンがありましたが

・お袖の死んだ際の顔
・荒れ寺で正太郎をいよの亡霊が招く件
辺りが特に怖いと感じた所でした。

ラスト朝が来た・・・と思って開けた一瞬に
いよの亡霊出現→正太郎の絶叫となる辺りは
正太郎が一瞬で消えていった事を表現したかったんでしょうかね。


一人ムーミン谷

2023年06月17日 | 懐かしアニメ

『ムーミン』は日本において、半世紀以上前にアニメ化され
岸田今日子さんの代名詞の一つとなっていました。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが
原作のトーベ・ヤンソン氏からクレームがあった等の理由で
岸田ムーミンはある時期から
ビデオ版は発売されていますが、現状では中々見る事が出来ない
幻の作品となってしまっています。

岸田さんのムーミンと言われて私が思い出すのが
今から30年程前にNHKBSのアニメ劇場で放送された
パペットアニメーションのムーミンです。

これは語りから、ムーミンはもちろん
ムーミンパパ、ムーミンママ、スナフキン、ミイ
スノークのお嬢さん等々
(ノンノン、フローレン等日本名はありますが、原作だとこうなってるようです)
あらゆる登場人物を全て岸田今日子さんが担当されていたバージョンでした。

ムーミンはともかく、他のキャラも声が岸田さんですし
普通のアニメーションでない事もあって
岸田さんの独特のキャラの色が特に強い作品で
ムーミンってこういう作品なのか・・・
と感じた作品でもありました。

ただ、少し前に、違う方の吹替えで製作された
パペットのムーミンが存在していた筈なので
岸田版パペットムーミンも
現在見れるかはちょっと分かりません。


河合奈保子さん名曲集

2023年06月10日 | 懐かしテレビ

河合奈保子さんと言うと、1980年代前半の女性アイドルでは
二強(聖子&明菜)の次くらいのポジションの人気を得ていましたが
おそらく一般的な河合さんの有名曲と言うと
「けんかをやめて」かと思われる感じで
意外と有名な歌が思い浮かばないと言う方も多いかもしれません。

河合さんの歌を私も今のように聞く前までは
「マンハッタンジョーク」位しか河合さんの歌を知りませんでしたが
好んで歌を聞くようになりますと
段々、河合さんの歌声が心地良く感じるようになってきました。

河合さんの歌を色々と聞くようになり、好きな歌も結構あるのですが
今回はその中でも特にお気に入りの曲を4曲紹介してゆきます。

1「ラブレター」
河合さんの歌の中で私はこの歌が一番好きです。

サビの「好きです 言えないけど~♪」の印象が強い歌で
この部分、普段の歌い方は
「好きなのに言えない・・・」みたいな感じなのですが
コンサートなんかでは
河合さんの歌い方もノリノリな上に
客席からの「好きです」コールも迫力あって
非常に聞き惚れてしまいました。

あのコンサートの歌い方に魅かれた所が大きい曲です。

2「ハーフムーンセレナーデ」
この歌は河合さんが作曲された歌です。
じっくり聞かせる感じの歌で
清らかさと憂いのある感じの河合さんの歌声が非常に魅力的です。

3「スマイルフォーミー」
一般的な河合奈保子さんの代表曲と言うと
前述の「ラブレター」「ハーフムーンセレナーデ」
「けんかをやめて」「エスカレーション」「大きな森の小さなお家」
「スマイルフォーミー」辺りなのかな?と個人的には思います。

この「スマイルフォーミー」は河合さんがアイドルとして大きく飛躍した一曲で
一点の曇りもない河合さんらしい明るさを
前面に押し出した感じの楽曲で
やはり代表曲として押さえておきたい一曲だと思います。

4「ハーバーライトメモリーズ」
動画サイトで河合さん主演の2時間ドラマを拝見した際
エンディングでこの歌が流れていて
良い歌だと思い、調べた所この歌に辿り着きました。
河合さんの歌の中では、多分地味な方の歌かもしれませんが
改めて聞いて、さらに気に入ったので、入れてみました。

この歌も河合さん作曲の歌でして、アップテンポのメロディーを
河合さんが軽快に歌われているので気付きにくい所ですが
好い人と心ならずも別れた後で、一人あの日を想う
と言う切ない心情を歌った歌です。

ちなみにこの歌を作詞されたのは
当時の阪急電鉄の偉い方だったそうです。


最近好きになったアイドル

2023年06月03日 | 懐かしテレビ

これまでこのブログ等をご覧になった方は
アニメ・特撮ソング、歌謡曲を私が特に好む事をご存知の方もいらっしゃるでしょう。

歌謡曲を聞く流れからか、最近はアイドルの楽曲も好むようになり
特に好きなアイドルの楽曲は優先して聴いております。
よく聞くのが
キャンディーズ(特に好きなのが「春一番」「微笑みがえし」)
山口百恵さん(特に好きなのが「イミテーションゴールド」「横須賀ストーリー」)
中森明菜さん(特に好きなのが「ミ・アモーレ」「十戒」ですが
最近特によく聞くのが河合奈保子さんです。

元々、再放送の『さすらい刑事旅情編』で
河合さんが女刑事役を演じられていたのを見た頃から
割と好意的に見ていましたが、あるきっかけから
河合さんの歌を色々聞くようになりますと
河合さんの清純ながら聞き応えのある歌声に
徐々に惹かれるようになったようです。

色々河合さんの歌を聞くようになって
お気に入りの曲もありますが
まとめると長くなりますので、次回に続きます。


特別機動捜査隊 654話

2023年06月01日 | 感想関連

654話「矢崎班緊急出動せよ」
強盗殺人を犯した凶悪な三人組が
小学校に押し入り、教師と生徒を人質にした

・亀石征一郎さん演じる矢崎主任の登場編です。
警察の道場で田坂刑事(倉石功さん)と
空手の組み手の稽古をしている所に事件発生の一報が
ここから長い一日が始まります。

しかし、主任達が道着で稽古をしてるのに
谷山部長刑事(和崎さん)1人だけ見学なのは、何故なのか…

・爽やかで熱い矢崎主任は
後の悪者を多く演じる亀石さんのイメージとはギャップがありますが
この時期の亀石さんはまだそう言う役を演じても
違和感が少ない気がします。

・部長刑事役の和崎さんも悪者役が多いですが
ここでは主任を補佐する部長刑事を渋く演じていました。
(渋過ぎて所々、台詞回し等が時代劇っぽくなってた気もしましたけど)

ただ、主任より老成してるように見えますが
和崎さんと亀石さんは同じ歳なんですよね。

・事件の現場に急行した矢崎班を出迎えたのが所轄署の中山刑事
演じるのが川合伸旺さんと言うのは、私としては堪らない所です。

・大塚(団次郎さん)を主犯とする強盗三人組は
逃走を続けた挙句に小学校に押し入り
松原先生(北林早苗さん)とその教え子の児童達を人質に
籠城を始めます。

・大塚達が学校に立て籠もり
夜になってからしばらくすると、いきなり銃声が…

誰が撃たれたか?と思って見ると
何と、あの中山刑事が大塚に射殺され
(差し入れの酒に小細工をしようとしたのがバレた為)
殉職してしまうのには驚きました。

川合さんらしい受身を披露しながら壮絶に殉職するシーンは
絵になっていてファンとしては嬉しい見せ場だったのですが
まさか、死ぬとは…

・一夜明け、逃走用に車を用意させ、逃げようとする大塚達に対し
遂に救出作戦が決行されます。
1人はあっさり田坂刑事に捕まりますが
大塚等は松原先生を人質に車で逃走を図ります。

しかし、車のタイヤを主任が見事に銃撃し
さらに抵抗しようとする大塚に
主任が大跳躍からの豪快な脳天チョップを食らわした上に
ダメ押しの頚動脈チョップで大塚を仕留め
長かった事件はようやく解決に至るのでした。

・所轄署の署長役で元西本捜査一係長の鈴木志郎さんが出演されていました。

・また、所轄刑事役の堀勝之祐さん、用務員役の吉田義夫さん
(あと前述の川合さんも)と友情出演多数ですが
これは矢崎班の初陣だからでしょうかね?

・犯人の1人「牛原」が「石原」に聞こえて、あれ?三船班で使っているのに
と思ってしまったのは私だけでしょう。

・今回は433話「全員救出せよ」(担当は三船班)のリメイクです。
433話も息詰まる展開からラストの三船主任の格好良さが光っていた話でしたが
こちらの矢崎主任もまた違った格好良さを見せていて
非常によろしかったと思います。

筋立ても所々アレンジされていて、違いを見比べられる所も
面白い点でした。


特別機動捜査隊 649話

2023年06月01日 | 感想関連

649話「噂の女」
白昼、一人の主婦が住宅街で死んでいると言う事件が起きるが
意外な真相が潜んでいた

・この回が放送された1974年は
石油危機後の狂乱物価で大変な年でしたから
特にその世相を反映させたような描写が散見しています
そんな中を事件の真相に迫ろうとする三船班の活躍を交えていて
変わった話が多いこの作品の中でも、かなり異色の一編だと思います。

・冒頭、主婦達が近所に住むのり子が
買い占めた商品を隠していると言う情報に乗せられ
大挙してのり子の家を訪れる所から話は始まります。

のり子の家に買い占めた商品が隠されていると言うのは
デマだったのですが、実はこの主婦達の行動が
終盤に大きな意味を持ってくるのです。

・捜査の末、今回の事件の被害者を死に至らしめた原因こそ
この暴徒同然にのり子の家にやって来た主婦達だったと言う
結論を主任は出します。

・ただ、主婦達も一応は
デマに煽られた被害者ではありますから
デマを煽った人が悪いのか?
デマに踊らされた人が悪いのか?
それとも政治が悪いのか?

この後の真相追及はどう言う感じになってしまうのか、気になる所です。

・劇中「イーンフレはーんたい!」を叫びながら
デモを繰り広げる集団が現れるシーンもあります。
撮影用のデモって事はあり得ないと思いますので
実際のデモを撮影に利用したって事だと思いますが
参加していた方はどのように思っていたんでしょうかね?

ただ「インフレ反対!」と言う主張そのものについては
正直言いますと理解し難い所はありますが…

・その「インフレ反対」のデモのお陰で通行出来なくなった
松長さんと主任のやり取りで
松長さんが感化されたのか冷やかしのつもりなのか
「イーンフレはーんたい」と呟いて
主任が珍しく笑っているシーンは結構好きなシーンです。

・劇中、何度も
左とん平さんの「ヘイユーブルース」が流れていたのも印象的でした。
特にラスト、暴徒化した主婦達の映像や
「イーンフレはーんたい!」のデモの映像のバックに流れていましたが
ヘイユーブルースの歌詞を知ると
何か重いメッセージがあるようにも感じられました。


特別機動捜査隊 647話

2023年06月01日 | 感想関連

647話「三船の野郎が憎い」
殺人で追われる元刑事の風間は
三船主任への復讐の為、ある計画を実行する

・まず、風間が主任を呼び出し
「お前は明日中に俺を殺したくなる」と謎の言葉で
主任を挑発します。

・実は風間は三船主任の元同僚ながら
妻殺しの件で、時効寸前まで逃亡を続け
しかも、主任が妻を寝取り子供を作ったと信じている
内面的にはかなり屈折している上
ガンで余命いくばくも無いと言う
追い詰められた人物でもあったのです。

強い復讐心だけで生きていると言っても良い男の凄みと悲しさを
強く感じさせる風間の役を私が非常に好きな俳優の一人である
川合伸旺さんが演じると言うのが非常に嬉しい事でした。

・主任が妻を寝取って作った娘の由紀を誘拐し
挙式目前の由紀を傷物にして主任に復讐を果たそう
と言う風間の目的は、中々歪んでいますが
川合さんがそう言う事をしても
別に違和感ないんですよね。

日頃の川合さんのイメージから
ただ単に、私がそう感じているだけかもしれませんけどね。

・主任が風間の情婦理恵(万里昌代さん)に風間の居所を聞き出そうとするシーン
長さんと石ちゃんが必死に抑えようとするも
主任が激しく理恵に迫る所は
いつもにも増して主任の迫力に圧倒されました。

長さんなんか、(わざと?)眼鏡取っちゃってるし

・特に見応えがあったのが、ラスト主任と風間の拳銃による決闘シーン
大体、主任が石ちゃんから拳銃を借りて、弾丸を一発だけ入れて
風間を的確に戦闘不能に追い込む所が格好良いし
さらに「お前を裁くのは俺じゃねえ、法律だ!」と言い切る所も
いつもにも増して格好良かったですね。

あと、敗れたとは言っても、サングラス姿の川合さんも格好良かったです。

・結局、風間が信じていた風間の妻の「由紀は主任と自分の娘」と言う言葉は
風間の妻が死に際に付いた悲しい嘘だった(多分)ようで
風間は自分の娘にとんでもない事をやらかしていた訳です。

風間もそこに気付いたからこそ
逮捕後、主任の言葉を黙って聞いていたのかな?と思います。

・モーテルで女性警察官と二人きりにされ
何故かテレてしまう石ちゃん

女性に弱いって設定は無かったと思うのですが…

・由紀の婚約者小泉を演じたのは
声優でもおなじみの大林隆(之)介さん
今回は凄く良い人の役でした。


特別機動捜査隊 646話

2023年06月01日 | 感想関連

646話「嘆きの天使」
男子高校生が殺され
同じ高校に通う二人の男子高校生に疑いがかかる

・事件直後、容疑者として逮捕された高校生の進と雅夫
この二人、女教師鵜飼貴子(原知佐子さん)に大学進学の為
異常とも言える個人授業を受けていて
取調べにも、盛んに貴子を呼べ!と主張します。

・実際に貴子を呼び出しますと
二人は事件発生時刻に、貴子をレイプしていて
アリバイがあるなどと主張します。

・その上、二人を庇って殺しを自供する女子高生まで現れたり
貴子は実は警官を個人的に非常に憎んでいたり
複雑に入り組みつつ、結構重々しい内容でした。

・正直言いますと、ゲストで出ている主な登場人物が
揃いも揃ってあまり共感できない人物なので見るのがちょっとキツい所もありました。

高倉主任や松長さん、その他の高倉班メンバーはもちろん別ですよ。

・高倉主任は今回が最後の登場になりますが
ラストは進と雅夫の会話を盗聴して
二人を逮捕ってのもちょっと強引かな?と思いました。

綺麗に終わらせるような話じゃないのは承知していますが…