つばめ江戸日記

岡本茉利さんや好きなアニメ、声優、時代劇等について好き勝手に思う事を書き連ねています。

斬新な眼鏡キャラ

2017年12月23日 | 声優列伝
岡本茉利さんと鶴ひろみさんについて、この間は
茉利さんと鶴さんはタイプが違い、それぞれに魅力があると書きましたが
鶴さんのデビュー作のペリーヌは清楚なタイプでしたし
むしろ、『オレンジ』のまどかさん辺りまでは
清楚なタイプの方のイメージが強いとさえ言えたかもしれません。

鶴さんが演じる清楚なキャラと言う事で
最近私が興味を持ったのが「湘南爆走族」でして
鶴さんはこの作品では津山さんと言う
主人公江口洋助(塩沢兼人さん)の恋人と言う役所を演じていました。
この津山さんの映像をちょっと見る機会があったのですが
鶴さんが得意としていた普段(まどかさん、美神さん等が代表的)のイメージである
気が強いとか、わがままと言ったタイプとは津山さんは全く異なっていて
ギャップは結構あるのですが
真面目で清楚で純情な津山さんを違和感無く、見事に演じていて
普段の役所とは、また違った魅力をかなり感じられました。

鶴さんで清楚と言えば、前述のペリーヌを思い浮かべる方も多いでしょうが
津山さんについては、鶴さんの声優としての経験が積み重なった事もあって
ペリーヌの清楚さとは、また違った感じだったように感じました。

また、津山さんは鶴さんにしては珍しい眼鏡キャラなんですが
眼鏡を取ったらまどかさんが不良モードになるみたいな感じで
豹変する…なんて事は無いと思われます。

津山さんみたいな役所だと茉利さんに通じる所があって
茉利さんが演じても結構合うと思うのですが、どうでしょうかね?

憎まれ役が多かったですが…

2017年12月20日 | 訃報関連
声優の大木民夫さんが亡くなられました。

大木さんと言えば「キャッツアイ」の永石さんみたいに
良い人を演じる事もありますが、個人的には
コゼツだの三輪長官だのブルンガだの
結構悪役、憎まれ役を結構演じられた印象が強いです。

と言っても、別に嫌な人を演じる事が多いと言っても
その嫌味さには敵ながら見事みたいな所が
感じられることも多かったように感じました。
謹んでお悔やみ申し上げます。
寒くなってきまして、体調を崩される方も多いようです。
皆さんもご自愛なさって下さい。

岡本茉利さんと鶴ひろみさん

2017年12月16日 | 岡本茉利
この所、延々と鶴ひろみさんの話を続けてまいりましたが
岡本茉利さんと鶴さんの共演歴については、改めて調べてみても
やはり『おはよう!スパンク』以外には見つかりませんでした。
最も、『スパンク』でも森村愛ちゃんとキャットのやり取りってのは
あまり覚えが無いので、実質的な共演があったのかは定かではありません。

茉利さんと鶴さんの共演がほとんど実現しなかったのは
茉利さんが1980年代中盤以降は舞台活動に重きを置くようになった一方
鶴さんはその1980年代中盤以降に
声優としての全盛期を迎えたのが一番の理由だと思われます。

それこそドラクエ5で言うなら
ビアンカが良く似合う鶴ひろみさんと
フローラが良く似合う岡本茉利さん(※)と例えられそうな程
お二人のキャラクターのタイプは異なっていたと思うので
本格的な共演が見てみたかったですね。

鶴さんの代表作である『アンパンマン』は
ご存知のように『スパンク』出演者が
かなり出演している(製作会社も一応同じ)ので
茉利さんが出演される可能性もあるかな?
と実は密かに期待をしていたのですが
今後、茉利さんが仮に『アンパンマン』に出演されたとしても
”鶴ひろみさんとの共演”が実現しないのは、残念な限りです。

(※茉利さんはビアンカさんもイケると私は思っていますが
茉利さんはフローラタイプかな?とも思いますので)

鶴ひろみさん追悼特集(3)

2017年12月09日 | 声優列伝
鶴ひろみさんは、岡本茉利さんと同じように
声優として活躍される以前に子役をされていて
その後、ペリーヌ物語で声優デビュー以降は様々なアニメ等で活躍されました。
今回は鶴さんのインタビューでの発言や
経歴等のエピソードをまとめてみました。

大体はウィキペディアを見れば載ってる内容が多いですが
一部は鶴さんの書籍でのインタビューに載っていた内容等も含まれます。

・『特別機動捜査隊』に出演した事がある
鶴さんが子役時代は色々な作品に出演されましたが
『特別機動捜査隊』にも
1969年の正月回(担当は立石班)と藤島班の回の2回出演歴がありました。
事情で見られなかったのが、未だに悔やまれます。

・ペリーヌとスパンクのギャップで…
鶴さんはデビュー作の『ペリーヌ物語』では
基本的に絵が出来ていない状態でアフレコをする事が多かったそうですが
ペリーヌの次の『スパンク』では
ほとんど絵が出来上がった状態でアフレコをする事が多かったそうで
鶴さんは絵の無い状態に慣れていたからか
「何で絵が出来ているんですか!?」とスタッフに言ったとか…

・動物声が苦手
そんな鶴さんですが
特に苦労した役所と言うのがスパンクで担当されたキャット。
鳴き声だけで動物の声を表現すると言うのが非常に難しく
それ以来、鳴き声だけの動物の声が苦手になってしまったそうです。

・春日恭介への思い
鶴さんご本人は
春日くんはひかるちゃんに対してきっぱり断る事が本当の優しさで
それが出来ない優柔不断な所がちょっとどうかと思う…と感じておられたです。
ただ、後年にやった映画版の戦場カメラマンになった春日くんは
仕事に情熱を燃やす男なので、お好きだったそうです。

・アドリブで笑いやすい
鶴さんは笑い上戸らしく『GS美神』の時は
共演の堀川亮さんや千葉繁さんと言った
アドリブが得意な方々が面白いアドリブを入れると
鶴さんもかなり笑う事が多かったそうです。

・美神さんが子供になると…
『GS美神』で美神さんが子供にされる回がありましたが
鶴さんはこの回について「元々、子供のキャラを演じるのは問題無いが
元が大人のキャラを子供に戻して演じるのは
「恥ずかしい」と言う事を感じていたそうです。

・実際に担当された意外(?)なドラクエキャラ
鶴さんと言えばドラゴンクエストシリーズでは
ビアンカさんやゼシカ嬢の声を演じそうなイメージを私は持っていますが
そんな鶴さんが実際にドラクエキャラで声を唯一担当されたのが
SFC版ドラクエ6の販売促進用のビデオでの
”バーバラ”でした。

鶴さんがバーバラを演じたと聞いた時はちょっと合うのかな?と思いましたが
実際の映像を見てみますと、ちょっとドキンちゃんっぽい所も感じられものの
鶴さんの声のお陰か、本編よりバーバラの印象も大人びた感じで
意外と合ってるんじゃないかな?と感じました。

・役に入りやすい(?)
鶴さんは『GS美神』の頃は
美神さんよろしく「私を誰だと思っているの!?」
と言う感じだったと言う事を話されていたのを聞いた事があります。
鶴さんも役に入りやすいタイプだった事が窺い知れ
茉利さんがルンルンをされていた時に
ルンルンのテンションのまま家に帰った逸話と通じるものがあります。

・酒、煙草をたしなむ
鶴さんがどちらもかなり嗜む方だと言うのは
かなり前から私が知ってる位ですから有名だったんでしょうね。
しかも煙草に関してはかなりキツいのを吸われていたとか
結果として、それが命を縮める原因となったと言う見方もできますが…

ちなみに、好きなお酒はウイスキーだったらしいです。

・ゴルフ好き
鶴さんのゴルフ好きも昔から有名で
多い時には、年間50回くらい回られた事もあったそうです。
あと、スポーツ観戦がお好きだと言う話も聞いた覚えがあります。

・好きなもの=”お金”
昔持っていて、売ってしまった1990年代前半の人気女性声優の特集本で
鶴さんのプロフィールが載っていたのですが、
そこには好きなもの=お金と言う記述があり
美神さんそのものみたいなコメントも添えられていました。

鶴さんが亡くなるまで
BSの『お金のなる気分』と言う番組のナレーターを担当されていたのは
たまたまですが、何か妙な巡り会わせを感じました。

鶴ひろみさん追悼特集(2)

2017年12月02日 | 声優列伝
鶴ひろみさん追悼特集、今回は
鶴ひろみさんの演じた中でも特に私のお気に入りである
『オレンジロード』の鮎川まどか(まどかさん)と
『GS美神』の美神令子(美神さん)について取り上げて行きます。

両キャラは、以前も取り上げた事がありますので
似たような事を言ってると思いますが、ご了承下さい。

さて、まどかさんも美神さんも言うまでもなく鶴さんの代表作となりますが
その魅力は違った所にあります。
まず、まどかさんのキャラから見て行きますと
魅力として私が感じた点を簡単に評すと
強くて格好良くて優しい所と
ちょっと弱い所があるのを隠そうと
芯が強くて気丈に振舞おうとする、いじましい所
それと、気高くて色気がある所だったと思います。

もう一つ言うなら、鶴さんの多彩なキャラクターが見られたのも
まどかさんの良かった点でした。
ある時は清楚だったり、優しかったり、色っぽかったり
またある時はツンとした感じ、またある時は凄みのある感じだったり
時には少年っぽい感じの台詞回しを見せる事もありました。

こうした多彩な魅力を
鶴さんのクールで色気があって、でも優しさを感じさせる声が
見事に表現した事でまどかさんの魅力は完成し
未だに(私を含めて)根強い人気を誇るキャラクターになったと
言えるのではないかと思います。

鶴さんご本人は
「本当に悪い子じゃないけど、ただ良い子じゃなくて、陰がある所」を
まどかさんの魅力として
強く感じられていて、かなりお気に入りだったそうです。

一方の美神さんは腕は凄い立つゴーストスイーパーながら
銭に汚く、非常に性格がアレな女性と言うあまり好かれないタイプですが
鶴さんが声を担当される事によって、キャラ自体の悪い点を弱めながらも
愛嬌や色気、可愛らしさ、格好良さと言った魅力が生まれ
キャラにハマっているように感じられたのだと思います。

実際、美神さんは鶴さんが声を担当されているから
キツい言動や無茶苦茶な行動も大目に見ていられる所もあったかな
と思っています。

鶴さんの「極楽へ行かせてあげるわ」と言う決め台詞が
シンプルに格好良くて非常に決まっていたと個人的には思いましたしね。

まどかさんも美神さんも時間があれば
どのエピソードが特に良かったかってのも取り上げてみたいと思っています。