先日『暴れん坊将軍』スペシャルがありました。
レギュラーは松平健さん(&母役の中村玉緒さん)以外は一新しましたが
菊池俊輔先生の劇中音楽も昔のまま使われていて
伊東四朗さんの『お江戸でござる』風の加納五郎左衛門(御側御用取次)とか
池上季美子さんがあまり話に絡まないのに使われていて、
ちょっと豪華だなと思ったり
非常に楽しく見る事が出来ました。
ただ、一点の不満が
画面がビデオ画像
だった点です。
時代の流れとかコスト面とか色々と理由があるのは分かりますが、
時代劇でビデオ撮影(しかも昔からフィルムでやってた作品で)されるのは
個人的には好きじゃないので、そこは残念な点でした。
それでは皆様、よいお年を…
前にも似た事を書きましたが『ヤッターマン』を見ていて感じる特徴に、
季節感のある描写が意外と少ないと言う点があります。
細かいシーンでは
31話(放送時期は夏場である)「ドビンソンクロースルだコロン」で
ガンちゃん達がヨットハーバーに出向くシーンがあったり
1979年の第一回放送(1月6日放送分)である
105話「コレクター博士だコロン」で
ガンちゃん、アイちゃんが神社にお参りするシーンがあったり
(放送日時から察するに、このシーンは“二人が初詣に来た“シーンなのでは?)
と言うシーンはありますが
意外と正月とか春夏秋冬等、いわゆる季節感ある描写が少ないんですよ。
元々ヤッターマンと言う作品自体が
三悪・主人公側共に良い意味で俗世間から逸脱していますし
日常描写とかをあまり取り入れない、ましてギャグアニメですから、
季節感のある描写が頻繁に入る方が、かえって違和感があるのかもしれません。
他にも『ヤットデタマン』では
8月なのにサンタさん絡みのネタが登場する上
しかも予告でそれをネタにしたりと
季節感ある描写が少ないのは
『ヤッターマン』に限らず、ボカンシリーズ全般に共通する事のようです。
ただ、そんな中で『イッパツマン』の1983年初放送分である
47話「初夢コスイネン四変化」と言う回は
モロに正月をネタにした、ボカンシリーズの中では異色の話だと言えるでしょう。
前回は『ヤットデタマンの歌』の話をしたので
今回は前回言及していた
『イッパツマン』の主題歌「逆転イッパツマン」についてです。
この歌、まず冒頭の「パッパッパパパパパパパパパッ イッパツマ~ン♪」
と言う掴みの部分で心を鷲づかみされますね。
聞く所によれば、この歌は『スーパーマン』を意識して作られたらしく
ブラス(管楽器)メインで曲が今までの物以上に格好良く、
ボカンソングの完成系と言えるのではないかと思います。
しかし「ヤッターキング」にしろ、「ヤットデタマンの歌」にしろ
私はやはりノリが良い歌を好んでいるんでしょうね。
「イッパツマン」のOPアニメーション映像と合わせて好きなのが
「さぁ(サァ)さぁ(サァ)逆転~これから正義の花道~♪」
と言う部分でして
この部分で映像は、クリーン悪トリオのコックピット内が混乱して
スーパーブタやオロカブが乱舞している様子が映るのですが、
あの混乱と、歌詞が不思議なまでにマッチしていたように思います。
ただ、私の指摘した部分は
2番だと「絶対正義は負けない~♪」となっているんですが
作中ではイッパツマンが隠球四郎(&三悪?)によって
一度敗れてしまう事を考えると
ちょっと皮肉な歌詞のような気もしますね。
タイムボカンシリーズ(以下ボカン)には色々な歌がありますが、
今回はその中でも私の好きな歌についての話です。
私はボカンの歌では、
嫌いな歌と言うのは特に無く、逆に特に好きな歌ならあります。
中には茉利さんの歌っている
「うしろすがた」、「花ごよみ」なんてのもありますが、
これらの曲はボカンの歌と言うよりは
茉利さんの歌と言う印象が強いので、別格にするとして
私が一番好きなのが『ヤッターマン』の後期OP「ヤッターキング」です。
好きな理由とかは、既に別の場所でも述べた事もありますが、
機会があったら改めて紹介したいと思います。
「ヤッターキング」の次に好きなのが、
「ヤットデタマンの歌」(ヤットデタOP)と
「逆転イッパツマン」(イッパツOP)なんです。
「イッパツマン」のネタは後日と言う事で、
今回は「ヤットデタマンの歌」に絞って話を進めます。
この歌、私は山本正之先生が歌っていない曲の中では
一番気に入っております。
どこが良いかと言うと、まず最初の「ピロリ~♪」と言う笛が良いですね。
また、歌自体の構成は、
序盤多少押さえた感じで、途中に山あり谷ありって感じで進行し
最後に一気に爆発させるよくある構成なのですが
それまでのボカンシリーズの主題歌と違って、
ラストまで主人公に関するフレーズが出て来ないんですよ。
で、ラストにやっと
「ヤット ヤット ヤットデタマン」と言うフレーズが出て来るんですが
あたかも、劇中のヤットデタマンの如く、最後まで溜めて溜めて…
そこで、一気に溜っていたものが放出されるような感じで、
爽快感が強い歌なのも特徴的です。
全体的には、とにかく格好良い曲で、非常に好きな歌です。
あと、この歌の中で私が特に好きなのが
「見参!きらめく鳥ジュジャクはどこの空~♪」と言うフレーズでして
このフレーズ自体が良いのもありますが、実際のオープニング映像で
“ジュジャクが飛び去って行くシーン”のバックにこのフレーズが流れるのですが
映像に曲が非常に合っていてとても好きです。
前回書いた『水戸黄門』第五部ですが、
またまた凄い話がありましたのでご紹介します。
その回の凄いのは、冒頭シーンで
何と御老公の命を狙う玄竜を首領とする刺客一味が
“御老公を人質に
一行が護衛する供の姫を人質にしようとしているのです”
しかも助さん・格さんも、頼みの弥七親分さえも
弱気に姫を引き渡す事に合意してしまいます。
案の定騙されるのですが、ここで思いもかけぬ事が起きます。
あの八っつぁん(八兵衛)が
忍者よろしく大回転を披露しつつ、
次々に刺客を斬り捨てていきます。
(あの弥七親分がそれを見て
「やる~」と唸るのがおかしかったです)
そして手下を全て討ち果した八っつぁんは
残った首領の玄竜との一騎打ちを行う事になるのですが
一騎打ちになった途端に何故か
“牛若丸対弁慶”になったかと思えば
“武蔵対小次郎”
になると言うシュールな展開を見せます。
知らない人が見たら
「エッ?これ、何?」と戸惑う事は必定でしょう。
結局どう言う事かをばらすと、何の事はありません。
八っつぁんの見た夢だっただけなんですよ。
ただ、この回の凄い所は本編でも、実は終盤に似たような展開が生じる点で
この際はゲストで登場した人物が壮絶に討ち死にしました。
話としても、印籠の威光とかが通じない、いつもと違った展開で
爽快感を期待できる話ではありませんが、滅茶苦茶面白かったです。